〜セブンデイズ・ラプソディ〜
やってきました、年に1度のルパンの新作SP。まぁ、いくつになってもルパンだけは、どうしても観てしまうんですな、これが。個人的にはカリオストロが一番好きなわけですが、TVSPもまぁそこそこ。
去年は、能登麻美子さんがヒロイン役のCVで出演されていたことにだいぶ驚いた記憶があります。今年はどんなサプライズが!? って思いましたが、いや別段目だってサプライズは(ぇ その分、安定していたような風に思えますが。
それでは続きはOPENからどうぞ。
<あらすじ(長いのでネタバレなしの簡易版)>
○前編
NYの競馬場で、騎手に変装したルパン。次から次へと他の馬を妨害し、倍率の最も高い目的の2頭をゴールさせ、その馬券を大量に次元が買い占めると言う遣り方で大金を入手……と言う綿密なシミュレートを立てるルパン。決行は、1週間後。
気の早いルパンはその前祝で2人で飲もうとした矢先、氷が無いことに気づき、次元と2人で買出しへ。そこで、次元はとある気配に気づき、ルパンの下を離れる。次元が感じた気配。そこには次元がまだルパンと組む前に、共に雇われの傭兵として同じ任務で一緒にいた同僚・ライアットがいた。
一方、ルパンもルパンでひと騒動。年端もいかない少女にいきなり、「あなたの力を見せて」と言われたかと思えば、3人組の男たち。仕方なく、少女を助けるルパン。だが、少女を助けたのが全ての始まりだった......。
○中編
ルパンは助けた少女・ミシェルからの依頼を受け、彼女の父であるガズ・キューイックが持つダイヤモンド「女神の涙」を盗み、父のしようとしている悪事を阻止することに。一方、次元はライアットの話に乗り、今は傭兵事業で大儲けしているキューイック大佐相手にちょっとした金儲けをしようと持ちかけられ、雇われ傭兵となることになった。
ルパンは、依頼を受けたあと、NYの宝石展示会へ。そこにはバイザーとしての許可をもらった不二子と彼女の付き人状態になっていた五右衛門と再会する。不二子がお目当ての宝石である「女神の涙」に目を晦ませる中、ルパンは五右衛門を自分のパートナーとして誘う。
ホテルで待たせていたミシェルと合流しようとしたルパンだったが、すでに先手を打たれていた。昨日の追っ手がミシェルを誘拐。ルパン・五右衛門はそれにあと一歩及ばない。2人は、ミシェルが連れて行かれたと言うタイへと向かうことになった。
○後編
不二子からの突如の呼び出しで五右衛門に裏切られたルパンは、敵に捕われる。連れて行かれたのは「大佐」と呼ばれるミシェルの父であるキューイックの下。一通りの取調べを受け、投獄されるルパンだったが、ここで終わる彼ではない。すぐさま脱走し、ミシェルの下へ向かう。
一方、次元は正式にキューイックと契約を交わす。その時、自分の敵がルパンだと知るも、すでに契約を交わしたあと。律儀な次元がそれをおいそれとあっさり破棄出来るわけが無かった。
ミシェルを救出し、本格的にダイヤを探すルパン。遺跡の地下にあった兵器工場でそれを見つけ盗み出すが、目の前に立ちはだかるのは次元。さらにライアットにミシェルを人質に取られ、目的のダイヤまで取られた状態で、次元と一騎打ちになるルパン。
互いに容赦ない銃撃が繰り広げられているように見えたが、互いにどこか本気になりきれない。そこをライアットに見抜かれ、キューイックが製造していたダイヤモンドの正体である、圧縮ニトログリセリン内蔵人口ダイヤモンド爆弾をばら撒かれ、次元、さらにはルパンを追ってきていた銭型ともども葬り去られかける。
○最終編
ルパンと次元、ついでに銭型もルパンの機転で脱出に成功。しかし、時すでに遅し。金しか目に無いライアットによって、キューイックは撃たれ、さらにミシェルの首には例のダイヤ爆弾が。一歩遅かったルパンと次元は、舞台が再びNYに戻ることを知り、NYへと戻った。
NYでは、「女神の涙」強奪のため不二子と五右衛門が行動を起こしていた。「女神の涙」のついでに他の宝石も奪う2人だったが、そこをクライアントに裏切られ、失敗に終わる。
ルパン、次元、五右衛門、不二子。
ただでは転ばないこの4人は、全ての決着をつけ、ミシェルを救い出すために、ライアットたちに最後の戦いを挑む。
