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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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アクセル・ワールド 第24話(終)

アクセル・ワールド 第24話(終)
『Reincarnation ; 再生』


≪あらすじ≫
沖縄から駆け付けた黒雪姫(ブラック・ロータス)の手を借りて、ハルユキ(シルバー・クロウ)は善戦しながらもチユリ(ライム・ベル)を人質に取られて地に伏したタクム(シアン・パイル)の分まで想いを引き継いで、能美(ダスク・テイカー)との最後の戦いに臨む。

負ければポイント全損。その中で戦う二人は、互いに《心意》と飛行能力を駆使した空中戦へ。

《心意》の力をスカイ・レイカーから借り受けた“ゲイルスラスター”の推進剤のリチャージに応用したクロウの加速力と想いでテイカーをあと一歩まで追い詰めることに成功するも、その時に響いたのはライム・ベルの回復技“シトロン・コール”

失った両腕が復元されていくテイカーだったが、なんとテイカーの“翼”が消えてクロウには奪われたはずの“翼”が戻って――



≪感想≫
最終回。やはり正統な翼の持ち主であるクロウの飛行演出は群を抜いていた。素直にカッコよかったと思ったし、誰でもそう思うだろう。

ゲイル・スラスターのリチャージまで出来てしまう《心意》はあまりに便利に扱われ過ぎていて最終回にしてさらなるガッカリ感も否めないが、そうした一方で《心意》がイメージの力だとするのなら彼にとって“加速”と並んでイメージしやすいのは“飛行”である。なら、《心意》を得たクロウの飛行が今までと同じであるはずはなく、飛行アビリティを取り戻してからの蒼い軌跡を伴う飛行能力は、今まで以上に際立っていたように見えた。

テイカーを倒すことになった、時間遡行によって回復しているはずの相手のボディを両断し瀕死にするほどの一撃。あの一撃は、彼本来の飛行アビリティとレイカーから借り受けたスラスターの併用アタックだったわけだが、スラスターをレイカーに返した今この瞬間だけの超必殺技といったところか。「『この瞬間だけの超必殺技』とかいかにも厨二的」と言われればそれまでだが、そうであったとしてもカッコ良かったのは誰もが認めて良いところだろう。個人的には、「本来誰かのものだった力を併せての超必殺技」っていうのは勇者シリーズとか90年代の熱血系ロボットアニメを彷彿とさせる展開で、一人勝手にニヤニヤしてたw

ロータスは校舎ごとバイスをぶった斬った(かわされたけど)のも最後に王としての実力というかそういうものを見せてくれたかな、と思う。ハルユキとのイチャイチャも良かったw ハルユキの言葉足らずはベタではあるが、その言葉に赤面する黒雪姫もマジで「ずっと一緒にいよう、未来永劫」と返す辺りもニヤニヤ出来たwww きっとハルユキのライバルは恵だね(電車でのあの目を見る限りw) まぁ強いていうなら、もう少し演技が上手いと(汗

実は、個人的にはハルユキが能美戦を終えて現実に戻ってきたシーンが一番演出面で感動した部分だ。なんていうか、私がイメージしていた「《加速》中のリアルの方」というのは今回のハルユキの形だったんだよね。それは最初のアッシュ戦の時もそうだったけど。
でも、それが黒雪姫の外伝の方だとなんかもたれ掛かって寝入ってる感じだったのが凄く違和感だった。もちろんダイブしている時間や体勢によって変わるのは当然なんだけど、もっとも“それらしい”演出を最後に魅せてくれたのは、感動した部分だし嬉しかった部分かな。



さて、《BB》の強制アンインストールはシステム的に《バースト・リンカー》の《BB》に関する記憶を削除するらしい。「そんなことが可能なのかどうか」と疑問も呈されていたが、視聴者としてはアクア・カレントの一件を考えればその可能性もあるのだろう、と思えるところ。ついでに、恵もポイントを全損した元《バースト・リンカー》ということらしい。まぁ、外伝に登場したのなら本編に絡む予定は当面ないのだろうけど。

