黄昏乙女×アムネジア 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[黄昏乙女×アムネジア]
私立誠教学園内の怪異を調査する部活「怪異調査部」。
旧校舎にある部屋に集まる部員。
姿を見せない幽霊部長。
霊界との通信。
異界へと誘う「給食用エレベーター」。
裏山にある謎の墓。
古びた鈴。
屋上に佇む影。
(公式HP ストーリー1話部分より抜粋)
そんな『黄昏乙女×アムネジア』の私の評価ですが...
A-
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
黄昏乙女×アムネジア 総評
放映日:2012年04月~2012年06月(全12話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:C
「夕子さん」という幽霊にまつわるお話としてのプロットの完成度は高い。序盤から中盤にかけては、ひたすら貞一と夕子がイチャラブして絆を作った後で、中盤以降は二人の間に一難去ってまた一難が続く展開は、とても王道なラブストーリーとも言える。
ただし、納得出来ないところもないわけではない。夕子と、負の感情の夕子が和解し融合するシーンの決め手が、貞一の血縁から導き出される真実ではなく、ただの男の涙って言うのはラブストーリーである部分を差し引いたとしても、良かったのかと今でも疑問。
恋は盲目というし、恋をして相手に依存すれば必然的に弱くなるのかもしれないが、終盤に進むにつれて貞一がどんどんダメになっていった印象しかないのは、やっぱりどうなんだろう、と思ってしまうw
演出 評価:A
単純な意味での「演出」なら間違いなくA評価以上。幽霊である、という夕子の特性を生かした表現や演出も多く、(原作のおかげもあるのだろうが)とても設定が効いている演出が多くて好印象。
上記のシナリオ構成で挙げたように、不可解な展開ながら内面の描写そのものは決して悪くなかったと思う。ラブストーリーな部分がある以上、やはりこういう本音や心理状態を分かりやすく“魅せる”というのは、この作品に合っていたと思う。
作画 評価:S
とにかく夕子をどこまでも可愛く描いてくれていたと思う。また「黄昏乙女」というタイトル通り、夕暮れ時の演出を始め背景の描き込み、魅せ方のクオリティがとても高い。ややキャラデザに癖があるが、さり気なく今期では『Fate/Zero』とは違うベクトルで最高峰の作画だったと個人的に思っている。
CAST 評価:A
夕子役の原由実さんの声の相性が抜群だった。全体的に声のイメージ重視のキャスティングだったと思うが、それが見事にハマったと思う。
OP/ED/BGM 評価:B
まぁ、可もなく不可もなくと言ったところかな。OPはCMで流れたこともあって最終的には印象に残った曲になった。
総合 評価:A-
内訳:S評価(5点)×1+A評価(4点)×2+B評価(3点)×1+C評価(2点)×1=A-(3.6点)
シナリオ構成の項目でも語ったように、考え方次第では王道の純愛ラブストーリーと言えるだろう。それを12話という1クールの中で描き切ったと言う形か。原作が続いている作品としては、良く纏まった話だったと思う。
幽霊と、それが見える男子生徒という設定も活かした描写も多く、その中で愛し合う二人に向かってくる試練も普通のラブストーリーというよりも、より設定を活かしたラブストーリーとして活きているイメージが強い。
タイトルを意識したのか夕暮れ時を中心に背景の描写のクオリティも高く、地味に今期の大穴、ダークホースに最終的に成り上がったと思う。
素晴らしい作品だったと思う。スタッフの皆様、お疲れ様でした。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 庚夕子
やっぱりトップクラスかなw 今期はニャル子と言い、好意を素直にぶつけてくるキャラが多いねw
2位 庚霧江
もう少し三角関係でも良かったかな―、と思ったけどあっさり引き下がってしまったのはちょっと勿体無かったかなw
3位 小此木ももえ
ある意味で、この作品になくてはならなかったキャラw
- at 13:25
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