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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop カトル・ラバーバ・ウィナー

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop カトル・ラバーバ・ウィナー


このページは、「カトル・ラバーバ・ウィナー(カトリーヌ含む)」並びに主な乗機である「ガンダムサンドロック」「ガンダムサンドロック改」「プロメテウス」について記載していあるページです。

ヒイロ・ユイ
デュオ・マックスウェル(二代目、ファザー含む)
トロワ・バートン(トロワ・フォボス含む)
◇カトル・ラバーバ・ウィナー、カトリーヌ・ウード・ウィナー
張五飛

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ネタバレ、憶測などを含みますので、それを容認できる方のみ、先へお進み下さいませ。


最終更新日:2017年06月04日

カトル・ラバーバ・ウィナー


◆基本データ◆
本名:カトル・ラバーバ・ウィナー
偽名:W教授(FT時)
出生:AC180-存命(MC0022時)
年齢:15歳(本編)⇒16歳(EW)⇒40代前半(FT)
主な搭乗機:《ガンダムサンドロック》《ガンダムサンドロック改》
声:折笠愛


◆概要◆
本編・EWに登場したガンダムのパイロット。ガンダムのパイロットとは思えないほど優しい性格で、L4コロニー群の名家であるウィナー家の長男。アラブ系の血筋を引いているが、その髪は流れるような金髪であり、容姿は非常に中性的。「宇宙の心」と呼ばれる特殊な感応能力を持つとされるが、それがどのようなものなのかは不明。彼特有の優しさゆえの力なのかもしれない。

主に《ガンダムサンドロック》、《ガンダムサンドロック改》のパイロットを務め、本作においては現役を引退しW教授として新型機《白雪姫》《魔法使い》の開発に務める。

優しい心の持ち主である一方で思い込みも激しく、幼い頃には自分が試験官出産ではないかと懸念に囚われて家出をしたり、父の反発を知りながら「戦争は悲しい。でも、誰かが戦わなければ、この戦争は終わらない」という意思のもと、《ガンダムサンドロック》のパイロットとしてオペレーションメテオに参加。さらに封じられていた《ウイングガンダムゼロ》を狂気の一心で製造してしまうなど、危険な一面を併せ持つ。

《ガンダムサンドロック》、《ガンダムサンドロック改》に搭乗するがその他には、《エアリーズ》や《ウイングガンダムゼロ》《メリクリウス》にも搭乗した経験がある。


◆来歴◆
父親はザイード・タブラ・ウィナー、母親はカトリーヌ・ウィナー。母親はこの時の出産が原因で命を落とす。

L4コロニー群における有名資産家であるウィナー家の長男として誕生したのだが末っ子であり、上に試験官ベイビーの姉が29人いる(そのためウィナー家で自然出産の形で誕生しているのはカトルだけ)。

これらの経緯からカトルは自分も試験官ベイビーではないかと思っており、そのことで当初は命に対して軽く考えており、特に自分の命を軽んじていた。有名資産家で育ったため、英才教育を受けており、その中にはMSの操縦なんかも入っていたと言われ、この当時にはすでにOZの部隊と単身渡り合うだけの技量を持ち合わせていた。

非常に荒れた生活を送り、自らの出生に反発して家出をすることもあったが、その際に偶然知り合ったマグアナック隊の面々との邂逅で、自分自身を恥じ命の大切さを実感。OZに追われるマグアナック隊に代わって、単身その機体を一機だけ借り受け自ら囮となることでマグアナック隊の逃亡の時間を稼いだだけでなく、OZの部隊を撃退し生還している(この時の邂逅と行動によって、マグアナック隊はカトルに心酔することになった)。


(ここからTV本編)
AC195年4月7日、自らを支援していた組織の命令を無視し通信機を破壊したH教授に《ガンダムサンドロック》を託されると、そのままコロニーが落ちぬままオペレーションメテオを実行し地球に降下。中東付近に落下したと思われ、即座にかつて知り合ったマグアナック隊を中心とする反連合組織と合流する。

