アマガミSS+ 桜井梨穂子 前編『ユウグレ』
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[アマガミSS+ plus]
桜井梨穂子 前編『ユウグレ』
≪あらすじ≫
三年へ無事進級した桜井梨穂子(さくらい・りほこ)は、三月に先輩二人が卒業してしまったことで茶道部で独りになってしまった。なんとか幼馴染で想い人の橘純一(たちばな・じゅんいち)に茶道部へ入部してもらい、廃部だけは避けられたが相変わらずその想いは打ち明けられぬまま……。
三年の夏休み。しかし、高校生活最後の夏の大部分を夏期講習に充てられてしまい、三年生たちは仕方ないと思いながらも受験戦争に苦笑いの毎日。
一方で、そんなものとは無縁とばかりマイペースな純一だったが、不幸なことに両親が親戚の看病へ出向いてしまった。純一はもちろん妹の美也(みや)も調理スキルに欠けていたため、ロクなものを食べることが出来ず夏バテ気味。
そんな純一のため、梨穂子は夏バテ解消料理を振る舞うことに。同級生で親友の香苗、卒業した先輩二人にも背中を押された梨穂子だったが、橘家へ向かう途中にクラスメイトの男子に遭遇して――
≪感想≫
◆恋はドラマチックに?
なるのだろうか? まぁ、前回の『絢辻詞』編ではドラマチックも何も裏の裏まで読む絢辻さんがヒロインだったからなぁ(笑
そんなわけで、桜井梨穂子編開幕である。梨穂子編ってどんなんだったったけかなーと思って自分で書いた記事を読み返して、「まさかの幼馴染ENDだった」と思いだしたw
ある意味、梨穂子編だけは他のヒロインとは決定的に異なって「アフターストーリー」ではなく「セカンドストーリー」なのかもしれない。つまり、後日談ではなく前作『アマガミSS』の純粋な第二部であり続き物。「良い意味で幼馴染で居続けながら、少しずつ前に歩くこと」を選んだ梨穂子が、いよいよその恋を実らせるか否かという瀬戸際にきたわけだ。
しかし、振り返ってみると確かに梨穂子は“恋人”であるより“幼馴染”である方が魅力的に見える。それは別に「恋人には向かない」というわけではなく、彼女が本当に伸び伸びと輝いて見える瞬間はたぶん“恋人”であるよりも“幼馴染”である瞬間なんだろうな、と。
保健室での胸囲の測定。あれ、普通に考えればまず恋人同士でもやらないだろう。むしろ、恋人同士だからこそやらない気がする。自らの体形を気にする梨穂子ならなおのことだ。
でも、梨穂子は純一になら許せる。
それは恋人ではなくて、彼が幼馴染だから。小さい頃と同じ感覚で彼とじゃれあい、彼と遊べる。そんな無邪気で天真爛漫な明るさこそが、梨穂子の魅力なのだろう。
そう考えると、梨穂子を幼馴染ENDで終わらせた前作には大きな意味があったということだ。梨穂子にとっても、そして視聴者にとっても梨穂子が一番輝けるポジションというものはどこなのか、ということを暗に提示していたということだからだ。もちろん、結果として梨穂子だって報われた方がいいに決まっている。だが、梨穂子の魅力を殺してまで恋人になる結末が本当に正しいかどうかというのは、本末転倒な気がする。
大切なのは恋人になることなのか? 彼らの人生はそこがゴールではない。もっと長い先を見据えた上で、性急に恋人になって幼馴染としての関係を崩すことを、何より梨穂子自身が良しとはしないだろう。それが『アマガミSS』だったわけだ。
とはいえ、さすがに二作連続で幼馴染ENDなんて言うことはないだろう(爆 恋人同士にはならなくても、幼馴染を超えた一線へ二人が歩いていくであろうことは容易に想像できる……まさかのナンパに応じて破局END(いや破局も何も始まってもない二人だが)はないだろうしwww
従来、「幼馴染」というのは一つの属性として扱われる。梨穂子も概ねその「幼馴染」属性に違わぬポジションのキャラクターである。しかし、その一方で「幼馴染」という属性を本当に活かせている作品とキャラクターがどれほどあろうか? 「幼馴染」という属性はいまや、主人公との過去の思い出や出来事を共有している“だけ”になってはいまいか?
