2012年アニメアウォーズ!
2012年12月26日11時投稿
例年のごとく、「おちゃつのちょっとマイルドなBlog」のおちゃつさんからお誘いを受け、同Blogで開催されている「2012年アニメアウォーズ!」に参加させていただきます。
以下、項目です。
~2012年アニメアウォーズ~
・最優秀作品
・特別賞 (捨てがたいもの、大穴だったものなど)
・キャラ部門 (男性・女性それぞれ。性別不明の場合はお任せします。)
・OP部門 (映像込みの評価でお願いします)
・ED部門 (同上)
今年もキャラクター部門に関しては「人外部門」を追加していますw
また、受賞作のほかに次点作品を1つ~2つ追加でそれぞれ挙げています。
さてはて、今年の結果は…?
※最終話ラッシュですぐに記事がTOPページから消えるのもアレなので、年内冬コミ記事の下に表記するように調整しています(そのため本来の記事投稿時間と表記される投稿時間が違います)
冬コミに行かれる方は、『アニプレッション vol.4』もよろしくお願い致しますm(_ _)m
最優秀作品
『ひだまりスケッチ×ハニカム』
(公式ホームページ)
今年の特徴として感じたのは、「今年十傑のアニメを選んで下さい(今年TOP10(順不同)で選出)」なら迷わずポンポン名前が出てくるのだが、いざ最優秀作品、今年No.1作品となると途端に名前が挙がらなくなること。それだけ上位陣は拮抗してハイクオリティだったとも言えるし、一方でそうした中で突き抜けた付加価値を持った作品はなかったとも言える。
なので最優秀作品、この記事を作る際に最後に選んで書いた(それこそ実は、総括よりもあとw)。それくらいの難産だったのだが、最終的にやっぱり『ひだまり』かなーと。時系列順の放映や卒業に向かっていく過程が明確でシナリオ的にも未見者から原作ファンまで幅広く取っ掛かりを持ちやすいストーリー、キャラクターたちの個性と可愛さ、日常系作品としての安定感などが受賞の要因。決め手になったのは後藤邑子さんの続投だったかもしれないけどw
まぁ、それは半分……1/10くらい冗談にしても、「安定の『ひだまり』」と放映前から言われる中で本当に安定した作品を提供し続けることが出来る凄さ。それはもっともっと、評価されて然るべきだっただろう。
次点は『Another』(公式ホームページ)と『人類は衰退しました』(公式ホームページ)。
三強というよりは、「日常系なら『ひだまり』」「シリアス・推理系なら『Another』」「不思議系なら『人退』」という感じかな。この記事を読んで下さる中で、まだ視聴していない作品があったら、自分の好む系統の作品をそれぞれオススメしますw
裏を返せば他人に自信を持って薦められるレベルは、間違いなくこの三作品にはある。
特別賞
『這いよれ! ニャル子さん』
公式ホームページ
今年の特別賞は、
(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
の顔文字を大流行させた『ニャル子さん』に私は送ろうと思う。作品としての出来は、私としては今一つ伸びず、1話のスタートダッシュのまま失速してしまった感じは否めないものの、それでも今年一番話題になった作品の一つであることは間違いないだろう。第二期(?)も決まったらしいので、そのご祝儀的な意味もw
次点は『ゆるゆり♪♪』(公式ホームページ)と『LUPIN the Third -峰不二子という女-』(公式ホームページ)。
『ゆるゆり♪♪』に関しては『ニャル子さん』同様、非常に話題性に富んでいたことと作品自体のコミカル性を高く評価したつもりだ。正直、どちらが特別賞でもおかしくなかったのだが、まぁ『ゆるゆり♪♪』は二期ということもあったので。