その後、マグアナック隊との連携を取りながら各地を転戦し任務をこなしていく。生来の優しい性格もあり、危険な任務や中東から遠方の地が任務の場合は、マグアナック隊には秘密のまま単独で任務をこなすこともあった。

各地を転戦する途中でヒイロを始めガンダムパイロットと知り合って行く。とてもMSのパイロットとは思えないほど、生まれの良さを示す気品とそれを鼻にかけない素直で優しい性格を併せ持っており、殺伐としていることが多いガンダムパイロットの中では貴重な存在となる。

陽気な性格のデュオはもちろん、寡黙な性格のヒイロやトロワともそれぞれ一時期行動を共にしていたこともあり、ほとんど接点のなかった五飛とも《ピースミリオン》で合流した時には気さくに話しかけ調和を図っていた。ガンダムのパイロットに限らず、リリーナ、ノイン、キャサリン、ドロシーとも親交があった。

その外見とは裏腹に高い戦術眼と指揮能力を兼ね備えており、愛機《サンドロック》は他のガンダムに比べ通信・指揮系統の機能が強化されていた他、彼自身AC195年の終わりには個性の強いガンダムパイロットのみで構成されたガンダムチームのリーダー役を務めるほどであった。

AC195年オペレーションデイブレイクとOZのコロニー融和政策によりコロニーからも敵視され始めると、地上での活動に限界を感じて宇宙に上がるためスペースポートを攻撃。デュオ、五飛がそれぞれのガンダムと共に宇宙に上がるのを見届けた後、足止めのため自分が搭乗したままで《サンドロック》を自爆させようとするが、H教授によって組み込まれていたMDシステムの原型と思しき機能によってコックピットハッチが開き、自動で《サンドロック》が敵部隊に歩むようプログラムされており、カトル自身はその意図を汲み取り自爆の難を逃れ、シャトルで地球を脱出。旧OZの残党に救われながら、故郷であるL4コロニーへと帰郷する。

しかし当初よりオペレーションメテオを始め武力行使に反対だった父親との確執は埋まらぬまま、OZの策略によって目の前で父親を喪う。そのことで理性が崩壊したカトルは、かつてH教授が強力過ぎるために封印した最初のガンダム《ウイングガンダムゼロ》を設計図面だけの状態から短期間にて製造。その後“ZEROシステム”に精神を飲み込まれたこともあって、宇宙進出したOZと武装したコロニーの両方を目標に武力介入を再開する。

狂気のままコロニーすら落とすカトルは、トロワの捨て身の説得とヒイロの攻撃によって理性を取り戻し我に帰る。その後、OZに捕えられるが騒乱に乗じてヒイロを連れて脱出し地球へと降下。サンクキングダムに身を寄せ、サンクキングダム崩壊後はノインと共に宇宙へと再び上がり、《ピースミリオン》に合流する。

《ピースミリオン》合流後、自分が暴走してしまった時の多くの罪を自覚しながらも償う答えを捜し続け、ヒイロ・ユイ始め他のガンダムパイロットとの交流を経てその答えを自分なりに見い出す。

最終調整を済ませ宇宙用に改良した《ガンダムサンドロック改》に登場し他のガンダムパイロットたちと共にEVE WARSに参加。個性の強いパイロットたちを、一時自らを狂気に堕とした“ZEROシステム”の力を克服して使用し彼らを統率。最終決戦ではホワイトファングの主戦力であったMDの中央制御室でドロシーとのフェンシングでの決闘を行い敗北するが、トロワによって救いだされている。

P3事件にも当初から関わっており、パーフェクト・ピース・ピープルという組織が怪しいと嗅ぎつけ調査をしていたが、逆に薬物を投与され催眠操作によって操られてしまう。催眠状態からは脱出、ヒイロらも合流したことでP3事件は解決に導くが、自分たちが持つガンダムが争いを呼ぶ兵器であることを認識し他のガンダムパイロットに、P3事件の中核であったMD自動製造プラント《ウルカヌス》と共にガンダムの廃棄を提案する。