結果的には能美ザマァなんだけどね。最終回に割と“詰め込んでいる”感があるせいか、能美が味わう絶望感や悲壮感、あるいはそれを感じている時間が短すぎてあんまりそういう感覚ではなかった。
思うところはいろいろあるんだよね、このシーンも。相手から奪われ挫折する想いをしたハルユキが、相手から何か(《加速》)を奪うことに躊躇いを持たないのだろうか、と思ってしまう。ポイント全損のサバイバルバトルを決意した時から当然相手から《加速》を奪う結果になることは承知していただろうし「自分も誰かから大切な何かを奪う側になる」覚悟はあったとは思うけれど、この辺りの演出は「アリタ・ハルユキ」というキャラクターとして描けていたのかと思うと首をひねる部分はある。関係性がまるで違うとはいえ、災渦の鎧の時のニコの内面がもっとちゃんと描かれいたことを考えると余計にそう思う

別に能美に同情するつもりはない。誰かから大切なものを奪う以上、いずれ自分もまた誰かから大切なものを奪われる側に戻る恐怖が彼にはあっただろう。だからこその凶行だったとしても、それを“許さなかった”ストーリーは個人的に高く評価している。あそこでまさか仲間になるようなら、タクムの二番煎じなわけだし。
でも、それとこれとはまた別問題なんだよね、私の中では。ハルユキが「奪われる側」から「奪う側」へ回ることへの意味というか、意義というかそういうものがもっとちゃんと見える作り方(それはお話としてもそうだし、演出としてもそう)があっても良かったのかなとは思う。

自分の問いかけにマジレスするなら、戦う以上それがどんなものであっても奪い合いだとは思っている。ポイントを賭けている《BB》ならそれはなおのこと目に見える形となるだろう。でも、奪われることと奪うことを描いていた以上、それに対しては作品としてもっとメッセージ性がある展開や結末はあるべきだったと考えている。
例えばだけど、「ハルユキがポイント全損に同情して手を緩めた時に、能美が『甘ちゃんが!』とか言って不意打ちしようとしたらハルユキはそれを見抜いていて『能美、残念だよ』とか言って能美を一刀両断し強制アンインストールさせる」とかかな? 結末は変わらないけど過程が違うので、感じる心象はだいぶ違う気がする。まぁ、あくまで気がするだけだけどwww


そういう意味では先にも挙げたように“詰め込み”感は否めない。まぁ、能美編だけで「アビリティの喪失(略奪する敵)」「新設定」「黒雪姫の過去(楓子関係)」「チユリとの関係」「タクムとの友情」「勧善懲悪を可能にする敵(能美+違法行為のアイテム)」「新キャラ(パドさんと闘技場)」「ポイント全損バトルの存在」といま思いつくだけこれだけのものを詰め込んでいれば、そりゃあこうなる。正直なところ飛行アビリティのことはすっかり忘れてた(笑 それくらい間延びした感じもあった。
これらはもっと時間があればその辺もちゃんと描いてくれたように思えるし、黒雪姫とチユリ、黒雪姫と楓子とそれぞれのシーンでやってることがあまりに突発的で、ハッキリ言えば戦闘終了後の“薄っぺらさ”を感じた。本当はもっといろいろと想いがあるはずなのに、その過程をすっ飛ばしてるせいであるのは言うまでもない。

チユリなら自分と替わってハルユキとタクムとトリオを組む形となる黒雪姫に想うところ、複雑な感情だってないわけがない。楓子との関係性も一度レギオンを離れていることを考えればわざわざ問うまでもないが、それらのストーリーとして「美味しい」過程がないので、結果だけ出されても……。おまけに楓子の場合は、ハルユキと黒雪姫の関係というか絆というかそういう「主人公とヒロイン」のシーンの直後だったので、逆に黒雪姫の行動が軽くなってしまった印象。
それぞれの感情や内面、それらによる心理描写は最高の素材なのに、一切の味付けをせずに切って混ぜただけで出されたから味がない、って感じかな。ハルユキとタクムの男の友情と同じように、それとは違った女の友情や絆の在り方ももっとちゃんと描ければ面白かったと思う。



