Steins;Gate 第16話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Steins;Gate]
『不可逆のネクローシス』
≪あらすじ≫
遂に鈴羽の父親の手掛かりが掴めるかもしれない。倫太郎は迷わずタイムリープをし、露天商に鈴羽の持っていたピンバッチを依頼した人物を捕まえたが、それはダルだった。
過去にしか飛べないタイムマシン。
その事実を聞かされた倫太郎はダルの気持ちを汲み取りながらも、鈴羽にぬか喜びをさせぬためダルの行動を止める。しかし、意外なところから鈴羽の父親の正体は発覚して……。
修理が済んだタイムマシンで過去へ飛んだ鈴羽。しかし、その結果は悲惨なものでしかなかった――
≪感想≫
◆大切なのは思い出か、意志か
まさかの形で、鈴羽の父親発覚。そっか、意外だなー(棒読み なんかもうかなり前の考察で、多くの人が鈴羽の父親の正体に辿り着いていた気もするがwww
だが、大切なのはそこから先だった。
過去へ飛んだ鈴羽はタイムトラベルに失敗し、24年間も記憶を喪い続け、記憶を取り戻した時には時が流れ過ぎていてIBN5100を入手出来ずにいた。父親と約束し、二度のタイムトラベルを行う決死の覚悟をしてまで鈴羽は父親に、倫太郎に、未来を変えるために過去を変えることを宣言してまで旅立った。
しかし、それは成されなかったわけだ(0.337187の世界線では)。
鈴羽にとって、それはどれだけの衝撃と失望だったのか。精神的に病むほどに打ちのめされ、自ら命を絶つほどの絶望。あの鈴羽が、自分で、自分の命を絶ったのだ。その心情は、もはや私たちでは押して測ることすら難しいのかもしれない。
そんな結果を突き付けられた倫太郎の選択。この結果を変えるためには、倫太郎がタイムマシンオフ会の日、鈴羽を呼びとめず彼女を1975年に旅立たせなければいけない。だが、それは世界線を移動すること。それは、実際に世界線が移動したことをリーディング・シュタイナーで実感している倫太郎が一番よく知っていることであり、そしてここまで積み重ねてきたものをリセットするということ。
まゆりは「思い出も全部消えちゃうんだよ!」と珍しく批難気味に、倫太郎に言葉を投げかけた。
まゆりの言葉は過程主義だ。歩んできた道が正しく信じられるものであるならば、結果は二の次でも構わないということ。
対して倫太郎は結果主義。そうでなければ、まゆりの死を否定する為に何度もタイムリープはしない。彼にとって「まゆりと楽しい日々を過ごせた。それで良い」なんて言えるわけがない。大切なのはそんな過程ではなく、「まゆりは死なない。まゆりは生きている」という結果のみ。
だから鈴羽の一件に対しても二人は捉え方が違う。
まゆりは、もちろんこの結果を悲しく思うし、悔しく思うし、後悔もすると思う。けれど、鈴羽との思い出があるから消したり、改竄したりしようとは思わない。
でも倫太郎は違う。彼自身が鈴羽の命運を変えてしまったと言う激しい後悔の念があることもそうだが、鈴羽の血の滲むような後悔とひと欠片の憎悪が込められた手紙を読んで、彼女の望む結果のために過去を変えようと思ったわけだ。もちろん、そこには鈴羽が口にしていたように、まゆりが死なない世界のため1%の世界線を越えると言う目的が合致した上で、ではあるが。
どちらが正解だとか、どちらが優れているだとかそういう問題ではない。ただ、そういう主義主張の違い。
それでも倫太郎は、過去を変え続ける。己が望む結果のある未来のために、例えどれだけの思い出と気持ちを犠牲にしようとも、倫太郎はDメールとタイムリープで過去を変え続けるのだ。
せめてもの償いに、犠牲になった思い出は倫太郎が一人で背負い込んで行くと決めて。
まゆりは言った。「思い出も消えちゃうんだよ」と。確かに思い出は消える。でも、倫太郎の中でだけは消えない。彼だけは世界線を移動しても記憶を持ち続けるから。
魔眼リーディング・シュタイナー。