(ここからEW)
AC196年12月、かねてから提案していたガンダム廃棄を実行に移す。

AC196年12月24日、マリーメイア・クシュリナーダが決起するといち早く再びガンダムが必要になることを予見し、ヒイロとデュオにX-18999コロニーの安定化を任せ、自らは太陽へ向けて投棄したガンダムの回収へと向かう。マグアナック隊の力もあり、なんとかガンダムの回収に成功。資源衛星で地球圏に戻ろうとしていたが、ヒイロの要望を受けて《ウイングガンダムゼロ》だけは先んじて地球圏へ向けて射出した。

地球圏に帰還するまでに残ったガンダム3機の整備を完了させると、デュオ・トロワと合流後、ブリュッセル大統領府へと降下。同施設を占拠したマリーメイア軍と戦闘を開始する。敵パイロットの命を奪わないというかなり制約の強い戦い方を自らに課しながらも多数の敵MSを行動不能に陥れた。

マリーメイア事変解決の後、ウィナー家の当主として忙しい日々を送っていた。しかしながら自分にはウィナー家当主と言う立場が好きではなく、全てにおいて如才ない彼だったが会社経営だけは克服できない壁のようなものにぶつかっていたともされ、彼からすれば数少ない苦手なことだったのかもしれない。それでも人一倍諦めることが嫌いな彼は精一杯努力していたと言われている。

AC197年4月7日に起きた『「次の政府(エピオン・ド・テロス)」事件』の際には五飛の要請を受けて、プリベンターの作戦に参加している。その際に五飛からは「他の誰よりも(必要だ)」と評価を受けており、EVE WARSの際にガンダムチームのリーダーを務めたことを含め、その才能と実力をかなり高く評価されていたようである。

高い指揮能力と知性でテロリストたちの上を行く作戦で、エピオン・ド・テロス事件を終結に導こうとしたものの失敗。何とかその高い知性と知識で真相を知るドクターJにまで辿り着くなど善戦はしたものの、「命を優先」した作戦を取ったために最も守るべきリリーナが瀕死の重傷を負ったことに強い罪悪感を覚える後味の悪い結末を経験することになった。


(ここから本作)
ここから以下はW教授としての項。いつの頃からこうなったのかは不明だが、コールドスリープから目覚めたヒイロからすると「迷いがなく冷徹になった」らしい。

MC0016年前後にウィナー家所有の資源衛星の古い格納庫に解体したまま保存された《ガンダニュウム合金性モビルスーツ》が発見され、それを知った五飛から接触を受け、協力を決意。ウィナー家の運営を姉たちに任せると火星に移住。トロワを誘い、《ガンダム》の開発を開始した。

しかし、思いのほか開発は難航。かつて《ウイングガンダムゼロ》を開発したカトルは、「あれ(《ウイングガンダムゼロ》)は僕が造ったんじゃない。憎しみと復讐に造らされた。狂気と奇跡の産物であり、もう一度造れと言われても不可能」とのこと。

特に《ガンダム》を動かすためのソフトウェア面の構築が最大の課題で、かつてのデータがAC暦当時に全て完璧に抹消されていたため一から構築する必要があった。
その後MC0022年までに約六年かけてW教授を名乗るようになったカトルは完成させた(火星暦で六年なので地球暦なら十二年もかかっていることになる)。

MC0021年FIRST WINTERに火星連邦政府初代大統領ミリアルド・ピースクラフトを暗殺した名無し(後のトロワ・フォボス)を勧誘した際の回想シーンに登場。個人差がある火星特有の風土病の症状が極めて軽いのか、あるいは火星圏での活動歴が短いのか、40代前半のはずだが銀髪の“青年”として描かれている。

ちなみにWは「ウィナー(Winner)」の頭文字であると同時に「ウイング(Wing)」の頭文字でもあるらしい。「ウィナー」はともかく、どうして「ウイング」が頭文字なっているのかは不明。

