マスラオ(次世代機開発用性能検証機)

こっちにガンプラアップするの久しぶりかもしれない。最近は、MGの方にアップして終ってたからなぁ。
そんなわけで、久々にアップです。かなり細かく設定も組んでみました(笑
マスラオ・スサノオとブレイヴの中間型のような機体として考案。格闘戦のイメージが強いマスラオ・スサノオから、射撃戦や高機動戦のイメージが強いブレイヴへとどのようにして変貌を遂げ、開発されていったのか。公式設定上では、オーバーフラッグにマスラオ・スサノオで得られたデータをフィードバックされたことになっていますが、その前段階でこのような試験機があったのではないかという妄想w
HGマスラオとHGゲルググJのミキシングビルド。そこそこ良いものが出来たとは思っている(いろいろと粗い部分も多々あるが)。
詳細は追記からどうぞ。
マスラオ(次世代機開発用性能検証機)


解説
西暦2313年初頭(劇場版の約1年半前)にビリー・カタギリを中心にする旧ユニオン・AEU技術者が集った地球連邦軍次世代制式採用機(のちのブレイヴ)開発チームで運用されていた次世代機開発用性能検証機で、ブレイヴ開発のために必要なデータを収集するために用いられた機体の一つである。
西暦2312年、A-LOWSは解体され、地球連邦政府は大統領始め議会・議員も刷新、連邦軍も再編されることとなった。地球連邦の新大統領によって宥和政策が打ち出され、再編された連邦軍もまた軍備縮小路線での再編が進められることとなった。しかしながら、TRANS-AM技術の普及によって火星圏にまで行動範囲の広がった人類を防衛しなければいけないにも関わらず軍備が縮小されてしまう状況は治安の悪化を招きかねないと危惧した軍上層部は、新たに広範囲をカバー出来る要素を兼ね備えた、より性能の高い次世代機への転換を決断し複数の開発部署に対して次世代機採用のトライアルを実施すると発表した。
次世代制式機採用のトライアルに対して、旧ユニオン・AEUチームは(パイロットの高い技量があったとはいえ)ソレスタル・ビーイングのフラグシップ機であったダブルオーライザーのTRANS-AM状態と互角に渡り合ったTRANS-AM実装機であるマスラオおよびスサノオに注目し、これらの機体をベースに次世代機の開発を進めることを決定。そのため、次世代機開発にはマスラオおよびスサノオの主任開発者であるビリー・カタギリを中核に据えることになった。
当初より軍上層部が出した広範囲をカバー出来る要素として旧ユニオン・AEUチームはかつてのユニオンフラッグやAEUイナクトと言った変形機構を盛り込むことによって満たすことを想定していた。マスラオ・スサノオもユニオンフラッグ(オーバーフラッグ)をベースにした機体ではあったが、これらの機体は変形機構をオミットしている上にミスター・ブシドー用に徹底的にチューニングがなされており、特に武装面で格闘戦特化型と呼んでも差し支えない状態となっていたのがネックであった。
一般的に制式採用される量産機のほとんどが格闘兵装よりも射撃兵装を充実させていることもあり、可及的速やかにマスラオ・スサノオは現時点でどこまで射撃戦闘に対応可能なのか徹底的に調べる必要があった。そのために急遽建造されたのが本機である。
建造にはマスラオとスサノオの余剰パーツや予備パーツによって行われており、マスラオのパーツが81%、スサノオのパーツが19%を占めていたと言われており、そのため本機は「スサノオ」ではなく「マスラオ」の名称や型式番号を継承している形を取っている。より性能の高い後継機であるスサノオのパーツ使用率が低いのは、単純にマスラオの余剰パーツがそれなりにまとまった数存在していたことが原因である(スサノオはマスラオの強化発展型で、マスラオを母体として改造した部分とは別により完成度の高いTRANS-AMを再現するためフレーム単位でマスラオからスサノオへ移行する際にパーツ交換が行われており、その時交換されたマスラオのパーツが大量に残っている)。
建造当初は原型機であるマスラオとほとんど同じ外観で、一部に盛り込まれたスサノオのパーツ(その多くがTRANS-AM用の内部パーツと言われる)によって性能が数パーセント向上しているだけの機体に、既存のGNビームライフルや射撃兵装をマニピュレータで保持させて射撃試験を行うだけであった。