チユリの策に関しては、前回の予想通りで突っ込んだので今回はスルーで。正直、このネタでコメント欄を埋め尽くすのは本意ではない……というか、前回の繰り返しになるのは目に見えるので。
でも、チユリは勿体ないキャラだったと思う。そうだなぁ……例えば彼女が幼馴染であると同時に「ハルユキと肩を並べるゲーマー」あるいは「実は凄く理系に強くて頭が良いリアリスト」くらいの設定があるとあの回復技の真相解明にも、黒雪姫への内通にも説得力があったと思うんだよね。その辺り、彼女が本来持っていた設定と彼女がこの能美編で求められた役割とでギャップやズレが大き過ぎるのは、勿体ない動かし方だと思った。



さてさて、改めて総括はやるつもりだが第二期は……どうかなw ゲームの方は続編が確定しているようなので、ある程度第二期も視野に入った既定路線かもしれませんね。
とりあえず、まずは監督以下スタッフの皆様、お疲れさまでした。


≪TB先 参照リンク(URLアルファベット順)≫
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現在、nifty系、so-net系はほぼ全滅。livedoorは調子がいいと送れます。

・http://ai-mugi.blog.eonet.jp/aimugi/2012/09/
reincarnation-2f28.html
・http://akikakeru.blog117.fc2.com/blog-entry-1528.html
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・http://blog.goo.ne.jp/mio793/e/ef077af0c7cf20a562ee3
413951adf1f
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・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-4747.html
・http://kyotofan.net/books_anime/accel-world/brainburst2039_24/
・http://maguni.com/index.php/view/1774
・http://maikyodai.blog59.fc2.com/blog-entry-2416.html
・http://mapsotyo419.blog65.fc2.com/blog-entry-499.html
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・http://nextsociety.blog102.fc2.com/blog-entry-1998.html
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2012/09/aw-24.html

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Comment

おめでとう!汚い能美はキレイな能美になった! 

感想お疲れ様でした。

声優の小林沙苗さんも今回徹底的に悪役に徹していられましたね~。しかし能美のウザさ加減がハンパなく、今まで演じられたキャラに能美の顔がチラチラ出てきますw

ほんと名演技だったと思います。あとはハルの「俺の体をみんなに貸すぞ」的な演出やブラック・バイスがカミーユだったことからガンダム的なオマージュを感じました。

続編は・・・どうなんでしょうね?
ギアスや00のサンライズならもしかしたら二期やってくれるかも。
というか災禍の鎧の伏線もありますし、ほぼ確定路線?

まぁ二期あるといいですね♪
ちなみに月詠さんお気に入りキャラNO.1はあの人かな、やっぱ。
逆に2位と3位も気になりますけどねwというわけで総評期待してますよ~。
  • posted by tuyuki 
  • URL 
  • 2012.09/22 12:26分 
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>tuyukiさん 

こんにちは。

続編はある程度、既定路線なのかなとは思いますね。ゲームの開発だけ先行している、というのは昨今あまり耳にしないし、たぶんゲーム第二弾が出る頃に第二期という流れかなというのは薄々予想はしています。個人的には二期はあってもなくてもどちらでも良いかな、という感じですかね。設定が面白いのは分かっているけれど、ストーリーに今までとは違う流れ・変化がない限りは似たり寄ったりなのかな、というのは感じてもいるので。

サンライズはAWに加えホライゾンにも携わるなど、全体的にここ数シーズンはガンダムに頼らなくても凄い作品を出してきているので、今後も期待ですね。

総評は、まぁ頑張りますw 一位は意外にもあのキャラかもしれませんよ? いやー、黒い人は終盤出番がね(苦笑
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2012.09/22 12:52分 
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NoTitle 

こんにちは。

ブレインバーストをアンインストールされると記憶まで失うんですね。
おかげで能美はすっかり毒気が抜けたようにいいやつになってしまいましたね。
ブレインバーストというそんざいそのものが能美を歪ませてしまったんですね。
ブレインなんたらチップも消滅したしこれで彼はまっとうな人生を歩むことができるでしょう。

