ペルソナ4 #17
『I Want to Know the Truth』
≪あらすじ≫
“少年”ではなく“少女”だった白鐘直斗(しろがね・なおと)。彼女を捉えた直斗のシャドウは改造手術を始めると言い出し、悠たちはそれを防ごうとするがシャドウの放つ老化攻撃の前に苦戦する。
一方、自らのシャドウと対峙する直斗。
将来の夢は、ハードボイルドな大人な探偵
だが、それを目指すのに性別はあまりに直斗の前に大きな障害として立ちはだかっていた。両親を喪い、祖父の下で暮らしながら祖父に内緒で事件を手伝う内に、気がつけば少年探偵と呼ばれるようになってはいたものの、子供というだけで、女と言うだけで毛嫌いされることも少なくなかった。
大人にはなれる。だけど男にはなれない……。
自分自身の闇に心を深く抉られる直斗の前に立ち上がったのは「そんなことは関係ねぇ!」と叫ぶ完二だった……。
本当になりたかったものは「大人」でもなく「男」でもなく、性別を超えたかっこいい「ハードボイルドな探偵」だったことを思い出し、自分の影と向き合い、受け入れることに成功した直斗。直斗は自らが囮になって得た情報と、それによって得られた確証を悠たちに話す。
その中で出た結論はただ一つ……事件はまだ終わってはいない!
一方、直斗の数日間の失踪は警察の耳にも入っており、何かと事件を先回りする悠を、一年間の保護者役を務める堂島(どうじま)は何やら怪しんでいて――
≪感想≫
直斗可愛いよ直斗www
意外な伏兵……と言えばいいのだろうか。見事問題を解決し、仲間になった途端に素直で心強くて、そして一瞬垣間見せる年相応の女の子らしい仕草は反則だと思うんだ(爆 そりゃああの完二だって惚れるのも頷ける……完二、女の直斗にちゃんと惚れてるんだよね? 悠相手にも病院で頬染めてたけどあれは照れてただけなんだよね?(ぇ
そんな相変わらず完二はノーマルなのかソッチ系なのかあるいは両刀使いなのかは分からないが、直斗は素直になるとホント可愛いな、と。直斗自身の抱えていた問題やそれについての見解は前回の記事で考察として書いているので今回は割愛するが、これから直斗がレギュラーとして活躍してくれると思うと胸が高鳴る。
そういえばりせが驚いていた直斗のサイズってやっぱりバストだよね……実はあれでメンバー随一の巨乳とかそういうオチなのか? そうだったらもう完敗だ、この先は直斗一筋でこのアニメを見ます( ゚∀゚)・∵グハッ
◆事件はまだ終わっていない
(以下、犯人の犯行手段を明確に特定する考察です。当たっているかどうか分からないものの、当たっていたら申し訳ないので、そういった事件の真相に関わる推理や考察を嫌う方は閲覧しないことをオススメします)
というわけで、今回は直斗が多くの情報を集めてくれたので、個人的に事件の真相に一歩迫れる。先の忠告を承知の上で今この記事を読まれていると判断し、さっそく推理を始めよう。まずは今回の直斗の発言を少しだけ纏めてみる。
・拉致の方法は「チャイム呼び出し」「姿を隠して背後から口封じ」「袋のようなものをかぶせて目封じ」「そのまま担ぎあげて移動」「直後、テレビの中へ投下」の順で犯行時間はもののの数分。
・犯人は単独犯の可能性が高い
・マヨナカテレビ内で死亡した場合、奇抜な形で現代へ再召喚される
・久保は模倣犯
とまぁ、こんなところか。
一番重要なのは最初の部分。これは直斗が心の準備をしていたおかげでテレビに投下されるまでの一部始終を覚えていてくれたおかげだ。そして、その中で最も重要なのは「チャイムで呼び出した」という点と「ものの数分で犯行が終わった」と言う点だ。
相手を拉致しようとした場合、通常は相手の不意を突く。だが、チャイムで呼び出されれば誰だって多かれ少なかれ警戒する。少なくとも相手が誰だかわかるまでは、恐る恐る扉を開けたり覗き窓から相手を確認したりするだろう。これでは不意打ちは成功しない。
だが、直斗はあらかじめ心の準備をしていたにも関わらず、その誘導にあっさり引っ掛かったわけだ。