しかしながら、当然検証試験は回数を重ねるごとに単なる射撃だけでなく、連射、乱射、狙撃などが複雑になり、携行兵器だけに限らず内蔵火器に対する試験運用データも必要となってくることになり、その都度本機は装備の移設、増設を日常茶飯事に繰り返してきた。故に本機は特定の装備や形態を指し示すものではない。強いて挙げれば、ブレイヴの試作機がロールアウトする直前の西暦2313年年末前後には改修はされることはなくなったと言われ、その時の装備や形態を本機だと指し示す事が出来る。
本機は前述の通り、主に射撃データ収集のために運用・改修が立て続けて行われた機体である。
その結果、長距離射撃・超長距離狙撃の試験運用を可能にするため頭部の大型のグラビカルアンテナは、ビームチャクラム発生器がオミットされた代わりに最新型へと換装されたものになっている他、頭部中央には新たに索敵用のブレードアンテナ、背部には狙撃用のレーダーやセンサーの集合体であるバックパックが追加されている。
他にも内蔵火器試験のために前腕部に増設されたGNビームマシンガン、TRANS-AM連続稼働時間延長試験やTRANS-AM中の射撃性能検証実験のために機体のGN粒子貯蔵量を拡張する目的で背部にあったGNコンデンサーは腰前部へ移設され、GNスラスターを兼ねた追加の大型GNコンデンサータンクを腰背部に設置されている。また、機体各部には射撃戦闘に対応するための増加装甲板や増加した装甲を補うための追加スラスター類が増設されている。
機体は晩年、主に次世代機用の射撃兵装(のちのGNビームライフル・ドレイクハウリング)のプロトタイプとも言うべきGNマルチプルライフルの試験運用を行ってきたとされている。これはイノベイドのガデッサを除けばこれまでの地球連邦軍には存在しなかった長距離狙撃用の専用ライフルであると同時に多様性を盛り込んだ画期的な武装であった。
通常時はパルス状のビームペレットを連射可能なGNビームマシンガンとして運用可能だが、出力を上げ単発射撃を行うことでGNスナイパーライフルとして運用することも出来る上に、粒子量が増大するTRANS-AM時限定であるがさらにGN粒子をチャージして撃ち出すことで砲撃クラスの射撃を行うことも可能と言う三役を兼ねる射撃兵装だった。そのアイディアのベースにソレスタル・ビーイングのケルディムガンダムがあることは想像に難くなく、ソレスタル・ビーイングのガンダムたちが用いていたクリスタルセンサーも再現出来ないかと地球連邦製の大型クリスタルセンサーも銃身下部に装着されている。
本機で得られた射撃データおよびTRANS-AMに関するデータは膨大で、その多くがトライアルにかけられる地球連邦軍次世代制式採用機(ブレイヴ)へと活かされることになる。専用のGNマルチプルライフルこそクリスタルセンサー含めコストが高過ぎる上に、複数の機能を単一の銃身で賄おうとする発想が逆に武装の安定性や整備性を低下させたため、機能を分散させたドレイクハウリングへとチューンダウンされたものの、前腕部のGNビームサブマシンガンや増設タイプのプロペラントタンクなどのちのブレイヴへと繋がる部分も見受けられる。
また外観上は判らないが、射撃戦闘・TRANS-AM実験運用中に搭載された本機の試作OSは数度のアップデートを繰り返されたのち、ブレイヴに搭載される新型OS『LEIF』の原型となった。
本機は西暦2314年初頭にはその役目を終えると、研究チーム内の格納庫で放置され翌年に予定していた解体までの時間を静かに過ごすはずであった。しかしながら、同年ELSが地球に出現。月と同クラスの大型ELSが地球に迫っていることが判明すると、ELSに取り込まれにくい長距離狙撃が可能なMSとして早期から軍上層部によって目をつけられ、ELSとの決戦二か月前に接収されると試験機だった本機は一部内装を実戦に耐えうるだけの強度を持つ部材に交換された以外はほぼそのままの状態でELSとの決戦に投入された。
長距離狙撃を期待されており配置されたのは司令艦となったソレスタル・ビーイング号直下だった。出撃後、多数のELSをその狙撃能力で撃退したと言われているが、最後にはELSに取りつかれたのち、一体でも多く道連れにしようとTRANS-AMのオーバーロードによって自爆し、機体は消滅した。
外観