性格はあまり変わっていないようだが、感情の起伏は激しくなっているようにも感じられる。またドクトルTに言わせれば「クセのある年齢の重ね方をした」「若い頃ならもう少し相手を立てることをしただろうに」と年を重ねるごとに皮肉屋になっていく彼に内心苦言を呈していたようだ。彼の姉・イリア曰く「結婚もしないし、恋をすることもしない変わった子」として育ってしまっていた。AC195年からAC196年までの戦乱で奪った命への贖罪のつもりなのか、別の意図があるのかは不明。

だが、強い贖罪意識はあるようで必要以上に自身の内面にあり『家族愛』や『思いやりの心』を打ち消しており、自分自身が誰かに『泣いて詫びて許しを請う』ことすら否定しており、そんな彼をドクトルTは「(W教授の)涙は凍り付いてしまっている」と表現した。

カトリーヌと《プロメテウス》追撃の任の際、体力が付きメディカルカプセルに入ったヒイロ・ユイに代わって《白雪姫》で出撃。カトリーヌに対し深緑色のマントを横流しを行うことで彼女と共に裏切るという偽装工作を極秘裏に行っていたが、実際にはカトリーヌの真意を見抜くためであり、自身よりも他人の幸せを優先する彼女に対し、『七つの矮星(ジーベンツバーク》』を装着した《白雪姫》で狙撃を行い、自身がカトリーヌのために用意した深緑色のマントを焼き払って、決別を示した。

彼特有の感応能力と思しき“宇宙の心”による、カトリーヌとの“読み合い”を続けたうえに《白雪姫》での出撃と狙撃によって精神を大きく摩耗させ、攻撃後一時昏倒しコックピット内で眠ってしまうほどだった。ドクトルT曰く「“宇宙の心”を持つカトリーヌ相手だったため、自身の“宇宙の心”を断ち切って油断すればすぐに同調してしまう妹とのシンクロニシティの読み合いはZEROシステム同士の戦いに近く、それを丸一日やっていたための疲弊だ」と分析した。

その後は司令官と臨時パイロットを交互に繰り返すような立ち回りをしており、時に作戦を立案し、時にヒイロに代わって《白雪姫》に搭乗して戦線に出たりもしている。

イシディス地帯での攻防戦では、ヒイロが《白雪姫》を捨てて《バベル》に乗り込んだことを知ると冷徹に「自分たちの目的はヒイロたちの救出ではなく、《バベル》の侵攻阻止」だとして、ヒイロを救出しようとするファザーと対立してそれぞれ別行動を取ることになる。

ヒイロが乗り捨てた《白雪姫》を回収すると自ら搭乗。《白雪姫》内に残っていたヒイロの「技術」と「覚悟」をイメージ・トレースすることで《黒い翼》を操るヴァンに「七つの矮星(ジーベンツバーク)・銀」を命中させるが、ZEROシステムの応用による遠隔操作をしていた《黒い翼》はそれでは止まらず、逆に《黒い翼》のバスターライフルの直撃を受けて意識を失うも命に別状はなかったようである。


◆関連キャラクター◆
※ガンダムパイロットおよび主要キャラクターを除く
ザイード・タブラ・ウィナー(父親)
カトリーヌ・ウィナー(母親)
イリア・ウィナー(姉の一人)
ラシード(懇意にしていたマグアナック隊の隊長)



《ガンダムサンドロック》


◆基本データ◆
型式番号:XXXG-01SR
全高/重量:16.5m/7.5t
装甲材質:ガンダニュウム合金製
武装:バルカン砲×2、ホーミングミサイル×2(TV版のみ)、ヒートショーテル×2、シールド(フラッシュ機能内蔵)
特殊装備:無し
備考:AC195年ロールアウト、同年改修され《ガンダムサンドロック改》になる。


◆概要◆
AC195年、オペレーションメテオに際して大気圏内での運用を前提に製造されたガンダムの1機。開発および製造者はコックピットシステムのエキスパートであるH教授で、彼が以前開発した《ウイングガンダムゼロ》から見出したスタンドアローン性(汎用性、局地適応能力)に着目して開発された。

