人類は衰退しました 第6話
『妖精さんたちの、おさとがえり』
≪あらすじ≫
どうも、“わたし”です。
いやー、“妖精さん”の存在は偉大です。0fと1fには決定的な違いがあったことを、“わたし”たちは改めて思い知らされるのでした。
ピー子さんこと“ピオン”さんと、なんか同類らしいオー太郎さんこと“オヤゲ”さんまで出てきて、彼らが旧人類が元気だった頃の産物だと知ると同時に“わたし”は、彼らの孤独を知ってしまいました。人間、知らなくても良いことはやっぱりあるものです、はい。
まぁ、それで何と言いますか、その柄にもなく熱血漢な行動しちゃったんですよねー。その結果が、ベリーショートな世界だったわけです。いらっしゃいませ、ベリーショート。さようなら、スーパーロング。
でも、マイクロ波もなくなったわけですし、“妖精さん”も戻ってきてくれてるわけですから、きっと旧人類にとっては良い選択だったのだと信じたいです。そうでないと“わたし”のロングヘアーが浮かばれません――
≪感想≫
最後になっていろいろと考えさせられた『おさとがえり』編。パイオニア、ボイジャーともに実際の宇宙探査機の名前であるが、その辺りはまるで詳しくないので触れるのは避けておこうw 物語としては後半がやや重い展開だったので、その分だけ前半の“妖精さん”と“わたし”、“わたし”と“ぴー子”の掛け合いの雰囲気が際立ってて良かった。
さて結果として、受信機を破壊することで生きている衛星からの電力受信をする手段を頓挫させた“わたし”。ピー子、オー太郎の真相を知り、一時の感情に流された結果の行動であるが、それは結果的に正しかったのかどうかというのは結構、人によって意見が分かれて面白そうなところだ。
電力供給を確かなものとすれば、(詳しい説明は無かったが)マイクロ波を浴びたと思われる“妖精さん”はかなりダウナーな感じだったため、それを利用すれば人間は種族的に“妖精さん”よりも上位に立てるかもしれないし、何より衰退をはじめていた人類は、今一度イノベーションを起こして再興を果たしたかもしれない。
そうした一方で幸運・強運を司る“妖精さん”はマイクロ波を苦手とするため姿を消してしまう。そうなると旧人類はある日突然、取り返しのつかないミスをし(それが幸運によって救われることも良い方向に転ぶこともなく)そのまま衰退期を飛び越してあっさり滅亡するかもしれない。
再興か、共存か。
意味深だよね、この選択肢は。再興のためならば他の種族を押しのけても良いのか、それとも他の種族と共存出来る道を選ぶのか。そこにはいろいろな意見があると思うし、あって良いと思う。
私からすれば、人類はずっと自分たちの都合がいいように自然を、環境を作り変えてきたと思っている。高い知能を持つことを良いことに、まるで地球と言う星の支配者は自分たちだ、人類は自然環境すらコントロール出来るんだと言わんばかりに、だ。
しかし現実は違う。地震、津波、暴風雨、猛暑、極寒etc...そうした自然の猛威に人類は無力。例えば現実な話、六月の北九州を中心とした大雨。あの時の冠水被害は、もちろん膨大な量の雨水が降ったことが主な原因だが、その一方で近年進んだ農地を宅地に変えたことによる水はけ能力・保水能力の大幅な低下によってあそこまで広範囲・大規模の冠水になったと言う見方もある。そもそもの雨雲の大型化・多発化は地球温暖化が一因にあるのではないかとも言われ、そうなればその温暖化を進めてしまったのは誰か、なんてわざわざ言葉にするまでもない。
話はそれてしまったけれど、“わたし”が結果として人類の緩やかな衰退が進むことに目をつむり、“妖精さん”との共存を選んだのは、正解ではないかもしれないが間違いでもなかったと思う。
その“妖精さん”。どうやらピー子には認識されなかったようである。これも意味深。つまりそれは、旧人類(今の私たちに近い存在)の技術では、“妖精さん”を認識させることが出来ないと言うことであり、“妖精さん”が我々が半ば信奉している科学や物理法則の範疇の外にいる存在である証明ではないかと思うのだ。
そして、今回の1f以上における生存確率の高さwww あの高さから落下した“わたし”たちが無事大した怪我もなく生きてるわけだから、0fと1fの決定的な差を思い知ったw “妖精さん”が近くにいたらビル20階から落下してもあんな感じで助けてくれるんじゃね?(マテ
そんなわけで、今の私たちの科学や物理法則の外側にいる、未だ理解不能な部分の象徴、あるいは具現化こそが “妖精さん”。そう考えると、前回書いたようにやっぱり“妖精さん”って奇跡とか強運とかそう言った科学の力や物理法則では未だ測れない“幸運”の申し子、物質化のような感じがした。
旧人類からすれば癒されるし幸運をもたらしてくれるしと言う存在なんだけど、その一方で“まぬある”にもあったように彼らが愉しいと思うことに巻き込まれるトラブルも生半可じゃないんだろうなw それでも死ぬことは無いのであれば、スゲー辛いし、スゲー大変な人生だけど、それこそ漫画やアニメの主人公みたいな波乱万丈な人生が送れるのかもね。
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