アクセル・ワールド 第8話
『Temptation ; 誘惑』
≪あらすじ≫
黒雪姫(ブラック・ロータス)は、ハルユキ(シルバー・クロウ)とタクム(シアン・パイル)の二人と共に領土拡大を目指す。
自陣営をLv.9にまで至った圧倒的な力で防衛する黒雪姫と、相手の遊撃隊を相手にするタクム。必然的に相手陣営に攻め込むのはハルユキの役目になっていたが、シルバー・クロウのアドバンテージである飛行アビリティは少しずつ研究されており、シルバー・クロウは攻撃が直線的になる弱点を突かれ狙撃されてしまう。
そんな現状を何とかして黒雪姫の力になりたいハルユキは、不正パッチまで当てて反応速度向上の特訓するが成果はなかなか出てこない。その折、帰宅するとハルユキの自宅には謎の美少女が!?
ハルユキのハトコであるサイトウ・トモコを名乗った赤毛の少女だったが、ハルユキの記憶は薄い。アルバムを漁っていく中でハルユキはハトコのサイトウ・トモコの写真を見つけ、その少女が偽者で――しかも《バーストリンカー》であることに気づく。
ハルユキの不用意な挑発発言と偶然の(ラッキースケベ的)事故によって、突発的に戦うことになったハルユキ。しかも、サイトウ・トモコと偽っていた赤毛の少女は、王の中の一人である赤の王のスカーレット・レイン!?
遠距離戦闘に特化した彼女の前にハルユキは――
≪感想≫
Q.妹がいたらこんな感じなのかな
A.違います(笑
そんなわけで、新章開始で良いのかな。原作で言うところの二巻目っぽい。
さすがに開始早々ロリ(といっても、ハルユキたちがそもそも中学生だからロリと言う概念が通用するのか分からないが)とハーレム、なんてことにはならないようだ。まぁ、そりゃそうかw
しかし、ハルユキも迂闊なことこの上ない。と言うか、お調子者? 1~6話まではそういう感じはしなかった。それは学校でイジめられていたことや、うすうす本能ではタクたちとの関係についてもどこか表面上であることを感じ取っていたからなのかもしれないので、もしかしたらハルユキ本来の性格はこういうお調子者なところがあるのかもしれない。
それにしても、いろいろと迂闊であるw いや、自意識過剰と言うべきか。リアルでの好意には慣れていないせいか疑り深く、そこはある意味で私たちが知る“ハルユキ”のまま、相手がバーストリンカーであることを看破したシーンはさすがだった。
だからこそ余計にその前後に挟まれたバトルシーンでの迂闊さ、自意識過剰さが余計に粗のように目についてしまうわけだけど。
黒雪姫先輩から、相対したロリ――もとい小学生こそが、二代目赤の王だと聞かされてからの対戦もその最たるものの一つだと言える。いや、これは冒頭の領土戦にも言えることだけど、あまりに突っ込みすぎだろ、とw というか、冒頭に狙撃されたことが全く活かされていないのは、ハルユキの設定的に良いんだろうかね。こう、タクムに「ゲームじゃ俺が上だ」的なこと言っていた割に学習能力が薄い……アッシュと戦った時のあの機転を利かせたハルユキはどこへやらwww
つまるところ、冒頭の領土戦で分かったようにハルユキの必殺技は上空からの飛行による推進力と重力加速度を加えた、超長距離の助走がそのままパワーへ繋がる近接格闘(しかも一撃のみ)なわけだ(たぶん)。裏を返せば、より威力を高めようと思ったら軌道の変更は出来ず、直進するしかない(本来なら円運動を利用し竜巻のように回転しながら落下して攻撃、という手もあるはずなのだが、今はまだその発想には至っていないようだ)。
でも、それは誰がどう見ても分かる「良い的」。
