たまゆら~hitotose~ 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[たまゆら~hittotose~]
中学生三年生の初夏。いつもの図書館で借りた写真集に写っていた瀬戸内の海を見て、楓は亡くなったお父さんを思い出します。
お父さんが亡くなった時から、大好きだった写真をやめてしまった楓。同級生のちひろはそんな楓を励まそうとしますが自分のほうが先に泣いてしまってうまくいきません。その日、家に帰ると弟の香がお父さんの撮った写真を見て楽しそうにしていました。悲しくなるからとしまっていた写真はどれも楽しくて忘れたくない瞬間でした。
懐かしく優しい写真を見ているうちに楓はあることに気づきます…。
(公式HP1話ストーリー紹介より)
そんな『たまゆら~hitotose~』の私の評価ですが...
B
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
たまゆら~hitotose~ 総評
放映日:2011年10月~2011年12月(全12話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:A
どこまでも日常を描いている作品。ある意味、『けいおん!』に近いものがあるかもしれない。起承転結にメリハリがあってクッキリとしているわけではないが、それをむしろ一貫して通してきた部分は時代背景なのかもしれない。
演出 評価:B
日常系の作品なので本当に丁寧に一人ひとりのキャラクターを探っていった感じがする。ただまぁ、良くも悪くも創作物という領域からはみ出ないというか、そんな印象は残る。
作画 評価:B
ごくごく普通。ただ、かなり詳細にロケハンしているのか、背景の描き込みがすごいと思った。まぁ、そこがウリの作品なのだから、それが当然なのかもしれないけれど。
CAST 評価:B
今になってみれば他の人は考えられないほど、キャラクターイメージと声が見事に合致している。というか、周囲が豪華w
OP/ED/BGM 評価:C
作品のテーマ性に合致した楽曲たち。ただ、ストーリーにはメリハリが薄い分だけ、こういうところで何かサプライズというか、そういうものがもう少しあればなーと思ってしまう。
総合 評価:B
内訳:A評価(4点)×1+B評価(3点)×3+C評価(2点)×1=B(3.0点)
日常系の作品の中でもそのベクトルが際立っている印象。コレと言って大きな出来事は起きず、あくまで等身大の彼女たちの価値観の中での事件や出来事を通して見せる世界は、よかったと思う。
本当にどこまでも日常を描いているので、日常系作品にありがちな萌えキャラや人気キャラを意図的に生み出そうとしている感じも薄く、そういう意味で作品としてそうした「日常を描くこと」に関するベクトルを突き止めればこういう作品になるのだろう、という形になったのではないだろうか(例えば日常系でいえば『けいおん!』のようにキャラ萌えやキャラ人気に傾く度合いは低く、『日常』のようにコメディ路線にも走らない点など)。
もちろん、それがアニメ作品として人気を得られるのか、アニメ作品として芸術性ないしエンターテイメント性が際立つのかどうかは人それぞれの判断を待たなければならないだろうが……でもまぁ、昨今はアニメによる「町おこし」も前例としてあるだけに、提供された舞台となる現実の都市をベースにアニメ作品が作られて描かれるというのも、今後の一つの方向性にはなるのだろう。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 塙かおる
みんなを引っ張る方向性だったキャラクターだが、最後の方で彼女は彼女で悩む話はありがちな展開ではあったけど、キャラクターの掘り下げとしてはなかなかおもしろかった。
2位 沢渡楓
中盤以降の安定している部分、写真への情熱、彼女の語りからの物語ということもあって非常に印象に残る良いキャラクターだったと思う。
3位 桜田麻音
口笛という特徴的なポイントを持つキャラクター。こちらも終盤に大きな見せ場を持っていてよかったと思った。というか、麻音から出来事が始まるケースも少なくないから印象に残ったのかな。
- at 20:43
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
- TB(1) |
- CO(4)
- [Edit]
NoTitle
現実にこういうことする人達がクラスメイトにいたら自分はどういう行動に出るだろうか?と考えましたが、その時自分はきっと見向きもしないだろうなぁと思いました。