これはゾンビですか? OF THE DEAD 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[これはゾンビですか?]
まさかの女装主人公。
毎回ヒロインのキャストが変わる「妄想ユーシステム」。
物議をかもした実写CMなど、空気を読まない「投げっぱなし、やりっぱなし」のカオスな展開。
そして意外と頑張るスペクタク・アクションが話題となった「これゾン」が、LOVE250%増量で
学園ラブコメに大変身! 監督・金貴臣、シリーズ構成・上江洲 誠、脚本に森田繁&待田堂子と
第一期のメインスタッフが引き続き登板。
ネクロマンサーのユーによってゾンビに、天才少女ハルナによって魔装少女にされた主人公・相川歩であったが、最近は平穏な日々を送っていた。
だが、運命は彼に安息の日々を許さなかった。
吸血忍者のセラ、学園妻のトモノリ、ネットアイドルのサラス、優等生の平松妙子といった美少女ヒロインたちに加え、学園に出没する謎の"妖精さん"が、彼を新たな困惑の日々に巻き込もうとしていた。
人気キャスト勢ぞろいの美少女軍団に加え、人気声優・生天目仁美が演じる新ヒロイン・クリスも登場!
果たして、今度は何を"やらかす"のか?
身の丈に合ったパワーアップを果たした「これはゾンビですか? オブ・ザ・デッド」に期待せよ!
(公式サイト 作品紹介より一部抜粋)
そんな『これはゾンビですか? OF THE DEAD』の私の評価ですが...
C
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
これはゾンビですか? OF THE DEAD 総評
放映日:2012年04月~2012年06月(全10話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:C
毎回ハーレム系でラブコメってたな、と言う印象。その代わり物語は欠片も進んでいない気がしてならないwww
だから評価が難しい。
確かに楽しかった。面白かった。ラブコメやってるなー、と言う印象だった。でも、一言で言えば濃度や密度が薄い感じがする。
いや、薄いと言うか中途半端さが目立ってしまったのかもしれない。ときどきシリアスに転びそうになるからなんだろうね。クリスがどうだの、ハルナの魔力がどうだの……。でも、そうやってシリアスに転びそうになるたびにラブコメへ強引に引き戻されるから、単発で見ると「ラブコメやってんなー」で良いんだけど、全体で観た時には薄っぺらさのようなものを感じずにはいられない。
いや、それが作っている方も想定できたからこその全10話だったのだろうか?
演出 評価:B
相変わらず歩の痛々しい魔装少女姿とその戦闘シーンは無駄に力が入って描かれていて面白いw 今期は序盤でミストルティン先生が壊れてしまった設定になったので、やや戦闘シーンは少なく、またセラたち戦闘力のあるキャラの介入も少ないのはやや勿体無い感じか。
その分だけ個々のキャラクターの歩に対する気持ちで、ある程度掘り下げることが出来たので、そうした部分は補えたのかもしれない。
作画 評価:C
力を入れるところは入れて、抜くところは無くと言う週一のTVアニメの作画のお手本と言うかスタンダードな感じ。良い悪いはそれぞれあるだろうけど、週一アニメでそんな高画質を毎週望むこともないし、この作品には(特にユーに)多いキラキラしたシーンの作画だけ力が入っていれば、とりあえずラブコメ作品としてはギリギリ及第点と言ったところか。
問題は抜くところが多過ぎて、力を入れるところが少ないことかw むしろ、予告じみたチビユーのシーンに力注ぎ過ぎたんじゃないかとさえ思うのだがwww
CAST 評価:B
基本キャストは一期から変わらず。そう考えると、レギュラーキャラはまだ経験の浅い方から中堅という形となっていて、良い感じなのかも。一期を経ている分、キャラを掴んで演じている方も多かった気がするし(織戸役の吉野裕行さんとか)
その分だけベテラン勢が投入されたのは妄想ボイスw 相変わらず、毎週のように歩のユー妄想ボイスは豪華なキャストなのだが、それをどこまで活かせたのかと言うと、まぁさすがに妄想ボイスで喋りまくるわけにもいかないだろうから、結局は次回予告めいたところで使うしかない、という苦肉の策っぽくなってしまっているのがもったいない。
なんかこうお金の使う場所を決定的に間違ってるんじゃないかって、素人目にも想ってしまう……。