立ち姿は、マスラオっぽさを残しつつどうイメージを変えるか模索して、肩にパーツを追加し、胸にも四角い箱のようなものを増設(設定上は30mm機銃の弾数増設ユニット)。肩はゲルググJとアヴァランチエクシアのパーツだったと思う。
胸のでっかい四角のパーツはちょっと忘れてしまったw
頭部はゲルググJの隊長機用のアンテナを移植して三本角へ。マスラオ本来のアンテナは先端部をカットして使用した。あとは前腕部にゲルググJの腰アーマーのパーツを流用した他ゲルググJのビームマシンガンをカットして接続している。
背部姿ではまるっきりバレバレだが、腰背部とバックパックはそのままゲルググJ。バックパックは余っていたエクシアのパーツからコーン部分を持ってきてこっそり増設している。
ショルダーアーマーの裏側は撮影した時に塗りの甘さに気付いたwww みっともねぇw 普通のMSだとショルダーアーマーで隠れて見えない部分だからなぁ、あそこ(汗
下半身は上半身よりも改修点が多い場所で腰中央のユニオンマークはバックパックからそのまま移植。太もも、足首にはエクシアからパーツを流用してくっつけている。

武装はGNマルチプルライフルを、ゲルググJのビームマシンガンにMG Vガンダムの銃口部分を移植し、さらにケルディムのクリスタルセンサーやら何やらを組み合わせて作った。意外とそれっぽく出来たような気がしている。ちなみにケルディムのクリスタルセンサーは無改造で取りつけられたのが意外だった。
さらにマルチプルライフルの後部にマスラオのサーベルの鍔の部分のパーツを取りつけて、半ば強引にケーブルと繋げられるようにしてみた。このケーブル、なかなか使われる機会がなかったけど、本来はこう言う使い方をするんだと思う。
サブ武器。右手はGNビームガンでMG Vガンダムのビームライフルの基部の部分を流用し、後部にセンサーを増設しているが、たぶんこの写真たちでは気づけない(失敗した(ノ∀`*)アイター)。左手はGNビームサーベルでこちらはマスラオのもの。どちらも腰のサイドバインダーに装着可能になっている。
塗装
下地にサーフェサーを吹いた後、
本体の爽やかな青:ガンダムカラースプレー・Gブルー1
黒に近い青:タミヤカラースプレー・ディープメタリックブルー
紫に近い青:ガンダムカラースプレー・Gブルー2
グレー:タミヤカラースプレー・ヘイズグレイ(タミヤ)
武器:タミヤカラースプレー・ガンメタル(タミヤ)
という感じ。
武装
レーザー機銃
頭部に2門装備するマスラオと同型の装備。他の火器と違い、粒子ビームではなく高指向性レーザーを発射するものである。
30mm機関砲
胸部に2門装備する実体火器。のちのブレイヴにも継承されるもので見た目はマスラオのGNバルカンとほとんど変わらない。
本機では中期頃の射撃兵装検証試験の際に、内蔵火器試験が実証されることになり、両腕部のGNビームマシンガンの増設と同じタイミングで胸部装甲ごと交換された。装弾数の向上も検討された結果、胸部装甲に大型の弾薬庫(胸部の謎の四角いブロック部分がこれw)が追加されているのが見てとれる。
その後、この装備によって得たデータをフィードバックしたブレイヴではこの突き出した大型の弾薬庫は変形機構の邪魔になるなどの面からオミットされた。

