輪廻のラグランジェ season2 第2話
『鴨川ボーソービーチ』
≪感想≫
あっさり和解と地球亡命。
ハッキリ言って、下らない茶番を見せつけられた感じ。予定調和の和解と亡命のために2話も使う意味とはいったい何なのか。7月1日に初回放映があると言う、これ以上ないアドバンテージを無視しての総集編スタートからここまで、正直本当にここの監督以下スタッフには良いところがない。
これ、ランとムギナミの衝突、本当に必要だった?
レ・ガリテとデメ・トリオの衝突が避けられなくなって、まどかとアウラの存在がどちらの勢力にも再び狙われることを知った二人が普通に地球に駆けつければ良かったじゃん。気持ちの確認? 2話までで一期から変わったことある?
そもそも、気持ちの確認も何も強引にキスさせただけじゃん。“そういう層”を狙ってるのかね。まぁ、そういう需要もあると思うから、別に良いとは思うけどさ。でも、タイアップされてる鴨川市としては、どう思っているのか。別に鴨川市の為にこの作品は作ってるわけではないにせよ、百合アニメの舞台になってるって鴨川市に取って観光価値としてプラスになるのか不安。
あとは、まどかが無駄にバカなのはあまり納得出来ない。第一期をすでに忘れかけてるから何とも言えないけど、一期はもうちょっとマトモじゃなかったか。話だってちゃんと聞いてたし、その上でどうすべきかを考えてたと思う(アウラの凍結の時とか)。
なのに、今のまどかは相手の話を聞かないただのDQNじゃん。仮にも高三だろ。十八歳だろ。あれはないわ。監督や脚本家は、「高校生」という存在を知らないで描写してるか、あるいはバカにしてるんじゃないかって思うくらい酷い。確かにこの作品自体は当然フィクションなのだから、架空の世界にどんな高校生がいたって別に良いのだけど、仮にフィクションだったとしても品位を下げるような描写を好ましく受け取る人間なんていないだろう。個人差は当然あるが、それでも今の高校生ってもっと大人だし、マトモだよ。
取ってつけたような「鴨川」単語の連呼もそうだし、ラストで強引にシリアスに持っていくやり方もそうだし、正直に口にすれば素人目にも作品作りが上手いとは思わない。はっきり言えば下手だと思う。別に私はアニメを作る技術なんてないし、アニメ作る分だけの数千万とかの金額をポンと容易も出来て口出しが出来るスポンサーでもないし、そんな私が偉そうにアレコレと口にすべきではないのかもしれないけど、一般公開されたアニメーション作品として批評するなら、こういう酷評になる。
2話の総括としては(個人差があるものだから何とも言えないけど)ヒロイン同士キスしてテキトーにお茶濁しただけ。話は三人のあずかり知らぬところで謎が勝手に解明されて行って、主軸の三人は第一期の頃から何も変わりなし。総集編含め、ここまでの3話分の尺の必要性とは何だったのだろうか……。
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