魔法使いの夜 プレイ日記【5】
第五章後半『魔法使いの夜(後編)』
~魔法使いの夜6(Night of the witches 6)
~魔法使いの夜7(Night of the witches 7)
~魔法使いの夜8(Night of the witches 8)
~魔法使いの夜9(Night of the witches 9)
~魔法使いの夜10(Night of the witches 10)
~魔法使いの夜11(Night of the witches 11)
~魔法使いの夜12(Night of the witches 12)
~魔法使いの夜13(Night of the witches 13)
~魔法使いの夜14(Night of the witches 14)
《あらすじ》
自分と瓜二つの顔をした人形の襲撃を、結果草十郎の協力もあって無事五体満足に切り抜けた青子。とりあえず、草十郎の協力に対する報酬として今日のところは見逃すと決めた青子だったが、彼女たちの前に現れたのは、青子同様魔術を見られたもう一人の魔女・久遠寺有珠だった。
「私は、この場で彼を殺すわ」
「今日のところは、私は彼が殺されちゃ困るのよね」
衝突する二人。有珠は有無を言わせず草十郎を殺そうと、何もない空間から出現させた巨大なフォークで彼を串刺しにしようとしたが、それを青子はつい無意識の内に魔弾で撃墜してしまう。
互いに、折れると言うことを知らない二人は、いよいよ本格衝突を開始。
しかし、魔術師としての技量や性能はどう考えても青子より有珠の方がけた違いに上。そんな有珠が青子のために取っておきのプロイキッシャー・フラットスナークを展開する。
数年前に閉演し、壊れたアトラクションも多数あったはずのテーマパークは有珠の魔術によって新たな“生”を受けて復活を果たす。一夜限りのナイトパレードの開幕。
本気を垣間見せた有珠に青子と草十郎は逃げることしか出来ない。青子の魔弾で雑魚を撃ち抜いていくが、時間が経てば経つほどフラットスナークとそれによって蘇った遊園地は膨張を続ける。
もはや魔術の理すら無視していそうなほどの奇蹟。
――外にさえ出れれば
そう考えた青子だったが、辿り着いた遊園地の端は地平線が何重にも見える巨大な鉄柵。そのけた違いっぷりにいよいよ膝を屈しそうになった青子だったが、そんな彼女に発破をかけたのは草十郎だった。
さらに草十郎は、有珠のプロイキッシャーは童話がモチーフになっている。“触れられぬもの”としての異名を持つフラットスナークはそれ故に、その本体さえ見抜けば童話としての逸話が崩れることを青子から教えてもらうと、あっさりとフラットスナークの本体を見抜いてしまう。
その言葉と正体に、青子の瞳には再び力が宿る。
そして、今ここに青子と草十郎の、文字通り命をかけた決戦が始まる――
《感想》
とにかく後編長かったw 前編が1~5だったので、後編はせいぜい6~10前後かなぁと思っていたら、そんなことはなかったぜ(爆 これ、絶対に前後編じゃなくて、前編・中編・後編に分けるべきじゃね? とか変な所に突っ込みを入れてしまったwww
それはさておいて、最高にカッコ良い遊園地戦。これ、第五章だけぶっ通しでやってたら、凄い感動だったんだろうなと思う。まぁ、それだけの時間を重ねているシーンだからね(私はさすがに何度か区切ってやってたけど)。人によっては止まらなくなる展開。
魔術戦の見せ場は言うまでもなく青子だ。ブレッドマンはじめとした雑魚戦での乱射戦はもちろんのこと、その後のフラットスナークを相手にした固定砲台と化した青子はまさしく奈須きのこ節の本領発揮。生死の境目、限界を超えた先にある限界をさらに三つくらい超える展開、大々的に展開される魔法陣の数々とそれらがあれよあれよと形状を変え演出を変えることで、緊迫感溢れる戦闘シーンを実現させてくれている。
一度や二度のピンチじゃ終わらない。三度、四度、五度、次から次へとやってくる窮地に対して、時に冷静に、時に情熱的に、時に無茶と無謀の紙一重のラインで立ち向かっていく姿は、これぞ奈須きのこが掲げる伝奇モノと言わしめる逸品。この後の作品へと繋がっていく原点というか、源泉を間違いなく感じられるシーンだ。
こうした場面ではまるで活躍の場がない草十郎だが、そんな彼もその努めて冷静で変わらぬやり取りと、彼だからこそ気づけたのかもしれないフラットスナークの正体の看破。まぁ、フラットスナークの正体云々が出てきた時から、この正体を解くか、あるいはそのきっかけを作るのは草十郎だと想像できたが、その想像を裏切らない展開はさすが。
そして、その草十郎最大の見せ場は地上六十メートルのジェットコースターのレールからのダイビングと言うwww もしかしたら魔術使えない草十郎が一番活躍してんじゃね? とか思っちゃうほどの展開は、まぁ普通なら絶対に考えられない展開だが、だからこその創作小説と言ったところ。
草十郎については前回書いたけど、たぶん草十郎の心理状態と言うか精神構造って『Fate』の士郎のアーキタイプなんだろうなと思わされる。まぁ、あそこまで歪んじゃいないけど、自分が信じることに対してシンプルで単純なところなんかは特にね。そりゃあ同じ人が同じ世界観で書いているわけだから、似通ってしまうのは必然だし、私としてはむしろOKなんだけど。
あそこであの無茶が出来るところ、たぶん草十郎は人としてその好意を口にしたんだけど命をかけて首を突っ込んでくる理由を青子に尋ねられて「蒼崎が好きだから」と返したりと、そんなストレートなところが士郎っぽくて微笑ましい。そして、同様にその後の派生キャラとして生まれる凛をどことなくそのシーン前後の青子は彷彿とさせる点は、ニヤニヤしてしまう。
そういえば、有珠について今回触れたかったんだけど、実はプレイして言ったら有珠自身の出番はほとんどなかったという(ノ∀`*)アイター
本日はここまで。次回は。
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