うたわれるもの #21
うたわれるもの 第21話 「大封印」
<あらすじ>
強大な人型兵器「アブ・カムゥ」を使い、次々に隣国を殲滅していくクンネカムン。その行く先は、聖上であるクーヤに全てかかっている。しかし、クーヤは将来的に国を纏める才を持っているかもしれないが、ハウエンクアの虐殺とも取れる隣国への攻撃行為を自らの落ち度とし屁理屈にも近い言葉を並べるハウエンクアの意図すら汲み取れないなど、現時点でそれは備わっていない。それでも、ゲンジマルの的確な意見もあって何とか保たれていた。
だが、隣国はアブ・カムゥの脅威を軽視したがために、侵攻を再開。何とか退けたものの、クーヤは「国が磐石になれば、俺の子供は返って来るのか」と言う民の言葉を聞いてしまう。侵攻はさらに続く。その場にゲンジマルがいなかったこともあって、クーヤはヒエン・ハウエンクアの意見、虐げられ続ける民族の状態、そして頭から離れない民の言葉からとうとう全土統一を宣言してしまう。
クンネカムンの全土統一宣言に、他国は対応を急がれる。そんな中、統一と言う名の支配と侵略を開始したクンネカムンは、ハウエンクアの意見でその行き先を他国の民が拠り所としているオンカミヤムカイへと決める。ゲンジマルが止めようとするも、すでクーヤは力で全てが手に入ると思い込んだ、力に溺れし者となっていた。
オンカミヤムカイへの侵攻が開始された。オンカミヤムカイも巨大結界での迎撃を試みるが、それは突然消滅してしまう。その時、オンカミヤムカイにはディーがその姿を現す。皇ワーベは不可解なことに驚きつつも、ディーの本当の正体に気づくが時すでに遅し。
オンカミヤムカイは陥落。クンネカムンはクーヤの指示でトゥスクルへと侵攻し、ハクオロ捕縛を命じる。その頃、トゥスクルではアブ・カムゥの脅威を知るハクオロによって都の放棄が決定され、民の避難が開始される。自身も最前に立って時間稼ぎをしようとするハクオロだったが......
感想は続きからどうぞ。
<感想>
クーヤの純真さと同時に幼さを、そしてどこのどんな世界にもいるそれを利用しようとする者の巧みな工作を実感しました。今回はトゥスクル側の描写もありましたが、やはりクンネカムンメインですね。感想や意見も自然とそちらに比重が多い。
そもそもクンネカムンは、どうやら部族がこの世界では唯一目立って迫害を受けていたようです。おそらくは、信仰する神の違いから。信仰する宗教上の理由から特定の部族や民族を、生まれながらにしてそれだけの理由で虐げる例は多々こちらの世界でもあります。ゲンジマルは「内政の安定」を訴えかけたわけですが、実はこの手の部族は多少内政が安定しなくてもしばらく問題ないんじゃないか、と言うのが私論です。何故なら、彼らは「全土統一」と言う目標で団結しているから。それは民の声援が物語っています。そういった意味では、<クーヤの選択もあながち間違いではない……目先のことだけを考えれば良いのなら。
おそらくfont color="#000066">ゲンジマルが内政の安定を提示したのは、それより先の未来をも見越してのこと。逆にこの手の部族はこの唯一の目標を達成してしまうと、空中分解しがち。特に各々が「全土統一=自分(たち)の目標=言い方悪いが望む通り好き勝手やってきた」と思っていることが多く、結果としてその後のまとまりに欠く。なればこそ、内政が安定していれば国としての団結を唯一の目標だけに頼る必要性が低くなる。先の先を見据えたことを考えれば、やはり年の功、font color="#000066">ゲンジマルの方が先は見えているわけです。政治家は子の世代、孫の世代、さらにはその先まで見据えて行動するもの、とは良く言ったもので、誰かそれをクーヤに教えてあげていれば......
クーヤを見ていると某種死初期のカガリを思い出します。同じように幼稚で、先見性に欠くトップ。治めている国の性質が異なるので完全な同一視は出来ませんけどね。でも、何でも力で手に入れられると思い込んでいるのは、もしかしたらカガリ以上かも(いや……まぁ、カガリの周りは結果論的にそんな考えと言うか行動で満ち満ちてますがσ(^◇^;))。力で全てが手に入る……なら今までクーヤはその力で何を手に入れてきたのだろう。領土か? 家臣や民の支持か? 多くの屍の山と血の川を作り上げるその歩む道の先に、本当にクーヤは求めるぬくもりが手に入れられると思っているのか……疑問です。もしかしたら、もう思っていないのかもしれません。でも、ここまで来たら引き返せない。そんな具合なのかもしれませんね。
<MVC>
font color="#000066">ゲンジマル
渋い、カッコいい(`・ω・´) シャキーン 正に参謀って感じがします。もともと、クーヤ。たちとは部族が違う(トウカと同じ)だからか、アブ・カムゥにも乗りませんし、もしかしたらそう言ったこともあって客観的に見れているのかも(まぁ、font color="#000066">ゲンジマルなら仮にアブ・カムゥに乗っていても客観的に物事が見れそうですけど)。結局、周囲のそそのかされて力に溺れてしまったクーヤ。トウカと同じ義を重んじる部族の者なら、きっと彼が動いてくれるはず!
来週は「忌まわしき契約」。とうとうトゥスクルvsクンネカムン。そしてアルルゥ負傷? まさか……。
<TB先 参照リンク>
・http://ameblo.jp/rayran/entry-10016088549.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50613650.html
・http://blog.livedoor.jp/xenon44/archives/50541283.html
・http://firelife.blog55.fc2.com/blog-entry-252.html
・http://flain.blog53.fc2.com/blog-entry-16.html
・http://koali.blog43.fc2.com/blog-entry-648.html
・http://maruton.blog55.fc2.com/blog-entry-481.html
・http://nohohonhobby.blog39.fc2.com/blog-entry-213.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-163.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2006/08/post_c40c.html
・http://zdryeo.blog43.fc2.com/blog-entry-202.html
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どうかんがえても・・・
あ゛っ!一つ良い手が!「ハクオロ」が「クーヤ」と結婚すれば大丈夫じゃん!これだったら「民」がすくわれのでは?
では、