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刹那的虹色世界

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W杯アジア最終予選 オーストラリア(H)1-1日本(A)

W杯アジア最終予選 オーストラリア(H)1-1日本(A)


結果を見れば合格点、内容を考えると及第点。


でもまぁ、一番言いたいことがあるのは主審だけどなっ!(爆



詳細は追記。




◆PK献上
結果的にPK献上の上、累積警告で次戦出場停止となった内田選手。

彼に全く非がないわけではない。ルールを厳密に適用すれば、あれは確かにファウルを取られるのだろう。相手選手のユニホームや身体を掴む行為はそうなるわけだから、当然。それに試合の中で主審がそう判断したのであれば、そういうことなのだ。

だが、完全に彼の非かと言うとそうとはとても思えない。

相手をホールドしているわけだが、それでも相手の選手はCKを蹴った直後にゴール方向へ動いていた。これが相手が一歩も動けなかったり、倒されていれば違うのだが、そうでもないわけだ。おそらくサッカーを少しでも知っていれば、アレを厳密にはファウルかもしれないが通常はファウルに取らないプレイであることは誰だって分かる(現にPKを献上してもらって同点に追いついたオーストラリアの監督も「あれはファウルに見えなかった」と口にしたようだ)。

分からなかったのは審判だけ。あれをファウルに取る審判――それも国際大会の試合の主審を務める審判と言うのが、痛烈な痛手だっただけ。このイエローを、10人になったオーストラリアに対する“調整”“配慮”と口にする解説者の方もいるようだが、それは確かに的を射ていると思うが、そんな理由でイエロー出されるのは主審として間違ってるw

無論、それを含めたサッカーの試合でもあるが、それにしても今日の審判は総力戦で奮闘していた日本、オーストラリアの良い試合に水を差すものだったことは間違いない。
オーストラリアの二枚目イエロー(レッド)も、今日一枚もらっていることを考えれば、二枚目を出すほどの悪質だったとも思えない。

カード乱発だったことや、最後のFKを蹴らせてもらえなかったこと含めて後味が悪かった。まぁ、アジアの大会の審判はこのレベルなのだと、改めて選手・監督以下スタッフは細心の注意を払わないといけないと言うのは、教訓になったと言うことか。



◆勝利に届かなかった“あと一歩”
実力が拮抗しているオーストラリアとの戦い。もちろん、一点を巡る攻防だったことに間違いはない。もともと、サッカーの試合ってのはそんなバンバン点が入るスポーツでは(本来)ないし。

もちろんPKによる失点は大きかった。でも、それ以上に10人相手のオーストラリアに二点目を取れなかったことの方が、実は今回勝利に届かなかった大きな理由ではないかと思う。
ただ、これがサッカーの不思議なところで、意外と10人と数的劣勢のチームの方がその後の試合は良い試合をすることも少なくない。現に、この日のオーストラリアも10人となった直後こそ日本に攻め込まれたが、その後は10人で押し返し始めていた。

とにかくシンプルにDFラインからロングボールでFWに入れ続けたオーストラリアにとっては、10人になっても戦い方を変えずに済んだことも大きかったのだろう。

どちらにせよ、11対10の数的有利を活かしきれなかったのは事実。結構、ペナルティエリアまで攻め込んでパスを回していたのだけど、「より確実なゴール」を求めるが故に、パスを回し過ぎて誰もシュートを打たなかったのは、どうにもこうにもやきもきしてしまった。

シュートってやっぱりノーリスクで打てるのは少ない。キックをする以上、ミスはあるからそこにリスクはある。でも、そのリスクを踏まえた上で打たないといけないのがシュート。だからこそ、そのシュートのリスクを可能な限り抑えたいのだろう。
まぁ、ファンとしてはパスカットされて終わるわけだから、せめて打ってくれよと思ってしまうのだがw

ここで数的有利を生かして二点目、三点目を取れるのが、試合後に長谷部選手が行っていた「(さらに強くなるには、と言う問いに)アウェーで勝ち切れること」という部分にも繋がってくると思う。
リスクを冒して点を取るに行く。
当たり前なんだけど、これがどれほど難しいことなのか、と言うことを痛感した。




◆次戦イラク戦へ向けて
とまぁ、ここまで厳しいコメントを書いているが、冒頭で書いたように結果的に観れば初戦三連戦を二勝一分け、勝ち点7なら合格点だろう(試合数が違うものの、同グループ二位のオーストラリアが勝ち点は2)。おまけに、オマーン戦、ヨルダン戦での大きなプラスと、オーストラリア戦でのマイナスが最小になったことで、得失点差は+9と大きく開いている。予選突破を考えた時には、十分な戦果である。

そうなってくると、一気に勝ち点を二ケタまで伸ばし、さらに相手に詰め寄る隙を与えたくないのが本音。

そこで大切になるのは、次回9月にあるイラク戦だ。

今回の試合で退場となった栗原選手、累積警告での出場停止となる今野・内田選手とことごとくDFラインの主力選手が三人も出場停止となる。
先発を考えれば、今野・栗原選手の代わりとなるCBには(ケガの程度と回復具合によるが)吉田選手と、今日の試合でも途中から出場した伊野波選手、右SBは酒井選手が妥当なところだろう。