『LUPIN the Third -峰不二子という女-』に関してはルパンシリーズ久々の地上波TVシリーズだったこと、他の作品とは明確に一線を画した作画と雰囲気で魅せてくれたことを評価した。
最優秀キャラクター
男性キャラクター部門
『坂井悠二(祭礼の蛇)』
(『灼眼のシャナⅢ-Final-』より)
いろいろと悩んだのだけど、私の中で今年の男性キャラは最終的に三強となった。その中から一人を選んだ結果が彼だった。祭礼の蛇と一体化した今作では、単純なラノベ的主人公要素だけでなく、戦術・戦略・策略というものを感じさせる演出や立ち回りも多く、そういったキャラクターとしての魅力の幅が広がった点も今回最優秀男性キャラ受賞の大きなポイントとなった。
彼の思惑が形となり、彼が祭礼の蛇と別れるシーンのやり取りは必見。
次点は『ライダー(イスカンダル)』(『Fate/Zero』』より)と『折木奉太郎』(『氷菓』より)。先にあげたように、今年私の中で「三強」だった内の残りの二強がこの二人。
奉太郎に関しては、悠二に近い選出理由か。省エネ主義と推理を巡らせる形がとてもお気に入りの主人公だった。入須が絡んだ演劇推理編(?)に関しては苦渋を飲まされた感じもあったが、それ以外の編での活躍はさすが。特に文化祭編が個人的にお気に入り。
ライダーは、もうその男気に惚れるでしょ、性別問わずwww
最優秀キャラクター
女性キャラクター部門
『わたし』
(『人類は衰退しました』より)
男性キャラよりも毎年悩むのが女性キャラ部門なのだが、今年は例年以上に難産だった気がする。とにかく圧倒的な強さを誇るキャラがいないのだ。例えば今年の大きなタイトルである『Fate/Zero』『ホライゾン』だとヒロインが女性キャラクターとして見どころが多く魅力的だったかと言えばそういうわけでもなかったので……。
そんな中で選んだのは『人退』のわたしちゃんw 受賞はいろいろ悩んだのだけど、単純に出番の多さというか台詞量の多さはもちろん、実は腹黒な内面やピュアなメンタルだったり、妖精さんとの絡みだったり、何よりこのキャラクターとこのキャラクターを演じたのが中原麻衣さんじゃなければ、『人退』はここまで盛り上がらなかっただろうということを何より高く評価したつもりだ。2012年、キャラと声優の奇跡の巡り合わせの一つは間違いなくこのわたしちゃんと中原さんだと思っているw
次点は『黒雪姫』(『アクセル・ワールド』より)と『見崎鳴』(『Another』より)、そして『白鬼院凜々蝶』(『妖狐×僕SS』より)の三人。
うん、ごめんなさい、完全に趣味だよねwww とりあえず、みんな黒髪(うち二人は黒髪ロング)というのは、もう自分でも選出し終えた時に「あっ」と思った(爆 やっぱり日本人として綺麗な黒髪、綺麗なロングヘアーってのは惹かれるものがあるってことでwww 一応、私の中で「女性」として魅力があったキャラを選んだつもり。
一応、『おにあい』の姫小路秋子なんかも次点で入れようかと考えていたのですが、あちらはどちらかというとキャラクターって言うより声優さんの演技力を絶賛している感じだったので見送りましたw って、結局黒髪ロングじゃん(ノ∀`)アイター
いや、黒髪以外にもいますよ……、うん。いやいや、真面目な話、ちゃんといます。例えば『To LOVEるダークネス』の『モモ』とか。何気に12年10月クールのヒロインの中ではNo.1だったかも?
最優秀キャラクター
人外キャラクター部門
『妖精さん』
(『人類は衰退しました』より)
・ワ・<じゅしょーです?
