ひぐらしのなく頃に #24
とうとう核心に迫ってきた感じですね。原作を知らないと、ちゃんと描かれているのかどうか不安ですが。 PS2の情報も色々降りてきています。・原作と違い、途中で選択肢あり。・新規に追加されるシナリオはそれぞれ「盥回し編(たらいまわし)」「憑落し編(つきおとし)」 「澪尽し編(みおつくし)」 というタイトル。 ・そのうち「澪尽し編」は、原作「祭囃し(まつりばやし)編」に代わるPS2オリジナルの完結編。と言うこと。ますます原作プレイした人でも買いたくなるような展開ですね( ̄∇ ̄;) しかし、選択肢があるということは、BADルート突入と言うこともあり得る??詳しくは、アルケミストの公式HP(→こちら)からどうぞ。 アニメの続きはOPENからどうぞ。
<あらすじ>
綿流しのお祭りが終わった後、富竹の変死体が見つかった。富竹は自分の爪でショック死するほど喉を掻き毟っていた。「クスリか......」と思案する大石に、医師であるため立ち会っていた入江は「そんな薬聞いたこと無い」と強く否定する。
近くに落ちてあった角材、富竹の身体中にあると言う打撲傷と何か関係はあるのだろうか。
それとは別に入江が思い出したのは、富竹と行動を共にしていた自分の診療所の看護士・鷹野三四の存在。それを聞いた大石は、鷹野の在宅確認と県警への身元不明女性の遺体が無いかどうか聞くよう指示する。そう、これは他でもない「5年目」の祟りなのかもしれないのだから。
カードゲームで遊ぶいつものメンバー。知恵先生に呼ばれてレナが下駄箱へ向かうと、そこにいたのは尋ねて来たのは刑事の大石だった。大石はレナに富竹と鷹野を知っているかと訊ねてくるため、レナは素直に「知っている」と答えると、逆にどうしてそんなことを訊くのかと訊ねる......。 学校から帰宅後、レナは先日鷹野から借りた3冊の大学ノートを取り出した。想いと記憶は、その日へと遡る。
以前、レナが図書館で鷹野と会った時があった。その時、鷹野が雛見沢連続怪死事件を独自に調査していることを知り、さらに彼女の推理の一端を聞いていた。 「雛見沢連続怪死事件は、オヤシロさまを崇拝する狂信的信者がオヤシロさまの力を誇示するために起こしている」 それは信じがたい話だったが、鷹野は仮説を述べる。
まだ、雛見沢が鬼ヶ淵と呼ばれていた頃の畏怖の対象として見られるモノへと戻そうとしている、のだと。そして、鷹野の仮説が立てる首謀者は、雛見沢御三家だという。当然、そこには魅音も梨花も含まれているのではないかと、レナはハッとする。
その後、レナは成り行きで「オヤシロさまの声を聞いたことがある」と鷹野に打ち明ける。母の仕事のため、タブーを破って雛見沢を出た竜宮一家。その後、母の浮気や離婚もあってレナも自暴自棄になっていたが、その時自分を傷つけたい一心で、リストカットしたらそこから大量の蛆虫が沸いて出た。しかもそれらは外に出るのを拒むように、再び傷口から身体の中に戻ろうとしているのだと言う。必死に戻ろうとする蛆虫を取り除こうとするも、後から後からわいて出る蛆虫にどうしようもなくなって......
