CLANNADプレイ日記 第3章
CLANNADのプレイ日記の第3回目です。今回は、やっていてちょっと切ないキャラ、坂上智代・相楽美佐恵の2名です。では、続きはOPENからどうぞ。
※注意
以下の追記にはネタバレ要素が多分に含まれています。CLANNAD未プレイで今後プレイ予定があり、さらにネタバレを好まない方は見ないことをオススメします。
私は、主人公の名前をデフォでやっているため、一部を除いて以降主人公を「岡崎朋也」あるいは「朋也」と表記します。
坂上 智代(さかがみ ともよ) CV:桑島 法子
プレイ時間:8時間

<解説(解説書より)>
舞台となる学校に、この春から編入してきた2年の女の子。この学校では隠しおおせているが実は、男が束になってもかなわないぐらい喧嘩が強い。主人公からすると年下だが、ぜんぜん年下らしくない。
<感想>
実は、このキャラ目当てで購入・プレイしているほどです。本編が全て終わった直後の感想は、素直にこのキャラクターに人気があることを強く思い知らされた感じです(このキャラは、CLANNADとは別にその後、ゲームが発売されている)。
前半は出会いから別れまで。ちょっと、智代が朋也を好きになり、押しかけていく様子が急過ぎるような気もしていて、そこはもうちょっとゆったりと何かきっかけがあっても良かったように思えます。序盤の絡みは、春原関係で、3人でずっと一緒にいたので、2人だけのきっかけと言うかそういうのが薄かったな、と。
その分、中盤からは内容が色々と濃い。ええ、色々と。全年齢版のはずなのに……エロい( ̄∇ ̄;) まぁ、そのほとんどが朋也の妄想なわけですが。
優等生と不良、相反する存在が恋人となった時の結末は実にリアルで、そして妥当で……とにかく切なかったです。実は周りが見えて、相手の将来を考えていたのは、優等生(智代)ではなくて不良(朋也)の方で、しばらくは必死にその想いを封じ込めるも、やっぱり周りの声が気になって、優等生のために別れを選ぶ。これを、朋也の意気地なしだとか甲斐性なしだとか、周りに流されすぎているとか言う人がいるかもしれませんが、実際あの立場に立たされればそうせざるを得ないと思えるんです。特に、相手(智代)がしたかったことを知った朋也にしてみれば、彼女の願いをかなえてあげたいけど、それの足かせになっているのが自分だと判れば……別れを選ばざるを得ない気がします。
そして後半。別れてからの朋也(と春原)のやり取りは、切なさを感じます。智代と共にいて染み付いてしまった習慣が元に戻らず「マジで呪いか?」と想ってしまうけれど、それは時間が解決してしまって……。それだけじゃなくて、時間は容赦なく目に見える朋也と智代の距離を離し、そして朋也の中に眠る恋心をより深いところへ封じ込めようとする。
最後、智代が朋也に再度告白するシーン。朋也は時間が、自分と智代との距離をドンドン離しているように見えていた。実際、朋也と智代の距離は離れていくのだけど、でも智代からの心の距離は常に変わらなくて、智代の想いの強さも変わらなかった。むしろ、強くなったのかもしれない。そんなことが現れているシーンだったな、と。きっと智代が生徒会長として頑張っていたのは、ただ単に桜の木を守りたかったからじゃなくて……生徒会長と言う地位と自分の夢が朋也との間を阻む壁だと気づいて、それを達成して朋也の下に帰りたかったんじゃないかな、って。それを朋也が卒業する直前に完了させてしまうのが、実に努力家の智代らしいところでもあります。互いの存在が、互いのいるべき居場所だと気づいていたのは、朋也だけじゃなかったと思います。
<お気に入りのシーン>
朋也が智代と別れるシーン。「歩む道が違う」と言うところなんかは、特に切なかったですね。そして、それを智代の姿も……。お互いにまだ好きで、お互いそれを隠さず言い合えるのに、それでも別れなければならないと言うのは辛いですし、切なく感じます。
あとは創立者祭での64Hitコンボ(w いろんなキャラが混じってきて面白かったですね。特に最後に幸村が出てくるとは想わなかったので......。
柊勝平・幸村俊夫の両シナリオが、涙する感動系のベストシナリオだとすれば、坂上智代シナリオは胸が痛くなる切なさ系のベストシナリオだと思います。最後はハッピーエンドになるわけだけど、それは本当に最後でそこに至るまでの2人の歩む道が切なさを感じます。後日談がゲームとして発売されたのも、智代と言うキャラクターの人気に、さらにこういった形でシナリオが終わったからなのだろうな、とちょっと実感出来ました。
ちなみに、智代シナリオは特に障害が多いな、と思いましたね。学年主任に、生徒会の人間……。特に生徒会の人間は、現実にいたら私ならぶっ飛ばします(ぉ 見知った人間なら後輩に呼び捨て・タメ口でも全然OKですが、初対面でいきなり呼び捨て・タメ口の後輩なんて粛清してやります(マテ
