[新]アクセル・ワールド 第1話
『Acceleration ; 加速』
≪あらすじ≫
2046年、ニューロリンカーと呼ばれる携帯端末を用いることで生活の多くが仮想ネットワーク上で行われるようになった世界。
だが、どんなに時代が進んでも「いじめられっ子」はなくならない……。
ハルユキもそんな中学内格差(スクールカースト)最底辺に位置する一人であった。
ローカルネットワークの片隅で、ひたすらにスカッシュゲームに打ち込むだけの暗く陰鬱な日々を過ごしていた彼だったが、ある日突然、校内一の有名人《黒雪姫》に声をかけられる。
「もっと先へ――《加速》したくはないか、少年」
彼女から謎のプログラム《ブレイン・バースト》を託され、《加速世界》の秘密を教えられたハルユキは、黒雪姫の『騎士』として戦うことを決意する……!!
(公式HP あらすじより抜粋)
≪感想≫
原作はライトノベルで、私は未読。
設定や掴みとしてはいかにもラノベ的。先達として導くヒロインと、普段何の取り得もないように見えるダメな主人公には実はヒロインが求める資質を内包していて、少しずつその資質で認められることでダメだった自分を克服するという具合。上手くいけば、ヒロインとの恋愛要素もそこに絡んでくる感じか。いや、なんかラノベ的と言うか、一昔前のサブカルチャー作品の大部分はこんなスタートと設定だった気がするw
仮想世界と現実世界と言う部分は、『.hack』みたいな印象もあるが、私は幸いその作品は全く知らないのでそういう部分は気にせずに視聴できそう。
演出は、舞台として現代社会とほとんど変わらないのだけど、視界の先や授業風景にSFテイストがあって設定通りと言ったところで、個人的にはとても好み。視界がそのままPCのディスプレイになったかのような展開は、本当に将来そうなるのではないかとさえ思わせる感覚。SFテイストとしては『モーレツ~』もあるが、あちらは宇宙に進出している分だけ本格だが縁遠い感じだったのに対し、こちらはごく身近な展開なのでその分だけ近未来で近い印象だ。あとは、この先加速世界(仮想世界)での戦闘描写とかを期待したいところか。
ストーリー展開としては上記のように、いかにもラノベ的な展開ではあるが、アニメ作品の1話としての掴みはかなり良かった。OPを排してEDへの繋ぎに使うのも良かったと思うし、何より次回が気になるところでもある。ハルユキ(春雪? あらすじだとカタカナだったので今回はカタカナで)が見染められた資質とはどういうものなのか、彼はその資質をどう開花しそしてどう活かしていくのか、そしてそこで得た自信をどう現実世界に反映させるのか。
そういう部分はやはり気になるところだ。特にこうして仮想世界と現実世界に明確に線引きがあって、そのどちらかでは虐げられ、そのどちらか一方では活躍が出来るのであればその溝をどう埋めていくのかと言うのは、どうしたって気にかかる。それは別に現代社会でも同じで、学校での自分、会社での自分とプライベートの自分はやっぱり違うわけで、違うのだから当然その“世界”も違うわけだ。
そういう部分で折り合いをつけたり、溝を埋めたり、一方での経験をもう一方で活かしたり……。
まして本作の主人公ハルユキには可愛い幼馴染……だけではなくイケメンの拓武と言う存在もいて、三人揃っての付き合い。そうなれば彼としては当然、イケメンの拓武と千百合がお似合いに見えて、自分はどうしても疎外感を受ける。必然的に同姓として彼は拓武への嫉妬と羨望が生まれる(というか無いわけがない。それは今回の彼の言動でも見てとれるが)。
そうした中で果たして、この作品ではそうした「仮想世界と現実世界」と言う部分をどう演出し、どう描き、どういう結末へ導くことで私たちにどんなメッセージを送ってくれるのかに期待。
キャラクターは、珍しく普通ですらない小太りの少年ハルユキが主人公。主人公が冴えないと言うのはよくある設定だけど、「冴えない」と言いつもいざアニメ化するとそれなりに見えるのだが、ハルユキはそんなところがまるでないw
そして、その相手役はこれ以上ないほどの美人である黒雪姫。ビジュアル的には黒髪ロングで清楚っぽいので『さんかれあ』の礼弥に近い印象だが、性格的には完全にお嬢様だった礼弥とは違い、先達(先輩)要素も強いためサバサバとした口調と引っ張っていくリーダーシップがあってこちらの方が個人的には好み。
幼馴染には倉嶋千百合と黛拓武の二人。普通ならハルユキは拓武と千百合を巡る恋の三角関係を演じることになるはずだが、ヒロイン役は彼女ではなく黒雪姫であることを考えると、あまりそういうことにはならないのかもしれない。むしろ、ハルユキに千百合は想いを寄せ、その千百合に拓武は想いを寄せるような一方通行展開の方が可能性としては近いのか(これでハルユキが黒雪姫に思いを寄せることになるのならなおのこと)。
公式HPではもう一人メインキャラクターとして若宮恵の名もあるが、こちらは未知数かな。
どちらにせよ、とても魅力的なキャラクターたちが揃っている。SFテイストの描写もとても好みで、ストーリーも恋愛要素がどう絡むかにもよるが、描こうとしているものにはとても興味がある。
しばらくは視聴と感想を継続予定。これで木曜と金曜枠は決まりかね?
次回『Transformation ; 変移』
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NoTitle
私は一応原作は一通り読んだ者で、アニメ化と聞いて楽しみにしていた作品です。第一話は先が楽しみになる運びでしたね。
原作者の川原礫さんの作品は、ある意味で王道的な物語の構成ながら、それを飽きさせずに読ませる面白さのあるものと感じていますので、そうした原作の雰囲気の漂う良作となってくれればと期待しています。
そして、月詠さんの感想は、相変わらず鋭いなぁ~……と思いました。
さて、余談ですが……
最後に流れたOP(ですよね?)……少なくとも1クールはこれが流れるのなら仕方がないにしても、最後のアレはネタバレになっているけど良いのかな?……と思ってみたりします。
あと、サビに入ってからの面々が、原作中で主人公の敵(或いは対戦相手)にも味方にもなっているという事実を気付いてなんか感慨深いものを感じてしまったりしていました……(何かネタバレな発言になって申し訳ありません……)