その時、鷹野がレナの手を掴んで正気に戻ったレナ。まるでその時を追体験しているかのように、再び自分の手を掻き毟っていたようだった。そしてレナはその時に、オヤシロさまの声を聞いたと告げる。
「助かる方法はただ1つ。雛見沢に帰ること」
そう言われ、レナは帰って来た。しかし、普通に考えればおかしな話である。だが、決して鷹野はバカにはしなかった。その上、自分の研究成果を纏めたノートまで貸してくれていた。だが、結局ノートを返すことは二度と出来なくなってしまった。大石から告げられたのは、富竹と鷹野が綿流しのお祭りの日に死んだということ。それは鷹野が確信を持って予言していた「5年目」の祟り。レナは意を決してノートを開く。
「帰巣性」と「ホームシック」について
それは丁寧に纏められたノートであり、スクラップ記事の山だったが……レナの手が止まった。
「うじ虫」と「オヤシロさまの祟り」について
かつて自分が体験したこと。鷹野が自分を信じたのは、すでにその仮説があり、それを知るはずも無い自分が語ったからだったのかもしれない。レナは呆然とするしか出来なかった。
後日、下校途中、圭一を招く手。強引に茂みの中に連れ込んだのはレナだった。レナは最近、誰かに見張られているみたいだと圭一に告白する。圭一の頭をよぎるのは、レナがリナたち殺害の件で警察が嗅ぎつけたのか、と言う思いだったが、どうやら違うようである。レナは大石から聞いた情報を圭一にも流す。それによって驚く圭一だったが、その道を1台の車が通り過ぎた。普段、車なんて通らない道で何度も見たと言うレナ。圭一は真相を聞きたがるが、レナ自身まだ「検証中」らしく、あいまいに抽象的なことしか教えてくれない。
別れ際、圭一はレナから誰にも言うなと釘を刺される。それは御三家である魅音や梨花、梨花とは同居している沙都子にもそうだという。「仲間だよね?」と確かめるようなレナの言葉に、圭一はハッキリと「ああ」と答えた。
レナと別れてすぐ、圭一の前にはさっき通り過ぎた白いワゴン車が止まっていた。何も無い道である。故障ならともかく、そんな様子も見られない。不審に思いつつも通り過ぎようとするが、クラクションで止められる。そこで乗車していた男から、「女の子を見なかったか」と訪ねられる。特徴を訊いていけば、それはさっき出会ったレナそのもの。圭一は「見なかった」と答え、さらに学校の道を訊ねて来るのでそれを教えてやると、ワゴン車は立ち去った。そして圭一は確信に近い思いを抱く。
―――あいつらが、レナを!
帰宅後、圭一はレナに電話をかけていた。出会ったワゴン車について伝えたかったのか、それとも真相を改めて訊きたかったのかは判らないが、話題は必然的に後者に集中した。
とうとうレナは自分、と言うよりも鷹野が立てた仮説をレナなりの解釈を踏まえて圭一に説明を始める。 オヤシロさまが降臨したことは、村の伝承では鬼ヶ淵沼から湧き出た鬼が人々を襲ったから、と言うことになっているが、仮説は違っていた。「鬼が湧き出した」なのではなく、「湧き出したものに拠られたら、人を襲う鬼となる」のだと。そしてそれは......
「寄生虫だよ」
鬼とは感染者を凶暴化させると言う寄生虫、現代風に言えばウィルス。そして、オヤシロさまとはそれを治療した医者と呼べる存在。しかし、その医者を以ってしても出来たのは「治療」ではなく「対症療法」だったと言う。気候や風土から雛見沢一帯でしか生息出来ないと言う寄生虫感染の拡大を防ぐために「出てはならず、入れてはならず」と言う掟を作った。そして、寄生虫がこの地でしか生息出来ないために、感染者がこの地を離れようとすると強い症状を起こして防ごうとすると言う。
しかし、今では雛見沢の出入りは自由だ。圭一もまた、最近入って来た1人なのだから。しかし、レナはそれが全てオヤシロさま、つまり当時対症療法を施した医者の思惑通りに進んだからだ、と説明する。錯乱してしまうような感染者とそれを引き起こしてしまうような強い寄生虫は「オヤシロさまの祟り」として殺された。自然淘汰されていく中で、互いに相性の良い人間と寄生虫だけが残っていった。これこそが、雛見沢に伝わる鬼と人の血が混じりあった、と言うことの正体。
綿流しのお祭りは、元々錯乱者の臓物を喰らうものと言われてきたが、それも必要なことだった。圭一が察したように、ワクチンを生成することで村人の対抗力を年々高めようとしたのである。 これら全ての事実が明るみに出ると困るのは、オヤシロさまを熱狂的に信じる勢力。そしてその勢力は、再び強い寄生虫を雛見沢にばら撒くことで、畏怖の土地として蘇らせようとしていると言う。それは云わば細菌テロ。しかし、今のレナにそれを伝えられるのは圭一しかいない。魅音も、梨花も、沙都子も御三家に近過ぎる存在なのだ。仮に彼女たちが無関係であったとしても、真実を知れば口封じをされる可能性だってある。
「圭一君が味方で良かった」
レナの本心。リナたちを殺した時も、そして今も。彼女を支え、導いてくれたのは彼だった。
「当たり前だろ、仲間なんだからな」
圭一の力強い返答は、今のレナには何より嬉しかった。
学校ではいつもと変わらぬ光景が広がっていた。いや、そのはずだった。レナは、ふいに校庭代わりの庭に止まった白いワゴン車の存在に気づく。それは自分を監視しているであろう者たちが乗っていたものと同じだ。しかし、圭一がそれに気づく様子は無い。2人きりならともかく、隣には御三家の魅音がいるこの状況では圭一にワゴン車の存在を伝えることは出来ない。レナは教室を抜け出す。
