モーレツ宇宙海賊 第2話
『私の力、海賊の力』
≪あらすじ≫
どこかの宇宙・海明星(うみのあけほし)に住む加藤茉莉香(かとうまりか)は、ごく普通の高校生だったが、その出生が実は宇宙海賊船・弁天丸の先代船長の血のつながりのある娘であることが判明!?
彼女が弁天丸の艦長に就任するか否か……。
そんな立場にある彼女を一目見ようと警察や軍はもちろんマフィアまで、彼女のバイト先に現れひと騒動起こしてしまう始末。
唐突におかれた現状に困惑する彼女に母・梨理香は自らが弁天丸のクルーだった頃に使っていた銃を持ち出して、茉莉香に試射させる。命令のまま引き金を引く警察や軍とは違い「引き金を引く重みが宇宙海賊にはある」という梨理香に、茉莉香は「まだ決められない」と答えを先送りにするが梨理香は「それで良い。けれど、決断することはもう出来る」と茉莉香を諭す。
数日後、茉莉香は所属するヨット部顧問に弁天丸クルーで学園に潜入していたケインが就任していたことを知った上に、大型船舶免許をケインが持っていたことから久々に実習に出られると盛り上がっていた。
彼女たちが使うのはオデットII世。何の因果か、それは以前は仮装巡洋艦でもあった海賊船の始祖「オリジナルセブン」の1隻の白鳥号だった。
そんな因縁など知る由もないまま出航準備を進めるヨット部の面々。そして、茉莉香と茉莉香をバイト先ですくった謎の同級生チアキが夜間当直でブリッジにいた時、事件は起きる。何者かによる電子攻撃を受けるオデットII世。当然、茉莉香もチアキも電子戦の経験はない。幸い、相手の攻撃経路が接続された有線ケーブルだったためそれを外そうと提案するチアキに茉莉香は――
≪感想≫
『シンフォギア』同様、他作品との兼ね合いもあるのでおそらく定期感想はこれが最後になると思いますが、ご了承ください。
さて、今回の見どころはオデットII世か。
出航準備をしているシーンは、もし本当に宇宙船が普及した時代になればこういうチェックが航行前に必要になるだろうと思われる部分を抑えているのがツボ。
他にもコンソール一つ一つの描写が、SFなんだけどどこかオールドファッションのような空気を残しているのが良い。いかにも、正統に今の時代から技術が進化した結果としてある技術というのがひしひしと伝わってくる。例えば、コンソール(キーボード)はSFだと全然現代とは違っていて分からないことが多い。もちろん本作でも進化した技術の結果として変わっている部分があるのだけど、テンキーの配列や存在は私たちの現代技術レベルからそう遠いものではないため、SFの未来技術なのだけどこか親近感がある。
艦船もシステム面での再起動やアップデートなど、現代のコンピュータに通じる用語や動作を多用することで未来SFなのに特に目立った説明がなくても私たちは何となく、劇中のキャラクターが何をやっているのかを悟ることが出来るのだ。
個人的に最大の見どころは電子戦だけどね。そもそも、アニメで電子戦の重要性を語る作品がどれくらいあるだろうか。電子戦がチートな能力を発揮した作品はせいぜい『機動戦艦ナデシコ』とかだろうか。『フルメタ』とかもそうなのかな? 『フルメタ』原作もアニメも知らないからアレだけど、作風的にそういう要素がありそうななさそうな…。
茉莉香の母・梨理香が口にしていたように、やっぱり派手さって重要だ。特にこの手の作品になると、そうした派手な火力による演出がベースになる。しかし、実際には戦争において重要なのは「火力・機動力・情報力」と表現する人もいるくらい、情報に対する能力(電子戦)というのは大きな意味合いを持つ。
電子戦も幾つかに分けられるが、ここでは電子ハッキングによる相手のシステムの掌握だ。要は相手のシステムをこちらの支配下に置くという行為。自分の動かしているマシンが自分の言うことを聞かず勝手に動いたら……その怖さをわざわざ語るまでもないだろう。
海賊で電子戦というのはちょっと地味なスタートな気もするが(笑)、こうした肝を抑えた展開は見ている側としては好感が持てる。
あと地味に光線銃(ビーム)も目立った爆発は起こさず、対象物を熱量で貫通し融解させるという熱量兵器で落ち着いていたのは個人的にポイントが高い。
ただ、強いて言えばチアキの演技がちょっと微妙。CVは花澤香奈さんなのだが、普段は花澤さんのいつもの声音なのに怒った瞬間だけ意図的になぜかまるで別人の声音の演技をしているのが、微妙。その辺に何か意図があるのかと考えるのだが、チアキが只者ではないことなんて茉莉香にすら明らかだし、仮に隠している素性があったとしても最初からあんなクールでぶっきらぼうでは隠している意味なんて最初からあるのかないのか分からないし。
裏表があるキャラならもっとギャップを作るべきだ。それこそ、普段はシャル(『IS』)みたいなキャピキャピで快活な演技でその裏でクールなチアキ(怒Ver.)の演技が入るなら活きてくるだろうが、クールなままクールに怒っても普通なのだから声音を変えずに演技した方が自然なのに、どうして怒った瞬間だけあそこまで声音を急変させる必要があるのか、理解に苦しむ。もちろんこれは花澤さん自身の演技力ではなくて、それらを統括する監督や音響監督らの意図がまるで見えないと言う方が正しいのだけど。
まぁ、今はそれくらいか。
とまぁ、非常に興味をそそられる作品ではあるのだが、放映曜日の運がなかった(苦笑 『化物語』と『輪廻のラグランジェ』がある土日は、正直これ以上の余力はないです、はいw
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神様ドォルズ
神様ドォルズのやつではないかと…
あの演技は結構新境地っぽくて、
御本人も気に入ってるんじゃないかなぁ。
違ってるかもしれませんけど。