アクセル・ワールド 第16話
『Imagination ; 面影』
≪あらすじ≫
新入生の《バーストリンカー》である能美に現実世界で脅迫され、加速世界では自身のアドバンテージである“飛行アビリティ”を強奪されたシルバー・クロウ(ハルユキ)。宿敵であり盟友でもあるアッシュ・ローラーに連れられて辿り着いた場所にいたのは、スカイ・レイカーを名乗るローラーの師匠だった。
車椅子に乗る彼女は、推進装置も何もなく車輪だけの車椅子をイメージするだけで動かして見せる。サイコキネシスのアビリティか何かかと尋ねるクロウにレイカーは、「心意(インカーネイト)システム」だと答え、それが恐ろしいほど物理法則に縛られたこの加速世界で、物理法則を超える心(イメージ)の力だと告げる。
もう一度、飛ばないといけないんです!
イジメられていた自分を救いこのプログラムを与えてくれた黒雪姫のため、今一度立ち上がらないといけないことを決意したクロウは、レイカーから《心意システム》を教えてもらえるよう懇願する。
そんな彼を、レイカーは塔の最上階から地面へと突き落とす。
「もう一度、私に逢えたらね」
それは自分だけの力で350m近くある塔を登ってこい、という試練。ロッククライミングゲームもやったことがあるんだ、と意気込んで臨むクロウだったが、登っている途中で無制限中立フィールド特有の「変遷」が起きてしまい、先ほどまでは岩壁だった塔は近代的な鉄の塔へと変わってしまう。
次の「変遷」でロッククライミングが出来る状況へ変わることを祈るクロウだったが、その時レイカーと、そして黒雪姫が自分にかけた言葉を思い出して――
≪感想≫
実は、《心意システム》について記事を小一時間くらいかけて書いていたのだが、なんだかアニメの感想記事としては適切なのかどうかと思い至ってお蔵入り(爆 まぁ、機会があれば別の場所で公開することも考えてます。
◆飛べないと戦えない?
そうした過程を経て私が結果として選んだテーマはコレだった。《心意システム》なるものが出てきて、話が進むにつれて新しい設定が外付けされて行くことを批判するつもりは実は全くなくて、それよりも視聴していて今回、ただ一つ違和感があったのはハルユキの心情だった。
彼は“飛行アビリティ”を奪われて飛べなくなった。でも、戦えなくなったわけではない。なのに、彼は飛べないことを戦えないこととイコールで結びつけていた。もちろん、彼のアバターは“飛行アビリティ”にアバターとしてのポテンシャルを注ぎ込んでいたことは事実で、それから考えれば彼のアバターのスペックはレベル不相応な程度でしかないのだろう。そこに不安は覚えるのは普通だ。それに必殺技だってヘッドバッドしかなくなった。
でも、戦えないわけではないではないか。
ローラー戦ではそもそも戦いでも何でもなかった。彼は今の自分から目を背けてばかりで、今の自分に何が出来るかを考えず、戦略も熱意もなかっただけだ(それに彼が気づいていたかどうかはともかく)。
じゃあ、飛べないことが黒雪姫の期待を裏切ることになるのだろうか、とも思ったが、そうでもないと思う。そもそも黒雪姫は、彼が“飛行アビリティ”を有する飛行タイプアバターだから自分の仲間になるよう誘ったわけではないではないか。彼女は、ハルユキのより速く、より高く、より遠くへと言う欲求と加速への嗅覚と言うか才能を見染めてものもだったはずだ。
彼女は“災禍の鎧”編で何があってもハルユキを見捨てない・見限らないと口にしているのだから、もし飛べないことで見捨てられるとハルユキが考えているのだとすれば、それはむしろ黒雪姫への侮辱であり冒涜でしかない(まぁ、中学生である上にイジメられていた過去を持つ彼がそこに思い至るかどうかは分からないが)。
そのことを、鉄塔を登る際に彼の脳裏を過ぎった彼女の言葉からハルユキは察してくれるのかなー、とも思ったが……結局、どうだったんだろう。
事情を知らないレイカーでは、そこを指摘できないのは分かっている。むしろ、そうした部分を指摘できるのは声をかけた黒雪姫だけなのかもしれないことも理解出来る。でも物語としては、クロウとして新しい必殺技を授けることも大切だろうが、ハルユキのそうした考えを正すことの方が大切だったのではないかと思ってしまう。それで立ち上がった彼が得るのが、《心意システム》であり、それによる“新しい武器“の方が相応しいのかな、と。