ハルが奪われる側から奪う側へ変わった時の葛藤ですか。
そう言われるとあってもよかったなと思います。
ラストの先輩と楓子の関係もいきなり抱きつかれてもねえ・・・ですね。

でもブレインバーストもあったらいいなと思えますし
この作品おもしろいと思いましたよ。
原作も12巻くらいまででてるしたぶん2期はあるのではと思います。
  • posted by 諸葛鳳雛 
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  • 2012.09/22 14:14分 
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>諸葛鳳雛さん 

こんにちは。

>おかげで能美はすっかり毒気が抜けたようにいいやつになってしまいましたね。
指摘されてみれば、実は意味不明な変化なんですよね、これ。《BB》に関する記憶は消されているけど、例えば彼が兄から受けていた略奪を中心としたイジメはあったはずなので、毒気が抜けすぎる演出も本当に正しいのかどうか(兄の略奪?が始まったのが、兄が《BB》を得てからなら良いですけど)。

その辺り、「《BB》に関する記憶が消える⇒まっとうな人生再スタート」っていうのは、ちょっと短絡的かなとも思いますけどね。彼の兄だって現実には生きているのだろうし。


>ラストの先輩と楓子の関係もいきなり抱きつかれてもねえ・・・ですね。
そうですね。いきなり抱きつかれて涙されても取ってつけた感は否めませんね。黒雪姫と楓子についてはもちろん語られていましたけど、あまりに前のことなので伏線や布石としては正直機能しなかったと思います。


>この作品おもしろいと思いましたよ。
そうですね。

私もいろいろと批判もしていますが、個人的にはちゃんと見て正面から向き合ってるからこそ出るものが「批判」だとも思ってます。自己弁護するわけではありませんが、私としては安易に“受け”“耳触りのよい”記事で誤魔化さず、良いところは良い、悪いところは悪いと率直に言えたし、そのことで原作既読者やファンを敵に回す覚悟も持って記事に臨めただけの面白さがありましたね。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2012.09/22 16:49分 
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  • [Res]

変わらない絆を信じた少女たちの物語 

いや本当にサンライズでよかった。最後の展開を知っている身としてはこの最後の心意戦が緊張の山場でした。
シルバー・クロウの翼が復活するシーンは原作挿絵と同じ構図になっていて原作イラストとは翼のデザインが違う(原作では2対10本のブレード状の羽の間にスラスターが挟まっている)んですが、動かすならこっちの方がいいですね。機能的というか。あとBGMもカッコよかったですし。

原作読んでる時はこのラスト80ページほどのどんでん返しの連続技(笑)に「オイ作者この話ちゃんと終わらせる気あんのか」とハラハラしたものですが、アニメは同じ展開を最終回でやるという恐ろしい無茶ぶり構成でした。2クール目入った辺りの残り話数から予想はしてましたが、よくまあちゃんと24話の尺に収まったものです。スタッフの方々お疲れ様。もし次やるならもうちょっと余裕持ってほしい(汗)最後見てて綱渡り感がすごいよ。

さてこの最終回(原作第4巻「蒼空への飛翔」編・・・ってタイトルで展開ばれそうで最後まで言えなかった)をもってアクセル・ワールドシリーズ序盤での展開が大方終了となります。
この後第5巻の軌道エレベーター縦断レースイベントを経てメインエピソードに入るのですが、その前準備として様々な展開フラグがちりばめられた3巻・4巻のエピソードは多分シリーズ読破の為の最難関と言えると思います。

最終話タイトルにある通り「ハル・タク・チユの幼馴染トリオの絆の再生」と「絆を憎悪と侮蔑の対象としてしか認識できない破綻者・能美征二との対峙」を経て「かつての絆を見失った黒の王と盟友スカイ・レイカーの再会」を主人公が演出するというのが基本プロットです。
再生する絆の主体は主人公よりもヒロイン(チユリ・タクム・黒雪姫・楓子)側におかれていて、苦しい状況に少年らしい未熟さで必死に対応し続けたハルユキが最後にヒロイン同士の絆を取り持つところで終幕となります。この辺りハルユキの「主人公なのに観測者ポジション」という不思議な立ち位置が目立つ部分です。だからこそ先輩にねだるご褒美が「ずっとそばにいてください」なのかもしれませんが。

