アクセル・ワールド 第13話
『Violations ; 侵入』
≪あらすじ≫
気弱でいろいろとコンプレックスを抱えるハルユキが同じ学校に通う美人の先輩・黒雪姫に誘われ、《バーストリンカー》となり、“災禍の鎧”《クロムディザスター》を討伐してから年月は流れ――桜が舞う季節。
春休みも終わり頃になって、ハルユキとその親友で同じくネガネビュラスに属する《バーストリンカー》のタクムは、共通の幼馴染・倉嶋千百合(くらしま・ちゆり/以下チユリ)に「自分にも《ブレイン・バースト》をダウンロードさせて」と迫られていた。
まずは恋人でもあるタクムからダウンロードさせてもらい、インストールに失敗したらハルユキからダウンロードさせてもらうつもりだと言うチユリ。そこまで執拗に彼女が《ブレイン・バースト》にこだわるのは「あれこれ難しい顔してゲームをやってる二人に、ゲームは楽しんでやるものだ」と教えてやりたいからだと言う……。
《ブレイン・バースト》の最低インストール条件は満たしているチユリ。あとは成功するかどうかだったが、なんと本当に一回で成功してしまう。
新学期が始まった梅郷中学。ゲームで自信をつけ、一度は敵対したタクムと和解し仲間につけたり、別勢力の赤の王であるニコとも仲良くなったりしたものの、まだ現実世界では弱気なところは変わらない。
全校生徒の前で壇上に立って立派に新学期の挨拶をする黒雪姫に羨望の眼差しを向けるハルユキだったが、その時、彼女が何かに気づいたような素振りを見せたことを察する。
「新入生の中に《バーストリンカー》がいるんじゃないかな」
ハルユキの相談に、タクムも「自分もそうじゃないかと考えてた」と告白する。新入生がローカルネットに接続すれば、あとはダイブすれば《バーストリンカー》の有無が特定出来る。
二人が、《加速世界》へダイブしようとした時、話しかけてきたのは《バーストリンカー》になったばかりのチユリ。ハルユキ・タクムと同じクラスになった彼女もつれて二人は《加速世界》へダイブするが、自分たち以外の《バーストリンカー》は見当たらなかった。
せっかくなのでチユリのデュエルアバターを確認する。その名は、ライム・ベル。カラーチャートは緑で防御型だが、その最大の特徴は歴代でも三人、現存する中ではライム・ベル含めて二人しかいない回復アビリティを持った“ヒーラー”という特性だった。
「その存在が知られれば、東京中の《バーストリンカー》が杉並に集い、スカウト合戦が始まるだろう」
その事実を聞いた黒雪姫は冷静にそう告げる。それだけの存在だと知ったハルユキに、彼女は「次の日曜日から修学旅行で沖縄に行く。土産は何が良い?」と尋ねられた。なんと彼女がいない十日間、ハルユキはタクムと二人でネガネビュラスの領土を防衛し続けなくてはいけない!? それを大きなプレッシャーに感じるハルユキ。
一方、ハルユキは潔癖症のような新入生・能美と出逢う。その新入生は剣道部で、梅郷中に転入してからも剣道を続けていたタクムと試合をするがなんと上級生であるタクムを圧倒する。勝負が決まる寸前、彼の口が「バースト」と動いたように見えたハルユキは、彼こそが自分たちが疑った新入生の《バーストリンカー》ではないかと考えるが、ハルユキが急いで《加速世界》にダイブしてもその痕跡はなくて――
≪感想≫
2012年7月期の新番組が始まっている中での第二クールスタート。新鮮味はないが、その分安定しており、思いのほか波乱の幕開けが多い新番組たちを安定のバトルシーンと黒雪姫先輩の可愛さで圧倒して欲しいところw
正直、今のところこの作品を超える面白さがある新番組はほとんどないので、結構第二クールも有利かもね、このアニメ。もし、対抗馬が出てくるならたぶん同じ作者のあの作品だろう(爆 私はいまのところこちらの作品に専念する予定だけど。
そんな中で、新キャラ(+既存キャラの本格参戦)、新しい謎といかにも「新刊です」と言わんばかりの明確な新章スタートは、ラノベ原作ならではと言うところか。コミックやゲームだと明確な区切りがあるケースは割と少ないし、この区切りが良いか悪いかは、人それぞれと言ったところ。
明確な形での新キャラは能美。新しい謎も彼がらみか。どうやら《バーストリンカー》っぽいが、ローカルネットでのダイブではその存在は確認出来ないようだ。彼が仮に《バーストリンカー》だとすれば、アクア同様現実にも干渉可能なステルス系のアビリティなのか、あるいはタクムの時のバックドアみたいにまた裏技展開となるのか。
これ、もし裏技だったら正直、ちょっと萎えるかも。なんか、抜け道・裏技ばっかりじゃん、このゲームw もう少し「オンライン型格闘ゲーム」という特性や、領土戦やら何やらと言った特徴を活かす展開も期待したいので、できれば前者の方が良いかな。前者だったら、今回立った領土戦フラグを回収して、その辺りの展開になれば個人的にはとてもおいしい感じ。
もう一人の、ある意味で新キャラとなるのはチユリ。《バーストリンカー》として考えれば新キャラと言っても良いだろう。個人的に彼女のイメージカラーはずっとオレンジ系だったのだが、今回からアバターの色を踏まえてライム(グリーン)系の色で表示してますw
まぁ、それはさておき、ところどころで以前から参戦フラグが立っていたから途中参戦は予想の範疇。予想外だったのは、彼女のデュエルアバターが個人的に最もツボな性能と特性を持っていたことか。いやー、防御力が高いキャラとか好きです。攻撃力だったり機動力だったりが注目されるサブカル界隈だけど、個人的には防御が好き。敵から雨あられの砲弾や銃弾を受けてもひるまず突っ込む戦車とかロボットとかカッコいい(ぇ あと小さかったり、細見だったりするけど防御力が高いっていうギャップもステキだと思うw