真っ直ぐ向かってくるのが分かっている相手に、遠距離攻撃手段があればそりゃあ問題なく当てられるってものだ。攻撃手段がなくても、相手の攻撃の軌道は読みやすく回避とカウンターがしやすい。領土戦でも、スカーレット・レイン戦でも結果的にその必殺技にある決定的な弱点を突かれ、二度同じことを繰り返して同じように敗北しているわけだから、余計にハルユキの能力を疑ってしまうw これならハルユキは単に「その身体とは裏腹に、実はとてつもなく反応速度が速い」設定だけで、別にゲームが得意って設定要らなかったんじゃ、と。
いや、たぶんハルユキに対して懐疑的な最大の理由は、相手が赤の王――つまり、Lv.4になったらしいがどう考えてもハルユキより4~5もレベルが上の相手に対して油断や隙を作り過ぎていることだろう。現在の最高レベルが9のゲームで、最低でも4つ以上は少なくともレベルが離れていることの重要性を知らないハルユキではないだろう(前回のアクア・カレントとのタッグ戦ではちゃんとそのことを言及していた)。あぁ、同じレベル同士でさえ慎重に戦っていたアッシュ戦のハルユキはいずこに(爆
でもまぁ、全部ダメだったわけじゃなくて、良いところもあったとは思うけどね。というか、戦闘シーンそのものはとても良かった。伊達にサンライズが関わっているわけではなく、ロボット系の要素がある本作のバトルだと特にその経験と技術は最大限に活かされている。ミサイル弾幕の回避や、長射程ビーム砲の演出、スカーレット・レインの登場時の外装のドッキングなんてのはその最たる部分。
だから言ってしまえば、こういうネチネチした部分って全部ハルユキの行動のせいなんだけどねっ!www
今回魅せたあのミサイルの嵐を回避した飛行能力と機動性。あれこそがシルバー・クロウの絶対的アドバンテージのはず。ハルユキは自身の反応速度を強化して弾丸を避ける、なんて訓練をしていたが、そんなことよりも他のデュエルアバターには出来ない立体的な三次元軌道による高機動戦闘の訓練をすべきな気がするのは私だけだろうかwww まぁ、そこで戦術や体術ではなくあくまで「速さ」を追及するような思考こそが、黒雪姫のお眼鏡にかなった要因の一つなんだろうけど。
あとは、長距離砲を持つ相手に距離を取るのを愚行と考えて接近したのは悪くないと思った。あの場合はとりあえず正解で良いのだろうか?
実は「室内に残って接近する」というハルユキの判断は自身の最大のメリットでありアドバンテージである飛行アビリティを殺すという危険な判断でもある(コメントで頂いた通り、リアルな戦闘なら室内での飛行アビリティはほとんど意味がない)ので、その辺りの自分と相手がそれぞれ担うデメリットの割合によってもこの判断の正否は変わるだろう。
結果論になってしまうがあれだけの回避能力と、ハルユキ本来の慎重な姿勢があれば、最初から「建物を脱出し飛行によって避け続けてチャンスを待つ」と言う選択肢も個人的には有りだったと思う。あくまで結果論だけどね。
まぁ、飛行アビリティに時間制限があれば話は違ってしまうのだが……。
勝負の結果、あるいはそれを決定づける必殺の一撃よりも、実はこの辺りの駆け引きの方が、遥かに見ごたえがあると思うし、以前コメントで頂いたリアルなバトルに繋がるところだと私は思うんだけどね……どうにも、そういう風には描いてはくれないらしいw
さて、今週の黒雪姫は入浴シーン。バスタブもハルユキたちのものとは違って中世ヨーロッパ風? ハルユキのカットと入れ替わり立ち替わりだったから、この辺りの見比べ・比較というのは際立っていて良かった。やっぱりお風呂に入る時、髪の長い人はアップにするもんなんだろうね。アップの先輩も良かった、良かった。
あとは嫉妬かなw さすがに一緒に入浴したことは話していないだろうが(笑)、ハルユキとリアルに赤の王が接触したことは黒雪姫にとって大きな衝撃だっただろう……主に「私だってまだハルユキ君の自宅に行ったことないのに!」的な意味で(ぉ
(色んな意味の)怒りで握られる拳を必死に自分で抑えているシーンとか、その前の台詞とも相まって乙女だなぁって思ってしまう。
