偽物語 『つきひフェニックス 其ノ貳』
『つきひフェニックス 其ノ貳』
≪あらすじ≫
月火の劣化の如き怒りを鎮めた暦は、何はともあれ負けは負けであったため約束通り火憐に後輩・神原駿河(かんばる・するが)を紹介することに。
駿河と連絡を取り正午ごろに連れて行く約束をした暦は、さっそく火憐を連れて家を出る。その矢先、火憐が「じゃんけんの必勝法がある!」といかにも思いつきのような発言をしたため、暦もそれに応じるのだが……。
神原邸へ向かう途中、暦と火憐は不可思議な女性・影縫余弦(かげぬい・よづる)に道を訊かれる。暦を「“鬼”畜」、火憐を「雀蜂」と例える関西方面の訛りの強い余弦は「叡考塾を知らないか?」と言う旨の質問を二人にする。「困っている人は助けなくてはいけないと教わらなかったのか」と念を押されたこともあり、暦は「全国の塾の位置を知っている」という翼に連絡を取り塾の場所を教えてもらう。
叡考塾。それはかつて忍野メメがアジトとしていた学習塾跡の名称だった。
思わぬところで出て来た懐かしい接点だが、暦はそれを余弦に教えると彼女から「私と同じような質問をするちっこい娘がきたら、同じように丁寧にしてやってくれ」と頼まれる。普通の女性に見えた暦とは裏腹に、火憐は余弦を「私じゃ勝負にならない」とその強さを表現したのだった……。
火憐のことを「雀蜂」と例えたことに引っ掛かりを覚えながらも暦は火憐を無事神原邸まで連れて行き二人を引き合わせる約束を果たす。
火憐を残しての帰宅の途中、暦は真宵と遭遇する。いつも通り(?)真宵と過度なスキンシップをする彼の前に現れたのは真宵と同じくらいに見える少女・斧乃木余接(おののき・よつぎ)。彼女は無表情なまま「僕は決め顔でそう言った」と語尾につける口癖で、余弦と同じように叡考塾の場所を訪ねて来た。
余弦と同じような説明をする暦。そんな彼に礼を述べた彼女は、暦を「鬼のお兄ちゃん」、そして真宵を「蝸牛のお嬢ちゃん」と呼んだ。彼女もまた余弦と同じように、暦と真宵の怪異との接点を見抜いていた!? 姿を消した余接に真宵もまた「私の師匠と互角ですね」とはぐらかしながらも、余接の危険性を暗示するのだった――
≪感想≫
4話しかない『つきひフェニックス』なのに肝心の月火が
一切登場していない件について(ノ∀`*)アイター
えっと、これ本当に4話で終わるんだよね? 全11話なんだよね? あと2話で終わるんだよね? とてつもなく不安なのだがw まるで『かれんビー』と同じように全7話くらいありそうな勢いなんだが(爆 そして、
おまわりさん、毎週ここにいます!(爆
そんなわけで毎週何かしら変態なのだが、この主人公。いや、主人公だけじゃないかw 妹と後輩も変態だったwww何これ、思いっきりただの変態アニメじゃん(ノ∀`*)アイター
そんなわけで相変わらず話が進んでいるようには思えない展開w なので長文考察しようにどうにもいろいろと難しい状況であるw
ただ影縫余弦・斧乃木余接という二人の新キャラクターの登場はどんな意味を持ってくるのだろう、と考えさせる。『かれんビー』では貝木泥舟と言う詐欺師が出て来た。
この三人に共通して言えそうなことが、『化物語』のラストで旅立った忍野メメの代役である。
いや、厳密にいえば代役ではない。厳密な意味での代役はおらず、強いて言えば怪異について解説をする忍がメメの代役と呼ぶべきなのだろう。
それでもこの三人を忍野メメの代役と呼んでしまいたくなるのは、彼らが『怪異について一般人よりも詳しい』ことと、そして『大人である』ということが共通しているからだろう。
『化物語』は、阿良々木暦と言う吸血鬼と関わってしまった少年が自分の周囲にいる同級生・後輩の女の子たちの怪異の存在を知り、首を突っ込んでいく物語だった。その物語において忍野メメは、女の子たちが関わっている怪異の解説役であり、対処法を教える処置役であり、そして暦たちよりも経験を多く積んだ大人としての先達役だったわけだ。
思えば『化物語』は、学園を舞台にしている部分もあるため基本的に暦と同世代の登場人物がその多くを占めた。同級生であるひたぎ・翼、後輩の駿河、やや少しばかり年は離れているが過去に逢っている設定のある撫子、年齢不詳な部分はあるが肉体的には後輩的ポジションの真宵、忍。
ここで不思議なのは、暦にとって“先輩”と呼べるポジションのヒロインは誰も登場していないことだ。強いて言えば実年齢的には忍がそうなのだろうが、あの容姿である(苦笑
先輩と言うは当然、その人よりも知識や経験が豊富だったり、積み重ねている年季があったりするものだが、暦にはそういう相手が特に見られない。
故に、その先輩――先達としての役目を果たしていたのがメメだと思っている。
そして、そのメメが旅立った後の『偽物語』においてその役目を、章替わりでバトンリレーしているのが貝木泥舟であり、そして影縫余弦と斧乃木余接だと感じる。もちろんそれは『怪異の正体を的確に見抜いている』という一点における洞察なので現時点において、この判断がどこまで正しいのかは分からない。あと肉体的な面を言えば余接もどちらかと言えば後輩ポジのような気もするが(苦笑
まぁ、そういった細かい点はさておいて“偽物”としての存在感をハッキリと見せた貝木泥舟。彼が街を去った為、新たな“先達”役として姿を見せたのが影縫余弦であるのは、おそらく間違いないのだろう。
忍野メメ、貝木泥舟。
似て非なる二人の怪異を知る大人たちと接し、向き合い、対峙してきた暦は、果たして影縫余弦と言う存在とどう接し、どう向き合い、どう対峙して、そして何を得るのか?
この『物語』シリーズを見ていると、子は親の背中を見て育つのだと言うことを強く実感する。それは別に血の繋がっている親子である必要はなくて、要は先輩や先達の背中を見て後に続く者は育っていくものと言うことだ。もちろん暦は、ひたぎや真宵ら同年代とのやり取りによる得難い経験値も実感しているだろう。
だが、この『偽物語』での彼のスタンスを見ていると、ところどころに忍野メメの影響を多かれ少なかれ感じずにはいられない。やっぱり人にとって、たとえそれが一年でも、一か月でも、一日でも先を歩いている人の経験と言うのはとても価値のあるもので、得難いものなのだと思わされる。
間違いなく今の暦に影響を与えた忍野メメ。果たして貝木泥舟、そして影縫余弦から暦は何を得て、自分の中で消化し血肉として、そしてどう活かしていくのか。
CMで語っていた「月火の正体」とやらも気になるが、それに向き合う暦の姿はやはり注目である。
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