Fate/Zero 第2話
『偽りの戦端』
≪あらすじ≫
聖杯戦争に合わせて呼び出される過去の英雄・英霊たち。サーヴァントと呼ばれる形によって現代に一時的に蘇る彼らは、規格外の存在であった。
ウェイバー・ベルベットの呼びだしたサーヴァント・ランサーは、豪快な征服王イスカンダル。自尊心ばかり目立つウェイバーは、豪傑と評するに相応しい彼の立ち振る舞いに怒りと困惑を覚える。
一方、コーンウォールより発見した聖剣の鞘を媒介にアーサー王を召喚した衛宮切嗣。しかし、彼らが知る史実とは異なり、アーサー王は少女だった。その事実に、切嗣は召喚した英霊セイバーに対し冷たく振舞い、セイバーと切嗣の間には埋められぬ溝が早くも目立つ。
その頃、冬木の地で連続殺人事件を犯す少年・雨生龍之介は、実家の蔵に眠っていた古文書を使い、殺した人の血で魔法陣を描き偶然サーヴァントを呼び出しマスターとなる。呼び出したサーヴァント・キャスターは、龍之介に劣らぬ残虐非道な人格。二人の相性は最高だった。
キャスターの召喚によって、七体目のサーヴァントが呼び出されたことが確認された晩、言峰綺礼は突如として自らのサーヴァント・アサシンに対し遠坂時臣を暗殺するよう命ずるが――
≪感想≫
◇相性 -試される絆と信念-
まだまだ安定の劇場クオリティを維持する『Fate/Zero』。人によっては幼女イリヤの登場に狂喜乱舞してそうなのは、気のせいか?(笑
さて今回は召喚されたサーヴァントと召喚したマスターとの相性が浮き彫りになった話。まだまだ第四次聖杯戦争は始まっていないので、まだその嵐の前の静けさとしての準備段階だと思っていい。
切嗣とセイバーの相性は最悪。後述もするが、『魔術師殺し』と呼ばれるほどの切嗣の戦闘スタイルは彼が1話で自覚していたようにアサシンやキャスターと言った策略や権謀を使ったもの。だが呼び出したセイバーは、アーサー・ペンドラゴンの名が示すように、騎士道精神を重んじ正面からの勝負を好むタイプ。役割分担は可能だが、双方の戦闘スタイルは決して相容れない。相手の裏をかきたい切嗣にとってセイバーの戦い方など愚の骨頂だろうし、正々堂々戦いたいセイバーにとって切嗣のスタイルは卑怯以外の何物でもない。
そうした戦術面で互いに折り合いをつけられれば良いのだが、二人は妻アイリスフィールが分析するように決して折り合いは付けないし相容れない。アイリスフィールが語っていたように切嗣がセイバーに対して失望し怒りを覚えているのは、アーサー王が女だったからではなく、彼女の生き方と在り方を容認することが彼には出来なかったから。
ネタバレになってしまうため詳細は避けるが、そう考えると魔術師殺しの異名を持つマスターともっとも有名な英雄アーサー王という最高のサーヴァントというスペック上最高コンビでありながら、大きな不安要素を抱えるコンビとも言える。
一方で最高の相性を見せたのは、第六のサーヴァントとマスターである雨生龍之介と青髭ことキャスターのコンビ。互いに残酷非道、残忍で人を殺す際の恐怖や狂気を好む趣向。
どんな形であれ、英霊もまた人であったもの。マスターもまた人。ならばそこには人と人との絆があり信頼関係がある。それは数値上のスペックを超えるような時もあれば、本来のスペックを発揮出来ない時もある。高い信頼関係と絆は、数値以上のスペックを引き出させる最大の要素。このコンビは、今後第四次聖杯戦争において大穴となることは間違いないだろう。
信頼関係という意味で面白い関係になったのはウェイバーとライダー。自分を他人に認めさせたいウェイバーはまだまだひよっこで、他者の評価など意に介さず己が道を突き進むライダーは正しく“漢”といった感じ。精神的に未熟なウェイバーにとって、もしかしたらライダーを召喚したのは単純なパートナーとして以上に、彼の精神的な成長を促す大きな要素になるのではないだろうか。
