[新]BRAVE10 第1話
≪あらすじ≫
関ヶ原の戦いが始まる約1年前、信州国境にて。放浪中の伊賀忍者・霧隠才蔵は、刺客に追われる巫女・伊佐那海と出会う。面倒なことに関わりたくないと立ち去ろうとする才蔵だが、構わず襲ってくる刺客を嫌々ながらも鮮やかに瞬殺する。
すっかり才蔵の強さに感激した伊佐那海にせがまれ、才蔵は信州上田までの護衛を引き受けることに。かくして、上田の真田領内にやって来た二人の前に、真田忍隊頭の猿飛佐助と名乗る忍者が立ちはだかり・・・!
真田幸村のもとに集う華麗なる勇士たち。絢爛戦国アクション、いざ出陣!
(公式HPあらすじより抜粋)
≪感想≫
流れとしては乙女ゲー的なもので良いのだろうか。原作はあるようだ。連載している雑誌が女性向けのようなので、方向性としては間違ってないと思う。というか、ハーレム(一般的には逆ハーレムと呼ぶのだろうが)状態の女性キャラが少数しかいないことを考えれば、当たり前と言えば当たり前なのか。
ファンの方には本当に申し訳ないが、原作未読の私から見ると「劣化した『薄桜鬼』」というイメージしか出てこない。武将・侍・忍者など中世の有名な存在を主要キャラにしている点、ヒロインに隠された出生や力がある点、もちろん先にあげた逆ハーレムの状況も踏まえたうえで、である。
自慢することではないが、私は『薄桜鬼』を観るまでは女性向け作品をやや軽視していた傾向があった。だが、『薄桜鬼』を視聴してその完成度の高さに驚いて、自分の偏見がいかに間違っていたかということを思い知らされた。まぁ、そんな『薄桜鬼』と本作を対比して比べてしまうのはさすがに本作のハードルを上げ過ぎているような気もしないでもないが(笑)、設定的に近しいのだから致し方ない。
『薄桜鬼』と比べて最大の見劣りしているポイントは、主人公をかねるヒロインの存在だろう。これは普通の男性向けのハーレム作品を視聴していても感じていることだが、この手のハーレム要素の絡む作品にとってハーレムの中核にいる人物の性格は、私たちが思っている以上に重要なのだ。
ただの登場人物の一人でもないし、さらに言えば普通の他の作品の主人公と一緒でもない。
ハーレムの中核にいるべくしている存在でなければならない。
そうでなければ、そんな夢のような状況にいる主人公に反発や反感が生まれてしまうからだ。ゆえに、大切なのはハーレムの中核にいるべくしている「設定」ではなく「人格」「性格」だとも言える。
簡単に言ってしまえば、ハーレムの中核にいる主人公の性格次第でハーレム要素のある作品の成否は決定されると言っても過言ではないということだ。
そして、少なくとも今の本作における中核ポジションにいる「伊佐那海」は合格点はおろか及第点にすら届かないということ。
これはむしろ女性の意見をうかがってみたい。
同性の立場から、伊佐那海という女性は好ましいか否か。伊佐那海という女性はこの先ハーレムの中核にいる存在として相応しいか。伊佐那海という女性は、貴女の目から見て共感できるキャラクターか否か。
先にあげた『薄桜鬼』が予想よりも完成度が高く、また評価が高い一因はハーレムの中核ポジションにいたヒロイン・千鶴が、女性ファンからおおむね好感を獲得出来たことだとも言われている。
例えば男性から見て、男性がモテまくってるハーレム作品を読んでいて、その男性そのものにある程度の好感すら抱けなければ、そもそもその作品を読んだり見たりしようとすら思わないだろう。それと一緒だ。どんなにハーレムを形成するキャラクターが魅力的だったとしても、どんな時でも物語の中核に居続ける主人公が吐き気もするような、顔を見ただけでムカムカするような輩ならその作品に触れようとも思わない。
もちろん、今のは極端な例w 伊佐那海が吐き気もするようなヤツとは思ってない(笑 そうだな、例えば彼女がハーレム要素のない(あるいは薄い)作品で登場してくるのなら、その隠された力や天真爛漫さは魅力として評価するだろう。でも、あの性格で何人もの男が(言葉は悪いが)近づいて言い寄るのかー、と思うと首をかしげる。
それが今のところ考える最大のマイナスポイントかな。男性キャラの方は悪くない。個性的だが、キャラはかぶっておらず、戦闘アクションもそこそこの出来栄え。『薄桜鬼』と違い、異能や必殺技を前面に押し出すような戦いらしいが、それもそれでステキだと思うし。だからこそ、ヒロインが最大のマイナスポイントになっている現状は残念としか言いようがない。
設定的には『薄桜鬼』の再来も期待したが、それは難しそうだ。
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NoTitle
腹ペコで、おてんばなキャラ設定はありきたりながら子犬のような可愛さを感じました。
原作は知らないのですが、これからの展開で主人公が成長するのかどうかで男性キャラの好感度は決まるのかな?
薄桜鬼は見てはいませんが、多くの女性向けアニメは何故かヒロインが可愛いんですよね。
女性からしてみたら、ちゃんとした性格の女性を主人公にすることで、男性キャラの魅力を引き立てられやすいようにしているのでしょうか?
男性向けと思われるシーンが多くありましたね。
鎖で縛られて乳や太ももが強調されるところ、布団に潜り込んで素肌をさらしているところとか。
真田忍びが嫉妬して才蔵に手裏剣を投げつけるところは「あいつらは俺か!?」と笑いましたw
男性にも見てもらえるよう、スタッフの苦労が伺えるようです。
こういう歴史ファンタジーって、難しいですね。
かの有名な山田風太郎の忍法帖シリーズは、荒唐無稽な忍術や展開がありながらも、きちんと物語が史実に沿って進行しているという点でも評価されています。
真田幸村(本当は信繁のほうが良いんですが)という実在の武将と、真田十勇士という架空の存在を上手く扱えるかどうかは正直微妙かと思いますが、日本人に馴染みのある素材としては合格点ではないかと思います。
でも戦国BASARAや他の戦国系作品といい、アニメで真田や伊達ネタは使いすぎのような気がします。