ひだまりスケッチ×ハニカム 第6話
『9月25日、おしゃべりスケッチ / 9月29日~30日、ヒロさん』
≪あらすじ≫
今日の授業はデッサン。テーマは自分。意気揚々とスケッチブック片手に学校へ向かうゆのと宮子だったが、視線の先には顔色の良くないヒロさんが……。
そんなことが気がかりになりながらも、デッサンの授業へ臨むゆのと宮子。いつもよりもラフな形で授業は進み、ゆのと宮子はお喋りしながらデッサンを進める。
二人が出逢って一年半。
同じアパートでずっと一緒に過ごしてきたけど、まだまだお互い知らないことも多くて――
一方、ここ数日あのヒロさんがまさかの食欲不振。それはゆのたちでも分かるほど目に見えていた。理由は提出締め切りが間近に迫っていた進路希望調査票。
小説家として文系大学を目指すか、自分の小説のイラストをより上達させるために美大を目指すかを悩んでいると公言する沙英を優しくフォローするヒロだったが、彼女も彼女で表面に出さないだけで自分の将来を悩んでいた。
得意だったこと、褒められたことが「絵」だったことからここまでやってきたヒロ。じゃあ、これから先は?
悩んだ末に選ぼうとした美術教師の道。しかし、偶々遭遇した吉野屋先生にその道に隠された自分の“本当の願い”を看破されてしまったヒロは――
≪感想≫
珍しくシリアス展開な『ひだまり』。それも連載当初からのレギュラーキャラであるヒロと沙英の高校&ひだまり荘卒業(レギュラーからも卒業?)ともなれば、避けては通れぬ道ということか。
もちろん、真相は分からないけどね。(普段あんまりしないんだけど)たまたま先日原作立ち読みした時には二人ともまだ受験前だったから、当分は歪んだ時空のままずっと二人が卒業しないで続くんじゃないかなとも思ってる。と言うよりも、この二人が卒業する時はきっと『ひだまり』そのものが終わる時かなって感じてる。『けいおん!』もそうだったけど、ちゃんと時間が経過している学園モノで「卒業」は大き過ぎるイベントだからね。
さて、本編。何年一緒にいても新しい発見があるAパートもテーマとしては面白いが、やっぱり今回はBパートが主軸というかメインになっていくのだろう(まぁ、長い付き合いの中で新発見があるAパートと長い付き合いだからこそ知り尽くしている部分があるBパートの対比の意味もあるだろうけど)。
ヒロの抱えていた悩みと願いは、なんかヒロらしくて好き。うん、三年一緒に過ごした沙英や、そこまでではなくとも可愛い後輩四人とのひだまり荘生活は手放すにはあまりにも惜しいと思えるのだろう。ずっとこんな生活が続けばいいのに、とさえ思うのはもう自然なことだ。
一方で彼女が目指す教師の道。それは彼女が今とは違う環境を考えられなかった結果だったわけだ。まぁ、小中高と12年間も学校生活を送っていれば、「教師」というのは親の職業と同じかそれ以上にリアルに考えることが出来る身近な職業だとも言えるわけだしね。
しかし、そこに込められていた「ずっとこんな生活が~」な願望……。それでも彼女は最後に教師の道を選んだのだから、彼女なりに教師へのこだわりと言うか想いがあるのだろう。
この辺はかなりプロット構成に苦労が垣間見えるw 正直にいえばやや尺不足。本当なら30分丸々この話題でも足りないくらいだっただろうに、それでも『ひだまり』らしさを残すためにAパートにはいつも通りの明るい話題を置いてきた中で描いたわけだから、多少の強引さ・歪さが伴うことはもう仕方ないのかもしれない。
具体的に言うと、吉野屋先生にそこまで指摘されて、自分でもそれを認めたところで、ヒロがそれでも教師を目指す決め手が見えづらかったかな、と。
伏線がないわけではない。ヒロは幼いころに両親はもちろん教師からもきめ細かな絵を褒められ喜ばれたという冒頭のエピソードは最たる部分だろう。
