第三回WBC二次ラウンド オランダ6-10日本
油断か、驕りか、それともミスか
以下、追記です。
◆再度、ワンサイドゲームに出来たはずが
まさかの投壊。日本代表、ここまで試合をこなせばこなすほどチーム防御率が下がっている気がするのが不安要素になっている。本戦前には、「投手はOK、問題は点が取れるかどうか」と言われてきた。もともと、時期的にはピッチャー陣の出来の方が早い、と言われているのでそれも已む無し・仕方なしだと思っている。
そうした中で、結果としては接戦を制しただけでなく、コールドゲームが出来るだけの大量点も取れるようになってきたのだが、まるで反比例するかのように投手陣の調子が落ち始めている。調整時期が早かったせいか、もう、ピークから落ち始めているのかもしれないと思うと、準決勝・決勝では不安しかない。
正直なところ、素人ではもう投手陣不調の原因が分からない。まぁ、直接的な原因は甘いところにボールが来てそれを打たれているせいなのだが、それは一次ラウンドまでの投手陣に言えたことだと思うのだ。投手一人が制球ミスや油断から一点ずつ失点してきた、みたいな。
だからここまで大崩れするとなると、単純に投手だけでなく捕手のリードだったり、首脳陣の継投だったり、そういった部分にもミスがあったんじゃないか、と。
特に継投は、目に見えて調整登板のような形もあって投手数が多過ぎな印象もあった。結果的に、出てくる投手は出来あがってしまった負の流れを断ち切れず、ずるずる引っ張られ、余計な投手まで悪い結果と感覚でアメリカに行くことになってしまったわけだ。これでは完全に調整ミスとなりかねない。
どうもこのチーム、多くの人が口にしているように首脳陣がパッとしない。
事前に用意されている継投策や何やらをただやっているだけで、状況次第でのベンチワークというものが見られないのだ。選手の使い方も「荒く(粗く)」、鳥谷選手がセカンドやサードを一生懸命守ってきたしそのための練習や感覚だって積み重ねただろうに、こういう調整試合になるとショートにされたのは可哀想の一言だった。
そのくせ、予告先発のようにお立ち台で先発投手の名前を監督が口にするというパフォーマンスだけは忘れないのだから、タチが悪い(もう少し全体を見ての言動統制や戦術が出来ないのか)。
まぁ、NPBももともと多くの監督に断られ続けた結果として選ばれた監督以下首脳陣な急場凌ぎベンチなので、そういう能力は無かったのかもしれないが……。
◆ワンサイドゲームに出来なかった打線
十点と、二桁得点をしているのに最終的に苦しい試合となってしまった一因は、打線が追加点をなかなか奪えなかったからだ。
二回に八点、二点差に迫られた八回に二点と正直、取るだけ取っただけで流れは良くなかった。例えば、二回の八点が三回くらいに分けて取れていたのならまだ違ったのだろうが……。
投手陣が崩れたので結果だけ見れば無理だったわけだが、ここで再度コールドゲームに出来るだけの強さは見せておきたかったのが本音じゃないだろうか。
オランダも決勝ラウンドにコマを進める。場合によっては決勝でもう一度オランダと戦う可能性だってある。ここでオランダに苦手意識を植え付けるチャンスが、コールドゲームからの反動で完全に苦手意識は消えてしまった感じすらある。
打線は最終的には阿部選手にホームランが出て、長野選手に当たりが出てきたことだけが収穫か。ここでフォームを変えてきた中田選手がどう転ぶか、と言うところだ。せっかく調子よく打率も良かったのに、これでいろいろと崩れてしまわないか不安だ。彼が長打にこだわりを持っているのも分かるが、クリーンナップを打っているわけでもないし、ここで我を出すことが果たして良いことなのか。
◆とはいえ、教訓に出来るよね?
負けた試合にこそ意味がある、とも言われているし、試合自体は負けていないけれど、これだけ課題が出てくればまだ時間もあるし、現地調整と共に修正も出来るだろう。
ここまで来たらもうこのチームで行くしかないので、「トッププロなんだから信じてるぞ!」と思うしかない。
さて、これから先は、時差のせいで朝の試合になるのがねw 私たちファンも「調整」が必要かね?(笑
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