職員室で知恵先生と話すツナギを着た男。何か封筒のようなものを手渡された知恵先生は、その男と職員室を後にした。レナはその隙を突いて、職員室に侵入すると、手渡された封筒に記載された電話番号に電話をかけてみる。
「お客さまのおかけになった電話番号は、現在使われておりません」
再度、注意してかけ直すも結果は同じ。では、この封筒に書かれた電話番号は何なのか? 書かれた会社の存在は? そして、あの男は何者なのか? レナは1つの結論に辿り着く。
「やっぱり、あいつら!」
午後の授業。しかし、レナの姿は見当たらない。早退したようなのだが、知恵先生も、そして圭一たちですら聞いていない。カバンも残ったままだ。
「……何だか、嫌な予感がするぜ」
圭一に嫌な胸騒ぎが起こった。
<感想>
とりあえず、またか富竹、って感じです。ホント、この人は殺されまくりますね( ̄∇ ̄;) 鷹野は圭一の言うとおり、ホントに厄介な置き土産をしていったものです。まぁ、それが無いと物語の核心は見えてこないんでしょうけどね。前回の圭一がアレだったので、今回の最後の「嫌な予感がする」も、某種の最終回を思い出してしまいました、すみません。
でも、「暑い日はカレー」なんて言う知恵先生の元ネタが誰なのか、さすがにはっきりしましたね( ̄∇ ̄;)
<MVC>
前原圭一
今回の圭一は一味違う? やたら頭の回転が速いです。レナ並とは言いませんが……。いや、どちらかと言うとレナは頭の回転スピード、圭一は理解力のスピードと言った感じでしょうか? でも、次回予告のアレが圭一とレナに見えてしまったのは、きっと錯覚だと信じたい。
<私的推理>
1. 鷹野のレポート其の壱 『「帰巣性」と「ホームシック」について』
帰巣性とは『動物が自分のすみかや巣あるいは生まれた場所へ帰ってくる性質、または能力』のこと。ホームシックとは『自分の家庭や故郷などから遠く離れている者がそれらを異常なほど恋しがる病的状態。郷愁。懐郷病』のこと(いずれもgoo辞書(http://dictionary.goo.ne.jp/index.html)より)。
まぁ、似ていることですが、わざわざ別記にしていると言うことは鷹野の推理では似て非なるもの、と捉えているのかもしれません。
さて、これの影響ですが、それは鬼ヶ淵沼から沸いて出ると言う寄生虫について、その性質の一端を述べているものだと推理出来るでしょう。つまり、この寄生虫は、特定(雛見沢一帯)箇所以外の気候や風土を持つ場所に感染者が出た場合、人間の持つ本能の部分での帰巣性やホームシックの症状を強く刺激し、雛見沢に帰りたいと思わせる特性を持つのではないか。後述するが、これによって幻聴では刺激された本能が「雛見沢に帰る」と言うことを指示してくるものだと思われる。
2.「うじ虫」と「オヤシロさまの祟り」について
レナがかつて体験したことと強くリンクするもの。これも、寄生虫に大きく影響する。別に寄生虫が蛆虫なわけではない。これは、感染者が見る幻視だと思われる。
蛆虫の存在はあまり好まれてはいない。それがもし、体内から出てきたり、あるいは体内に戻ろうとする幻視を見たとすれば、その人……いな、その動物がどうしようとするかなど火を見るより明らかで、何としてでも排除しようと思うはず。この寄生虫はそれを逆手に取っているものと思われる。つまり、そうすることで感染者の恐怖心を高め、「1」で仮説を立てた帰巣性やホームシック症状によって雛見沢に帰りたいと思わせ、それを実行させる後押しとさせるのである。
この寄生虫の媒介手段は不明であるが、もし血液などからの感染があるのであれば、それらの手段を使っても帰ろうとしない感染者を幻視によって自らの手で殺させ、大量の血を撒き散らせたところで、他の動物への感染を試みようとしているのかもしれないが、さすがに定かではない(ただし、感染者の臓物を喰らう、と言うかそこからワクチンを作ると言う綿流しのお祭りがあるため、もしかしたら感染性は低いのかもしれないが)。
オヤシロさまの祟りはこの後者の事例を指すものだと思われる。
3.寄生虫の存在
つまるところ、ウィルス。これについて私が現段階で考えられる特性は以下の通り。
1:凶暴化
2:帰巣性やホームシック症状を刺激する
3:特定の幻視を見る(蛆虫)
4:幻聴を聴く(オヤシロさまの声)
5:3,4に代表される情緒不安定状態、あるいは凶暴化に近い暴走
1については、レナ・鷹野が本編で言っていた通り。まだ仮設の域を出ないが、レナや魅音、あるいは詩音の凶暴化はこの寄生虫が人の持つ動物としての攻撃性を高めているからなのかもしれない。
2,3は描かれていた通りで、私が推理したもの。
3,4については、寄生虫の持つ特性の1つだと思われる。蛆虫が実際に体内から沸いて出るとはどうしても考えられないため、これは感染者の見た幻視である可能性が高い。また、オヤシロさまの声とされる幻聴もまた、これの一環だと考えられる。どちらも、寄生虫が生息可能な雛見沢一帯に戻るため、雛見沢一帯を出た(あるいは出ようとしている)感染者に取る妨害措置と思われ、この幻視と幻聴によって、感染者を何とか雛見沢に滞在、あるいは帰省させようとしているものだと思われる。
