Steins;Gate 第12話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Steins;Gate]
『静止限界のドグマ』
≪あらすじ≫
タイムリープマシンは完成した。これによって人は記憶を48時間だけではあるが、過去へと飛ばせる可能性を得た。しかし、過去に送るものが記憶である以上、誰かが実験をしなければこの成否は解らない。誰もが躊躇う中、倫太郎はタイムリープマシンを然るべき機関に預けることを提案する。
事の重大さに気付いたラボメンたちも倫太郎の提案を受け入れる。
タイムリープマシンを公表することを決めたラボでは完成報告会と称してパーティが開かれることになった。たまたま居合わせることになった鈴羽と紅莉栖が再び険悪なムードになるが、そこはまゆりの仲裁で事なきを得る。
楽しい時間は過ぎ去った。TV画面から山手線の爆破予告が流れ電車が止まっているというニュースを目にする倫太郎たち。そのニュースを見て驚く鈴羽は何かを言いかけるが、そのままラボを飛び出してしまう。そして、入れ替わるようにラボに突入してきた武装集団。その中には、ラボメンのはずの桐生萌郁の姿もあって――
≪感想≫
◆椎名まゆりという存在
そもそもの発案者である倫太郎、SERNをハッキングするだけの力を持つダル、実際に理論を構築し機械を完成させた紅莉栖。彼らの能力の高さは、SERNも認めるところなのだろう。だから突入してきた萌郁は、彼らの身柄を拘束することを目的とした。単純にタイムリープマシンだけを回収したところで使い方が解らなければ意味はないし、これだけの機械が発明出来るのであれば将来的に人体をそっくりそのままタイムトラベルさせる領域にだって辿り着くかもしれない。
だが、SERNはそうした科学的な能力を持たないまゆりを切り捨てた――もしかしたら、このラボの中で重要な役目を担っているかもしれないはずのまゆりを、だ。
椎名まゆりは潤滑油である。
それが私の現段階での彼女の評価。倫太郎、ダル、紅莉栖、さらにはるかやフェイリス、鈴羽といった個性の強い人たちが、一つのラボのメンバーとして歯車となって機能するわけだが、強過ぎる個性は歯車のかみ合わせが悪かったり、摩擦が強過ぎたりして本来の機能を発揮しきれないかもしれない。
そんな時にかみ合わせを良くしたり、摩擦を弱めてくれるのが潤滑油。そうすることで歯車は本来想定していた機能通り、あるいはそれ以上のスペックを発揮する。
個性の強過ぎるラボメンに対して、誰とでも仲良くなれて偏見なく接することが出来るまゆりの存在はやはり大きい。もう解りきっている紅莉栖と鈴羽の険悪さをあえて改めて示したのも、そこを描写することでまゆりのこうした部分をより顕著に視聴者に伝える側面もあったのだろう。
だが、SERNはそのまゆりを切り捨てた。おそらくはラボメンであり内通者であった萌郁がSERNへの報告をもとに決定したものなのだろうが、それは報告が不十分だったかSERNには該当するスペックしか目に行かない者たちばかりなのか……まぁ、あんな研究をしているような組織なのだからたぶん後者なんだろうけど。
とにかく、まゆりがああなった以上、この先の展開は原作を知らなくても容易に想像が出来る。タイムリープマシンを使って過去に飛び、あの結果と惨劇を回避する展開だ。もちろん、それも一筋縄ではいかないのだろう。Aパート、Bパート前半と漂っていたほんわかとした雰囲気を一蹴したラストシーン。いよいよここから、シリアス全開で再び本作は走り出すのだと思うと、来週が楽しみでしかたない。
◆伏線を少し列挙してみる
1)世界線数値+タイムリープ考察
・ 1話のメール送信後 ⇒「0.571024」
・ 7話のロト6実験後 ⇒「0.571015」
・ 8話の萌郁実験後 ⇒「0.523299」
・ 8話のルカ実験後 ⇒「0.456903」
・ 9話のフェイリス実験後 ⇒「0.409420」
・ 10話の自分へのメール後 ⇒「0.337187」
今回も変化なし。次回は過去を変えられれば世界線は変動すると思うけど、果たしてどうなることか。
タイムリープマシンは携帯電話の拡散電波を利用する、という手段で過去の自分の記憶を上書きする模様。そもそもメールを送るのに携帯電話の受話器を耳に近づけるだろうか?(苦笑 いや、それだからこそ普段から相手と繋がっていない携帯電話を使って独りごとを呟いている倫太郎ならあり得るか(マテコラ
正直、拡散電波でそんなことが出来るとは思わないけど、フィクションだからねw 拡散電波と言えば最近、携帯電話の拡散電波が人体に与える影響として発がん率云々の研究がフランスかどこかで出ていたような……。
2)牧瀬紅莉栖はSERNと繋がっているのか
