ペルソナ4 #16
『Although Case Was Closed』
≪あらすじ≫
修学旅行を終えた鳴上悠は、一年間居候させてもらっている堂島家のリビングのTVに、報道特集として事件に解決に尽力したとして後輩の探偵王子・白鐘直斗(しろがね・なおと)が出演している場面を目撃する。
翌日、悠は直斗から彼の事件の推理を聞かされる。当初は悠たちの中に犯人がいるのではないかと考えていた直斗だったが、今は悠たちが殺されそうになった被害者を救いその結果仲間が増えているのだと推理。そして最後に彼は「僕も遊びじゃないですから」と意味深なセリフを残して立ち去ってしまう。
久しぶりに映ったマヨナカテレビ。そこには案の定、メディアに取り上げられ急激に知名度を上げた地元民がターゲットになるという悠や直斗の推理通り、探偵王子として話題になった直斗の姿が。翌日、すぐに仲間を揃えてTVの中へ入るが、直斗の居場所は掴めずじまい。悠の提案でまずは直斗に関する聞き込みから始めることに。
直斗に関する情報を集め、再度TVの中へ入る悠たち。直斗が作りだした世界は、まるで昔の少年探偵やヒーローが活躍するような特撮のような雰囲気が。悠は「直斗は少年探偵である自分を否定しようとしているのだと思っていた。けれど――」と疑問を投げかける。
雪子たちと同じようにまたしても最奥で自らのシャドウと向き合わされてた直斗。そこで直人のシャドウは、直斗に関する衝撃の事実を口にして――
≪感想≫
「強い大人の男になりたいんだろう。
でもそれは無理な話だ。
性別は超えられないのだから!」
( Д ) ゚ ゚
……直斗クンって、直斗キュンってこと?(違
あれ。なんか、最近このネタ使った気がする(笑 っていうか、直斗って女だったのか……って待てよ。それで直斗が自分のシャドウと向き合ってるってことは、雪子たちと同じように仲間になるってことか?(OPとか考えても) え? それってつまり直斗って攻略ヒロイン? やべっ、「みなぎってきたーーー!!!!(by.鳴上悠)」
◆越えられない壁は本当に超えられないのか?
さて、性別の違いで差別を受けると言うのは、男だろうと女だろうと誰もが一度は感じたことのある、身につまされる話ではないだろうか。その人の適正ではなく、その分野や職業の適正で物事を計られるためそうしたケースに直面すると、どうしようもない理不尽さを感じずにはいられない。それは仕方のないことでもあるのだけど……。
例えば受付。一般的には女性向けの仕事だと認識される。特別なイベントの除き日々男性が受付を担当している会社や会場というのはあまり目にしない。それは個々人の接客マナーやスキルによって女性が大部分を占めると言うよりは、そのポジションにおける見た目や相手に与える心象という適正で図られた結果である。
直斗の心情はちょうどコレに近い。探偵自体がかなりレアな職業である上に、女性――しかもまだ少女――の探偵となると、後ろ盾があったとしてもかなり厳しい世界であることは想像に難くない。せめて男性――それも陰口にも負けない心身共に強い大人の男――なら良かったのに、と思う気持ちは必然と言えるだろう。
しかし、それは果たして本当に直斗が求めるモノだっただろうか?
確かに、探偵として今すぐ成功したいという気持ちがあるのであれば性別の壁は越えられない壁である(今はいろいろとあるけど、話が複雑化するので割愛)。でも、彼――いや彼女にとってすれば、性別なんて瑣末な問題だろう。彼女は「男になりたい」という性同一性障害を持つわけではないのだ。
あくまで彼女は、探偵として力を発揮しバカにされたくないというだけ。
……いや、もしかしたらソレすらも違うのかもしれない。
随所に彼女が漏らす本音。それは「居場所」だ。事件が終われば用済みとなってお払い箱となる探偵と言う仕事。それに幼い頃、憧れをもっていたに違いない。でも、実際に探偵と言う仕事をしてみればそれがいかに夢物語だったかが伺えたはず。女性で、まだ少女であるという事実。事件解決ではなく事件収束を望む警察との方向性の微妙な乖離。全てが終わればお払い箱と言う虚無感。
別に報酬が欲しいわけでもないだろうし、褒めてほしいわけでもないだろう。ただ、それでも彼女は事件を解決しても解決しても何も残らない現状に悩んでいる。だからと言って彼女は探偵を辞める気などサラサラないのだろう……それはきっと、私たちがまだ知らない、彼女が探偵にあこがれるきっかけとなる原風景的な何かがあるからだ(おそらく祖父が絡んでいるのか?)