もちろん「幼馴染」ってそういう幼少期からの付き合いがある人のことだから、上のことでも間違っていはいないのだけど、本当の意味で「幼いころからの馴染みの人」としての本領というか、真価を発揮出来ているキャラクターは少なく感じる。ただ過去の思い出を共有しているだけではない。その関係だから生まれる、他の関係にはない部分があってこそではないだろうか。その点、梨穂子はそうした幼馴染だからこその間柄が(他の安易な幼馴染キャラよりは)キチッと描かれているように見える。
大切なのは梨穂子が前作で幼馴染としての空気や雰囲気をとても大切にしていたということ。つまり、純一と梨穂子が付き合う上で、「幼馴染」という関係との別離や否定があっては意味がないということだ。典型的な「幼馴染じゃいやなんだ。新しい関係を築こう」的な展開は、おそらく梨穂子が望むところではないし、純一も望まないだろう。
幼馴染という土台があったからこそ築ける、二人ならではの恋のカタチ。
アニメ版『アマガミ』が魅せる、幼馴染ストーリーに期待したい。
◆変態紳士は変態児童でしたwww
純 一、お ま え w w w
小学生のころから何やってるんだw 普通に声を出して笑った。ここまでくれば確かに筋金入りだw っていうか、普通に胸囲を測らせる梨穂子も梨穂子なんだろうけど(笑
やっぱり変態紳士はその辺の主人公とは違う。良くも悪くも変態で紳士なのだ。その辺の欲望に忠実な主人公とは違う。ド直球な欲望ではなく、その欲望を多彩な変化球で狙い撃ちながら相手を思いやれるのが変態紳士たる由縁か。ただの欲望丸出しで相手のことを想いやれてるとはとても言い難い、今期の某作品の主人公とはやっぱり違うなーと思わされるwww
個人的には今回はサブキャラ無双だったかな、と思っている。
・梨穂子を起こしに来たり何かと手伝う香苗(夏服!!)
・卒業したはずの塚原先輩がわざわざ七咲のために指導に来訪(私服!!)
・夏期講習で教鞭をとる高橋先生(薄手の夏服教師!!)
・魚屋でアルバイトをしていた大学生の先輩二人(テニスウェア姿!!)
うん、これだけでアニメ化した価値はあったなって思う(ぇ というか基本的に『アマガミ』という作品は冬が舞台だから夏服や薄手の私服というものが原作ではほとんど拝めないため希少価値なのだ。
ちなみに余談だが、今回のクラスメイト。名前はたぶんアニメオリジナル……いや、出てきてたか? あまり良く覚えてないけれど、このイベントは原作にもある(もちろん純一の夏バテ云々のくだりはアニメオリジナルだけど、梨穂子が言い寄られて彼女が「好きな人がいるの」と断るイベント)。梨穂子が料理を作りに来てくれるイベントもあった気がする。
原作既プレイの方は、このあたりがどのキャラのどのイベントなのか探して見るのも楽しいだろう。
次回 桜井梨穂子 後編『フウリン』
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- at 10:08
- [アニメ(放送終了):アマガミSSplus]
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NoTitle
>後日談ではなく前作『アマガミSS』の純粋な第二部であり続き物。
一人だけ関係に進展が無かったですからね(泣)追試を受けているみたいです。
梨穂子回のこの緩やかな空気は幼馴染という関係だからこそなんでしょうね。
周囲が関係の進展を促しても、梨穂子自身にとってそれが必要かはまた別の話ですし、1期で強調した幼馴染の関係を踏まえて、明確な一歩を2人が踏み出せれば良いんですが。
独自の関係から生まれる様々な恋愛模様こそ、オムニバスという形で活きる描写だと思います。
>梨穂子が言い寄られて彼女が「好きな人がいるの」と断るイベント
あのイベントだとしたらあの台詞が来るかも。この男子は立派に嫌な役を果たしてくれる訳だ。