高いスタンドアローン性を獲得するため、装甲はオペレーションメテオで導入されたどのガンダムよりも分厚く、その分厚い装甲を動かすだけのハイパワーを有する機体となっていた。結果的に主戦場となった砂漠地帯の過激な温度差のある環境ですら特に専門の処置を施さずともその性能を十全に発揮し、不整地での戦闘でもそのハイパワーな出力と堅牢性によって専用処理を施されたMSよりも有利に進めるほどであった。

また当初よりマグアナック隊との連携を想定しており、本機はマグアナック隊のリーダー機としても考えられたため、通信機能や策敵能力など指揮能力に必要な機能を他のガンダムよりも強化してある。

内蔵火器は頭部バルカン砲とホーミングミサイル(EW版はバルカンのみ)。
携行兵装として白熱化させたガンダニュウム合金の刃をショーテル状に形成するヒートショーテルとシールドがある。ヒートショーテルはビーム兵器ではないものの、それと同等以上の切断能力を有しており、EW版ではMG化(ガンプラキット化)された際に二振りのヒートショーテルを連結し長大なナギナタ形態を取ることも可能にしている(これは正式な設定ではなく、玩具化の際の“遊び”である可能性もある)。シールドは強烈な閃光を放ち目くらまし効果のあるフラッシュ機能を内蔵している。

特殊装備はないものの、上記のヒートショーテル、シールド、そして分離可能なバックパックを連結させたクロスクラッシャーと呼ばれる武装形態をとることが可能であった。簡単に言ってしまえばバックパックに内蔵されたスラスターの推力とヒートショーテルの切断能力を利用し相乗効果によってその威力を数倍に高めたクローのような武器である。
また、MG化の際には本来は改修された後の装備であるはずのビームサブマシンガンをも装備している。

また、H教授によってコックピットにはMDに近いシステムが組み込まれていた。これは本機が自爆しようとした際には腕部とシールドを使ってコックピットをガードし、その間にハッチを開きパイロット(H教授は当然カトルを想定)を逃がしながら、自爆による爆発やその余波に巻き込まぬよう自動操縦となり前進する、というものであった。AC時代において無人による自動操縦技術がどこまで発達していたかは不明だが、ツバロフとは別の側面でコックピットシステムのエキスパートであるH教授が辿り着いたMDシステムの原型とも考えられる。

武装はヒートショーテルとホーミングミサイルが主軸であり、ガンダムの中では火力に欠点を持っていた。そのため、それを補ってあまりある防御力で敵の攻撃を意にも介さず突っ込み、ハイパワーと高熱のヒートショーテルで敵を切断する戦法を取ることが多かった。しかしながら、それは本機の本来の戦い方ではなく、本来は本機を指揮官機とした集団戦を主軸においた機体であった。

オペレーションメテオで降下後、パイロットのカトル・ラバーバ・ウィナーと共に各地を転戦するも、OZのオペレーションデイブレイクとコロニーへの融和政策によってコロニーからも敵と見なされてしまう。地上での活動に限界を感じ仲間と共に宇宙に上がる際に、敵の目を引くため自爆。

その後、OZによって復元されていたものをサリィ・ポォとマグアナック隊が強奪。最終的にマグアナック隊の手に渡り、彼らの秘密基地で最終調整が施され、地球に帰還したカトルの手に戻った。マグアナックの秘密基地までサンドロックを取りに行ったカトルはその足でサンクキングダムへ引き返し、OZのサンクキングダム侵攻に対しノインの《トーラス》と共に奮戦するも力及ばず、その後彼女らと共に地球から脱出している。

その後、宇宙用の改修がままならぬまま宇宙での出撃をするが、地上用を想定していた機体のため姿勢制御用のアポジモーターやサブスラスターが不足していたせいか、まともに行動することすら出来なかったが、その場はカトルの機転と本機のスペックとポテンシャルの高さで切り抜けている。

