まおゆう魔王勇者 第5話
『「魔王っていいにおいだな」「勇者の腕の中はほっとする」』
≪あらすじ≫
人間陣営は、先の戦いで魔族に奪われた極光島の奪還作戦を実行。二百もの船が用意されたものの、勢いだけの無能指揮官ではその「二百」と地理的な意味を理解出来ず、あっさりと敗北し、おめおめと逃げ帰ることに。
一方、魔王の剣「黒騎士」として動く勇者も、先の戦いで人間が勝利し勝ち取った開門都市での人間の横暴を目の当たりにし、開門都市攻略を決意。「魔王ならばどう動くだろうか?」と彼なりに思案し、都市攻略のため、資金の流れを追う。
その頃、冬越し村では女騎士が第二次極光島奪還作戦に当たり、兵力として駆り出されることに。それを前にして人間界では「紅の学士」を名乗っていた魔王は、女騎士に自分の正体を明かすのだが――
≪感想≫
勇者の面目躍如ってところの第5話。勇者の行動はこれまで明かされてこなかったが、ここにきて急に勇者パートが挟まれるようになった。
勇者の舞台は開門都市。いかにもなように、「自分(人間)が勝利した結果」のブラックな側面を見せつけられて、勇者は開門都市の攻略を決意したようだ。彼なりにどんな方法を考えたのかは見物。なにせ彼は、魔王が指摘したように圧倒的な武力(魔法)によって全てをひと括りにして破壊するやり方は選ばなかったのだ。
なら、彼の言う「攻略」とは?
そして「勝利(攻略完了)」とは?
そう、これは手段と目的の話なのだ。勇者はどんな状態・何を以って、開門都市を「攻略完了」と言える状態とするのか。魔族を逃がせばいいのか? いや、逆に人間をあの都市から追い出して前の状態に戻せばいいのか?
いや、それでは意味がないことくらい勇者も分かっているだろう。わざわざ「魔王ならどうするか」という台詞まで口にしているのだから、もっと前向きで未来志向な解決法が彼なりにあるということじゃないかな。それがどんなものになるのかに期待したい。
魔王とのイチャラブパートも復活。前回は苦悩していた部分もあったようだが、それはそれでどこか彼の中で割り切れたようだ(どう割り切ったかは分からないが)。
この二人としては初めての夫婦喧嘩。しかし、「犬も食わない」と言われるだけあって、なんか勝手に自己完結してイチャイチャし始めた二人www でも、こうやって見ていると剣とか魔法とか全然関係ない夫婦喧嘩だよなw 出てくる種族(女の子)の名前が特殊なだけで、ただの夫婦喧嘩じゃん(ノ∀`)アイター
でも、言わないといけない最低限ギリギリの線で踏み止まるのはさすが勇者と言うか、さすが主人公w あー、ごちそうさまでしたwww
さて、その魔王だが勇者パートでは今まで通りの可愛さだったが、魔王パートでは不完全燃焼。不完全燃焼というか、言動がおかしい。テンパっていたのか、勇者成分がなくて狂っていたのか、女騎士へまさかの正体の暴露。もしあそこで女騎士に斬られてたら、彼女は勇者にどんな顔向けをしたのだろうか?
勇者が丘の向こう側に行くことに決意を新たにしていた分だけ、魔王が勝手に自滅してもおかしくない選択肢を取ったことには疑問を抱かずにはいられない。彼女にとって勇者と共に丘の向こう側を目指すことは、そんなに軽いことだったのか。勇者(愛情)よりも女騎士(友情)の方が大切だったのか。まぁ、当の勇者が魔王(愛情)よりも女魔法使い(友情)のために魔界に出向いているので何とも言えないがw
前回、コメントで頂いたのだが、かなり前回に至るまでの経緯ではカットされた部分が多かったようなので、その中にこういう魔王の言動の真意に関わる部分があったのかもしれない。
実は裏で勇者が女騎士に正体を前もってバラしていて、フォローもしていたようだが、それも「そこに至る経緯(勇者の真意含め)」があったはずで、結局そこが描かれないから突発的に見える。もしそうなら、やはりカットされてはいけない部分まで乱暴にカットされてしまったのかもしれない。
あと、久々にAパートとBパートの区切りが下手だなと思った。Aパート最後での魔王と女騎士の件はいらなかったんじゃないだろうか。入れるとしても、完全に挿入する場所を間違えた感は否めず、上記の部分含めて素人目にも構成は上手いとは思えなかった。
次回『「お帰りなさい、勇者!」「ああ、爺さん………ただいまだ!」』。元勇者のパーティの一人の執事登場。若い冬の王に今は仕えているようだが、果たして……。
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ベッドの上で体操してるまおー様がかわいすぎる。
なんという魔王のぽんこつかわいさ。女騎士の主人公級の漢気全開な返答のインパクトが吹き飛んでしまいました。この辺の扱いの不憫さが女騎士を対抗ヒロインと呼びづらいところなんですが、まだまだ巻き返しの機会はあるはず(笑)。
さて序盤の軍事パート初回ミッションとして極光島奪回作戦での南部諸国連合軍敗退と冬寂王の代替わりが描かれました。
生産力の低い国土しか持たなかった南部諸国は中央からの援助金で常備軍を編成し魔族との最前線に立つことで国を維持しており、ぶっちゃけ中央諸国にとって都合の良い走狗扱いと言えます。今回指揮官を務めた白夜王は「負けたからまた中央に金を出させよう」と言い出す始末。戦争からうまい汁を吸う以外の発想がそもそも出てこない。
そこに登場する冬の国の若き君主冬寂王。中央に尻尾を振ることでしか国を保てない現状を憂い、前線にたつ身でありながら勇者という個人に戦争の終結を押し付けたことを悔いて何とか戦況を覆そうと奮闘する。もしこの話が歴史軍記物だったら間違いなくザ・主人公というべき立ち位置の王様ですね。同盟での地盤を固めつつある青年商人と共に物語のキーパーソンの一人です。
同時並行で魔界側にある聖鍵遠征軍拠点・開門都市の現状も描かれてますが、こっちは描写がやや荒い感じですね。あくまで勇者の決意を促す切っ掛け・舞台装置という扱いに見えます。結構面白い背景を持った町で私は好きなんですが、その辺りの情報を補足するにはちと尺が足りないかも。次はもう6話ですしね。
次回は戦線に復帰した女騎士と冬寂王のザ・主人公コンビ(かたやラブコメかたや軍記物)の活躍と魔王勇者の神算鬼謀で見事大逆転と行くか否か。そしてかつては勇者をいまは王を補佐する老執事の胸中は。なんだか歴史群像劇の様相を呈してきました。いっそNHKの人形劇とかでやってくんないかなこの話。大河ドラマより面白くなると思うんだけど(笑)。