境界線上のホライゾンII 第3話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[境界線上のホライゾン]
『土上の下り者』
≪感想≫
いやー、見事なDOGEZA合戦www
うーん、やっぱり良いなー。『ホライゾン』が面白いのは1話から続いたバトル要素だけでなく、こうした政治劇というか、腕っ節だけではない交渉合戦要素というか、そうした要素が随所に入ってくるからだと思ってる。
ただのSFバトルじゃないんだよね。
戦い方は人それぞれあって、文字通り腕っ節で戦う人もいれば、魔術や弓といった支援を軸に戦う人もいるし、ロボットみたいなものに乗る人や操る人もいて、そして当然そうした人たちに指示を出す人がいる。この作品が凄いのは、それに加えて単純な“武力”ではない強さを持って、それで戦う人たちがたくさんいること。
正純もそうだし、今回メインだったシロジロやハイディ、ベルさんだってそう。そうしたキャラクターがいて、それぞれの場面で戦ってくれるから面白い。人によってやっぱり戦い方はそれぞれあるべきだし、それが出来てる。この先どうなるかは分からないけど、ここまでコレならコレがたぶんこの作品の売りなんだろうから続くと信じてる。
しっかし、せっかく服着たのに葵はまた全裸www
各キャラクターの魅せ方が良いですね
最初にアニメ化の話がでた頃は川上ファンの間でも「おいおい正気かサンライズ」の声が出てたようですが、実にこの作品らしい作りで毎回楽しみにしています。
原作は設定語りだすと真面目に百科事典が必要になるレベルで作りこまれた作品なのですが、
「ほとんどの設定を知らなくてもアニメを見れば大体のことはわかる、というかわからなくても作品が面白いことだけはわかる」
というメディアミックスのお手本のようなアニメだと思います。
「原作読んでくれ」は言えなくても「アニメ見てくれ」くらいは言えるようになったのはファンにとって嬉しいですね。なにせ川上作品といえばうちの安本棚の棚板を破壊する重量級でしたから(笑)友人等に勧めるにはちょっと躊躇するところがありました。
月詠さんの言うとおり、この作品の面白さの肝はそれぞれの場面でそれぞれの活躍を見せる大量のキャラクター達だと思います。
相対するそれぞれのキャラの相性、属性(あ、ゲーム的な意味はありません。性格というかキャラクター性の傾向というか)によって勝負の魅せ方が違ってくるのがポイントです。今回の通商条約交渉はシロジロとハワードの曲者ぶりがよく出ていると思います。
誰もが一癖ある濃いキャラばかりですが、深読みせず気楽に漫才の掛け合いでも楽しむ感覚で見るのがよろしいかと。
あと余談ですが、設定的にはトーリの全裸は芸能神への奉納儀式です。脱ぎネタという芸を奉納して加護を得るわけで、えーとつまり今後ヤツはまた脱ぎます(笑)。むしろ地の文での三人称が「全裸」または「服を着た全裸」と書かれてしまうくらいで。
各回でなくてもまた感想書いていただけるとファンとして嬉しいです。