5については綿流しでの圭一や、あるいは悟史の状態。もしくは、他の情緒不安定なヒロインたちの状態。情緒不安定となり、さらに凶暴に近い暴走を引き起こす。これについてはまだまだ不明。
まぁ、現段階で考えられるのはこんなところですね。しかし、もしこの仮説が少しでも当たっていれば、果たして自然発生した寄生虫(ウィルス)にここまでの力があるのか、と思えます。生きていくために、幻視や幻聴と言った人の精神にまで影響を及ぼす力を手に入れたんですかね。
4.富竹の死
大石の言うようにクスリの可能性が高いかと思われます。ただ、例の寄生虫と言う可能性も無いわけではない。と言うより、クスリによって例の寄生虫が雛見沢一帯にいながら活性化したのかもしれません。前に、富竹の死を喉の異物感を感じさせるクスリによって自害させた、と推理しましたが、その異物感はもしかしたらこの蛆虫なのかも。もし、寄生虫が活性化し、喉で蛆虫が蠢いている感覚を感染者に伝えたとすれば可能性としてはありえなく無い。
そして、これによってもしかしたら、寄生虫を活性化させて自害に追い込めるクスリがすでに開発されている可能性が出てきたことになる。そうなると、綿流しでの魅音・レナの持っていた注射器、目明し編で梨花が持ってきたものの逆に詩音に使われてしまった注射器の中身もこれの可能性が……。そうなると、クスリの開発をしているのは御三家、と言うことになりますね。もしかしたら、医師である入江が関わっている可能性もありますが。
5.大石の狙い
なぜ、レナにわざわざ事情聴取したのか?考えられるのは2つ。
1つ目は、リナたちの事件ですでに目をつけていた可能性。これは不明です。何せ、リナたちの扱いが警察内で不明ですから。そもそも、見つかっているのすら判らない。
2つ目は、レナが図書館で鷹野と会っていたという目撃証言を得ている可能性。どちらかと言えば、今はまだこの可能性が高いですね。
6.ツナギを着た男たち
全てを通して見ると、園崎家関係の可能性が高い。暇潰し編とかも合わせると。彼らの目的は、おそらくレナとレナが保有しているであろう鷹野の研究ノート。
ただ、わざわざ使われていない電話番号が記載されている封筒を使うのは「らしくない」。園崎家ならば、その辺りも抜かりなくやるだろうに。もしかしたら、園崎家関係ではないのか?
※全体的に今回の推理は、目明し編における、園崎家無関係説は考慮していません。何せ、真っ向から対立する説なので。
次回は地球侵略。えっと……とてつもなく規模が大きいんですが。と言うか、今回の34号文書のサブタイの意味が不明なのですが……原作をプレイしないと判らないんですかね? それとも最終回(シナリオの終わり付近)までいかないと判らない?
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-388.html
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/2245ca5178131a4bdf8fc9ec6eb2d0b7
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50624824.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50428615.html
・http://blog.livedoor.jp/paprika200502/archives/50710006.html
・http://blog.livedoor.jp/radical_weapon/archives/50698915.html
・http://blog.livedoor.jp/xenon44/archives/50553960.html
・http://endless-space.jugem.jp/?eid=1073
・http://firelife.blog55.fc2.com/blog-entry-292.html
・http://hakuroupunk.blog56.fc2.com/blog-entry-262.html
・http://mekatama.blog21.fc2.com/blog-entry-456.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-209.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2006/09/post_46c3.html
・http://tamayuru.blog21.fc2.com/blog-entry-313.html
・http://twodimension.blog59.fc2.com/blog-entry-145.html
・http://www.todasoft.net/blog/archives/2006/09/_24_1.html
・http://zdryeo.blog43.fc2.com/blog-entry-219.html
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>今回の34号文書のサブタイの意味が不明なのですが……
34号文書は 鷹野三四が作った文書=34(みよ)号文書という事かと推理します(´∀`)
後途中でおそらく、<font>タグの閉じ忘れがあると思います…