僕は友達が少ない 総評
学園で浮いてしまっている転校生・羽谷川小鷹。独特の金髪混じりの髪の色と不器用さ・愛想のなさで友達は一人もいない。唯一友達と呼べたのは、幼い頃に「ソラ」と名乗った少年だけ……。
そんなある日、転校先の学校でいっつも不機嫌そうにしている美少女・三日月夜空が一人で楽しげに喋っている謎の光景を目撃。しかもそれが幽霊などではなく、「エア友達」というヒジョーに残念な内容!?
これをきっかけに夜空が創設した「友達を作る」ための部活“隣人部”という部活に入ることになった小鷹は、妹の小鳩をはじめ容姿は良いのにイロイロと残念すぎる美少女たちとともに過ごすことに。
果たして彼らは友達を作ることができるのか――
そんな『僕は友達が少ない』の私の評価ですが...
B+
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
僕は友達が少ない 総評
放映日:2011年10月~2011年12月(全12話)
私が視聴した放映局:TBS
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:A
この展開を他の人がどう評価するかはわからないが、個人的には夜空というキャラクターの方が好きなのでクライマックスの展開や結末に関してはある程度満足している。
中盤は星奈推しだった分だけ、終盤は巻き返した感じなのかな。それよりも終盤のあの展開は決まっていたから、それまでは星奈を推したのか。
夜空は中盤以降サディスティックに働くのにそれがことごとく裏目に出るケースもあったけど、最終的には報われたかなーという感じ。
演出 評価:B
まだ原作の続いている作品で、学園ラブコメで、それぞれのキャラクターに相応のバックボーンがちゃんと用意されているので精神的に掘り下げられたかと問われると微妙なところ。でも、それは先にあげたようにまだ続いている作品なだけ難しいのだろう。
序盤から中盤で見られたゲーム的、コスプレ的な演出というか工夫というか(原作通りなのだろうが)そういう遊び心にあふれた作品だと思う。
作画 評価:A
女の子を可愛く描くという点でいえば可愛く描けたかな、と思う。
CAST 評価:B
井上麻里奈さん、伊藤かな恵によるダブルヒロインのキャスティングはともかくとして、周囲の固め方がすごい。福圓美里さん、花澤香菜さん、井口裕香さんとある意味、この手のラブコメ系作品としては欠かせない方々で固まっている分だけ強かったと思う。
山本希望さんは新人ですね。個人的には同時期の『UN-GO』のヒロイン(?)役の方が印象にあるけれど、それと同じ人が幸村の声を当てているというのは、ちょっと驚き。
OP/ED/BGM 評価:C
キャスト陣によるOP・ED。悪くはないが、印象的にはひと世代前の宣伝方法というかシナジー効果を狙った戦略に映ってしまう。
その是非はともかく、不運にもこのクールにあたったことも低評価の原因かもしれない。『Fate』『ホライゾン』『ギルクラ』らがひしめく中では、もうひと工夫ほしかった。
総合 評価:B+
内訳:{A評価(4点)×2+B評価(3点)×2+C評価(2点)×1}+最後の展開や夜空と小鷹のやり取りに大きな意義を見出させてもらったので0.1点加点=B+(3.3点)
この作品、解釈が難しい。ラノベなのでもっと気軽に考えれば良いのだろうが、登場人物たちは友達を作りたいと願って隣人部に入った。じゃあ隣人部のメンバーは友人とは呼べないのだろうか、ということ。
ここがたぶん肝なんだろうな、と思っている。
“友達”とは一体どんな定義なのかということだ。部活の仲間は“部員”であり会社でいえば“同僚”であることは間違いない。でも、それらの立場が「イコール友達」かと問われれば、それはやはり違う部分があるのだろう。
おそらく、隣人部に参加している面々(おもに小鷹、夜空、星奈)にはそれぞれ“友達”という存在に対して、固有の概念や認識があって、三者に共通して言えるのはその概念や認識において隣人部の仲間は“部員”や“仲間”であっても“友達”ではない、ということか。
ただ、私の中でそうした作品に対する解釈と個人的に抱いている持論はまた違う。だが、それをここで延々と述べても仕方ないので言及はしないのだが、この作品のタイトルが『僕は友達が“少ない”』ということからも、そうした三者あるいは隣人部の面々の現時点の解釈はミスリードではないかなー、という予想はある。
本当に隣人部の面々が“部員”であって“友達”でないなら、作品のタイトルは『僕は友達が“出来ない”』になるんじゃなかろうか、と。
“少ない”というタイトルの裏には、そういう意味があるような気はするが……まぁ、それは良いだろう。一応二期も作れるような、ラノベ作品にありがちな終わり方だったが学園ラブコメとしてはこの辺が落とし所だろう。原作が終わったころや大きな区切りがつくころに、第二期を期待したい。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 三日月夜空
彼女が最終回に小鷹に「ソラ」ではなく「夜空」と呼ばせた理由はなんなのか。解釈は人それぞれだが、夜空が願うのは“親友”というポジションではなく“恋人”だからではないか、とありがちなラブコメらしい展開を個人的に期待しているw
思春期を迎えて「ソラ」だった頃では感じなかった異性としての意識が強まった結果、小鷹に「ソラ」と呼ばせないことで親友の「ソラ」としてではなく、改めて学園で出会って隣人部で同じ時間を過ごした女性の「夜空」として見てほしいのではないかなって。
(もちろん最初は、「ソラ」として友人関係に戻ろうとして隣人部を作ったのだろうが、今は変わっているのだろう、と)
2位 羽瀬川小鷹
まぁ、それに対して小鷹は「過去は戻らないから」と解釈したようで……それはそれで広義では夜空がしてほしい解釈なんだろうなとwww
夜空が望むのは過去の「ソラ」ではなく現在の「夜空」なのだからね。小鷹ってラノベの主人公としては結構空気が読める方なので、好感が持てるタイプ。
創作物だから仕方ないけど、小鷹くらい空気読める能力はぶっちゃけ中高生にもあると思ってる。創作物の無駄に空気の読めない中高生は文字通り創作の存在としての印象が強いので、そういう部分でリアリティのある主人公だと思う。
3位 楠幸村
結構隣人部はぶっ飛んだメンツが多いけど、さりげなくかなりぶっ飛んでいる。そうしたぶっ飛び具合が、ラノベっぽいけど、むしろそこが好き。
- at 19:06
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
- TB(19) |
- CO(4)
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NoTitle
Sっけなところがあるけど実はさみしがりや。
中盤、星奈が押されてましたけど。
小鷹との関係も気になります。
ん~友達の定義ですか人それぞれに違うのかもですね。
もう隣人部のメンバーは友達だと思うのですが。