新しい武器を手に入れた(手に入れそうだった)から立ち上がったのか、挫折から立ち上がれたから新しい武器を手に入れたのか。レイカーも「翼を授かったから飛べるのではなく、飛べるから翼を具現化させた」と口にしていたことにも通じる話だ。まぁ卵が先か、ニワトリが先かと言う程度の問題かもしれないけど、実はその順番って大切なのかもしれない。
もちろん、原作未読の私にはこの先は分からないよ。次回予告を見る限り、これですんなり解決ってわけでもないだろうし、そうしたハルユキの性根と言うか、根本的な勘違いを正す場面はまだこれから先のクライマックスに取っておいてあるのかもしれない。
でもまぁ、この時点での私の感想としてはこれが妥当だろう。願わくは、この先の展開でハルユキが黒雪姫との距離を縮め、レイカーが指摘したように加速世界で築いた彼女との絆を強め、本当の意味での「戦うための熱意」が“飛行アビリティ”ではない部分にあるのだと理解するものだと信じたい。
◆システム面でいろいろと
にしても《心意システム》は設定として微妙なラインだと思う。かなり危険な設定を投下した感じで、下手をすればせっかくのこれまでの設定が一気に形骸化しそう。『ドラゴンボール』のスーパーサイヤ人と同じで、個人的にはあっさり拡散して能美とかも使えるようになりそうな予感はあるがwww
と言うか、岩壁とか鉄塔とか殴っててシルバー・クロウのHPが減少して登る前にHP0とかないのかね(笑
あと、《ブレイン・バースト》のアバターでレイカーだけ例外っぽい感じがした。例外というか、結構、心の傷やトラウマ、負の感情の裏返しのようなアバターがここまで多かった。小太りのハルユキはスリムなクロウ、スリムで見方によっては弱弱しいタクムはゴツいパイル、(中学生だけど)スタイルにメリハリがない黒雪姫は胸があるロータス(マテコラwww
ニコのアバターが小さいのは、彼女が小学生としては大柄だから小さいのか、それともそばかすなどの容姿からもっと可愛くなりたいという想いの結果として小さいアバターになったのかは分からんけど。
でも、レイカーって割とリアルな彼女をそのままアバターにした感じな気がした。義足っぽいので、もっと脚部が発達した陸上選手みたいなアスリートっぽいアバターになりそうな予感もあるが、それを上回る“何か”が作用したと言うことか。
◆余談
レイカーのリアルが可愛すぎるのだがwww
うわー、これはマズいw 年上っぽいけど、中3か、あるいは高校生かね。しかしこれは浮気しそう(爆 ハルユキも浮気するんじゃんね?(マテ
っていうか、黒雪姫がこの事実を知ったら嫉妬で怒り狂いそうだな。こう、フツフツと静かに燃えたぎる感じ? 黒雪姫が《心意システム》について知らないわけがないし、いずれ彼女は自分の手で彼に教えるつもりだったのだろうし、「私がハルユキ君に教えるはずだったのに!」とw
レイカーの前の所属は以前の黒のレギオンだったみたいだし、展開から考えても後々のネガ・ネビュラス復帰フラグだと思うが、これは復帰前にひと波乱……もといロータスvsレイカーの一戦ありそうだなっ(マテコラ
思えば加速世界に入ったばかりのハルユキに手解きをしたのは、実は黒雪姫じゃなくてタクムだったわけだし、今回もレイカーだったし、本当は彼女がハルユキにしたかったことはことごとく他人に奪われてるんじゃ(爆
次回『Fragmentation ; 分裂』 タクムとチユリが出張っているようだが、次回予告のナレーションとサブタイを考えると、分裂するのがどこの誰と誰と誰なのかは想像出来るが、そう易々と解決には至らないようだ。
っていうか、先輩、水着ッスか!(ぇ
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NoTitle
今のハルユキ君なら自分が心意システム使いながら「心意を使うなんて卑怯だ!」とか言い出しかねないとも思いますが
……黒雪姫先輩の過去を見た時もそうですが、身内の卑怯はクレバーなやり方で、敵の卑怯は許せない
そういうスタンスが根底にあるような気がしますね