良いね、まさかのロリの豹変で裏切られた気持ちがいっぱいだったから、こういうピュアで乙女な黒雪姫はそういうのを癒してくれるwww ちなみにあのロリの豹変っぷりがたまらないと言う方は重症ですので、安心してツンロリの道をまい進して下さいwww あのキャラ、デレることあるのかね?(苦笑
しかし、真面目な話、黒雪姫からすればハルユキの「絶対に先輩とは戦いません」宣言の胸中やいかに、という感じだ。仮にハルユキがこのまま順調にレベルアップをし、彼女の下でLv.9に至ったならどうなるのか? ハルユキだって当初黒雪姫に「エンディングを目指さないなんて~」と口にし、一人王たちの中でLv.10の高みへ至るため戦い続けることを提唱した彼女を指示した。
なら、いずれLv.10を目指すために二人は戦わないといけない時が来るのではないか。いや、必ず来る。少なくともハルユキに自分以上の素質を感じている黒雪姫はそう考えているはずだ。彼がLv.9になった時、彼女がまだLv.10に到達していなかったとしたなら、互いに高みを目指し、《ブレインバースト》の強制アンインストールという最大のリスクを背負って戦わないといけない。
そうでなければ、彼女の信念や宣言は嘘になってしまう。彼女が誰とも手を取り合わなかったのは、いろいろな事情があるのだろうが、最終的にLv.10を目指す上でいずれそうした仲間たちも自分と同じレベルまで上がって来た時には敵として戦い、倒さないといけないという悲劇が待っていることを分かった上だったのかもしれない。
一方で、ハルユキはこのことをどう考えているのか。彼の感情は、黒雪姫曰く「忠義」になるだろう。だが、実際には「捨てられたくない」と言う想いの方が強いように見える。彼が強くありたいと願う理由は、彼女への忠義と言うよりも、自分を拾ってくれた彼女の傍にいつまでもいたい(=そのためには彼女に認められ必要とされ続けなくてはいけない)と考えているからではないだろうか。
高みを目指す気持ちと、黒雪姫への想い。この狭間に苦しみ、決断を下す時が、いつか来るのだろうか……。
まぁ、当分来ないだろうけどねwww もし、そんな展開(最終的に黒雪姫と戦ってLv.10を目指したり、逆に黒雪姫を想うがあまり高みを目指すことを諦めたり)があるとすれば、それこそこの作品にとっては最終巻の最終話になりそうな気もするし。
どうでも良い(いや良くないんだけど)、ハルユキのリアルバレはどういうことなんだろうね。裏にアクア・カレントがいて情報を流しているってことなのか。まぁ、観戦者に身内がいてハルユキたちがシアン・パイルのリアルを割ろうとした方法を使えば、見つけ出せないこともない……のか?
追記)
あと良く良く考えたら「負けたんだから言うこと聞いて」はおかしなセリフ回しだと思った。だって、そういう戦いじゃなくね、《ブレインバースト》って。事前にポイントの奪い合い以外に、ハルユキにもなんかメリットがあるならまだしも、二代目赤の王なわけだし、最低でもLv.8とかLv.9が理由不明だが大人げなくLv.4相手にリアル割って接近して、バレて(いろいろあったけど)キレて攻撃仕掛けただけじゃんwww
次回『Escalation ; 激化』 先輩もいよいよハルユキの自宅かな、良かったね(マテ
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リトレグラ
今回は、月詠さんがおっしゃるとおりに2巻目に入ったあたりらしいんですが
前回までのアクア・カレント編は連載を続けた後に出た短編集を元にした話だったようなので、作者の書き馴れが大きい、と
アニメにする時点でちょっと変えてもいいとも思いますが、原作ありアニメでは少なくない問題ですね