というわけで、人外部門は『人退』の妖精さん。圧倒的可愛さは強かったw キャラ設定としても面白い部分が大きく、物語の中核を担っていた存在感を発揮してくれた。
まぁ、厳密な意味で人外とすれば『ニャル子さん』のヒロインたちのほとんどが人ではないのだが、まぁそれはともかくとして(爆
次点は『菌類たち』(『もやしもんリターンズ』より)。こちらも先の妖精さんと同じように、人外ながら『もやしもん』シリーズの中核をある意味担っていると言えるだろう。物語としても、その特性を活かし、最後の「ひと押し」のきっかけになった点も評価。
最優秀オープニング
テーマソング部門
『リアルワールド』
(『人類は衰退しました』オープニングテーマより)
正直、私の中では他の追随を許さない出来栄えだったオープニング。楽曲、演出、作品との親和性、さらに中毒性を高いレベルで兼ね備えた驚異の出来だったのではないだろうか。
次点は『太陽曰く燃えよカオス』(『這いよれ! ニャル子さん』オープニングテーマより)と『Chase the world』(『アクセル・ワールド』前期オープニングテーマより)の二つ。
『太陽曰く燃えよカオス』は、受賞作同様に高い中毒性が評価の要因。他の方がこの項目をどうとらえるかは分からないが、作品の冒頭ないしその近辺を飾ることが多いオープニングの中毒性って作品にとって何気なく重要な要素だと思う。『リアルワールド』に届かなかった部分があるとするならば、中毒性以外の要素が足りなかった。
『Chase the world』は、単純に楽曲の良さ、そして作品との親和性の高さを評価してみた。バトル要素の強い『AW』は、この楽曲のカッコ良さによってさらにその魅力を高めたと言っても過言ではないと思う。それくらい特に前期のオープニングソングは、良く作品と合っていたと思う。
最優秀エンディング
テーマソング部門
『夢ぐも』
(『ひだまりスケッチ×ハニカム』エンディングテーマより)
「直近作品は強かった」と言ってしまえばそれまでなんだけど、『夢ぐも』は本当に良いエンディングだったと思ってる。それこそオープニング部門で触れたように楽曲の出来、エンディング演出、作品との親和性はどれもハイスペックだった。中毒性があったというよりは、美麗なエンディング演出とそれをさらに華やかに飾る楽曲のクオリティの高さが受賞の決め手。
次点は『Never more』(『ペルソナ4 the ANIMATION』最終話エンディングテーマより)。曲自体のクオリティと、エンディングという場面に相応しい雰囲気を兼ね備えた良いエンディングソング。次点に留まったのは、アニメ用のエンディングではなくもともとの原作ゲームのエンディングなのと、最終話限定だったので。
他には『妖狐×僕SS』のED集も捨てがたいものの、あちらはEDバリエーションは多いのだけどその分だけ、ハマる曲・演出とハマらない曲・演出の差があるので、そういうのは選びづらいですねw
総評
震災から一年経った今年、この業界に大きな変化は果たしてあったのだろうか? 変な話、アニメ化の話やアニメの制作っていうのは年単位で行われるものだろう。むしろ震災の影響によってアニメ化されやすいジャンルや分野に変化があったのだとするなら、そうした傾向がそろそろ現れ始めるのが今年なのかなって。
個人的にはあの震災を契機に好んで観るアニメの種類がやや変化してしまったので、変化があったのかどうかを判断するのがとても難しいのだが、個人的には『ひだまり』『ゆるゆり』『あっちこっち』『じょしらく』など日常系のアニメがやや増えたかなという印象。
これらは私の中ではどちらかと言えば『万人受け』する方の作品だと思っている。もちろん個人差があるので、異論もあるだろうが、ハーレムやっていたり、シリアスやっていたりする作品よりは肩の力を抜いて観れて、さほど時系列も気にしなくて済む(1週見逃しても、次の週問題なく観れる)。昨年は万人受けする作品よりも独自の方構成にそれぞれ向いた作品が多かったことを考えると、一昨年の傾向に戻った感じ。
これは果たして大きな変化なのか、それとも一年ごとの小さな波・微々たる変化であって、大きな視点で広く見渡すのならばそれほど大きな変化と呼ぶべきモノではないのか……。
さて、少し個別に見て行こう。
まず2012年はまず往年のアニメファンにとって大き過ぎる区切りを迎えた年となった。前年10月から2クールで放映していた『灼眼のシャナ』シリーズのファイナル『灼眼のシャナⅢ-Final-』、および1月から1クールで放映された『ゼロの使い魔』シリーズのラストとなる『ゼロの使い魔F』が、奇しくも同じ今年の3月を以って共に最終回を迎えたのだ。
OO年代を代表するかのようなこの二作品の終了は、大きな意味があったはず。奇しくも両作品でヒロインを演じた「釘宮理恵さん=ツンデレキャラ」を確定的に決定づけたのはこの両作品の影響が強いだろうし、それが同じ年の同じ月に終わりを迎えられたと言うのは、感慨深いと言うか、運命めいたものすら感じる。
