妖狐×僕SS 第10話
『裏切りの妖狐』
≪あらすじ≫
再び突然妖館に姿を見せた青鬼院蜻蛉。彼はその日に盛大に夜遅くまで自らの帰還パーティをド派手に続け、それに巻き込まれて凜々蝶は双熾と約束していた珈琲を一緒に飲むという約束を果たせず、翌日を迎えてしまった。
今日こそは!
仕切り直しと言わんばかりに気合いを入れる凜々蝶だったが、下校の際に迎えに来たのは双熾ではなく蜻蛉。彼は強引に凜々蝶を拉致し東京巡りを始める。凜々蝶は「御狐神君が迎えに来る」と反論するが蜻蛉は「許婚と食事をしてくるから遠慮しろ」と伝えてあり、双熾は迎えに来ないと告げる。
夜22時を過ぎてようやく解放された凜々蝶。自分からしておきながらまたしても約束を破ってしまったことに胸を痛め、双熾に謝罪のメールを送るがいつもならすぐさま返ってくるはずの返信がない。双熾がかなり怒っているのではと不安に感じた凜々蝶は、直接会って謝ろうと意を決する。
双熾の部屋。彼は入浴中で凜々蝶のメールに気付けなかっただけだった。そのことに安堵した凜々蝶だったが、双熾は凜々蝶がこんな遅い時間まで蜻蛉と一緒だったと知ると「満更でもないのではないですか?」と発言。双熾と珈琲を飲むと言う何気ない約束を今か今かと楽しみにしていた凜々蝶は、そのことにショックを受け、同時に自分が双熾へ抱く気持ちを悟る。
一方、明け方に双熾は朝風呂に入っていた蜻蛉の元を訪ねる。双熾にはどうしても蜻蛉に凜々蝶に対して暴露して欲しくない“秘密”があった。「何でもなさいますから、黙っていてもらえませんか?」そう告げる双熾の願いを「だが断る!」と盛大に却下する蜻蛉。そんな蜻蛉に双熾は――
≪感想≫
マジで最終話まで珈琲ネタ引っ張りそうな予感がしてきた(笑
まぁ、それはそれでとても長い伏線と言うことにはなるのだろう。最後の最後でそれが達成されるのであれば、それを見守り続けた視聴者としても感慨深いものがある。
今回は、凜々蝶と双熾の感情のすれ違いが面白かった。
凜々蝶は、主とSSという関係ではなくもっと対等な形で自分と双熾の関係を見ている。もっとハッキリと言ってしまえば年頃の普通の男と女であり、当然そこには恋愛感情も含まれている(凜々蝶は今回まで無自覚だっただろうが)。だから、自分と蜻蛉の関係を「意外とまんざらでもないのですか?」と進言する彼にショックを受け、同時にショックを受けた自分から凜々蝶は自分の感情を悟ったのだ。
一方で双熾は、どんなに凜々蝶に対して変態ストーカーであったとしても、そこに主とSSであると言う関係を崩すことは無い。それは、ここまで誰かに尽くし仕えて来たという経歴とそれによって構築された性分と言うのもあるのだろう。だから彼は、彼個人としての気持ちを別にして凜々蝶と蜻蛉の関係を「意外とまんざらでもないのですか?」と進言したのだ。
幼少期からの顔見知りで蜻蛉に対してもある程度の理解が彼にはあるのだろう。それらを加味し、現状で白鬼院家と青鬼院家の間で婚約者として認定していることも踏まえた上で、彼はあくまでSS(と言うより従者・執事的な意味で)として主の婚姻関係において背中を押したのだ。
これが感想Blogなどで「双熾はよく分からない」と言われる原因なのだろう。本音と建前が彼には他のキャラよりも色濃くあるのだ。彼には彼の変態ストーカー的なまでに凜々蝶を敬愛していると言う本音と、それとは別にSSとしての建前が分離しているのだ。そして彼はあくまでSSであることを重視するため、蜻蛉等の前では特にSSとしての建前を前面に出す。
それは、彼のここまでの経歴のせいだろう。主と従者、主人と下僕と言う関係でしかコミュニティを築いてこなかったからこそ、彼にはそれ以外の人間関係という発想がない。ゆえに、自分と凜々蝶の関係を現在維持出来ているのは、自分がSSであり凜々蝶が主人であるからだと彼は考えるだろう。だから彼は、いざという時には「自分がSSとして無能ではダメ=無能だと凜々蝶に捨てられる=凜々蝶との関係が断たれる」という考えがあるのだと察することが出来るのだ。ここまでの彼のSSとしての有能さ(飛んできたボールから守る、凜々蝶の解けない数学の問題が楽々解けるだけの学があるなど)は、敬愛する主人から捨てられないために彼が学んだ手段だと考えられるのだ。
二人は互いに互いを尊重し、敬愛しているのにすれ違う。それは、基盤となっている価値基準が違うからだ。あとは凜々蝶が双熾と同じ「主人と従者」の土俵に立つか、双熾を自分と同じ「対等な関係」の土俵に引きずりこむかのどちらかしかない。そのカギとなるのが、双熾が凜々蝶に隠していた秘密になるのだろう。
さてはて、双熾が隠している“裏切りの秘密”とは何か。いや、もう伏線ちりばめられ過ぎていてもう“手紙”以外に考えられないのだけど(ノ∀`*)アイター
まぁ、これについては憶測の段階でああだ、こうだと言うのはやめておこう。その辺は双熾自身の口から語られる来週辺りに改めて、それがどういう意味を持っていて、そんな二人のやり取りから私たちはどんなことを学べるのかと言うことを書ければなーと思う。
……これで実は全然違ってたら笑うけどねっ!(ノ∀`*)アイター
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