○オチ
全てが解決したあと。ルパンはシミュレートした計画を実行に移そうとした……のだが、天気は雨。さすがのルパンも天気にだけは勝てなかった。
<感想・評価>
Aランク(D〜A、Sの5段階で)
まずは、最初の冒頭は馬が何でパトカー蹴り飛ばして高速道路を爆走してんだろう、と思ったものですが、全てシミュレーションだったと言うオチにはちょっと驚きました。まさか、最初から妄想オチだったとは( ̄∇ ̄;)
−起−
入りとしてはオーソドックスな感じですね。ルパンはヒロインと出会いその依頼を受け、次元はかつての同僚とひと悶着。五右衛門に関しても不二子とペアを組むのはここ数年ではおなじみですし、不二子が正攻法を使おうとしている辺りも近年ではおなじみ。
−承−
その後、ルパンと次元が明確に敵同士になると言うのは「ファーストコンタクト」以来ですかね。五右衛門の名探偵ぶりには驚きつつ、結局不二子の言いなりでNYにトンボ帰りしてしまう辺りが、実に五右衛門らしいσ(^◇^;)
−転−
ルパンvs次元の戦いはおおむね満足です。ちょっと描写が少ないようにも思えましたがね。どっちかと言うとルパンの方が容赦ない感じでしたが。しかし、帽子を被らない(被れない)次元がかなり長く映っていたことは驚きの要素。次元と言えば、あの帽子が無ければ射撃の腕が落ちると言う迷信(?)もあるくらいですからねぇ(迷信と言うより、そういうテーマの話がある)。
−結−
最後は毎度お馴染みで、全ての敵をルパンの知略と他のメンバーの戦闘力で解決。ミシェルを救うコンビネーション技は、次元が普通に撃った方が速いのではないかとも思いますが、ここは
終わりよければ全てよし、ではないですが、最後にミシェルの父・キューイックまで生きていたのはかなりのハッピーエンドですね。まぁ、ルパンだからそれも許される感じでしょうか? ただ、その後のミシェルとキューイックがどうなったかが描かれていないのは良いような悪いような......
−全体的に+A評価の理由−
普通に面白かったと思います。
ストーリーとしてはまぁまぁだったと思います。おそらく「いつもと似たような展開」と言う感想を持つ方もいるでしょうが、2時間枠のSP版(しかも1回限り)で、その中に全てを詰め込まなければならず、その中でルパンらしさを出すシナリオ構成はなかなかに難しいものがあると思うわけです。特にルパンの場合は、ヒロインや敵との出会いから決着までを描きつつ、メインキャラにもスポットを当てなければならないのだから、ストーリーがある程度、いつもと似通ってしまう部分には目を瞑ろうと私は思っています。その上で、ダイヤをめぐる攻防・ダイヤに隠された秘密と1つの核となるモノを中心に物語が回っていたので、場面が入れ替わり立ち替わりになり易いルパンSPですが、そこまで複雑には感じなかったですし。
登場人物としては特に不満は無いです。ただ、欲を言えば、ルパンサイドのテーマだった「父娘の関係」と言うものが「険悪なもの」のまま終わってしまったことが残念。正確に言えば、心の底では父は娘を想い、娘は父を想うのが伝わってくるのですが、それを結局伝えられずじまいで終わってしまったことが残念なわけです。
さらに欲を言うなら、銭形のとっつぁんの出番がちょっと少なかったことですかねぇσ(^◇^;)。もう少しスポットが当たっても良かったかもしれない。
と言うわけで全体的な評価はAです。最後がハッピーエンドだった分、去年のようなヒロイン全滅と言う鬱な気分にもなりませんでしたしね(去年は観てる途中で予想できた上にルパンとは敵同士の犯罪者たちだったとは言え、まさか全滅するとは思わなかったので)。ED後のミニパートがあったのはサービスですね(私はすっかり忘れていたのでちょっと驚いた)。オチも、単に計画書を観られた銭形に先回りされるのではなく、どうしようもない「雨」と言う要素が混じっていてなかなかに「らしい」オチだったと思います。
<TB先 参照リンク>
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-383.html
