[新]アルカナ・ファミリア -La storia della Arcana Famiglia- 第1話
-La storia della Arcana Famiglia-
第1話『La notte del compleanno』
≪あらすじ≫
レガーロ島を守る自警組織—アルカナ・ファミリア。
そのメンバーは、タロッコと契約をかわし、アルカナ能力を有している。
そんなファミリーの一員になってまもない、紅一点・フェリチータに、突如試練がもたらされる。
父であるモンドの誕生パーティーで突然宣言された「アルカナ・デュエロ」の開催。
その勝者は、ファミリーのトップの座をモンドより譲り受け、その願いがかなえられる。
そしてフェリチータはその勝者と結婚しなければならないのだ。
地中海に浮かぶ小島を舞台に、ファミリー、そしてフェリチータの運命を決める戦いが今始まる——。
(公式STORY 1話より抜粋)
≪感想≫
2012年7月期の新番組8本目。もともとは、女性向けの恋愛シミュレーションゲーム。CMにもあった通り、すでにPSPによって本作と続編がそれぞれゲームとして出ている。
男女問わず、他の恋愛シミュレーションゲームの例にもれず人気の高い声優のキャスティングが本作においても大きな魅力だろう。男性だと……そうだな、例えば今シーズンで言えば日笠陽子さん・花澤香菜さんなどの人気の高い女性声優がキャスティングされている『はぐれ勇者の鬼畜美学』をそのキャスト目当てで観るような現象が女性に起こる可能性を持っているのが。この『アルカナ・ファミリア』という作品だと言える。
キャラクターたちがビシッとキメた人から着崩している人まで個性の出やすいスーツを着用しているのも、ポイントなのかもしれないね。そういう意味では、ある程度決められている「制服」って言うのは、男女問わずこの手のゲームでは大きなキャラクターのアイデンティティなのかも。「制服」があると言うことは、ある種の“基準”があってその基準からの逸脱の度合いやその具合いが、キャラクターを表現する手段とも言える。
着崩しているリベルタやパーチェは自由な気質があり、逆にビシッとキメているノヴァやルカの生真面目な気質があることは劇中でそのままキャラクターの性格としても表れている。普段自分が着ているものだからこそ、そのキャラクターの特性や性格が良く表れると言う要素があるのかもしれない。
さて、そんな本作で主人公を務めるのは紅一点のフェリチータ。CVは能登麻美子さん。恋愛シミュレーションゲームではボイスを入れないことが一昔前まで主流だったが、それはプレイヤーが主人公として行動している要素を出すため。故に、女性向けの恋愛シミュレーションゲームのアニメ化においては、声が入った時に主人公にどれだけ共感してもらえるかが、男性向けの恋愛シミュレーションゲームのアニメ化よりもさらに重要な要素だと耳にしたことがある。能登さんが、どこまでその手助けが出来る演技をすることが出来るのかが、本作の成否にも少なからず影響を与えるだろう。
物語本編は、本音を言えば期待していたよりも良くなかった。序盤の活劇のようなアクションシーンも、キャラクター総出演を目的にした部分が強過ぎてそこまで出来が良いとは思えなかったし、何より物語の基盤となる「アルカナ・デュエロ」と、その副賞的に結婚を強要されるフェリチータやリベルタの言動が幼すぎて、果たしてこれで主に女性の視聴者の共感は得られるのだろうか、と疑問に思ってしまう。
“自警組織”なんて銘打っているが、実質的なモデルはマフィアっぽいわけだし、そこに自らの意思で飛び込んだ割に自分に取って都合悪くなると異を唱えて暴れるフェリチータって、どうなのよってね。これならもっと「普通に過ごしていたのだけど、アルカナ・ファミリアのボスの娘としてなんか勝手に結婚させられそうになってる!」くらいの設定の方が、まだ自然な感じがするのだが……。
今期は『薄桜鬼』という、女性向け恋愛シミュレーションゲームのアニメ化における絶対的エースが存在している中で、この内容では正直対抗していくのは厳しいかなと言わざるを得ない。2話以降の盛り上がりに期待したいが、果たしてどうなることか……。
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