[新]TARI TARI 第1話
『飛び出したり誘ったり』
≪あらすじ≫
大人と呼ぶには幼く
でも自分達はもう子供ではないと思っている高校生。
ある日を境に音楽から離れた坂井和奏(さかい・わかな)。
歌うことを諦めきれない宮本来夏(みやもと・こなつ)。
親友のために力を貸す沖田紗羽(おきた・さわ)。
笑ったり喧嘩したり悩んだり恋したり……。
ありふれた日常を送りつつ、少しずつ少しずつ前に進む少女達。
時には回り道をしながら、ひとりでは無理かもしれないけれど
親友がいればいつかきっと――。
和奏、来夏、紗羽そして彼女達が奏でるアンサンブルが、音楽の力が
小さくも煌びやかな物語を紡ぎ出す。
高校生活最後の夏。
それは夢を諦めるには早すぎる季節。
江の島に響く歌声が今日も僕らを勇気づける。
(公式HPストーリーより抜粋)
≪感想≫
2012年7月期の新番組4本目。今期、新作としては唯一の完全オリジナルアニメになるのかな?(『ラグラン』などは第二期なのでオリジナルアニメではあるが、シリーズ作でもある)
まずは絵が綺麗。作りが丁寧で、この辺りの背景や小物を丁寧に描写して使っていける作品は完成度が高く感じる。と言うよりも、キャラクターよりも背景画の方が立体感があって完成度が高いというwww でも、私、そんな作品、大好きです(笑
ストーリーは、あらすじで書いた通りの青春群像劇かな。主に三人のヒロインを中心に、それぞれが心に抱えている過去のトラウマ(和奏なら母親の死、来夏なら去年の発表会でやらかした失敗など)の解決と、新たに作った合唱部の成功を導きながら、恋したり喧嘩したりと青春ストーリーを描くのだろう。
正直、私が最も苦手とするジャンルw
何と言うか、良くも悪くも現実性と言うモノを私は求める傾向にあるのだと思う。こう、論理的とか整合性とかそういうモノを重視してしまっていて、とても“冷めている”。冷めているから、この手の青春群像劇で描かれる人物やストーリーを観ていて、それが製作者たちによってまるで神格化・神聖化されている“青春”という酷くねじ曲がった虚像なのだと感じてしまう。それが、何となく生理的に合わないんだよね、困ったことに。そのくせ、感想を書くとそれなりに充実した内容の記事が書けてしまうから、余計に困るwww
作品としてはもしかしたらとてもリアルなストーリーとして描いているつもりなのだろうが、実は最も現実味が薄いのはもしかしたら架空の存在や術を使うようなファンタジーな作品よりもこういう作品なのだろうな、と思うのだ。そういう作品は、より現実に近いように描いているのだけど、それを一歩引いた立場から見ている私はその描き方が現実から程遠いからそのギャップにたぶん耐えきれないのだと思う。うーん、もったいないね、我ながら(ノ∀`*)アイター
ストーリーとしては、歌う場を与えられないと知って声楽部を退部して合唱部を作りたい来夏とそれを応援する親友の紗羽が、ワケあり(劇中では語られていないけど、公式HPはすでにネタバレ)の和奏を合唱部設立のためにしようとしている、と言うところか。合唱部に関わるのか、あるいは恋愛ストーリーの要素なのか、二人の男子生徒もレギュラーとして登場していると言うところ。
まぁ、教頭のボスっぽさがパないね、と言うところか。でも、この辺りの設定は巧いと思う。声楽科で、プロも観賞しに来る舞台と言うことは、声楽科の生徒たちからすれば自分の進路に有利なコネを作れるかもしれないチャンスなのだ。教師としては、その舞台はより万全に、一人でも多くの生徒がプロの人の目に留まってほしいと思うものだろう。
そう考えた時に、過去に何らかの事件を起こして去年同じ舞台をダメにした(?)来夏の存在はリスクが大き過ぎるのだ。彼女の失敗は彼女だけでなく、舞台で歌う全ての生徒たちの失敗になる。そうなれば、その生徒たちの進路に影響があるかもしれない。そう考えれば、教師としては来夏を舞台に上げるのは躊躇うのが普通だ。ましてや、彼女は声楽科ではなく普通科の生徒。声楽科の生徒たちからすればその発表の場と発表内容の成果は、自分たちの進路がかかる“試験”の場でもあるのだが、来夏にその認識と覚悟が欠けている(まぁ、彼女からすれば発表の場は“試験”の場ではなく“歌う”場なのだから当然なんだけど)。なおのこと、教師としては普通科の来夏を声楽部の一員として舞台に上げることはしないだろう。
これが普通の高校なら「参加することに意義がある!」で通るんだけど、声楽科と普通科のある高校だからこそそれが通らないし、たぶん心のどこかで来夏もそれに気づいているんじゃないかな、と思う。何よりそうした“関係性”を生み出している設定と裏付けの論理性が素晴らしい。
コレを乗り越えるために必要なこととして考えられる道は二つ。一つは、来夏が声楽科へ移籍するか、将来は浪人してでもプロの歌い手になるのだという夢を公言すること。つまり、発表の舞台に立つ他の生徒たちと同じステージにまで自分が登ることだが、この時点(高三の夏)で移籍は無理だろうし、ないだろう。
なのでもう一つは、将来のこととかそういうことを一切気にしない――言葉は悪いが“趣味”“お遊び”のレベルでやる新しい場所を作ること。それが合唱部になる、というのがここまでの流れだと思う。
今のところ感想の予定も視聴の予定もないけど、『花咲くいろは』みたいに青春群像劇を好むファンの多くに受け入れられるような作品になってほしいなと思う。今シーズン、完全新規としては唯一のオリジナルアニメだしね。
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