Steins;Gate 第18話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Steins;Gate]
『自己相似のアンドロギュノス』
≪あらすじ≫
まゆりを救うため、自分たちが送ったDメールの効果を打ち消すDメールを送る道を選んだ倫太郎。フェイリスのDメールを打ち消し、秋葉原は倫太郎が知る萌え文化を推奨するアキバへと姿を戻していた。
次のDメールはるかが送ったDメール。彼女――いや彼が送ったDメールによって、るかは男から女へと変わった。Dメールの内容を知る倫太郎だったが、肝心の送信相手であるるかの母親のポケベルの番号は知らない。そこで、最初から事情を話して協力を請うことにした倫太郎だが、なかなかうまく行かず逆にるかを泣かせてしまう。
途方に暮れていた時、るかから一通のメールが入る。呼び出された倫太郎は、るかから「一日恋人になって下さい」と母親のポケベルの番号と引き換えに、倫太郎とのデートを望む――
≪感想≫
◆敢えてフェイリスに注目してみるw
17話以降、フェイリス推しな私はやっぱり彼女に注目してしまう。
17話で秋葉原が今の姿に戻ったことで、フェイリスはまたメイドカフェの看板娘であり、経営者として活躍していたわけだ。そんな折、倫太郎と紅莉栖の会話の中から何やら「デート」という単語が。注文ついでにフェイリスは、会話に参加し、最後には「手当たり次第いろんな娘に手を出し過ぎだにゃ♪」と言い残して去って行った。
今回明確に可愛かったのは、るか――ゲフンゲフン、紅莉栖である(笑 いや、笑いごとじゃなくて本当に可愛かったと思う。ツンデレの極みというか王道というか、フィクションの中の作品とは言えここまで典型的でテンプレなツンデレなメインヒロインな紅莉栖。全部の事情を聞いているとはいえ、倫太郎が他の娘とデートするのをつけてはイライラしている姿とか、可愛いと思うわけだ。
ただしかし、こういうあからさまなモノではない部分があるのがフェイリス。最後の捨て台詞(?)は明らかに紅莉栖の火を付ける一言になったのは間違いない。本当ならデートについて彼女も問い詰めたいが、就業中に他のスタッフもいる手前そんなことも出来ないフェイリスが、辛うじて出来た倫太郎への“嫉妬”があの最後の一言に込められていた……と思うw
というのも、17話を視聴しているためか、フェイリスも世界線に関わらず多かれ少なかれ倫太郎には好意を抱いているような気がするのだ。それは世界線を越えても、紅莉栖、まゆり、るかなどヒロインたちの倫太郎への好感度に大きな差異が見られないことも一つの理由と言える。
倫太郎がいかに世界線を移動したとしても、しょせんα世界線の中の出来事。1%を超えβ世界線に移動するようなことがない限り、根本的に感情や好意というものも変わらないのではないか、と思ってしまう。というか、そうであって欲しいなと願うw
キャラクターとしては本当に本作は個性的で魅力的なキャラクター、そしてヒロインが揃っている。今のシリアスな展開ももちろん良いけれど、外伝や番外編として彼女たちがマジで真剣に岡部倫太郎争奪戦をやってくれるようなラブコメ展開も見てみたいな、と思わせるほど魅力的なヒロインたちは素晴らしいと思った。
……まぁ、もしかしたらXbox360で出ているらしいファンディスクではそんな展開があるのかもしれないがwww
◆在りのままの自分を
認めてくれるからこそ、るかは倫太郎に惚れた。
本当ならこの部分を今回掘り下げたかったわけだけど、まぁそこは記事が長くなるので自重。簡単に、極力簡潔にまとめよう。
本作『Steins;Gate』は、多面性を持つキャラクターが多い。ギャップの大きいキャラが多いとも言える。もちろん、人は元々多面性のある存在でもあるので、そうであることは自然なことではある。例えば一人の学生がいて、学校での顔と、家庭での顔が違うことは珍しくない。
ただ、こう言ったフィクション作品で多面性・多様性を見せるキャラクターが多数を占めると言うのは比較的珍しい気がする。
劇中でギャップの大きい多面性を持つキャラクターと言えば、
・岡部倫太郎(鳳凰院凶真との多面性)
・牧瀬紅莉栖(天才科学者の顔と、ネラーな顔。そこまでギャップはないがw)
・フェイリス・ニャンニャン(フェイリスとしての顔、留美穂としての顔)
・漆原るか(性別は男、容姿・仕草は女)
・桐生萌郁(普段はおっとり、作戦では冷酷)
・橋田至(スーパーハカーの技術と、典型的オタクの顔)
と主要キャラクターの多くが、大なり小なりの差はあれど当てはまる。当てはまらないのは裏表のなさそうな椎名まゆりと阿万音鈴羽、天王寺綯くらいだろうか(綯を主要キャラクターとして良いのかは疑問だがw)。
各々のキャラクターが、いろいろな“顔”を持っており、その“顔”と素の部分に大きなギャップがあり、そこが本作のキャラクターの大きな魅力と言えるだろう。「ギャップ萌え」とは正しく本作のためにあるような単語で、本作はそのギャップを楽しむ作品とも捉えることが出来る。
だが、ギャップがあると言うことはそこには、ギャップを生み出している理由やギャップによってキャラクターが隠している本心や素の部分が在ると言うことだ。そこを、今回は見事に突いている。
倫太郎とるか。
共に自分の姿かたちを取り巻く部分とその内面にギャップを持つキャラクターだ。そして、倫太郎がるかを認め、るかが倫太郎に惚れた最大の理由は最初に挙げた通り、在りのままの自分を認めてくれるからこそ。
るかは顔立ちや容姿に振り回されることなく接してくれる倫太郎に好意を寄せ、倫太郎は鳳凰院凶真としての自分の言葉も信用してくれるるかに信頼を寄せた。二人の好意の形は微妙に違う。るかは倫太郎に愛情としての好意を注ぎ、倫太郎はるかに性別や情を超えた人間性としての好意を向けた。そこだけが、るかファンからすればきっと残念に思うところではないだろうか。
まだまだギャップ萌えなキャラは残っているし、本作はまだまだキャラクターが魅せるギャップで楽しめそうである。
◆伏線を少し列挙してみる
1)世界線数値+タイムリープ考察
・ 1話のメール送信後 ⇒「0.571024」
・ 7話のロト6実験後 ⇒「0.571015」
・ 8話の萌郁実験後 ⇒「0.523299」
・ 8話のるか実験後 ⇒「0.456903」
・ 9話のフェイリス実験後 ⇒「0.409420」
・ 10話の鈴羽を呼び止め時 ⇒「0.337187」
・ 16話の世界線移動時 ⇒「0.409401」(誤植?)