上記プロットに能美の後援組織として加速研究会を登場させて月詠さんの指摘されていた「自警団的な役割を負う黒のレギオンVS悪の組織」という後の展開の切っ掛けをつくりつつ、スカイ・レイカーの師匠ポジションに絡めて心意戦という新しい戦闘概念を持ち込んで「心意と共に師から守るべき希望を託されたハルユキ」という立ち位置を与え、あえてレギオンとしてではなくハルユキ自身の決断で相手のポイントを全損させるという展開に持ち込んだ上で最後に「ポイント全損者は加速世界の記憶を失う」という最終ルールが明かされています。

原作視点でみた場合「序盤の話の展開上意図的に成長を演出されない主人公」ハルユキが最後の決断によって何らかの成長なり覚悟なりを得たかと聞かれると答えづらいものがあります。もちろんアニメとして完結して考えるなら、主人公は何らかの形で成長が描かれて終わるべきなのでしょうけれど。
事件後のハルユキの言動は激変する周囲の環境に多少の影響は受けているかもしれませんが、彼はまだ自身が最初に犯したある重大な間違いに気づいておらず、それが周囲と彼の間に歪みをもたらすことで次の展開への分岐点を生んでいくことになります。この辺は原作1巻から11巻あたりまでずっと尾をひいた長いフラグであり、ある意味ハルユキのしようのなさというか自覚のなさに展開が振り回されるところでもあって、アニメでどうするのか気になっていました。
アニメ最終話はその辺りの成長を断言せずにモノローグでぼかして終わらせた感じに見えます。どっちつかずでもやもやしますが、次の展開があってもなくても視聴者に想像の余地が残る演出なのかなと思っています。

ああでもラストの黒雪姫先輩とレイカー師匠(倉崎楓子)の再会シーンが最終話にくるのはもったいなかった。5巻以降に語られる2年半前の冬の事件(先輩の失われた絆とただ一夜にして壊滅した黒のレギオンの悲劇)はこのシーンあっての展開なのに、どうしてこの話が次のクールへのつなぎではないのか(笑)。いや24話の尺的に無茶言っているのはわかってるんですけど。
もちろん動くアクセル・ワールドが見れるだけでも感謝するところではあるのですが、もっとはっちゃけて2クール目は完全オリジナル展開(原作時系列的に2047年2月から3月末の空白部分で)にして残りは2期待ちにしていればとか言いたくなってしまいます。あ、スタッフ死にますか。そうですね(笑)。

思っていることを書き出すと止まらなくなりますが、アニメ最終回として無難にまとめた話だったと思います。2期があるなら楽しんでみれそうですし、ないなら原作のイメージに沿った良いエンディングだったと納得できそうです。もちろん続いてくれた方がうれしいですが。
いつも長々と書き連ねてすみません。月詠さんも各回感想お疲れ様でした。
  • posted by HHT 
  • URL 
  • 2012.09/23 06:41分 
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>HHTさん 

こんにちは。終盤以降は毎回のように長文のコメント、お疲れさまでした。

今回に限らず、割と先のことやアニメ外を書かれているので、私はそれについてあれこれとコメントするのは差し控えさせていただきました。

さすがに読んでもいないことに「あーだ」「こーだ」というのは、失礼だと思いましたから。
それらに関しては、いずれ一緒に議論できるような日が来ることをゆっくりと楽しみに待つのも一興かな、と思います。


最後になりますが、HHTさん始め多くの方々に『AW』の記事には多数のコメントをいただきまして、本当にありがたく思っております。

『AW』に関しては、活発な議論や補足コメントをいただいて、良くも悪くもベース・骨組みとなった私の記事に対して皆様にコメントやご指摘という形でたくさんの素敵なものを上積み・肉付けしていただけた、という想いが強いですね。
補足という意味ではHHTさんはその筆頭のお一人でしたね。本当にありがとうございました。

このような作品がこれから先あるかどうかは分かりませんが、私としても良い体験をシリーズを通してさせていただきました。また、何か語りたくなることがあれば、お待ちしております。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2012.09/23 11:41分 
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ダスク・テイカーを討つために立ち上がるシルバー・クロウ。 仲間や友情などを嘲笑うダスク・テイカーに対し、最初から全部間違っていたとシルバ・クロウは言います。 私立梅郷中 ...