吉田選手はケガの回復具合だけが不安か。復帰時期が遅れれば試合勘も不安視されるかもしれない。
酒井選手は、その恵まれたフィジカルとスピード、何よりクロス精度による攻撃力が魅力だ。その反面、ディフェンスには不安がある(と思っている)。実際に、今日も途中出場だったわけだがオーストラリアのオフェンスに対して対応しきれなかったシーンが目立った

割と多くのサッカーファンや解説者の間では「右SBは内田より酒井」と言う声を耳にする。確かに攻撃力を考えた時に、高速で精度のあるクロスボールを上げられる酒井選手の存在は魅力的だ。だが、そんなことはザッケローニ監督だって分かっているはず。それでも、彼が先発ではなく内田選手が先発なのだとすれば、そこに理由があるのだ。

それはA代表(ないし国際大会や海外勢相手にした試合)での経験値かもしれないし、CBの今野・吉田選手、あるいは左SBの長友選手や右WGの岡崎選手との連動・連携、あるいは特性を考慮した上での相性なのかもしれない。

個人的には、それらに加えてディフェンス能力と運動量などでザッケローニ監督は内田選手を買っている部分があるのだと思っている。まぁ、内田選手の守備力がずば抜けているとは思っていないし、酒井選手の試合もなかなか目にする機会がないからこの見解がどこまで正しいかは分からないけれど、でも今日あるいは前回酒井選手が途中出場した試合を見る限り、守備の安定感は(経験の差、出場時間数の差も当然あるが)内田選手に軍配は上がるだろう。

無論、酒井選手はA代表に呼ばれたのはつい最近だから、次戦含めてこの先代表や所属クラブでの活躍次第では、W杯本戦までには右SBのレギュラーに定着するかもしれない(本戦の2014年まではあと2年近くあるのである。二十代前半の酒井選手の成長スピードを考えれば十分すぎる年月だろう)。やはりSBであの体格とフィジカルは強みになる。スピードもそうだろうが、あのフィジカルが生きれば守備だってかなりのモノになるに違いない。


と、私はやたら守備・守備と連呼しているが、監督が守備に伝統的に力を割いているイタリア人と言うこともあって、彼としては「(チーム作りも試合づくりも)まずは堅実な守備から」と言う想いがあるのではないか、と考えているのだ。現に、監督が試合中に出している指示の多くはDFラインのことが多いと言う。

今の日本代表、オマーン戦、ヨルダン戦と大量得点を取っていてその攻撃力が注目されているが、その攻撃力の基盤になっているのは実は守備力だろう。1トップに入る前田選手はじめ前線の選手が惜しみなくプレスをかけること、DFラインが高い位置を保ち、飛び出していく選手に対してボランチの選手を中心にMFがフォローに入ること、といった守備力が土台となった攻め方が、今の日本代表の攻撃力を支えている。

現に守備が安定し、中盤から前線で相手のボールが奪えるなら、攻撃の要である本田・香川・岡崎選手が中盤まで戻ってこなくて済む分だけスムーズに攻撃に移れるわけで、そこに守備をしていた両サイドバックやボランチが攻撃に加わることで厚みを増せるわけだ。


それを考えた時に、次戦での先発が予想される三選手が、スタメンで使われていた選手の守備力をどこまで補えるか、と言うのが日本代表にとって重要な問題なのである。守備が安定しなければ今日の試合のように、前線の選手まで中盤からDFライン前まで戻ってこないといけなくなる。

相手がイラクとはいえ、それは避けたいところだろう。ゆえに、ザックJAPANにとって実は要であるDFラインを9月の試合にはどう構成してくるかが大きな駆け引きになるはずである。



そして、最後に名前が出てきたが次戦の相手はイラク。実力的には格下ではあるが、ヨルダン相手に初戦引き分けている。この後にあるオマーンとの試合結果にもよるが、仮に引き分け以上ならばイラクにもW杯出場に大きく迫れる(上位二チームに食い込むか、大陸間プレーオフに流れるかは別として)。つまり、それだけの覇気を持って臨んでくる相手だと言うことだ。

おまけに監督は、日本をかつて率いた経験のあるジーコ監督。あの時とはメンバーも大きく様変わりしているし、日本選手そのもののプレイの方向性や質も違うだろうが、それでも他の監督よりは十二分に知り尽くされていると考えておく方が無難だろう。

日本にとってメリットは、9月唯一のW杯予選をホームで行える点だけになる。欧州リーグがシーズンオフを迎えているため、この三連戦前には十分な合宿期間を取れたが、9月の試合ではすでに主要欧州リーグは開幕を迎えている。おまけに開幕後一カ月という、選手によっては最初に疲労の蓄積が見え始める頃と言う選手もいるだろう。

日本は9月11日だと、ここ数年野気温を鑑みれば、まだ普通に真夏日である可能性が高い。施設とピッチコンディションには優れるが、高温多湿の環境が日本、そしてイラクの選手にどう影響を与えるか。それを考えても、特に海外組の主力選手がどの程度のコンディションで試合を迎えられるか(特に次戦先発が予想される海外組の吉田選手、来季から海外移籍が確実視される酒井選手)が、勝負の分かれ目になるかもしれない。

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