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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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UN-GO 総評

UN-GO 総評

終戦を迎え、いまだそこかしこに戦争の傷跡の残る日本・東京。

終戦をきっかけにメディアを中心にその立て直しとそれによる日本復興を支えた、政財界にも太いパイプを持つ通信インフラ王・海勝燐六。圧倒的な通信インフラ整備を牛耳る立場と、その頭脳で彼は検察庁・警察庁で情報分析顧問も務め、その権力は絶大……。

一方で、そんな燐六と反目しあうのは結城新十郎と呼ばれる探偵だった。世間一般では、海勝燐六の推理とは違う推理をし、結果燐六の方が正しいと報道されるため敗戦探偵などとも呼ばれるが、その頭脳は“最後の名探偵”とさえ言われるほど。

そんな新十郎につき従う謎の美少年・因果。新十郎はとある約束のため因果を傍に置いていた。

そんなある日、燐六の愛娘・海勝梨江は父の代理でとあるパーティに出席することに。そこには結城新十郎と因果もおり、彼らの目の前でパーティの主催者が殺害され――



そんな『UN-GO』の私の評価ですが...

SS

です。(SS、S、A~Dの評価)


では、詳細は続きをどうぞ。

※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。

UN-GO 総評
放映日:2011年10月~2011年12月(全11話) 
私が視聴した放映局:フジテレビ(ノイタミナ枠)

総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。


シナリオ構成 評価:S
11話という短い話数が多いノイタミナ枠。実際、作り手として長いほうがいいのか短いほうが良いのかはわからないが、本作は良い方に働いたのだろう。

原作というか原典として坂口安吾さんの『明治開化 安吾捕物帖』があるとは言え、それを近代的な設定に組み換えながら、因果・別天王、あるいは別ベクトルとしての風守など“人在らざる者”としての存在も上手く組み込んだ。

そうした土台の上で、良い意味でまったく無駄のない話の構成。1話、3-4話こそキャラ紹介的な立ち位置だが、それ以降は全ての物語の要素が最終話のための伏線になっていたわけだ(2話の“唄”、6-7話の事件、8-9話で絡む別天王など)。その中で5話のように新十郎の心理描写にも影響を与える話があって、構成力としては文句なし。

新十郎と因果の出逢いは劇場版へと回されてしまったが見なくても十分本作は楽しめ、「劇場ありき」ではない部分で最初から劇場化が前提だった某作とは決定的に異なる。
短かったが本当に楽しませてもらった。



演出 評価:S
探偵モノであるため、そこを軸に立ち回りながら主に結城新十郎と海勝燐六の主義や主張の違いと、その先に結果として生まれる結末。そうしたモノが本当に上手く描かれていたと思っている。

どちらの在り方が正しいのか、それとも別のまったく新しい在り方というものも存在するのか。そういったものを考えさせるように引き込む部分はうまい。結城新十郎が完璧過ぎない探偵というのも、そうした要素としては大切だったのかもしれないなー、と思わってみれば思わされる。



作画 評価:S
一般的な作画や、その結果としての「崩れ」といったものではない、メリハリの利いたモノだったように感じた。大切なのは、そのモノが持つ印象を最大限に引き出す画風ということだろうか。

梨江や風守のように可愛いものはどこまでも可愛く、因果のように謎めいたものはどこまでも謎めいて、虎山のように固い真面目な人はどこまでも真面目に……その結果が本作の作画かなと思う。

因果の美女形態や最終話での怪物形態はまさしくその典型ではないだろうか。無邪気で謎めいた普段の因果と、魅惑的だけどどこか恐怖さえある美女形態、そして人在らざる者としての圧倒的な力を放つ怪物形態の作画は、考えてみれば一緒ではダメなのだ。

普段の因果、美女の因果、怪物の因果、それぞれをより一層引き立たせるための作画がある。それは必ずしも昨今私も含めて「作画」というものを評価している“綺麗さ”ではないのだと痛感させられた。怖いもの、恐怖のもの、化け物、そうしたものを描くのに綺麗なのは逆にダメだな、と。もちろんこれは一例に過ぎない。

そうしたものがある意味ちりばめられているのが、UN-GOだったのではないだろうか。



CAST 評価:S
縁故かイメージ優先か、さてこのキャスティングはどちらだろうね?(笑

『UN-GO』のキャスティングはまさにそんな印象だ。これといって大きなファン層を抱えるキャストと言えば、せいぜい豊崎愛生さんくらいか(結果的にゲストキャラ含めばスフィアメンバーは全員最低一度は出演したことになるので、大きなファン層としてはスフィアファン層くらい)。だから声優ファンに媚びている印象はないから、キャラクターと声のイメージが優先されたように感じる。