以後、《ピースミリオン》のハワードと合流し、《ガンダムサンドロック改(資料によってはガンダムサンドロック・カスタム)》に改修されることになる。


◆アーマディロ装備
マンガ版『敗者たちの栄光』のコルシカ戦でカトルが《サンドロック》に施した追加装備。「ARMADILLO」と綴る。補助ブースターを装備した増加アーマーで、ノーマルの増設ショルダーアーマー(《サンドロック改》がEWで羽織っていた大型マントと一緒に装備した追加アーマー)をベースにその前面と側面に《マグアナック》のシールドをモデルにした補助ブースター内蔵のシールドアーマーを、背面にもブースターを装着している。本来、《サンドロック》では不可能な急速浮上・上昇で相手の頭上を取った後、パージし格闘戦に移行するのが使い方だと思われる。


◆揚陸装備
ニューエドワーズ基地への進撃の際に用いられた装備。《サンドロック》の下半身にホバー機能があると思われる大型脚部ユニットを装着し、地上の走破能力を高める装備だと思われる。マグアナック隊と共通の装備で、外観はOZの量産型支援用MS《トラゴス》のホバーユニットに近い。ユニット両脇にはウェポンラックがあり、機関砲を備えるほか、そのまま手を使わずにトリガーを引くことが可能なようだ。
ある程度の防御力向上も可能なようで、装備を犠牲にしたものの《ウイングガンダム》のバスターライフルの余波からいったんはノベンタの乗ったシャトルを守った上、《サンドロック》本体も無傷だった。


◆追加マント装備
のちの《ガンダムサンドロック改》でも用いられた追加の大型ショルダーアーマーとマント(耐ビームコーティング処理が施されているという説と、何の処理もないただのマントと言う説などがある)を装着する装備。《サンドロック》系譜としては最もオーソドックスな追加装備で、《サンドロック改》の時には大気圏突入時の高温から機体を守る役目があるとも言われていたが詳細は不明。
『敗者たちの栄光』では、TV版同様《トーラス》の地上輸送ルートを襲う際に使用していた。


◆アーマディロ装備ver.2
マンガ版『敗者たちの栄光』のOZ東南アジアスペースポート戦でカトルが《サンドロック》に施した追加装備。「ARMADILLO」と綴る。従来のアーマディロ装備と比較して、肩部の追加装甲から伸びるマウントアームには、ブースター内蔵シールドではなくミサイルポッド付きのシールドに換装されている。これらの追加装備は状況に応じて個別にパージすることも可能なようである。


《ガンダムサンドロック改》


◆基本データ◆
型式番号:XXXG-01SR2
全高/重量:16.5m/7.9t
装甲材質:ガンダニュウム合金製
武装:バルカン砲×2、ホーミングミサイル×2(TV版のみ)、ヒートショーテル×2、シールド(フラッシュ機能内蔵/TV版のみ)、ビームサブマシンガン(TV版のみ)
特殊装備:無し(一時ZEROシステム搭載)
備考:AC195年原型機の《ガンダムサンドロック》を改修して誕生した。AC196年、パイロットの意思により廃棄処分(自爆)。


◆概要◆
AC195年、事実上地上戦用として調整されていた《ガンダムサンドロック》を、宇宙戦闘に対応させるべく《トールギス》の開発者であるバーニア技術の権威・ハワードの手によって再調整を受けた機体。

《ガンダムデスサイズヘル》らのように本格的な改修を受けたわけではなく、あくまで宇宙空間での戦闘にも対応出来るようスラスターらが追加・換装された程度の小規模な改造に留まっており、外観上原型機との大きな違いは存在しない。
(EW版に限って言えば、全体のカラーリングをリペイントされている)

内蔵火器は頭部バルカン砲とホーミングミサイル。
携行兵装は変わらずヒートショーテルと専用のシールドであるが、宇宙用のスラスターを追加した際にバックパックを改造してしまったためクロスクラッシャーが使用不可になる。それを考慮し新たにビームを小型のペレット状にして連射するビームサブマシンガンが追加装備されている。これによってクロスクラッシャーは使用出来なくなったものの、これまで《サンドロック》では不可能だった中・遠距離での射撃戦闘を可能にする武装を手に入れた。
(EW版ではシールド、ビームサブマシンガンはなし。ただしHGプラモデルにはEW版用のシールドが掻き下ろされ、封入されていた)