・ 16話のメーター数値 ⇒「0.409031」(誤植?)
・ 17話の世界線変動時 ⇒「0.456914」
・New今回の世界線変動時 ⇒「0.523307」
数値はさらに回復し0.5%台へ。やはり、るかの性別が異なることは大きな変化のようだ。彼女は御正月の掃除中にIBN5100を壊してしまったのだと自供したが、それは彼女が男だった時からやっていたはず。それでも、その時には壊れていなかったはずだから、性別の違いによってIBN5100が壊れるかどうかなにか境目になる出来事があると言うことなのだろう。
さて、前回のフェイリスに引き続き今回るかも別の世界線の記憶を部分的に取り戻していた。前回限りかと思っていたが、どうやらリーディング・シュタイナーとは人類なら誰もが持つような一般的な能力なのかもしれない。
例えば、一つ仮説を挙げるとするとデジャヴ(あるいはデジャブ、デジャヴュ)と呼ばれ日本語で「既視感」と呼ばれる現象は、リーディング・シュタイナーに属する能力の一片であると考えられる。既視感は、「体験したことがないのに、やったことがあるような気がする」「初めてのはずなのに、こんな場面を前にもあったような気がする」といったようなもの。人によっては感じたこともあるはずの現象である。
これを本作の世界観に当てはめれば、既視感は別の世界線の自分が体験したことを瞬間的・断片的に思い出した現象、と考えることも出来る。
もちろん、フェイリスはともかくるかの場合は既視感に当てはまるかというと微妙なところではあるのだけど(苦笑
ただ、この二人がとても大事な記憶を別の世界線から一時的に思い出したのは、そこに彼女たちの強い想いがあったからだと思っている。フェイリスにとって自分が手掛けるメイドカフェはとても大切で重要な場所だろうし、るかにとって別の世界線での倫太郎との出逢いは言うまでもなく重要な出来事だった。そうした大切で重要なことだからこそ、彼女たちはそこだけを思い出せた。そんな気がしている。
さて、主要キャラクター絡みで言えば残りのDメールは萌郁ということになる。萌郁は、言うまでもなくまゆりを殺した実行犯であり襲撃部隊の統括者っぽい。それはおそらくこの世界線でも大きく変わることはないだろう。つまり、倫太郎にとっては出来る限り迂闊に近づきたくないボスのような相手。
ただし、倫太郎は萌郁のアドレスもDメールの内容も知っているはずである。その点で言えば、Dメールの内容が解らなかったフェイリス、送信先のアドレスが解らなかったるかよりは簡単なはず……だが実質的に中ボスっぽい萌郁がそう簡単にクリア出来るとも思えない(苦笑
果たしてどんな障害が倫太郎の前に立ちはだかるのか、来週も注目したい。
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- [アニメ(放送終了):Steins;Gate]
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フェイリスは原作では紅莉栖やまゆりの陰に隠れてしまいがち(人気的な意味で)なキャラなので、ファンが増えるのは喜ばしいことだと思います。
まぁ俺は紅莉栖派なんですけどねww
残るDメールは、桐生萌郁のものと、エシュロン(SERNの監視システムという設定になっていますが、陰謀論では定番の存在)に捉えられた『最初のDメール』の削除。
萌郁編は個別ルートこそありませんが、シリアス展開と衝撃の展開が次々に巻き起こる章です。正直、ここから先は全て神回になれると思います。とっても楽しみです。
ちなみに、ファンディスク『比翼連理のだーりん』では幸せな展開ばかりですよw
世界線変動率3%の平和な世界を舞台に(何故か未来から鈴羽来てるけどw)起こる、ラブコメ展開が最高に面白い作品です。
ちなみに今年のX BOXのソフト売り上げランキングで『THE iDOLM@STER2』に次ぐ2位を獲得。スピンオフなのにすごい…