人類は衰退しました 第11話
『妖精さんたちの、ひみつのおちゃかい』
≪あらすじ≫
どうも、“わたし”です。
今回は、わたしの過去についてお話しようかと思います。まぁ、いくら人類が衰退したと言ってもどの時代でも外から入ってきた人間ってのは嫌われるものです。それが発展するとイジメになります。かく言うわたしもその一人だったわけなんですけどね。
Yもバカっぽいですよね。っていうか、わたしも良くあんなのと今は仲良くしているものです。いや、仲が良いと思っているのは向こうだけだと思いたいものです。
あとはこの状況でさらに新キャラが出てきました。ごめんなさいね、今さらで……。
しかし、いろいろと若いですよね、わたし。処世術を知らずに突っぱねて生きてるって感じがします。あぁ、はずかし。誰ですか、こんな黒歴史みたいなエピソードを公開しようとしたのは。訴えてやります。プライバシーの侵害ですよ、ええ。――
≪感想≫
ある意味でこの作品らしいというか、この原作者さん(田中ロミオさん)のことは全く知らないけどここまでの作風を考えると避けては通れないテーマだったのかな、と思わせる30分。やっぱり人間誰だって独りは辛い。精神的に強く見せて幼いころから腹に一物抱えているような“わたし”がふとした衝動で「独りは嫌だ! 本当は私だって~」と本音を漏らしてしまうほどに、である。『人』っていう字は支えあっているんだ」なんてのは、クサイ台詞の代名詞の一つみたいなフレーズだが、それもあながちクサイだけの的外れでもない、ということだ。
冒頭、三人の少年(学徒)たちが虫をバラバラに解剖するという残酷なシーンが入っていた。残酷というよりは、無邪気? 子供の頃、(女性はないかもしれないが)男性がまだ“男の子”だった時に誰もが一度くらいはやってしまうようなことで、それがその先の“妖精さん”の危機と“わたし”の出会いに意味を持たせていた。
しかし、私から見ればあの冒頭のシーンはむしろ子供ながらの加減を知らない残酷さの象徴に見えた。その後の“わたし”へのイジメ・陰口などは大人から見れば「精神が未熟で他人を傷つけることでしか満足感が得られない性根の腐ったどうしようもない愚か者」だが、そんなことは当然子供に分かるわけもない。
大人になっても会社やら何やらでイジメがあるということも耳にするが、そんないつまでたっても下らないことでしか自分を満足出来ない社会不適合者はともかくとしても、普通はそこに公私の区別がつくものだと思っている。社会に出れば当然、嫌いな人・合わない人とも仕事をしたり商談を進めたりしないといけない場面が出てくるもので、そこはビジネスと割り切るのが当たり前の形になって、一歩会社を出たら付き合わなければ良いだけだ(それがまた相手次第で難しいのだけどw)。
でも、子供にはそんな感覚がない。そもそも「公私の区別」を付ける線引きがないのだから、それはそれで当然と言われれば当然なのか。中学、高校、大学と上の等級の教育機関に進めばまた精神の発達などで違いも出てくるのだが、小学校くらいだと授業はしているがプライベートの延長線上に学校があるような感覚だろうし。
その結果がアレである。本当、子供ってのは無邪気だが、その無邪気さは残酷さと表裏一体なのだと思い知らされる。もう子供ではない私では、これを改めて痛感したとしてもどうにも出来ないけれど、子供を導かないといけない立場に立った時には、やはり先達として道は示さないといけないのだと思った。それがきっと大人の義務なのだろうね。
まぁ、原作者さんがそんなことを読者に思わせたくてこんなストーリーにしたのかは分からないが、ここで“妖精さん”が絡んできて面白くしていくのがこの作品の凄さ。
0fだった状況が1fとなった“わたし”。“妖精さん”とも仲良くなってわずかばかりに“妖精さん”の奇跡によって何やら状況が変わるらしい? “妖精さん”のことを覚えていないということは、進級した後の話は“妖精さん”が見せている幻覚や夢なのか(「白い粉」(正体は砂糖)なんて言い方もあったしw)、それとも何らかのオーバーテクノロジーが働いているのか。
久々の前後編? 流れ的にあの“巻き毛”は本当に黒幕ではなくて~って感じもするし、未来の時間軸(私たちが本来知る“わたし”のいる時間軸)の“わたし”が言っていた「訪ねてくる友人」はたぶん“巻き毛”なんじゃないかって思うけど、あそこからどういうストーリーになるのかね?
っていうか、あの状況から結果的にYと友人になるんだよね……凄いな、“わたし”www 自分なら絶対にお断りだが、そこは表面上の付き合いをしている感じ……にも見えないんだよねw
そこは“わたし”の本質は“わたし”ってことかな。最後に「何か質問は?」で「退会手続きの方法は?」と聞き返せるくらいだからねwww
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NoTitle
格差やいじめ、クラスカーストなどについてはロミオ氏と瀬戸口廉也氏の作品によくありました。
AURAは映画化するようですね。興味が沸くようなことがあれば購入することをススメます。一読の価値はありますよ。
余談ですが瀬戸口氏はエロゲ業界から引退しましたが、唐辺葉介名義でライトノベルを書いている様です。高騰していたPSYCHEとい作品が再販しましたのでオススメします。
一番のオススメはエロゲのSWAN SONGですけれど。過酷な環境下で狂った人間の本能を書いた文章はそれは凄まじいものでした。廉価版ですら高騰し始めているので、
早くしろ!間に合わなくなってもしらんぞーーーーーっ!!!!
って奴ですかねw
宣伝はここまでにして、
わたしちゃんが妖精さんから貰ったのは、少しの勇気だと思います。
……いや、本当にそのまま勇気という概念を与えた可能性がありすぎて困るんですけどね。なんでもありですから。
まあ、本当に、本当にとてもたやすいことだったんでしょうね。
巻き毛ちゃんは来週のお楽しみ~……
Yはあれですよ。病気なんです。14歳ぐらいの頃にみんな発症するあの病気ですよ。クールぶりたくなるお年頃。
長文失礼しました。