元々指揮官機として通信機能や策敵機能が強化されていたこともあって、ソフトウェアのみの不完全なものではあるが、両手で収まる程度の小型の追加機器をコックピットに組み込むだけで《ZEROシステム》を作動させることが可能だった。カトルはAC195年に一度だけシステムを使用し、その後はシステムに頼らない指揮能力を身につけ、同システムは外している。

終戦後、月面極冠施設でハワードによって管理されていたこともあったが、P3事件などがあったことでガンダムの太陽への破棄を決定。一時はその手を離れ太陽へと投棄されたが、マリーメイア事変が起こったことで急遽回収され、再びカトルの手に戻る。

ブリュッセル大統領府攻防戦に参加し、最新鋭のMS《サーペント》相手にパイロットの命を尊重した戦いに終始しながらも数多くのサーペントを行動不能に陥らせるも、最後はヒートショーテルを2本とも折り欠いてしまい行動不能になる。
マリーメイア事変が《ウイングガンダムゼロ》による高高度射撃によって解決すると、カトル・ラバーバ・ウィナーの意志により機体は自爆によって廃棄された。

◆敗者版Eve Wars仕様
『敗者』に登場する最終決戦仕様。一気に改修されたわけではなく、順次装備されていった。

EW版との最大の違いはバスターライフルに良く似たカートリッジ式の大型ビームライフルを有している点にある。これはビルゴのプラネイトディフェンサーを容易に貫通可能なほどの出力を備えるが、ビルゴII三体分のプラネイトディフェンサーが段階的に展開された場合には無効化されてしまう。

またTV版にもあったように簡易版のZEROシステムもソフトウェアとして搭載している。



カトリーヌ・ウード・ウィナー


◆基本データ◆
本名:カトリーヌ・ウード・ウィナー
偽名:無し
出生:MC0015-存命
年齢:MC歴:7歳=14歳前後?(FT)
主な搭乗機:《プロメテウス》《スペードオブキング》
声:折笠愛


◆概要◆
カトル・ラバーバ・ウィナーの年の離れた妹(一説にはカトル用の“スペア”ではないかとも言われる)。カトルと同じように「宇宙の心」を感じ取る力があり、ヴァンはカトリーヌの宇宙の心をカトル(W教授)のソレよりも良質かもしれない、と評している。

自らの出生やここまでの経験から「自分よりみんなが幸せになって欲しい」、ヴァンから「何故生きているのか」と問われた際には「自分の命は宇宙でも軽い方だから、誰かの幸せのために戦っています。誰かが悲しむのは嫌だから」「(お兄さんが大好きなんですねと言う問いに)否定しません」と強く願う(その“みんな”の中には、自身が裏切ったドクトルTらプリベンターも含まれるほど)。

その容姿はかつてのカトルにそっくりだが、性別は女性。トロワ・フォボスが初見で少年か少女かと判断に迷う中性的なイメージで、綺麗な金髪碧眼を持つ。

カトルと違い、普段は眼鏡を着用する。視力は悪くないが、後述の出生経緯から自分を卑下しており、「自分のような存在が、この生命溢れる美しい世界を直接見るなんて申し訳ない」という想いからである。

他のパイロットたちと違い、単純な操縦技術のみならず、その場その場の状況や搭乗している機体に合わせて戦い方を変幻自在に変えることが出来る器用さ・柔軟さを持つ。その器用さゆえに、トロワ・フォボスは「器用すぎて、あの戦い方では割を食うのはいつも自分だけだ」と批評している。

その後、リリーナ・ピースクラフトの完全平和主義に賛同し兄であるW教授らを裏切って《プロメテウス》を強奪する。また“名無し”であったトロワ・フォボス、リリーナの側近の一人であるミル・ピースクラフトの両名に淡い感情を抱いている描写も見られる。