その信頼関係がいきなり崩壊しそうなのは時臣と綺礼。綺礼は時臣の暗殺を命じたが、それはあっさりと黄金のサーヴァントによって阻止されアサシンは早くも離脱。あれだけの実力と、時臣が勝利を確信するほどのサーヴァントなら、その戦闘能力に綺礼が気付かないわけがない。
綺礼の狙いは何なのか。ぜひ、その辺りも注目していこうではないか。
◇現在の陣営
◆衛宮陣営
▽マスター
衛宮切嗣
▽サーヴァント
セイバー(アルトリア・ペンドラゴン=アーサー王)
▽その他
アイリスフィール・アインツベルン
『魔術師殺し』との異名を持つ衛宮切嗣は魔術師だからこそその裏をかき、魔術師としての規則の隙を突いて相手を抹殺する戦闘スタイルを得意とするが、呼び出したサーヴァント・セイバー(アルトリア・ペンドラゴン=アーサー王)は正面からの正々堂々を得意としているため相性は最悪。
彼が目指す目的は「世界の救済」というとんでもないものだが、その目的に関してだけはセイバーも同意している。
◆遠坂陣営
▽マスター
遠坂時臣、言峰綺礼
▽サーヴァント
黄金のサーヴァント(???)、
▽その他
言峰璃正
遠坂時臣と言峰綺礼による秘密裏の協力関係。時臣のサーヴァントの正体は不明だが極めて強力。一方、綺礼のサーヴァントはアサシン。その特性を活かし、綺礼はこの協力関係に終止符を打つべく時臣暗殺を命じるが、アサシンは時臣のサーヴァントによって敗北。早くもリタイア。
◆ウェイバー陣営
▽マスター
ウェイバー・ベルベット
▽サーヴァント
ライダー(征服王・イスカンダル)
魔術師の総本山・ロンドンの時計塔の学生。聖杯を得る目的は魔術師としての実力を他人に認めさせるため。
呼び出した英霊のクラス(役職)はライダー。その真名は征服王の異名を持つマケドニアの英雄・イスカンダル。世界征服を考えているが、その性根は豪快な豪傑。そんな彼にウェイバーは振り回されっぱなしだが……。
◆間桐陣営
▽マスター
間桐雁夜
▽サーヴァント
???(???)
間桐家の次男だが、魔術師になることを拒む出奔。しかし、遠坂家の次女だったはずの桜が間桐家に養子に出されたと知って出戻り。彼女を解放するために、自らを犠牲にしてでも聖杯を得ることを望む。余命一カ月。
呼び出した英霊のクラス(役職)は現時点で不明。ヒントは召喚の際に「狂化」の詠唱を付け加えた点。
◆雨生陣営
▽マスター
雨生龍之介
▽サーヴァント
キャスター(???)
殺人鬼の少年と人の恐怖を最大の喜びとする狂った魔術師・キャスターの英霊のコンビ。目的は不明だが、龍之介にとって聖杯という存在はどうでもいいのかもしれない。では、キャスターの目的は?
現段階でサーヴァントとマスターの相性という一点において最高だと思われる。
七体目はすでに召喚されているものの劇中では不明。OP・EDとかで普通にネタバレしてるんだけどね(笑
個人的にはセイバーの在り方に関しては、実は一本長文の記事が書けるくらいの感想があるのだが、正直それがネタバレになってしまいそうなので語れない(笑 Fate/Zeroは第一巻分しか読んでないので、その後セイバーの在り方に対する描写とかがあるならネタバレになってしまいそうだしwww
次回『冬木の地』 切嗣たちもいよいよ冬木入りか?
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NoTitle
ついでにFateシリーズも初めて。
引き続きの高クオリティに安心するとともに、少しずつ世界観が見えてきました。
序盤はライダーの声優が大塚明夫さんだったことに感動していたり。かっこよすぎるだろう…。
かっこいいといえば、雁夜という人が、今のところ個人的には一番ですね。
幼女の身代わりに、余命一ヶ月になって戦うとは…
えーと、ロリコンではないんですよね?(笑
この記事を読んで、「えっ、アサシンあれで終わり?」と驚きました。
どんでん返しを期待してますが…出てこなかったらかませすぎるだろうww