SDガンダム GGENERATION OVER WORLD 総評
- ジャンル:[ゲーム]
- テーマ:[SDガンダム ジージェネレーション オーバーワールド]
ガンダムの世界を好きなユニットと好きなパイロットで生き抜く『Gジェネレーション』シリーズ最新作。
劇場版ガンダムOO、機動戦士ガンダムUC、ガンダムAGE第一世代に加え、兼ねてから出演を熱望されていた『ガンダムW G-UNIT』をはじめMSV系のユニットも多数参戦!
システムも新たにゲストの味方が敵になってしまう!?「オーバーインパクト」要素を追加。従来通り、原作ステージを追っていくモードはもちろん、オリジナルキャラのコード・フェニックスと彼が駆るオリジナルユニット・マスターフェニックスを軸に繰り広げられるオリジナルシナリオも充実。
最大級のボリュームで送られるGジェネ最新作の出来栄えは?
そんなSDガンダム GGENERATION OVER WORLDの総評です。
A
です。(S、A~Dの五段階評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
SDガンダム GGENERATION OVER WORLD 総評
発売年日:2012年09月27日
ハード:PSP、VITA(VITAはダウンロード版のみ)
対象年齢:CERO A
攻略時間:未測定(公式には40~50時間程度)
備考:PSPシリーズ(GジェネP、GジェネWORLDの引き継ぎによるボーナス有り)
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について
※他の評価についてはこちらからどうぞ→評価一覧
パッケージ・解説書・特典 評価:B
まぁ、普通? 特典に関しては『WORLD』の時に散々叩かれた記憶もあるが、今回は確か他ゲームコードだったと思うので、「特典分の高い値段払わせておいて~」というのが無かったのかもしれない。でもまぁ、Gジェネの特典で他のゲームのコードとかどうかと思うが(苦笑
グラフィック・登場キャラクター・CAST 評価:A
凄く難しい評価だが、ポジティブに評価していこうと思う。
良い点から挙げて行くと、まずユニット数・キャラクター数の増加は大きなポイント。『G-UNIT』はもちろん各世界観において今までは冷遇されていたMSV系のMSやキャラクターが数多く出演(ないしF以降の再登場)を果たした開発スタッフの選択のは大きく評価されるべきだろう。特に『G-UNIT』は長年待望論もあっただけに、その登場で購入を決めた層も少なくないとか。
あとは『アストレイ』系も微増ではあるが、ようやくユーザーが求めているパワードレッド、セカンドフレームL、天ミナといった部分にまで手が届いたのも高く評価出来、GPシリーズの充実、原作小説以外では初登場となるセカンドVのユニット化などもその最たる部分。
またユニットに限らず、マイキャラクターは大幅に選択出来るグラフィック・CV(キャスティングボイス)の数が増えた上に、CVには人気声優(Ex.宮野守さん、中村悠一さん、花澤香菜さん、戸松遥さんなど)を多くキャスティングするなどバリエーション面において前作『WORLD』のマイナス点を大きく改善している。
一方で悪い点を挙げると、変形ユニットの大幅な削減が挙げられるだろう。代表的な部分ではウイングゼロ(TV)や『00』のキュリオス系ユニット、あるいはゴッドガンダムやデスティニー、F91といった超強気以降にモードチェンジするユニットなどは軒並み変形形態(超強気形態)が削減されているのはマイナス。次回作以降での復活が望まれる。
シナリオ・ストーリー 評価:C
今さらGジェネにオリジナルシナリオやストーリーを求めている人はいないと思うので、その辺りをもう少し開発スタッフは空気を察して欲しい。まぁ、そうは言っても個人的にはジェネレーションブレイクや今作で導入されたオーバーインパクトに関しては肯定的に捉えていて、悪くないとも考えている。
あとはオリジナルストーリーかと思わせておいて、最期の方のステージは『Wars』ステージの焼き直し(そういう設定のストーリーが組まれていたせいなので、これはどちらが先なのかは分からないが)なので、それをストーリー上の文面で誤魔化しているだけっていうのは、あまり評価出来ない。プレイしていく上では同じステージをプレイしていることに変わりはないわけだし。
しかも肝心のストーリー自体も評価出来るようなものではない……残念ながら。これはまぁ、多くのユーザーがこの作品にストーリーを求めない裏付けのようなモノになってしまった感がある。
OP/ED/BGM 評価:S
まぁ、OPやEDがあるような作品と言えないが、とりあえずBGMは高く評価。こちらもユーザーから導入が望まれていたカスタムサウンドが設定されたのは高く評価しているが、やや扱いが難しかったようである(私はやってないので分からないがw
システム・やり込み度 評価:S
相変わらずユニット数が圧倒的に多いのでコンプリートやHELLモードクリアを考慮すればやり込み度はかなり高い。また、新システム「マスタースキル」はGジェネを少しだけ違うゲーム化させた。ただし『3D』で導入された「精神コマンド」制に比べれば、スパロボ臭はないので『3D』を経て相応の形にGジェネに合うようにフィットさせた形としては面白いアイディア。
マスタースキル自体は使うも使わないもユーザー次第だし、そこは初心者は使うことでゲーム難易度を落とし、上級者は封印していつも通りの難易度で立ち向かうなど幅広いプレイが可能になった。
ただ、容量問題なのかアビリティが五つから三つに減らされたのはシステムとしては評価が難しいかなぁ。自分でいろいろと購入出来るようになったのも選択の幅は広がったが、キャラに個性を付けづらくなったので、その辺りは次回以降の課題だろう。
総合 評価:A(3.8点)
総合でこんなものだろ思って過去の作品と比較してみたら過去の作品よりも低評価だったw ただし、前作『WORLD』は個人的な加点をしているのでたぶん点数的には同じくらいだと思う。
前作から約一年。タイトル的に見ても『WORLD』のファンディスク的な内容かと思ったが、それを大きく超えた作品となった本作。今でも往年のGジェネファンからは不朽の名作・傑作として高い評価を得ている『F』シリーズ以来となる大幅なMSV・外伝系ユニットの充実は、おそらく数字以上の満足感をユーザーに与えていることは間違いなく、A評価は人によっては低め・辛口の評価かもしれない。
一方で改善すべき点も多く見えた。何と言っても最重要課題はPSPの容量不足だろう。本作では大量の変形ユニットの可変形態や伝統的な超強気以降のモードチェンジが“リストラ”されており、個人的にはとても不満が残っているところだ。
作品数が増え、高クオリティになっていけば当然1ユニット・1キャラにかけるグラフィックの容量が増えるのは必然である。PSPとしての容量がすでに限界を迎えていることは素人から見ても明らかであり、次回作以降での早急かつ根本的な対応が望まれる。
具体的には次回作はVITAへのプラットフォームの本格的な移設、あるいは『Wars』以来となる据え置き機(当然PS2ではなくPS3)での発売が強く望まれるところだろう。世の中の風潮としては携帯ゲーム機の需要の方が高いので可能性としてはVITAの方が上だろうが、個人的にも往年のGジェネユーザーとしてはそろそろ据え置き機としてのハイクオリティ・ハイボリュームの作品を期待したい。
例えそれが二年・三年先だったとしても、ね。今作は前作から約一年で発売と短期間での発売となったが、少し間を置いても良いから、じっくりと作って欲しい……まぁ、そうすればユニコーンも完結してるだろうしwww
- at 13:31
- [ゲーム(昨年以前分):SDガンダム GGENERATION OVER WORLD]
- TB(0) |
- CO(0)
- [Edit]
Comment
Comment_form