Steins;Gate 第17話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Steins;Gate]
『虚像歪曲のコンプレックス』
≪あらすじ≫
鈴羽を秋葉原に止めた自分のDメールを否定するDメールによって世界線を移動した倫太郎。しかし、それでもまゆりが死ぬという事実は変わらなかった。
しかし、一日だけ遅れた襲撃日時。紅莉栖に事の顛末を話し、助言を請うと「世界線が元に戻ったことで、β世界線に近づいているのではないか」という推測を語られる。
世界線を変えてしまったDメールを取り消す。すでに、ロト6、るか、萌郁、フェイリスが送っているため、これを一つ一つ否定するDメールを送り続けなければならない。それでも倫太郎は、まゆりを救うべくタイムリープを繰り返す。
なんとかしてフェイリスのDメールの内容を知ろうとする倫太郎。そこで彼は、彼の知る“萌え文化のアキバ”ではなく“電気街としての秋葉原”がこの世界線で残っている理由を知る――
≪感想≫
◆フェイリスの心の強さと苦渋の決断
最初にして最大の難関だと思われるフェイリスのDメール。彼女の場合、倫太郎がどんな内容のDメールを送ったか知らないことが最大の問題だったわけで、そこをどうやって掴み取るのかと思えば、まさかのフェイリスにも別の世界線の記憶がw
これはあれか。厨二病患者だと、リーディング・シュタイナーは発動するとかそういうまさかの展開なのだろうか(笑
冗談はさておき、これは今回きりの“特典”みたいなものなのだろう。Dメールを否定する上で、フェイリスが送ったDメールの内容は必須なのだから、これがなければ始まらない。原作でもこうなのだろうか。それともアニメ化に際して、1話で纏めるためにこうなったのかは、解らないが、まぁそこそこ良かった手法じゃないかとは思っている。
フェイリスにとってかつてのDメールを否定するDメールの送信は、父親の死を意味する。言ってみればフェイリスは、倫太郎よりも先んじて大切な人の命を救うためのDメールというタイムトラベルマシンを使っていた、というわけだ。
きっとそれは苦渋の決断だったに違いない。まゆりだってフェイリスからすれば親友なわけだ。それは世界線が変わっても、出逢い方が変わっても、その部分だけが変わらないのであれば、フェイリスにとってまゆりがどれほど根幹として重要な親友かは窺い知れる(たぶんだけど)。
それでも、(こう言う言い方は卑怯かもしれないが)まゆりはあかの他人で、父親は文字通り身内で(描写されていないことを考えれば)唯一の肉親だったはずだ。
倫太郎が必死にまゆりを生かそうとしているのならば、フェイリスもまた必死に父親を生かそうとして何が悪いのか? 仮にフェイリスが、Dメールの否定に同意しなかったとしても、倫太郎からすればそう言われれば終わりなのだ。
父親か、幼馴染か。
倫太郎とフェイリスの違いはただそれだけなのだから。
でも、フェイリスはDメールを否定するDメールを送り、親友を助ける道を選んだ。どれだけの決断だったのだろうか。友人を助けるためとはいえ、いかに別の世界線の記憶を取り戻したとはいえ、「本来なら死んでいるはずだから」と今生きている父親の“生”を否定することの意味を、倫太郎も、そして私たちも噛み締めないといけないのかもしれない。
別にこれは「肉親と友人を天秤にかけることがあったら、友人を選ぶべき」というわけではない。フェイリスのこのシーンは、そう言った二者択一時の選択法を論じたものではなく、現実を事実として受け止める心の強さを表したシーンではないだろうか。
現実には辛いことが多い。それは学生・社会人で程度の差はあっても、大きく変わるものではない。それでも、辛い現実に目を向け受け止めることで、きっと前に進むことが出来る。そんなことを示してくれているような感じがした。
結局、フェイリスは世界線を越えて父親と過ごせた架空(厳密には世界線が違うだけで架空ではないんだけど)の10年間の記憶を持てているのだろうか。これはぜひ、手にしていて欲しいなと思う。もちろん倫太郎のような完全な形での記憶の継承を望んでいるわけではない。例えば「変な夢をみた」とか「あり得ないはずの思い出があるような気がする」とかそういう幻想・空想レベルでも良いと思う。
そうでなければ、フェイリスが報われないと言うか、彼女がDメールを送って狂言誘拐をしてまで欲しかった「父親が自分を愛してくれていると言う証」くらいは、彼女の胸の中に残り続けて欲しいなと願う。