これはもしかしたら、過去を変え続けるマッドサイエンティストに必要な力であると同時に、「犠牲にしたものを記憶し続けよ」という神からの罰なのかもしれない。
◆伏線を少し列挙してみる
1)世界線数値+タイムリープ考察
・ 1話のメール送信後 ⇒「0.571024」
・ 7話のロト6実験後 ⇒「0.571015」
・ 8話の萌郁実験後 ⇒「0.523299」
・ 8話のルカ実験後 ⇒「0.456903」
・ 9話のフェイリス実験後 ⇒「0.409420」
・ 10話の自分へのメール後 ⇒「0.337187」
NEW今回の世界線移動時 ⇒「0.409401」
NEW今回のメーター数値 ⇒「0.409031」
6話ぶりに世界線移動。
問題は、倫太郎が感知した数値が「0.409401」なのに鈴羽が遺したダイバージェンスメーターの数値が「0.409031」と誤差がある点か。
未来の倫太郎が開発したソレは完全ではなかったのか。はたまた、世界線を移動したときは「0.409401」だったが倫太郎がMr.ブラウンに鈴羽のその後の顛末を聞いたことで「0.409031」に移動したのか。だが、移動したなら倫太郎が感知しているはずなので、この可能性は薄いのか。まさかの作画ミスってことはないですよね(笑
さて、この世界で鈴羽は50代で病死している。思春期を戦場で生き、二度のタイムトラベルをした身はもしかしたら寿命が大幅に縮んでいたのかもしれない(2000年代でも50代は比較的、短命な方だろう)。
だが、鈴羽には悪いが問題はそこではない。
最大の問題は、鈴羽が自分に課した任務――IBN5100を入手できたのかどうか。入手できたのであれば、かつての世界線同様、IBN5100はおそらく鈴羽の手によって(あるいは鈴羽が信頼出来る人物によって)るかの実家の神社に奉納され、今頃倫太郎の手に渡っているはずである。
しかし、そうなっているかどうかが、“今”の倫太郎には解らない。なぜなら“今”の倫太郎は、別の世界線から移動してきたせいで、今の世界線の記憶を持たないからだ。
仮にIBN5100を無事入手していたとしても、最初の倫太郎のDメールがSERNによってキャッチされており、IBN5100を使ってハッキングし、SERNのデータベースからその事実を抹消しないといけないことは、“今”の倫太郎でなければ知らないことなので、この世界の倫太郎と仲間たちはそんなことは知らないはずだ。
IBN5100がない場合も同様だ。結果としSERNのデータベースからメールデータを削除しないといけない。しかし、鈴羽が病死で亡くなっている以上、彼女は自分の人生を悔いて命は絶っていないようだ。それはつまり、IBN5100の入手そのものは鈴羽によって成功し、奉納もされた(あるいは信頼出来る誰かに託された)が、その後の顛末がうまくいかなかったということだろう。
どちらにせよ、そうなれば、まゆりは現段階では生きてこそいるが、まだ危機は去ったわけではない、ということ。
倫太郎は自分の送ったDメールを否定する文章を送り、その通りに過去の倫太郎が行動したことによって未来は変わり、ダイバージェンス数値は1%台へ向けて回復した。そうなれば、次に倫太郎がするのはるか、フェイリス、萌郁のDメールの否定ということになるのか。それとも一気に最初のDメールを否定するためのDメールを送るのか。
どちらにせよこれからがとても楽しみである。
余談だが、鈴羽がMr.ブラウンを救い、そのMr.ブラウンに未来の鈴羽は仕事を与えてもらっているというは、とても因果なのだなと感じた。
また今回の鈴羽の回想での血の涙のシーンはゾクッと来た。左目では普通に涙を流しているのに、右目だけは血の涙を流している。それは左目の涙が悲しみを、右目の涙が血が滲み出るほどの激しい後悔をしている暗示なのだろう。
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作画ミスなのか意図してそうしたのかは分からないが
ダイバージェンス値が変動するときの違和感の描写がないから
おそらく作画ミスじゃないかな