相楽 美佐枝(さがら みさえ) CV:雪野 五月
プレイ時間:5時間

<解説(解説書より)>
春原が暮らしている学生寮の寮母。元気な姉御肌で、寮生達のよき相談相手。学生時代は清楚な美少女だったらしい。
<感想>
目指せ、年上のお姉さん攻略! ってな具合で用意されたかのような、美佐枝ルートじゃないかな、と。Key作品は、実はKanonしかやったことがないので、Keyの描く年上のお姉さんのシナリオとはいかなるものか、と期待してやりました。いや、Kanonも舞(川澄 舞)や佐祐理さん(倉田 佐祐理)は年上なのですが、思いっきり年上の感じがしない( ̄∇ ̄;) まぁ、同じ学校で顔をあわせている上に、祐一(主人公)の話し方も比較的ラフで先輩後輩と言う間柄を関係させていなかったですから。
前半はとにかく美佐枝さんの部屋に押しかけて、相手に意識してもらうところから。ほのぼのした感じで、ため息をつきながらも朋也を受け入れるところが何となく美佐枝さんらしいな、って思いました。
そして、後半は美佐枝さんの過去話。好きな人がいる中で現れた、自分に付きまとう年下と思しき少年との出会い。まぁ、それはありきたりと言えばありきたりなくらいのシナリオで、世話のかかる奴ほど可愛いというか、そんな論理と相手にはもう恋人がいたと言う展開で、その少年・志摩(? 漢字が違うかも。「しま」と読むところはあってるけど)と付き合うことになるわけで。
実は、最初の段階で誰しもが志摩が普通の人間じゃないな、とは想像出来ると想うんです。何でも願いを叶えられる光を託される、と言うファンタジーな展開ですしね。私は、志摩の幽霊かあるいは「何でも願いを叶えられる光」と言うものを扱う使者(つまり天使とか)じゃないか、と思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られた感じです。いや、誰も志摩は志摩じゃなくて、実は志摩が入院時に面倒を見ていた(飼っていた?)猫だったなんて思わないでしょう? 猫の擬人化は、D.C.で体験済みではあるんですけどね。だから、それを知った時は驚き半分、ちょっと納得半分と言った感じでした。
そしてその猫は、美佐枝さんに気づかれることなく彼女の傍にい続ける。それは切なくて……でも、それ以上に切ないと言うか、凄いとも感じたのは、それでも美佐枝さんを好きだと想い続けられる朋也じゃないかな、って。よく、過去の想いだとか経験だとかそういうのをひっくるめて「相手の全てが好き」と言う漫画やドラマはありますけど、実際だと結構難しいかな、と想うんです。おまけに相手が想うのは自分ではないほかの男なわけですから。
シナリオの終わり方は、この先の展開が良くも悪くも判らない感じだったのですが、個人的にはもっと後日談も欲しかったところ。美佐枝さんの過去を知った朋也がそれを知ってどう動くのか、またそれを言われたなら美佐枝さんはどんな未来を選ぶのか、せめてそのヒントになるくらいの後日談は欲しかったですね。
で、美佐枝ルートとは別に智代ルートの創立者祭では、ちょっとした美佐枝さんのイベントがあります。智代ルートのため、美佐枝ルートのように美佐枝さんLOVEな感じではないですけどね。でも、心温まってでもちょっと切ない感じです。
<お気に入りのシーン>
個人的には前半の大部分はお気に入りで好きなシーンです。朋也は寮生ではないわけですから、美佐枝さんと出会える機会も少ないので。まぁ、敢えて挙げるなら春原が美佐枝さんの部屋に相談しに来たところですかね( ̄∇ ̄;)
後半はどこも切ないわけですが……志摩が、自分の存在と役割に気づいたところなんかは切なくて、良いなと思いましたね。
智代&美佐枝終了。勝平と幸村のシナリオの後だからか、余計に切なく感じました。どちらも良いシナリオだったんですが、方向性が真逆な感じですし。とても切ない感じで……。智代は最後の最後でハッピーエンドだったので、その分美佐枝さんのシナリオよりは救われた部分があるかもな、と思います。別に美佐枝さんのシナリオは救われない、と言っているわけではないのですが、終わり方が終わり方なだけに、ね。
コメント
お互い対極的な存在である朋也と智代が歩みよる恋愛過程のなかで、現実という名の壁と鎖を課せられる描写は非常に現実的で、ある意味残酷で、夢と現実の狭間で揺れ動く彼らは少し寂しく、切なさと儚さが漂う姿には私自身も心苦しいものを感じました。でも智代の嘘偽りない純粋な告白で最後には結ばれた・・・“奇跡”や“死”など幻想的な要素を用いらず、ありのまま女性像を描くだけでここまで感動を与えてくれるシナリオ構成には全く恐れ入る、てな感じですね。
>>智代が朋也を好きになり、押しかけていく様子が急過ぎるような~
だ が そ ん な 強 引 な と こ ろ が ま た い い w
智代かわいいよ智代(;゚∀゚)=3
それでは、ノシシ