吉野屋先生や沙英が口にしたように教師の一言っていうのは意外なほど影響力がある。だからヒロとしては「その一言で自分が美術の道を選べることが出来たのなら、自分もそんな風に一人でも多くの人に美術を知ってもらい、美術にも道があることを伝えたい」と考えているんじゃないか、ってのが私なりに考えたヒロが教師を目指す理由の推論。真相は分からないが、推論でしかないんだよね。そこを描き切れなかったんじゃないかなー、と見ていて思った。
まぁ、フォローするわけではないが人が何かを決める時に理由なんて一つじゃないんだから、いろいろな理由を垣間見せながら終わるのもアリだと思う。
進学も、就職も、日常の些細な選択も……。どれもこれも、いろいろな要素を自然と総合して決めるものだ。例えば私は今もまだ苦しんで転職活動をしているけれど、その中では仕事内容だけでなく勤務地や転勤の有無、福利厚生や給与、社風、業界の将来的な展望などなどたくさんの要素の中で「こことそこだけは外せない」「こうなったら、ここは妥協していいか」と取捨選択しながら最終的に応募先を決めているわけだ。
そんなことしてるから仕事が決まらないんだ、と言われてしまいそうだがそこには私なりの事情もあるわけで……と、まぁ私に関する部分はともかくとして、そうやって人は色んな事を決めて行くんだよね。
そしてイケメン過ぎる沙英www まぁ、でも彼女は進路でブレまくってるけど、こういう時に動じないっていうかドッシリ構えている感じは、やっぱり「ひだまり荘の“父”(あるいは夫www)」って感じがする。
自分たちが望んでいればきっと変わらない。むしろ、今よりも良くなる。
そう思える沙英は「大人」っていうより良い意味で純真無垢な「子供」。強く、純粋に、目に見えなかったとしても「絆」ってのをたぶんひだまり荘にいる誰よりも強く信じているんじゃないかな。
四期2話の感想で私が書いていたこと・想っていたことを、沙英もそう考えてくれているのだなと思うとなんか嬉しい。そして感想ブロガーとしてはキャラの心情をしっかり汲み取れていた証なので、ちょっとだけ優越感(笑 こういう時、ちゃんと毎回毎回感想を書いて形として残しているとこういう発見があって良いね。改めて毎週感想書いててちょっと良かったと思える。
しかし、それにしても吉野屋先生って良い先生だよね……ときどき(笑 「ときどき、ちょっと問題だけど」じゃなくて「ときどき、良い先生」ってのがミソ(爆
え、Aパートの感想? 夫婦がイチャイチャしてただけでしたが、それ以外になにか?(ノ∀`)アイター
次回『10月5~6日、パンフコンペッペ / 10月6日~8日、ひみつのデート』
アニメ第四期時系列順整理
5月6日~15日 狭い日本 そんなに急いでどこへ行く(1話)
↓
5月16日~18日 どこでもでっかいどう(1話)
↓
5月18日~19日、上からゆの様(2話)
↓
8月31日、夏休み最後の来訪者(3話)
↓
9月1日、おかしもち(3話)
↓
9月15日、勝利のシャッターチャンス! 勝つのは宮子だ!(4話)
↓
9月17日~19日、ナズナゴハン(5話)
↓
9月25日、おしゃべりスケッチ(6話)
↓
9月28日、マヨナカノリスケ(5話)
↓
9月29日~30日、ヒロさん(6話)
↓
10月5~6日、パンフコンペッペ(7話)
↓
10月6日~8日、ひみつのデート(7話)
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- at 10:37
- [アニメ(放送終了):ひだまりスケッチ×ハニカム]
- TB(24) |
- CO(2)
- [Edit]
尺はBパートのみですが要点は抑えてあり、普段の作風との緩急もあり 6話は 神回 だったと思います。(宮子推しの自分としてはAパートも神回w)