アクセル・ワールド 第24話「Reincarnation;再生」

「アクセル・ワールド」最終回。 面白かった! 綺麗な終わり方で、理想的な第一期だったと思います。 憎き敵役との迫力あるラストバトル、かけがえのない友情、取り戻した絆。

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◆新機動戦記ガンダムW◆

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OVA・続編含め『新機動戦記ガンダムW』全般を応援してます♪
ガンダムW関連 まとめページ
感想、用語、企画など全ページへのリンクがあります。ご利用ください

2016/05/04 12巻分の用語一部更新しました

《用語》
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《企画》
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AC暦におけるMS史(コラム)

◆Gジェネクロスレイズ◆

GCR119.jpg

まとめページ

◆ガンダムモビルスーツバイブル◆

GMB001_20190322210057cc3.jpg

まとめページ

◆機動戦士ガンダム00◆

GUNDAM OOQ
用語集などは特にありませんが、劇場版の感想は全十回というボリュームでコラム風に書かせていただきました。よろしければどうぞ。
ガンダム00関連 まとめページ

◆鉄血のオルフェンズ◆

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各回の感想のまとめだけ。
鉄血のオルフェンズ まとめページ

米山シヲ 応援エリア

◆梅衣堂ひよと旦那様の野望◆

1-2-2

『梅衣堂ひよと旦那様の野望』待望第1巻発売中

月刊少年ガンガンで現在連載中『梅衣堂ひよと旦那様の野望』を応援中。『ブラクロ』と同じように独自用語集も製作中!

公式特設ページ

独自用語集
第1巻

◆ブラッディ・クロス◆

ブラクロサムネ

月刊少年ガンガンで完結した『ブラッディ・クロス』をプッシュしています♪ 独自用語集あります! 

公式特設ページ

独自用語集
キャラ紹介-混血勢力-
キャラ紹介-天使勢力-
キャラ紹介-堕天使勢力-
キャラ紹介-アルカナ-
キャラ紹介-神葬-
キャラ紹介-その他-


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管理人から一言

お知らせ

管理人からのお知らせです。

PS4ゲーム『JUDGE EYES:死神の遺言』プレイ中。

『ガンダムW FT』コンテンツは不定期更新です。現在は11巻分までの感想と用語の更新を完了しました。

『ブラッディクロス』全12巻発売中! 用語集更新は全て無事終了致しました。

文庫・単行本(キャラクターノベル含む、ライトノベル含まず)の著者名別リストに移行しました。さすがに増え過ぎた(笑


今期の週間感想予定
日曜日:-
月曜日:-
火曜日:-
水曜日:-
木曜日:-
金曜日:-
土曜日:-
不定期:ピックアップ感想、ゲーム感想、模型関連など


場合によっては急遽順序等の変更もありますが、ご理解いただけますようよろしくお願いします。

管理人プロフィール

月詠

Author:月詠
埼玉県某所在住の34歳社会人。性別♂。名前は「つくよみ」と読む。

世知辛い世の中で嬉しいことも泣きたいこともサブカルチャーたちに救われています
詳細な自己紹介はこちら(2019版)。それ以前のものはこちら

コメント・TB、相互リンク受付中。下記の運営方針に詳細を記載しております。無条件に大歓迎と言うわけではありませんが、大部分の方は歓迎出来るかと思いますw

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 文庫・単行本(キャラノベ含む、ラノベ含まず)は上気の著者名別になっています。

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アニプレッション!!は、アニメブロガー達の合同ブログです。アニメについての問題意識・感想・考察・批評等の諸言説を発表し、アニメを語る事の面白さを伝える事が目標です。自分も末席に加えさせていただいております。
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