とりあえず、現時点ではその可能性はないと踏んでいい。そうでなければ、SERNと繋がっていると思われる萌郁が突入してきた時に彼女まで手を挙げる必要はない。彼女が被害者であることを演じる必要性があったなら話は別だが。
執拗に鈴羽は紅莉栖がSERNと繋がっていることを口にしていた。鈴羽を未来からのタイムトラベラーだと仮定した場合、鈴羽のいた世界線では紅莉栖はSERNと繋がっていたのかもしれない。あれだけの頭脳を持つ才女である。例えば、何らかのきっかけで「タイムマシンは実現出来るのではないか」という理論に到達し研究すれば、SERNが彼女をスカウトしたと言う展開も考えられる。
あるいは、違う世界線では萌郁たちがラボに突入して来ず、倫太郎たちはタイムリープマシンを公表。然るべき機関としてSERNが選ばれてしまい、タイムリープマシン構想に一役買った紅莉栖はSERNの所属になった、とか。
鈴羽の口ぶりからすればそんな感じではあるが、果たして…。
3)桐生萌郁
大方の予想通り怪しい萌郁は、その期待を裏切らずSERNのエージェントとして再登場した。
おそらく山手線の爆破予告を出したのも彼女たちだろう。襲撃するにしてもラボに人が残っていなくては意味がない。電車を爆破予告で止めたのは、ラボメンをラボに足止めすることが本来の狙いと考える方が正しいだろう。鈴羽も山手線爆破予告のニュースを見て「みんな、今すぐ――」と言いかけていた。おそらく「逃げて」と続けたかったのだろうが、それは未来が変わってしまうからなのか、言い続けることを止めて鈴羽はラボから退避した。
鈴羽が一人で逃げた、とも考えられなくはないがその可能性はたぶん低いだろう。逃げることはみんなでも出来たはずだし、それならばあんな苦渋の決断をしたような顔でラボを飛び出すのは逆に不自然だ。鈴羽はあの場所で起こることを知りながらも、それを止めることが出来ない理由を抱えていたと考える方が自然ではないだろうか。
萌郁がSERNのエージェントなら極秘裏にSERNとラボと回線を繋げたことに彼女も一役買っているのかもしれない。そもそもDメール、タイムリープマシンの完成もそうだし、ダルがSERNにハッキングしている事実も萌郁からSERNに漏れているのはほぼ確定だろう。
安易にペラペラと秘密を漏洩したダルやまゆりのツケがここにきてようやく返ってきたという感じだ。
萌郁がSERNのエージェントだとすると、倫太郎にとっては大きな難題になる。現状では問題視されていないが、もし過去改変による世界線移動の数値を1%に近づけることが目的になるのならば、倫太郎は萌郁の送ったDメールを否定する行動を取らないといけない。相手がSERNのエージェントだとするなら、そこには何かしらの高いハードルと弊害が待ち構えていそうなものだが……。
◆余談
今回は“時を刻むことを止めた時計”という演出が目に見えてあからさまだけど、その分巧く見えたと言う印象。
しかしもし紅莉栖と父親を和解させるなら倫太郎を連れていくよりまゆりを連れていく方が良い気がしてきた(ノ∀`*)アイター
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…いや、電プレでネタバレ食らって知ってたんだけどね(笑)
だってまさかゲームの記事の最初に死んだまゆりを岡部が助けようとするゲームだとか書かれてるとは予想だにしなかったし(笑)
でも観てたら全然そんな気配ないし秋葉が電気街に戻ったりとか最早それ所じゃ無くなってきたし12話の承と転の切り替えで来るんだろと予想し「もう何も怖くない」などと思ってたんですが
そんなことは無かったZE!
てか死因シャイニンクフィンガーかよ!?
怪しい怪しいとは言ってましたが此処で来るとか思って無かったよ!
クリスがSERNってのは此処で捕まってタイムマシンを完成させるって事じゃないですか?
鈴羽がタイター(未来から来た)って前提の話ですが
ダイバージェンスが0%に近づくたびSERNに支配されたディストピアに近づいたって事の筈ですし
其処ではタイムマシンがSERNに独占されてる筈です
ならばタイターは元SERNの職員かSERNから盗み出したかSERNの裏切り者から手引きされた事になると思います
其処でクリスに「会った」のでは?(あまり良好な関係じゃ無さそうですが)
あと自分は鈴羽は「逃げた」と思います
電車を止める程大掛かりに来た以上車や徒歩にも手を回してる可能性が高いですからリスクを侵して全員で逃げて逃げ切れるかは解らないです
でも自分だけならタイムマシンで世界線を越えられますし逃げきれる可能性があります
目的を考えるともはやディストピアのほぼ確定した世界線には用は無いですしさっさとこの世界線に見切りをつけるべきです(それでも躊躇していたように見えましたが)