OP/ED/BGM 評価:C
OPカッコいい。カッコいいんだけど、そんなかっこいいOPとナレーションの後に始まる物語の大部分がラブコメだからなぁw 楽曲としての良さと、作品に合う合わないはまた別問題なのだと言うことを痛烈に感じさせられたw ここまでラブコメに終始してシリアスらしいシリアスがないのなら、いっそのことOPももっとはっちゃけて良かったんじゃないかと思う。
総合 評価:C
内訳:B評価(3点)×2+C評価(2点)×3=C(2.4点)
今期のゾンビ系アニメ第一段w
他よりも早く全10話と言う構成だったわけだが、それをどう評価するかは人それぞれ。私は10話と言う短さを活かせたとは思っていないが、かと言って別に他の作品よりも2~3話ほど短いからと言って特に目くじら立てて文句をつけるほど悪い出来ではなかったと思うので、その辺りに関しては可もなく不可もなくと言う感じ。
それでも第一期よりも評価が低い(ちなみに第一期は平均2.8点のB-)。それはたぶん、シリアスとコメディが両立していた第一期と比べて、内容がコメディに偏っていたからだろう。別にコメディ作品が悪いわけではないし、それでも構わないのだけど、変にところどころでシリアスな雰囲気を差し込まれるため、中途半端な感じが否めなかったのだと思う。
まぁ、抜粋した公式HPの作品紹介を読んでもらえれば分かるように、ラブコメに大きく傾いた展開も、カオスな様相も謳い文句通りではあるんだよね。だから、「こういう作品だから、これを前提に観てね♪」って具合なんだろうけど、それが作品として本当にパワーアップを果たした結果なのかと考えると、「そうなのかなぁ?」と首をひねってしまう。
それでも、序盤はこれくらいでも良いかなー、これはこれで面白いなーと思ってた。ところどころでシリアスらしいことしてたわけだし、ギリギリ両立って感じがしていた。
でも、中盤、終盤と行くともう何が何やら(笑 宣言通りカオスな展開にw 結局、作品紹介の時から最後まで引っ張っておいて新キャラだったクリスは大したこともせず半ば放置なわけだし、なんかこういろいろと中途半端w 原作的な都合が垣間見えるし、そう言う大人な事情もあるのだろうけど、何も知らない視聴者からすればそんなことは関係ないわけで……。
両立と中途半端。たぶん評価は紙一重なんだろうけど、第一期は前者に、第二期は後者に転がってしまったと言うのが私の印象である。
いっそシリアス要素なんて完全皆無で欠片もなければ良かったと思う。辛辣な評価だけど、ラブコメは(個人的にやや波もあったけど)総じて面白かったし。
とはいえ、ヒロインたちは相変わらず魅力的。王道と言うかお約束なラインナップな気もするが、だからこそラブコメの効力が最大限に発揮できる布陣でもある。そこに第一期終盤から参戦したトモノリ・サラスが加わってラブコメとしては結構盤石なヒロイン布陣な上に、主人公がゾンビでコメディ展開オールOK!って具合だったのに、なんか勿体無いなぁ、と。
単発単発で観ていくと面白いんだけど、1クール10話放映した作品として考えると、「なんだかなー」と言う感じw
完全にシリアスとか放棄して、コメディだけで第三期作ってくれないかなwww その方が、視聴者層としても受けが良いような気がするがw まぁ、第三期があるならせめてシリアスとコメディは半々で、ストーリーを進めて欲しい(爆
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 トモノリ
序盤の彼女がメインのエピソードがなかなか良かった。トモノリの存在が、ハルナやユーたちの危機感を煽ってくれたとも言えるし、割とキーポジションのキャラクターだったと思う。最終回前後、あんまり絡まなかったのがちょっと残念。
2位 サラス
変態吸血忍者上司w 意外にも終盤に当番回があって、そこでも良いのか悪いのか一途っぷりを見せてくれたわけだし、第二期で株を挙げたキャラクターだろう。
3位 ユー
第一期と比べると、割と喋れる機会が増えたのは大きい(妄想ボイスに頼らない、と言う意味でw)。まぁ、最終回に頑張ってたヒロインだしね。ハルナと並んで正ヒロインって感じで良いのかな。
- at 23:56
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
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