が、その一方で主演に起用されたのが勝地涼さんは、『劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』で同じく監督を務めた水島監督が絡んでるっぽいのは明白(俳優の勝地さんがアニメの声優オーディションを受けるとは思えない)。
そういえば、三木さんだったり入野さんだったりゲストの方だったりを紐解くと結構『ガンダムOO』でもキャストされた人が多い。
(さらにスフィアに関して言えば、同監督の次回作のオリジナルアニメで全員がメインキャストを務めることが決まっている)

だからこれはコネという名の縁故なのか、はたまたイメージ優先なのかは難しい。

ただ、海勝梨江役の山本希望さんだったり若手も結構使われているのは好印象で、その一方で全体的にゲスト声優が豪華w 國府田マリ子さんらがどういう経緯でキャスティングされたのかはわからないが、その点やこれらのバランス感覚は間違いなくグッジョブと言えるwww



OP/ED/BGM 評価:S
楽曲のレベルは、実は『Fate』『ホライゾン』とタメが張れるほどではないかとさえ思っている。OP・EDは先の二作品とは、作品の雰囲気そのものが違うため一概に比較はできないと思うが、作品のミステリアスな雰囲気を最大限に生かしたOP・EDの楽曲と演出は一見・一聴の価値がある。

劇伴(BGM)も非常に優秀だと思っている。一本、強く印象に残る曲が出来上がっていてそれを上手く使っている印象。


総合 評価:SS
内訳:S評価(5点)×5=SS(25点)
正直悩んだ。この作品を、SSランクとして扱っていいのかどうか。今期は(どちらも分割2クールが明言されているため今期だけの評価はしないが)『Fate』『ホライゾン』といった大本命がある中で、果たして本作はそれらと同等あるいはそれ以上の存在なりえるのか、と。

答えは……よくわからない。

でも、この作品には考えさせられること、感じさせられることがたくさんあった。エンターテイメントでありながら、そうではない側面を魅せてくれた。そういう意味では、SSランクという最高ランクを付与するに値するのではないかと思った。


結局、最後まで結城新十郎と海勝燐六の思想は反目しあったままだった。

燐六は、人は昇るモノだと表現する。そのためにコツコツと足場を組み上げて一歩一歩前に進んでいく。進んでいくために踏み台にするヒトやモノゴトも承知の上で、少しでも理想に至ろうとし、より良い理想のためならば真実すら覆い隠す。

新十郎は、人は堕ちるモノだと表現する。人は美しいモノを欲し、裕福さや快楽さを追い続けずにはいられない。そして人は正義という名の理想の数だけ、悪という名の真実があることを心のどこかでだれもが知りながら、正義を愛さずにはいられない。しかし、「清濁併せのむ」ではないがそうした正義も悪もすべてが人であり、ゆえに人はミダマを曝し、そして新十郎はそんな人を愛する。

理想のためならば真実はねじ曲げられても構わないスタンスの燐六と、どんなに残酷だろうと真実を暴きだすスタンスの新十郎は、それこそどちらが正しいとは一概には言えない。
言えないからこそ面白いのだ。



第二期はどうだろう……。たぶん第一期と変わらないと思う。よほど大きな顛末を与えない限り、燐六と新十郎が相いれることはまずないだろう。そうなると、第二期を作っても第一期の焼きまわしに過ぎなくなるのではないか、という不安がある。

だが、新十郎らのそうした信念や思想のぶつかり合いはもちろん風守や梨江、虎山といった魅力的なヒロインたちをもう一度観てみたいという欲求もある。
DVD特典にでも期待しますか(笑





おまけ
ベストキャラTOP3
1位 風守
一家に一台、風守ほしい(笑 

いやー、可愛いし万能だし便利だし忠実だし可愛いしで、これ以上文句のつけようのないキャラクター。久々のAI系萌えキャラだった(爆


2位 海勝梨江
完全に風守にヒロイン的立場を奪われてしまった感じは否めないが、それでも十分可愛いと思ったし、それだけではない心の強さも見せてもらった。
実は新十郎と燐六の間で板挟みになっているという立ち位置は、ヒロインとしてこれ以上のモノはないわけだ。第二期やOVDがあれば活躍を期待したい。


3位 虎山泉
泉ちゃん可愛いよ泉ちゃん(笑 いやー、本田貴子さんの好演もあって結構好きなキャラになりましたね。最初は何とも思っていなかったどころか、ウザかったのにwww

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