それはあまりに不自然。直斗自身は囮になる覚悟はあっただろうが、かと言ってあっさり捕まる気もなかったはず。そもそも囮なら、それを囮として機能させるためのトラップ(普通なら囮に引っ掛かった相手を捕まえるための罠や協力者)が必要だが、直斗の口ぶりからしてソレらは存在しないようだ。
なら、犯人は警戒していたはずの直斗の一枚上を行ったということになる。
そこで気になるのが「チャイムで呼び出された」という点。
直斗は自身が拉致される可能性を十分考慮し警戒していたはずだ。だが、それでも呼び出しに直斗は応じてさらに不意を突かれたことになる。いや、それ以前に直斗はチャイムに応じて簡単に家の扉を開けたということだ……それも、犯人が不意をついて口を封じることが出来るほど、直斗は玄関先に出でその身を曝したということ。
劇中で直斗は「チャイムがしたけど誰もいないので不自然に想った」と語っていた。確かに不自然だ。だが、それだけだ。何にせよ疑問に想ってそのまま扉を閉められてしまえば終わりだ。直斗は探偵を目指すくらいだから好奇心旺盛だったかもしれないが、他の拉致被害者が同じだったとは考えづらい。
そう、ここで忘れてはいけないのが相手は雪子やりせはともかく、あの完二を不意打ちで捕えてテレビの中に投下している点だ。仮に直斗の推察通り同一犯だとした場合、犯人は似たような手法を使っているケースが考えられる。まして短期間で立て続けに起こった雪子・完二・りせのケースならば、相手に合わせて手法を変える余裕があったとは思えない。だが、裏を返せば雪子も完二もりせも直斗も全く同じ方法で拉致された可能性が高いうことになり、犯人の使った手法がきわめて成功率の高い安定性と汎用性のある拉致方法と言うことになる。
そうなると、犯人はあの完二相手でも確実に玄関を開けてくれて、なおかつある程度油断してくれる方法を確立させたのだと考えられるわけだ。
そこで発想を変えて「もしチャイムで呼び出された時、安易に扉を開いてしまいさらに油断するケースはないか」と考えてみよう。その場合、考えられることは三つ。
一つ目は知人・友人であるケース。普通に考えれば最も可能性の高いケースであるのだが、だが山野アナ、小西先輩含めてこの六人の共通の友人がいるとは思えないので、現時点では却下。まして被害者の内、りせ・直斗は転校生なわけだから共通の友人と言う線は薄いだろう。
二つ目は信用のおける公的機関の訪問。具体的には学校関係者や警察関係者と言うことになる。学校関係者なら家庭訪問、警察関係者なら捜査の聞き込みと言ったところか。相手が半ば強制的に扉を開けてしまうケースとしては十分あり得るだろう。特に山野アナを考えれば後者の可能性の方が高いか。警察関係者なら、事件に直接かかわっている堂島や足立がその立場を逆に利用して犯行に及んでいるとも考えられる。
三つ目は郵便・宅配便。一般的にこれらの訪問に対して私たちは安易に家のドアを開け、サインや印鑑の準備のため不用心になりやすい。訪問販売と言う可能性もなくはないが警戒されやすい気がするので、警戒されにくい郵便事業関係者やあるいは大手の宅配便メーカー関係者の方が可能性として高いだろう。
さて、ここで話を少し戻すが直斗が獲得した情報の中でもう一つ重要だと思ったのが「犯行がものの数分で終わった」と言う点だ。拉致してからテレビの中に落とすまで数分と言うことは、裏を返せば犯人はマヨナカテレビへ投下出来るテレビを常に持ち歩いて犯行に及んでいるということになる。むしろそうでなくては説明がつかない。
つまり「拉致した相手を移送して特定の場所から投下する」という可能性は消えた。考えられることがあるとすれば、犯人が被害者の家のテレビを利用してテレビの中へ投下させたという可能性だが、雪子が拉致されたことを考えるとその可能性も正直低そうだ(雪子の家は旅館であり、旅館内のテレビのある部屋まで連れて行くまでに誰かに見られる可能性が高く、そんな危険を犯人が冒すとは思えない。雪子が旅館外で拉致されたとしたら、なおのことテレビを携帯していないと誰に見られるか分かったものではない)。