だから悠の指摘はある意味正しかった。彼女は「探偵としての自分を否定したい」わけじゃない。でも彼女は、自分が認められ、必要とされる場所が欲しかった。
その結果として彼女が考えたのは、男になることだったのだろう。少女探偵より少年探偵の方がまだ世間も警察も自分を認めてくれる可能性があるのではないか、と。だが、少年探偵でもまだ足りなかった。だから求めるのは、そのさらに先――強い大人の男、ということ。
ちょっとややこしくなってしまったが、簡潔に纏めると目的と手段が今の直斗は入れ替わっているということだ。直斗が求めるのはあくまで「探偵のままの自分を認め受け入れてくれる居場所」であって「強い大人の男になること」ではないということだ。「強い大人の男になる」と言うことは彼女の中で、居場所獲得という目的のための手段の一つでしかないのに、いつの間にかそれが逆転している。いや、逆転というのとは少しニュアンスが違うのだけど、「強い大人の男にな」れば「探偵のまま自分を受け止めてくれる」とは限らないわけだ。
単純にいえば、彼女には在りのままの自分の姿と想いと夢を受け止めてくれる友人がいなかった。ただそれだけなのだ。でも、彼女は探偵が出来てしまうほどに聡明だからこうしてドンドン複雑化していく。
やはりここで頼りになるのは今回やたら頑張っていた完二……ではなく我らが先生こと悠だろうw りせはもちろんあの完二すら受け止め仲間にした彼の寛容さと包容力に期待したい。
っていうか、完二がやたら頑張っていたのはやっぱりソッチ系だったからなのか?(殴
次回『I Want to Know the Truth』
≪TB先 参照リンク(URLアルファベット順)≫
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
現在、nifty系、so-net系はほぼ全滅。livedoorは調子がいいと送れます。
・http://ameblo.jp/brook0316/entry-11145012145.html
(http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201201270000/)
・http://ameblo.jp/kanri-syujiro/entry-11148065765.html
・http://ameblo.jp/wv002524/entry-11147431431.html
・・http://animedouganews.blog44.fc2.com/blog-entry-2083.html
・http://animetureduregusa.blog65.fc2.com/blog-entry-1523.html
・http://blog.goo.ne.jp/gurimoe/e/51dc5f95780213dd0b91ab
bb9ab3c747
・http://blog.goo.ne.jp/mio793/e/2f2fa707ba34ee5144f521
02be6700a9
(http://plaza.rakuten.co.jp/blackwidow/diary/201201260002/)
・http://blog.goo.ne.jp/rala37564/e/922c29236520e072747
1bd650cea0f40
・http://blog.livedoor.jp/mattari_6/archives/51817594.html
・http://blog.livedoor.jp/soul_mu/archives/65644989.html
・http://blog.livedoor.jp/sumi4460/archives/67275613.html
・http://blog.livedoor.jp/t_cherry398/archives/51645117.html
・http://blog.livedoor.jp/youotu-roro/archives/3260662.html
・http://crystalcage1102.blog.fc2.com/blog-entry-731.html
・http://disorellan.blog61.fc2.com/blog-entry-1437.html
・http://dokuatari.blog137.fc2.com/blog-entry-556.html
・http://hibikidgs.blog.fc2.com/blog-entry-1164.html
・http://hienkyaku.blog50.fc2.com/blog-entry-2500.html
・http://kagura77.blog99.fc2.com/blog-entry-3162.html
・http://kakioki60.blog129.fc2.com/blog-entry-1146.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-4330.html
・http://muhanho.blog40.fc2.com/blog-entry-2446.html
・http://nanohana0103.blog.fc2.com/blog-entry-219.html
・http://picoro106.blog39.fc2.com/blog-entry-5581.html
・http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2012/01/
persona4-the-animation-16-although-the-case-was-closed.html
・http://scriptor.blog54.fc2.com/blog-entry-1468.html
・http://seigenjikan.blog2.fc2.com/blog-entry-2240.html
・http://seraraku2.blog59.fc2.com/blog-entry-6428.html
・http://shino134.blog22.fc2.com/blog-entry-2838.html
・http://shirokuro585.blog109.fc2.com/blog-entry-931.html
・http://sigerublog.blog137.fc2.com/blog-entry-742.html
・http://soliloquy0503.blog.fc2.com/blog-entry-8970.html
・http://soraxcan.blog59.fc2.com/blog-entry-3131.html
・http://spadea.jugem.jp/?eid=14490
・http://strawcat.blog12.fc2.com/blog-entry-3477.html
・http://subcul.jugem.jp/?eid=2368
・http://tachibanaroom.blog109.fc2.com/blog-entry-2419.html
・http://takaoadventure.blog98.fc2.com/blog-entry-2764.html
・http://timediver2010.blog27.fc2.com/blog-entry-2558.html
・http://vnr2034.blog133.fc2.com/blog-entry-1489.html
・http://zspecium.blog.fc2.com/blog-entry-195.html
もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ
Web拍手に頂いたコメントは後日『Web拍手レス』にてお返事させていただきます。
Comment
Comment_form