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刹那的虹色世界

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あの夏で待ってる 総評

あの夏で待ってる 総評

両親が他界したため、祖父を頼って姉と共に田舎に移り住んだ霧島海人(きりしま・かいと)はもう高校一年生。頼りにした祖父も亡くなったが遺したくれた8mmのカメラがお気に入りで、暇さえあれば撮影ばかりしていた。

当然撮影に適した場所は無いかとロケハンも欠かさなかったが、ある日の夜、ダムでロケハンをしていた時強烈な光に巻き込まれて――

その時の記憶が曖昧な彼の前に現れたのは、不思議な雰囲気を持った美人の先輩・貴月イチカ(たかつき・-)。一目惚れのように彼女に惹かれていく海人は、親友・石垣哲朗(いしがき・てつろう)の手を借りて自主映画撮影の名目で協力してもらうことになり、お近づきに。さらにさらに、行くところがないと言う彼女に対してふとした偶然から、自分の家で居候をしてもらうことになった。

そんな海人が中学のころに引っ越してきた時から想いを寄せる哲朗の幼馴染・谷川柑菜(たにがわ・かんな)、そんな柑菜を幼馴染の哲朗は密かに想いながらも海人への恋を応援し、そんな哲朗に柑菜の友人・北原美桜(きたはら・みお)は恋をしている。

そして、そんな彼らをまるで傍観者のように映画撮影の主導権を握る友人・山乃檸檬(やまの・れもん)

不思議な体験と不思議な出逢いによって始まるたった一度の忘れなれない夏休み。

「その夏の思い出が、僕達の永遠になる」



そんな『あの夏で待ってる』の私の評価ですが...

S

です。(SS、S、A~Dの評価)


では、詳細は続きをどうぞ。

※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。

あの夏で待ってる 総評
放映日:2012年01月~2012年03月(全12話) 
私が視聴した放映局:TOKYO MX、テレビ埼玉

総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。


シナリオ構成 評価:A
最後に向けてはかなり駆け足だったと言うか、さすがにMIBネタがマジだったと言うのが予想外過ぎたと言うかwww エンターテイメントとしてはまさかのカーアクション、ロボットアクションがあってとても面白かったのだけど、前述のように駆け足感は否めないだろう。

どういう意図でこうなったのかは分からないのでアレコレ言うのもあれなのだが、私見では「12話で纏めたと言うより、12話なんて尺が足りないんだからいっそハッチャけちゃおうぜ?」的な印象。IFの話をしても仕方がないが、2クールあったらMIBネタは出てこなかったような予感もある(分からないけどね、真相は。ただあくまで私見として)。

もちろんそこには上記のように良い意味もあるんだけどね。


演出 評価:S
一人ひとりの恋心を中心に掘り下げられる心理描写と言うのは、とても丁寧で、とても綺麗。心理描写ってことはキャラクターの内面を描くわけだから、どうしてもこうドロドロとした部分や汚い部分があることがリアルなんだけど、意図的にそういう部分は避けていたように思える。

本当に恋心の綺麗な部分を中心にスポットを当てた感じは、見ていて清涼感があってとてもよかったと思う。


作画 評価:A
とてもいい。特に柑菜が可愛い(マテ まぁ、作画のクオリティとしてはかなり高水準だったと思う。Sに至らないのは、ただ良いだけではなくその上でのプラスアルファがやや感じられなかっただけ。


CAST 評価:S
若手から中堅を中心に固められたキャストは、そうとは思えないほどキャラクターとの一体感があったように思う。イチカ役の戸松遥さんはともかく、海人役の島崎信長さん、そして『ラグランジェ』含め今期一気にその知名度と人気を飛躍的に伸ばした柑菜役の石原夏織さんと言う新人から、メインキャストの中に阿澄佳奈さん、そして田村ゆかりさんがおり、非常にバランスがいいように思えた。


OP/ED/BGM 評価:S
OP・ED共に個人的にかなり好み。EDは入り方に工夫がみられる回も多く、余韻と言うものがとても楽しめる仕様になっていたと思う(まぁ、さすがにEDの余韻では『あの花』ほどではないが)。


総合 評価:S
内訳:S評価(5点)×3+A評価(4点)×2=S(4.6点)
今期における最大の注目を受けたであろう作品。既存の『おねがい』シリーズに通じる部分がある(設定的には結局最終的に繋がってはいない説が有力)こともあって、かつての同シリーズを楽しんでいた方々の食指を見事に動かしたと言うべきだろうか。