また、2012年は前年から引き続いて人気タイトルの分割放映を多く目にした。『Fate/Zero』『ホライゾン』なんかはその最たる作品。当初から分割放映を前提としているという特性を生かしたハイクオリティな作品をまざまざと見せつけられ、作業環境がお世辞にも良いとは噂されないこの業界で、それでも高い質の作品を生み出すための一つのパターンとして確立されたのは間違いない。
しかし、人気シリーズが群を抜いて強かったかと問われると首をひねる時期もあったのではないだろうか。感想ブロガーとしてはそう感じる時期も少なからずあった。『偽物語』『ペルソナ4』『あの夏』『Fate/Zero(後期)』など前評判の高さ・熱狂を考えると、作品としての質の高さと人気と中毒度はそれぞれ違うのだということを改めて感じる。
その中毒度という部分では、今年も例年通りかそれ以上にネット上で特定の作品が盛り上がったのも記憶に新しい。受賞作にもある妖精さんAAなどの『人類は衰退しました』、(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!の『這いよれ! ニャル子さん』はもちろん、「『Another』なら死んでた」「わぁーい、あかり、うす塩~~(『ゆるゆり♪♪』)」「わたし、気になります!(『氷菓』)」などなど。
ブロガーとしてはこの手の盛り上がりやそこで生まれてくるフレーズの数々は使いやすいので大変ありがたいのだが、この手のアニメが「作品」として評価した時にはそこまで突き抜けないことが多いのも困りもの。つまり、ネタで終わってしまっている。『Another』や『氷菓』はそうでもないが……。
『Another』や『氷菓』といえば『新世界より』とあわせて、今年はラノベと呼ぶにはもう少し文学的な文学小説のアニメ化が目立った年でもあったのかもしれない。それ以前からもちろんアニメ化されているケースもあるだろうが、有名どころというか、話題になったり、クオリティが特に高い作品が集中したようにも感じられる。
最後に総括となるが……今年は難しいね(笑 一概にコレとは言いづらい一年だったかなwww 先にあげたように二つの大きなシリーズ作品の最終回があったことを考えれば「区切りの年」とも言えるし、そうはいっても相変わらずこの業界は二期まで作られるのがオーソドックスだと言わんばかりに、分割作品含めてシリーズ作品の数はまだまだ圧倒的に多い。ネットで特定の作品がなぜか盛り上がるのも毎年のことと言えば毎年のことだしw
でも、一つ言えるのは作品のクオリティは間違いなく上がってきている。もちろん全部ではないし、私も全部のアニメを観ているわけではないのだけど、それでもそう感じている。
それはきっと身を削る想いでアニメを作って下さっている下請け含め関連会社・関連スタッフ皆々様のおかげであるのは間違いない。
けれど、頭一つ抜けた作品というのがあまりない。言いかえればみんな優等生なので、その差が分かりづらくなっている。
そういう意味で、別の部分で付加価値を付けることが出来たのがネットで盛り上がった作品なのかもしれない。アニメの芸術としての側面の付加価値ではなく、エンターテイメントとしての側面の付加価値が特に強く求められ、追い続ける結果となった一年なのかもしれない。
さてさて。
多くの方もご存じのように来年もすでに新規タイトル、シリーズタイトルがすでに軒を連ねている。特にシリーズ化している第二期・第三期作品の数は今年と同じくらいか、あるいはそれ以上になるかもしれない。シリーズ作がダメだということはないし、むしろシリーズ作にこそ第二期・第三期が作られるだけの人気っぷりを遺憾なく発揮してほしいと思う。2013年に続編放映予定タイトルとしては『俺の妹が~~』『ちはやふる』『みなみけ』『ハヤテ』『はがない』『ひぐらし』『神のみ』『たまゆら』『ニャル子』『シンフォギア』と今思いつくだけでもこれだけあるのだから。
それでもアニメファンとしては新作にも期待したい。有名タイトルのアニメ化も耳に入る。例えば『進撃の巨人』とか、あるいは『たまこまーけっと』、『ダンガンロンパ』とかね。
御礼
考えたあげくの最優秀ひだまり、一緒ですね。
そうそう、後藤さん闘病中とのことでしたがまた演技を聞くことができて良かったですね。
ニャル子さんのほうはニャル子の性格とOPのインパクトは凄かったものの実はあまり内容を覚えてなかったりします。
そういえば、タイプ全然違うけどひだまりもニャル子も主役が阿澄キャラですね。
女性キャラはわたしちゃんですか
ほんとキャスティングも相性ぴったりでしたよね。
あの丁寧口調の台詞で独特の雰囲気を作ってました。人退も個性的で良い作品だったな~。
黒髪ロングを多く挙げる中で古手川ではなくモモですか、モモはダークネスではメインキャラになって人気も急上昇って感じですね。
お忙しい中で内容の濃い選考文を書いていただいてとてもありがたいです。参考になります。
ではでは、今回も参加ありがとうございました!
どうぞ良いお年を~。