GNビームマシンガン(手首の銃口)
両腕に装備されたビームタイプのマシンガン。本機が中期の射撃兵装検証試験中に増設された内蔵火器。GNバルカンと違い、両腕に装備されることで射角を広く取れることと手持ちの携行兵装を装備したまま運用可能である点で大きな注目を浴びた。
後述のGNビームガンのデータをフィードバックして開発されたこともあり、従来のGNバルカンに比べて威力、連射性、命中率、射程など必要な要素全てで高水準を保っている。
GNビームガン(左手に装備しているヤツ)
本機が初期の射撃兵装検証試験中に運用した射撃兵装の一つ。GNビームライフルとしての威力を保ちつつどこまで小型化と軽量化が進められるか突き詰められた結果の超小型ライフルである。
もともと次世代機はマスラオをベースにフラッグの設計思想をミックスしたTMS(トランスフォーム・モビルスーツ=可変型MS)を想定しており、高い機動性とそれを実現するための軽量性が求められた。そこでマスラオの高機動性でも運用可能で、なおかつ装備しても機動性が低下しないものをと考案されたのが射撃兵装の徹底的な小型化と軽量化であった。数度の試作ののちに誕生した本装備は、名称こそその小型の外観からGNビームガンと呼称されるが、実際にはその小型・軽量さとは裏腹にGNビームライフルとGNビームマシンガンの中間に位置するほどの威力を発揮するものとなった。
しかしながら、徹底された小型化と軽量化のために銃身内部のGNコンデンサーのほとんどをオミットするという決断を下しており、銃本体には兵装を起動させて一発撃てるかどうかGN粒子量しか貯蔵出来ないという欠点もあり、小型ではあるものの若干連射性能が低いという運用結果が残っている。
とは言え、これだけの小型化と軽量化である程度の威力を維持している技術力は高く、この技術はのちに本機の両腕、およびブレイブに装備されるGNビームマシンガンへと継承される。
その小ささから装備していても特に機体の運用には大きな問題がなかったため、検証試験終了後も本機の緊急用の非常装備として左バインダーに装備されていた。

GNビームサーベル
マスラオに装備されていた高出力ビームサーベル。もともとはロングビームサーベル『ハワード』、ショートビームサーベル『ダリル』の二振りであったが、そちらはスサノオに移植されてしまった。その後、二振りのビームサーベルのデータをフィードバックし、予備パーツで組み上げたのが本装備である。よってその外観はマスラオが用いていた高出力サーベルと同じだが、内部機器は一部刷新されており、本装備は刀身を戦闘中にコックピットからロング、ミドル、ショートと選択が可能に調整された試験装備。
リーチは長いが刀身が細く出力がやや弱めのロングサーベル、リーチは短いが刀身が太く出力が高いショートサーベル、リーチ・出力が両者の中間点にあるミドルサーベルの三形態を取ることが可能である。
主に射撃兵装と格闘兵装の同時運用にかかるOSや機体フレームへの負荷の検証に用いられたもののため、本機は右バインダーに一基装備するだけとなっている。実質的な後継機であるブレイヴのGNビームサーベルにはこの機能を盛り込まんだタイプを指揮官機のみ採用し、一般機では採用を見送られた。それは、射撃兵装を充実させたブレイヴにおいて格闘兵装を充実させ過ぎることは搭載するOSや搭乗するパイロットへの負荷が大きくなるとしたためであり、指揮官機には装備されたのも指揮官機に搭乗するのがグラハム・エーカーであったからであった。


GNマルチプルライフル
主に次世代機用の射撃兵装(のちのGNビームライフル・ドレイクハウリング)のプロトタイプとも言うべき射撃兵器。これはイノベイドのガデッサを除けばこれまでの地球連邦軍には存在しなかった長距離狙撃用の専用ライフルであると同時に多様性を盛り込んだ画期的な武装として試験運用されていた。
通常時はパルス状のビームペレットを連射可能なGNビームマシンガンとして運用可能だが、出力を上げ単発射撃を行うことでGNスナイパーライフルとして運用することも出来る上に、(粒子量が増大するTRANS-AM時限定であるが)さらにGN粒子をチャージし背部から伸びるケーブルを直結させた状態で撃ち出すことで砲撃クラスの射撃を行うことも可能と言う三役を兼ねる射撃兵装として運用されていた。
そのアイディアのベースにソレスタル・ビーイングのケルディムガンダムでソレスタル・ビーイングのガンダムたちが用いていたクリスタルセンサーも再現出来ないかと地球連邦製の大型クリスタルセンサーも銃身下部に装着されている。
しかしながら同一の銃身で射撃、狙撃、連射を行うことは銃身やライフルそのものに大きな負担をかけることとなり、兵器としての安定性や整備性に欠くものとなってしまった。そこで制式採用の武装はオーバーフラッグのトライデントストライカーをベースに再開発が進められたが、その過程で射撃、連射、砲撃の機能をパーツごとに分割させパーツの脱着によってマルチプルに運用出来るよう改良が進められドレイクハウリングが開発された。
ちなみに、クリスタルセンサーはコスト面の問題に加えソレスタル・ビーイングのガンダムが装備するクリスタルセンサーの想定性能値に到底届かなかったという技術的な問題からドレイクハウリングへの採用は見送られた。
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