「宇宙人」という設定を最大限に生かしつつ、思春期の男女の恋心をとても綺麗な部分で描き切った印象。そういう意味では設定や描きたい心理が両立していた意味では、『輪廻のラグランジェ』よりも出来は良い(もちろん、その部分だけなら、である)。

視聴者の人気を一身に浴びた(?)であろう、柑菜の結末に対して賛否両論はありそうだが、そういう部分も含めて今期、話題を最も多くかっさらったのは間違いなくこの作品だっただろう。


私は『おねがい』シリーズを視聴していないので、最初はタイトル名のこともあって『あの花』に近いような作品なのかと思ったが、全然違ったw そういう意味で、当初勝手に抱いていたイメージをとても綺麗に壊してくれたすばらしい作品だった。同じようにオカルト要素(宇宙人、幽霊)を使った恋心を描いた作品だが、私は『あの夏』の方が良いなーと思った。もちろん、どちらもとても高水準で素晴らしい作品なのだけどね。






おまけ
ベストキャラTOP3
1位 谷川柑菜
と言うか、このキャラを差し置いてベストキャラっているのか? って思うくらいw 私としては、放映前にチェックしたHPでのビジュアル的にも好きだったし、1話放映した時の性格的にも好きだった。そういうキャラが劇中で報われないと言うのは複雑な心境だけど、最後まで真っ直ぐで真っ直ぐで真っ直ぐなキャラだったからそれはそれでアリかと思った。


2位 りのん
マスコットキャラw 同時期に実は『おねがいティーチャー』の再放送をしていて視聴したのだが、こちらの方が愛嬌があって可愛いね。


3位 山乃檸檬
最後のMIBネタがなかったら選ばなかったなぁwww それくらいインパクトがある。同時に、それが逆に言えば彼女がどれだけイチカを親友として想い、そして先輩として海人たちを心配していてくれたかが分かるシーンだったと思うんだよね。MIBネタが本当に良かったかどうかは賛否両論あると思うのだけど、檸檬の心理描写の暗示と言う意味ではMIBネタは最高にハマったのだと思う。

Comment

ゼロ 

最終回を見てなんかすごくいい作品を見たんだという感覚になりましたね、先輩とは別れたんだけど一緒に過ごした思い出は永遠のものになる、また再会したのかはわかりませんがあのラストーシーンはいろんな解釈ができるから楽しいですね
自分は柑菜が不憫に見えてしまい、主役の二人を応援できないと思ってしまいました、柑菜は昔から海人のことが好きで思いを伝えたいのに、思いを伝えたら海人には本当に好きな人ができた、こんなことされると柑菜を応援したくなりますね、でもそれが柑菜の青春の一ページになったのでしょうね
このような夏を送りたい気持ちになる作品でした、自分もこんな出会いと別れをしてみたいな~
  • posted by  
  • URL 
  • 2012.03/31 02:14分 
  • [Edit]
  • [Res]

>ゼロさん 

こんばんは。

>最終回を見てなんかすごくいい作品を見たんだという感覚になりましたね
そうですね、とても良い作品だったと思いますね。

>また再会したのかはわかりませんがあのラストーシーンはいろんな解釈ができるから楽しいですね
まぁ、あのラストの解釈は結構みんな同じだと思いますけどねw お姉さんの七海がイチカが帰った後で持ってきたお土産の服を着ているわけですから、もうこれは解釈も何もない気もしますがwww

>自分は柑菜が不憫に見えてしまい~
まぁ、そこは私は割り切ってますね。あそこで逆に柑菜が報われるような形になるのも、個人的にはどうかと思ってしまうわけで。

もし柑菜が海人と結ばれるのはやっぱりどうなの?って思っちゃうんですよね。ほとんど一目惚れだけど、帰る・帰らないに関わらず海人が一途に想ってくれていた方がいいと思ったので(割り切って新しい幸せを探すのもいいのだろうけど)。

逆に海人が哲朗と結ばれるのも、それはそれでどうなの?ってなっちゃいそうですしね。そう考えると、柑菜って実は最初から結ばれないことは明白だった気はするんですよね。

凄く可哀想だったけど、それはもしかしたらみんな最初から勘付いていたことなのかも? とも思っちゃいますwww
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2012.03/31 18:56分 
  • [Edit]
  • [Res]

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