ひだまりスケッチ×ハニカム 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ひだまりスケッチ×ハニカム]
大人気『ひだまり』シリーズのTVアニメ化第四期。第三期で新たにひだまり荘に加わったなずな・乃莉ともさらに親密に、さらに仲良く物語を奏でていく。
沙英とヒロの修学旅行、ゆのの上級生としての自覚、宮子はいつも通り?
しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎて行く。三年の沙英とヒロに迫る大学受験の大一番と、そして少しずつ影が見えてくる「卒業」のふた文字......
そんな『ひだまりスケッチ×ハニカム』の私の評価ですが...
S
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
ひだまりスケッチ×ハニカム 総評
放映日:2012年10月~2012年12月(全12話)
私が視聴した放映局:TBS
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:S
今シーズンは、過去シリーズから変わってほぼ時系列順という仕様(過去シリーズは、時系列シャッフルがほとんどだった)。おそらくそれだけ“流れ”というものに、気を使った四期だったのだと思う。
大きいのは、影が見え始めた沙英とヒロの「卒業」と「離別」。この感覚を少しずつ視聴者に高めさせるために、今シーズンでは時系列順での放映となったのだろう。
それくらい、この作品もいよいよ大きな節目への着地が見えてきたというのは、長年視聴してきた者としては感慨深く、そしてやっぱりファンとしては切ないけどねw
それでも、実質的な最終回を早々と放映すると、残り二話はいつもの『ひだまり』らしい作品を放映して終わるなどいつもの『ひだまり』シリーズらしさもあって、良いシナリオ構成だったと思う。
演出 評価:S
ある意味、もう完成の域だと思うんだ、『ひだまり』は。『ひだまり』は初期の頃から、アニメなのに実写を取り込んだ映像が画期的だった。それが代を重ねるごとに少しずつ進化をし、今では大々的に実写映像をバン!と出すような初期のような演出は影をひそめたが、代わりに他のアニメのセル画と一体化して融合している映像が増えてきている。
映像的な部分もそうだが、今シーズンでは心理描写の強化も光った。シナリオ的に沙英・ヒロが特に進学ということで、それぞれ一度自分の進むべき道だったり、家族だったりと向き合うお話があったことも功を奏したのだろう。
作画 評価:B
製作環境や状態がどういう形となっているかは定かではないが、キャラクター作画の不安定さだけでなく、塗り忘れ・設定忘れ(怪我をしているはずの宮子の右手に包帯がない、ゆのたちの制服のタイの形状間違えなど)など些細な凡ミスが多かったのが悔やまれる。あくまで本当の本番はパッケージ版になるだろうから、その時にはたぶん修正されていると思うのだが……。
CAST 評価:S
安定の四人から、完熟の六人へ。
そんな感じがする。改めて六人布陣となったメインのレギュラー陣、それを支える沢城みゆきさんや福圓美里さんなど複数役をこなす助演陣はもう成熟し、完熟の域へ達したと言っても良いだろう。特に沢城さん、福圓さんがそれぞれの役柄で存在感を示してくれたと思う。
何より嬉しいのは、病気療養中だったヒロ役の後藤邑子さんの復帰だろう。
なんか、どんな言葉を並べても陳腐になってしまう気がする。ただ、心の底から『ひだまり』ファンとしても、いろいろな作品で後藤さんの声を拝聴し演技を耳にしてきた者としても、ただただ「良かった」の一言。
OP/ED/BGM 評価:S
OPもさることながら、EDの楽曲・演出の秀逸さ。今期と言わず、今年一番の出来だったと言えるかもしれない。それくらいの良かった。
総合 評価:S
内訳:S評価(5点)×4+B評価(3点)×1=S(4.6点)
安定の『ひだまり』。でも、人気の上に決して胡坐をかいていない『ひだまり』でもある。
なんていうか、こういうことを「成熟」あるいは「完熟」って言うんだろうな、と感じることが出来る作品ではなかっただろうか。
おそらく多くの感想Blogで観ることが出来るだろう「安定のひだまり」という単語。実際、その通りだと思う。ファンからすれば、完成度っていうか『ひだまりスケッチ』という作品の世界観の再現度がここまで安定しているわけだから、最上級の讃辞なわけだ。
でも、そこで天狗になって、人気の上に胡坐をかかないのが『ひだまり』。
作画こそ残念な部分もあったが、先の項目でそれぞれ詳しく書いたように、どの項目でも変わらぬ部分と変えてきた部分があって、作品をさらなる高みに押し上げようとする努力が随所にみられる。
もしかしたら、そうした姿勢を含めての「安定のひだまり」であり、「安定のシャフト」なのかもしれない。
ここまで来たら、五期を描かないと嘘でしょう、シャフトさん?www たぶん、五期を描くとなればほぼ間違いなく沙英とヒロの卒業、さらにひだまり荘からの旅立ちとなることだろう。もう、ハンカチなしでは観れないかもしれないが、それでも、一つの作品の大きな節目として第五期を期待しますw
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 乃莉
何気に出番が多かったと思う。個人的には沙英とサシで絡んだエピソードはお互いの良さが出てた屈指のエピソードw
2位 ゆの
上級生としての自覚、美術生として小さいかもしれないけど着実な実績、受験生の二人を気遣って年末年始のイベントの発起人になるなど、主役らしい成長を見せてくれている。
3位 沙英
個人的好きなキャラw 相変わらず恋愛絡みになると、小学生みたいな反応する沙英が可愛過ぎるwww 第五期ではもう少し出番を……なんて言うまでもないか、五期はどう考えてもある意味ヒロと共に主役だろうしw
- at 20:01
- [アニメ(放送終了):ひだまりスケッチ×ハニカム]
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