余談だけど、フェイリスが可愛過ぎてもう彼女がヒロインで良いよと思う(笑 というか、ゲームがゲームならフェイリスヒロインだし、あのフェイリスの独白のシーンは流れ的にあの後……な気がするw もういっそのことフェイリスENDとかないのかね? あるならアニメ終了後に原作をプレイする確率がさらに上がると思う(爆
あぁ、もちろん紅莉栖も可愛かったですよ。世界線を移動した後、フェイリスの両肩に手を置いている倫太郎を見て本を持ちながらも、我慢出来ずにツッコみを入れて嫉妬しているシーンとかツンデレの極みだと思うんだw こう、「私以外の女に何をやってるんだ、アイツは!」と内心思いながらも、自分の想いを悟られないために必死に平静を装いながらもなんとか介入しようとしている辺り可愛いよね(ノ∀`*)アイター
◆伏線を少し列挙してみる
1)世界線数値+タイムリープ考察
・ 1話のメール送信後 ⇒「0.571024」
・ 7話のロト6実験後 ⇒「0.571015」
・ 8話の萌郁実験後 ⇒「0.523299」
・ 8話のるか実験後 ⇒「0.456903」
・ 9話のフェイリス実験後 ⇒「0.409420」
・ 10話の鈴羽を呼び止め時 ⇒「0.337187」
・ 16話の世界線移動時 ⇒「0.409401」(誤植?)
・ 16話のメーター数値 ⇒「0.409031」(誤植?)
NEW今回の世界線変動時 ⇒「0.456914」
世界線変動。数値的にはるかがDメールを送った後の世界線よりも、1%に若干近づいている感じですね。全く前と同じ数値(今回で言えば、るかの実験後(=フェイリスがDメールを送る前)である0.456903ではなく0.456914で数値が若干違う)に戻らないのは、倫太郎が状況を認識してタイムリープしている分だけ補正がかかっている、ということなのだろうか。
さて、IBN5100を倫太郎たちが手に入れることが出来なかった理由が少しずつ判明してきた。
1.鈴羽のタイムトラベルが失敗してしまう
(⇒IBN5100を入手するのは1975年にタイムトラベルした鈴羽の役目だったため)
2.フェイリスが狂言誘拐を実行してしまう
(⇒身代金を準備する為にIBN5100が高値で売りさばかれてしまうため)
3.奉納された後、1年前に何らかの出来事が起こってしまう
(⇒場所、日時を考えれば、るか絡み?)
こうして観てみると、キーアイテムであるIBN5100がうまく入手出来ないよう、何重にもハードルが仕掛けられている様子が解る。この辺はゲーム的な展開でもあるが、面白いと思えるところ。
さて、世界線が変わったことでIBN5100は少なくとも劇中時間1年前まではちゃんと奉納されていたようだ。しかし、1年後に何らかの理由で紛失している。奉納したものが理由なく消えているということはあり得ないので、何らかの人為的な理由があると考えるべきだろう。例えば、盗まれて紛失してしまったとか、地震か事故で壊れてしまって処分してしまったとか。
訪ねて行った倫太郎を前に、るかの影を落とした表情も気になる。フェイリスの(狂言)誘拐の時のように、るかが誘拐されそうになって、代わりにIBN5100が犠牲になったとかそういう展開もあり得るのか? だが、それならそれで、その事実を隠しているのは不思議だ。奉納されたものとはいえ、人の命に変えられるものではないだろうし、それならフェイリスだってその事実を知っているはずだ。わざわざ倫太郎が、柳林神社まで出向いて確認したことで判明したのであれば、それは奉納したフェイリスにすら隠されていたことということになる。
(厳密に言った時、奉納したものがどうなったのか、奉納者に知らせる義務があるのかどうかは不明だけど)
何はともあれ、IBN5100が手に入るまでは世界線を遡るため、Dメールを否定するDメールを送り続けないといけない倫太郎。順番で言えばるかになるのだろう。それはつまり、彼女が母親(のポケベル)に送った内容の否定になるわけだが、るかの場合は男に生まれるように仕向けるだけなのでさして難しくないような気もするのだが、果たしてどうなるのか…。
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- [アニメ(放送終了):Steins;Gate]
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それに加えてフェイリスの心には、
自分の我侭?か、王子様(笑)の望みか
という部分も多分に加味されてるように思いました。
なんかそれくらいフェイリスのデレ具合が凄かったのでw