俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 第3話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる]
『幼なじみの涙で修羅場』
≪あらすじ≫
『自演乙』では、相変わらずモテまくるための作戦が真涼の手によって立案されて、千和がそれを実行し、鋭太がサポートに回る日々が続く。
アレコレといろいろとやってきた結果として、いよいよ告白をしようかと真涼は提案。しかし、やってきたことがことごとく「モテる」というより「面白い」結果になっていることに懸念を示す鋭太。
そんな鋭太の姿に、千和は「当たって砕けろの精神で告白する」と告げる。だが、真涼は「まるでフラれたがっているみたいですね」と千和の内面を指摘すると、千和も「告白に成功したらお祝いだな」と告げる鋭太に「“お祝い”なんだ」と肩を落とす。
いよいよ告白本番。
下駄箱にラブレターを入れて屋上で告白する、という古典的手法だが、意外なことに告白の結果はOKだった。告白成功を喜ぶ真涼と鋭太だが、千和当人はなぜか嬉しくなさそう……。
それがあってか、鋭太は約束通り千和の好きな肉尽くしのお祝い料理を用意するが、なぜか千和は「どうしてお祝いなの」「私は幼なじみなんて嫌。普通の同級生で良かった」と泣き出して家を飛び出してしまう――
≪感想≫
◆鋭太と千和のバックボーン
鋭太が医師を目指すきっかけとなったエピソードと、千和が剣道(激しい運動)が出来なくなったエピソードが上手くリンクしていることを明かした形となった今回。それだけでなく、千和は剣道を、鋭太は両親を失った喪失感から立ち上がるきっかけや「ハンバーグ」というキーアイテムともリンクしているのが上手い。
妙にリアリティを追及する作品が多い昨今、この辺りのバックボーンは個々に独立してしまいがちだし、現実にここまでいろいろと繋がっているケースなんてないのだけど、それでもこれは創作物だから。リアリティを求める創作物ももちろんあるのだけど、こういう作品には不要かなと思うし、思わせてくれた。
そうした一方でフェイクとはいえ彼女役をしている真涼には一切そうしたものが見えてこない。まぁ、彼女の場合は前回の発言含めて、どこまでがウソで、どこまでが本当なのかを見抜くところから始めないといけないのだけどね。
というのも前回、感想を巡らせていただくと幾つかのBlogで「真涼がノートなどを手に入れたとしても突発的。真涼はずっと昔から鋭太を知っていたのでは?(意訳)」のような指摘もあって、なるほどと思った。
確かにいかに恋愛アンチ同士で脅迫材料を手に入れたとはいえ、それだけであの真涼がフェイクで付き合う相手をあっさり決めるかというと疑念は残る。
そうやって考えて行くと、実は真涼と鋭太の間にも、千和との間にあるのと同じかそれ以上のバックボーンが眠っているのかもしれない。
◆今回ばかりは不遇
お話は、千和の告白が予想外に成功してしまい、それをお祝いする鋭太に千和が逆ギレするという展開。
……そう、女性には悪いが男から見てこれは「逆ギレ」にしか見えないんだよね。だから、鋭太も千和の言動が理解出来なかった。これを「鈍感」と評するのは、さすがに酷というものだろう。
なぜならこれは第三者として傍観し、客観的に観れるから「千和は鋭太に恋してるんだよ、なんで気付かないんだよ」と思えるだけで、これは当事者は気付けないだろうと思えるから。
実際、鋭太の立場なら幼なじみに好きな人が出来て、そのモテる手伝いをして、告白が出来るようにサポートしていたらお祝いしないわけにはいかないと思う。この状況で「そんな奴と付き合うなよ」なんて言えるわけがない。そもそも千和が鋭太に恋心を抱いているからといって、鋭太が千和に恋心を抱いているとは限らないのだから。
千和としては、そういうことも薄々感じていたのだろう。そうでなければ「自分がモテることで鋭太にヤキモチを妬かせる」という作戦は取らなかっただろうし。ただ、彼にヤキモチを妬いて欲しかったのは分かるが、ちょっと遠回し過ぎた。ヤキモチを妬かせる作戦は、自分のことが確定的に好きな相手には有効な手だが、そもそも相手が自分に対して恋愛感情を抱いているかどうか分からない状況では逆効果にしかならない。見事、今回はヤキモチを妬かせるどころか応援されてしまった始末。
しかし、それも必然だろう。鋭太が千和に恋してたりしているならまだしも、現状そうではないわけだし……。加えて千和は鋭太の前で別の男に告白したりモテたいと言い続けているのだから、千和の告白や千和からの好意を見抜いていたとしても、それに対して千和に恋愛感情を抱いていない鋭太がアレコレ言えるわけがない。
まぁ、そこを含めて互いに認識のすれ違いがあったのだろう。
鋭太は千和を「幼なじみ」として見ていた(両親がそれぞれ愛人を作って自分を捨てた恋愛に対して否定的なこともあっただろう)が、千和は「恋愛対象」として見ていた。
千和の内面は、今回エピソードとして映像化された中三の頃の、鋭太の「医者になって千和の体を治す」という発言によって加速していたのは明らかだろう。
もしかしたら、千和としてはそれを実質的な告白として受け取っていたのかもしれない(でも、そうすると1~2話の彼女の言動と不一致なので、そうではないかもしれないけど)。
先にも挙げたけど、相手に自分を好きだと言う感情を「自覚」させるためならヤキモチ作戦は意味があるだろうが、そもそも相手に自分を好きだと言う感情を「発生」させる分には意味が無くて、そこを千和は履き違えてしまった印象だ。
その辺含めて、二人のズレた認識の修正は次回かな、と思う。っていうかさ、今週のCM、完全に今後のネタバレじゃね?(爆
さて、少しだけ客観的に観るなら、先のバックボーン含めて原作通りなのだろうが、この辺りの構成力がとても高い。ただのハーレム作品と違って、鋭太は主人公として誠実だし「アンチ恋愛」のきっかけとなったエピソードも(現実味はないが)説得力はある。千和に関してもそう。その辺の、いわゆる「設定」がとても上質だと感じることが出来る。
◆三者二様
もちろんこんな言葉は造語なのでw
「三者」というのはもちろん鋭太・真涼・千和の三人。「二様」というのは、三人のうち二人は同じで、一人が違うと言うこと。これは今回、下校途中でY字路に差し掛かったシーンを観て思ったことだ。
このシーンで鋭太だけが違う道(方向)を観ていたのに対し、真涼と千和は同じ方向を向いていた。
ここからいろいろと推察することが出来ると思うが、恋愛に対して当てはめてみるとどうだろう? 先に挙げたように両親の蒸発によって恋愛アンチとなった鋭太が、(鋭太に)モテるために頑張る千和とは逆の方向を向いている。そして、面白いのは恋愛アンチのはずの真涼が、鋭太ではなく千和と同じ方向を観ていることだ。
つまり真涼の恋愛アンチはフェイクであるという暗示では?ということ。同時に「千和と同じ方向を向いている=鋭太への恋愛感情は本物」とも取れる。
そして、これがこの作品の本質というかテーマなのだろう。ラブコメはラブコメなんだけど、両親の一件のせいで恋愛アンチとなっている鋭太をいかにヒロインたちが振り向かせ恋愛は良いものだと思わせることが出来るか、というのがこの作品の当面の描く方向性なのかなと感じられる。
いずれ、鋭太もいろいろな出来事をきっかけに真涼や千和と同じ方を向くことがあるのかどうか、それにも期待と注目をしていきたいと思う。
次回『男の戦いは修羅場』 まぁ、あの先輩は分かりやすいほどのフラグだね(爆
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