アバターそのものは女の子っぽく小型でニコのスカーレット・レインっぽいが、防御力はメタルカラーのハルユキ以上。いや、メタルカラーはそんなに防御力高くないのか。打撃に弱いとか言ってたからな。
しかし、オブジェクト破壊の反動となる被ダメージがないなら、もしかしたらLv.4のシルバー・クロウよりもLv.1のライム・ベルの方が上とかあるのかねw まぁ、総合的に合計の数値では当然Lv.4の方が上なのは分かってるけど。
しかし、その最大の特徴は回復アビリティ。飛行アビリティの時も思ったけど、回復アビリティくらいは七年もやってればもう少し出てても良い気もする(笑 おまけに現存するもう一人は、ここまでの言動を総括すれば間違いなく黒雪姫の“親”っぽいし(そうなると彼女の“親”は六王の一人ってことか。現存してるなら赤の王以外が妥当。「嫌い」宣言をしているので黄の王イエロー・レディオも一応候補と言えば候補だけど……)
まぁ、基本格闘ゲームでRPGじゃないんだから格闘ゲームで回復要素ってのが比率として低いのは分かるし、黒雪姫の触れたら問答無用で切断されてしまうアビリティも他に持ってそうな人いないし、シアン・パイルの強化外装も他の人が似たようなの持ってなさそうだし、その辺りはなんかこう七年と言う歳月があることも、形骸化してるんだろうな。っていうか、主人公たちには何か特別な能力を、って言ういかにもラノベ的な都合なせいもするが……。
回復技の「シトロン・コール」。シトロンは柑橘系を意味するcitrusと同じかな。たぶん色がそのまま技名になってる感じ。使う側のライム・ベルはもちろん、回復された側(今回ならハルユキのシルバー・クロウ)もガリガリ必殺技ゲージが削られていたし、対象の必殺技ゲージを代償とした体力回復技と言ったところか(後述するが、必殺技ゲージが減るのは別の要因も考えられる)。
「シトロン・コール」を使う際の描写もカッコいい。前々回の黒雪姫の近接戦並みにここまでのトップクラス描写じゃないだろうか。気になるのは、タクム同様強化外装に見える左腕の奥の時計のようなもの。歯車が回転する描写から、周囲のコイルみたいな描写に至るカッコ良さもそうだが、時計の針が逆回転してた。ありがちな推察をするなら「時計の逆回転=時間遡行」となって、「体力回復に観えて実は対象の時間を巻き戻していて結果的に体力が回復している」と言うことだが、果たしてどうなのか(もしそうだとすれば、ハルユキの溜まった必殺技ゲージの現象も理解出来る。つまり「自分と相手の必殺技ゲージを消費して対象の体力を回復する」のではなく「時間をバトル開始前まで戻して体力回復している」と言うこと。そうなれば「バトル前の必殺技ゲージは当然ゼロ」となるのは必然なので、ゲージが減ったように“見える”)。
チユリの心の傷は、どう見ても過去の人間関係。それが現在、そして未来へと続いていけばいいのになかなか巧く続いていない現状であるのは明白なので、彼女がしょっちゅう口にしている「昔みたいな関係に~」と言うことを考えても、時間遡行・巻き戻しっていうのはアリな裏付けになるのかね。
っていうか、冒頭の直結、普通短い方はタクムが使うべきじゃね?w ハルユキはまず正当にそこからツッコ無べきだと思ったwww
さて、新章突入。この章で大きなことは、黒雪姫が修学旅行でいないこと。
冗談はさておいて、ハルユキはもちろんタクムも黒雪姫に依存している部分が大きい。その依存している黒雪姫がいない状態で、彼らは未知の敵と未知の謎に立ち向かっていかなくてはならない。まぁ、王道だが展開としては熱くなれる可能性がある。
その辺りでハルユキたちはどう出てくるのか。Lv.4でどれくらいの時間を本来の時間に二人が加算しているかは分からないけれど、普通の中学生よりは年齢を積み重ねているし挫折も辛酸も嘗めてる二人だけにそれを活かしていくのか。あるいは、そんなの関係なく未熟な中学生として大き過ぎる壁に立ち向かうことになるのか。
そこに不安はあるが、まぁまずは次週を待とう。とりあえず、次週は先輩も出てくるみたいだしwww
次回『Arrestation ; 策略』
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NoTitle
ただ、違いとしては緑はゲーム的に(……って、ゲームですがw)言うと防御ステータスの数字が高い感じなのに対して、メタルカラーは属性相性による防御性能が高いという感じでしょうか。ポケモンで言うと△や×な属性が多い、みたいな。
なので、○の打撃や◎の電撃・腐食(酸)に対しては相対的にやや弱くなる、と。この辺、原作でも明確に解明はされてないので丸っきり推測ですけれども。
ちなみにクロウは性能の大半が飛行能力に偏っていることと、シルバーがメタルカラーの中では比較的柔らかい金属であるために、メタルカラーの割には防御力は大したことないアバターになっています。
ちなみに今回のベルの打撃によるクロウのHPの削れっぷりは例によってアニメの極端なHP変動描写のせいで、原作ではあれでも3割程度しか減っていません。
と言うか、「回復アビリティかも」って推測の証明の為にならクロウを瀕死にする必要は無いですし。あそこまで追い込んで、もし違っていたらどうする気なのやら。
やはりどうにも、アクセルワールドのアニメはそういう細部の雑さが気になるんですよね……