第三回WBC二次ラウンド 日本16-4オランダ
さぁ、三度アメリカへ
以下、追記です。
◆打撃回復、打線固定へ
長い、長いトンネルをようやく抜けた気分だ。
勝つには勝ってきたが、なかなか打てず、得点出来ずで苦しい試合が多かった。先制出来た中国戦くらいが、肩の力を抜けたくらいで、あとは接戦か負け試合。「貧打」はこのチームが常に指摘されてきた問題で、当然スタメンを決め、打線を組み、攻撃のタクトを振るう首脳陣にも批判は当然大きかったはず。
それもひとまずは、小休止と言ったところだろう。
楽観視は出来ない。アメリカにいけば屋外球場だろうし、屋内球場でしかも国内でも「ホームランが比較的出やすい」と言われ、今となっては狭めと評される東京ドームでのホームランだ。この打撃がアメリカに行ってもそのまま出来るかと言われれば、その可能性は正直低いと言わざるを得ない。まして勝ちあがってきて投手力があるチームならなおのこと。
ただ、それらを差し引いたとしてもホッとしている、というのが素直な気持ちだ。このチーム、ここまで戦ってきて本戦でのホームランが一本もなかった。長打もかなり数が限られていた。その中でこれだけの長打を打ち、大量得点を奪えたのは大きい。当たりが出た選手たちは、以降の試合、打席を今までよりも気楽に、シーズン中のように入れる可能性が高くなり、結果的に昨シーズンの記録を出せるだけの本調子になってくれるはずだ。
台湾戦で当たりの戻った稲葉選手もヒットが続くどころかホームランが出、拙攻の戦犯とまで扱われてきた巨人勢の坂本・阿部の両選手にそれぞれホームラン、ヒットが出たことも大きい。
加えてコールドゲームである。
中一日あるとはいえ前回の台湾戦で延長の激闘をこなしてきた分だけ、ここで早い回で勝って終わることが出来たのも肉体的・精神的に良かったはずだ。
◆少しの油断が
命取り。
それを証明するかのような、二番手内海投手の炎上と大量点差がある中での三番手涌井投手の連打。まぁ、結果を見れば涌井投手は油断しそうになった寸前で兜の緒をしっかりと締め直した、というところか。
油断は投手陣だけではなく野手陣にもあった。正捕手である阿部選手の審判コールを待たず自ら判断して立ち上がってしまいボール判定を受けたシーンはその象徴だった。WBCのアジア地区を担当している審判たちのコールが遅いことは分かっていたはずだ。しかも、(どの試合かは忘れたが)このWBC期間中(壮行試合だったかもしれないけど)阿部捕手は同じように自分で勝手にストライクと判断して動いたら、結果コールはボールだったということも以前に経験している。
もちろん、それであのボールがストライク判定になったかというと、それはIFの話なので何とも言えない。コールが遅い海外の審判なら微妙なところで悩んでいたかもしれないのだから。
打線の調子が良いと思ったら、投手陣がコレなのでなかなか「百点満点」とは言いづらいが、一方で試合をしっかりと作った前田投手。キャンプ当初は、田中・前田・内海三投手が先発の軸で投手陣の中核とされてきたが、今、この地位を守り信頼を確固たるものに出来たのは前田投手だけとなってしまった。
決勝に進めるなら決勝まで残しておきたいが、かといって準決勝で負けたら意味がないので準決勝で先発かなーと使いどころに良い意味で悩む。せめてもう一人くらい、安定性があるピッチャーがいれば……と思うが。
◆一位でアメリカか、二位でアメリカか
実はアジア地区(日本・台湾)から最終的にアメリカまでの移動と現地調整の時間を確保するためか、日本のいたプールA、台湾のいたプールBと比べてプエルトリコでのプールC、米国でのプールDの試合はラウンド一つ分遅い。なので、現在、プールC・プールDは一次ラウンド中なので、まだ対戦相手がどこになるか、という予想は全く出来ない。
ただ、プールCは順当に強豪のプエルトリコ・ドミニカが抜けてきそうだ。プールDが実はプールBのように混戦していて、あのアメリカも一次ラウンド敗退の可能性をまだ残している(何とか今日勝ったけど)。
まぁ、相手が分からない以上、こちらは少しでも良い順位で上に行くことを望むだけだろう。勢いを保つ、という意味も込めてとにかく勝って「メジャー選手がいなくても、三連覇してやんよ」くらいの成績と順位を持ってアメリカに、さぁ乗り込もう!
NoTitle
オランダ側も10-0辺りからコールド負け狙いにいってたんでしょうか、WBCでは玉数制限からコールドゲームが多いし、増してやこの試合で負けたほうは次の日7時からでしたもんね。
アメリカでは日本は投手層を生かして頑張ってほしいですね。