あと、もうひとつ問題がある。持ち歩くにしてもテレビならなんでもいいわけじゃない。人が入って通るわけだから、相応のインチ(サイズ)が必要になる。携帯用テレビではまず不可能だし、まして暴れている人間を担いで投下する(直斗の記憶通りなら犯人は相手を眠らせる薬物などは使用していない)わけだからなんとか工夫すれば通れるかもしれないようなサイズ(20~30型)でも無理なわけだ。テレビの中でもかなり大型の40型とか50型とかその前後のテレビは間違いなく必要だろう。
問題は、それを持ち運べるのかと言うこと。持ち運ぶにしたってそんな大型のテレビを普通に持ち歩いていては不自然だ。当然、そんな不自然な人がいれば何らかの形で捜査線上に浮上するはずだが、直斗の反応を見る限り浮上しているようにも見えない。
そうなると犯人は自然な形、あるいは何らかの見えない形でテレビを隠し持っていたことになる。普通に考えれば自動車だが、通常サイズでは難しいだろう。隠すにしても暗幕の敷いている自動車など逆に不自然だ。スモークガラスと言う可能性もあるが……。
あとはテレビを運ぶことは出来ても、そのテレビに拉致した人物を投下するためにテレビを車外に持ち出してからテレビの中にいれるとなれば手間がかかって見つかる可能性が高いし、数分で終わらない可能性もある。そうなると、犯人は車内の大型テレビを固定したまま拉致した人を担ぎこんで投下したと考えるのが自然だ。
つまり、犯人の犯行時の身辺状況は以下のように考えられるわけだ。
1.犯人は人を投下できるほど大型のテレビを所有
2.テレビを自然な形で移送手段を所有
3.その移送手段は大型テレビの格納である
4.その移送手段はテレビを格納しても人がある程度動けるスペースがある
こうやって考えると、おそらく2t車以上の貨物トラックを犯人は犯行に利用していると考えられるわけだ。同時に、犯人は「トラックを所有可能」で「大型テレビを所有可能な財産を持つ」と言うことも裏付けられる。
そんなわけでこれらの仮説・考察を統合すると、最初の疑問点で挙げた三つの選択肢で二番目の公的機関関係者と言う線は実は薄くなる。学校関係者はもちろん警察関係者がトラックで被害者の家に乗りつける、なんて逆に目立つ気がするし相手を不必要に警戒させる気がするのだ。
いや、それ以前に仮に同一犯で同一方法を取った場合、完二の拉致を説明しづらくなる点で二つ目の選択肢は最初から薄まっていたのかもしれない。完二が学校関係者や警察関係者に対して警戒しないわけがなく、そうなると「完二が不必要に警戒せず、不用心な一瞬を見せる可能性がある相手」と考えると、この線は最初からなかったわけだ。
さて、結論になるが、そうなると私の考察だと犯人は「郵便・宅配業者を装って被害者宅を訪問。チャイムで呼び出し、必要に応じて本当に届け物があるように見せかけて不意をついて視覚と口を封じて拉致し、そのまま配達で使用しているトラックの中に隠してあった大型テレビにその場で投下する」という手段を用いていると結論付けることが出来る。
……そういえば、宅配業者と言えば悠が釣り具一式頼んだ時に出てきてたような……まさか、アレ伏線だったの?
◆余談
そういえば、悠の料理スキルがメチャクチャレベルアップしてて笑ったw まぁ、周りの女性陣は壊滅的な腕前だからねー。直斗はどうなんだろう? 根がまじめそうだし、探偵で推理なんてことをしているんだから、レシピ通りちゃんと作ってくれそうだから、奇蹟的な逸品は出来ないだろうけど安定した料理は提供してくれそう(^_^;)
次回『Anniversary to Become a Family』
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NoTitle
>そういえばりせが驚いていた直斗のサイズってやっぱりバストだよね
これは、ネタバレとはあまり関係ないのでこたえますが、YESです。
公式ファンブックに「豊かなバスト」と記載しているので公式設定ですが、ゲーム内ではあいまいなままですw
>……実はあれでメンバー随一の巨乳とかそういうオチなのか?
そこは言及されていなかったのでわからないですw
推理の答えは、お楽しみです。