◆来歴◆
父親はザイード・タブラ・ウィナー、母親はカトリーヌ・ウィナーだが、当時は両名ともに死亡していたため体外受精の試験管ベイビー。カトル以来となるウィナー家31番目の子にして末女。ウィナー家後継者の証であるミドルネームを与えられている。その父親と母親を結果的にカトルが殺したことを知っている。

試験管ベイビーとして生まれた過去を知っているためか、生来自分の命を軽く考え、また自己犠牲の精神が強過ぎる傾向があり、それはマグアナックと知り合う前のカトル・ラバーバ・ウィナーにそっくりだと言われ、マグアナックの一人であるラシードからは「妙なところが似てしまった」と嘆いたこともある。

8歳まではカトルの姉・イリアが経営するパラテラフォーミングのライブドーム『ウィナー・ホスピタル』で育てられた。そこでリリーナの義母であるマリーネ・ドーリアン、とある人間の臓器スペアとして育てられたステラという少女と知り合ったことが、カトリーヌの人生を大きく左右することとなる。

その出生は、イリアやラシードがことごとくカトルと比較したことなどからも、カトル・ラバーバ・ウィナーの臓器スペアではないかという疑惑がある。そのためその肉体は性別こそ違うがカトルに酷似していると考えられ、「宇宙には意思がある」という認識や多感で圧倒的な才能もカトル譲りであった。
4歳で耳に残った記憶だけでイリアの演奏した曲を再現したり、イメージ・トレースと呼ばれるゲームソフトを使い、ヴァイオリン習得のきっかけを作った他、カトルの戦闘技術をトレースしただけでMSを操縦したり、モビルドールを的確に指揮したりするほどである。

マリーネからはずっとリリーナだと勘違いされていたが、そのことで逆にリリーナについて詳しくなったり、離反のきっかけを得たりした。

知り合ったステラという名の少女は同じジュニアスクールに通うまでになり当初はカトリーヌが面倒を見ていたが、オリジナルの肉体が脳死状態となったことでスペアであったステラがオリジナルの代理に格上げされた。結果、ステラはカトリーヌを半ば見捨てたことにより、スクールで孤立。

その後、執拗なイジメも受け始める。その時に「なくなってしまえば良い」と願った結果、スクール周辺が武力襲撃され、カトリーヌは周囲が自分の願い通りの結果となる傾向があることに恐怖する。

当時名無しだったトロワ・フォボスとはこの前後に出逢ったと思われる。さらに兄がしていたものと同型と思われるゴーグルをラシードからプレゼントされ、愛用している。

その後、リリーナの覚醒、大統領就任ののちにマリーネを連れて大統領府を訪問。その時、リリーナの他にミリアルドとノインの実子であるナイナ・ミルと出会う。

トロワが地球圏で訓練を受けている間に何かあったのか、少年のような雰囲気に陰りと憂いを見せるようになり、トロワが火星圏帰還した三ヶ月後、リリーナ・ピースクラフトの完全平和主義に同調して《プロメテウス》を強奪、その下に馳せ参じようとした。その時、立ちはだかったヒイロらをモビルドールシステムを使って時間を稼ぎ、ナイナらによって《プロメテウス》ごと脱出を果たした。

劇中では、「『矜持』を持たないことが、ボクの『プライド』」だと何度となく自分に言い聞かせている。その中で、カトル同様「誰かが戦わなければこの火星の現状は変わらない」と考え、自ら戦いに身を投じる決意をした。

カトルが設計・製造を担当した『白雪姫』に異常なほど執着しており、リリーナが「希望を与えてくれる人」と表現したヒイロを「憧れの人」と表現し、彼がどうしても自分たちには必要なのだと明言した。

また音楽(アンサンブル)を通じてトロワ・フォボスに強く片想いする一方で、トロワが地球圏へキャスリンと共に特訓している時に知り合ったミル・ピースクラフトにも強く惹かれていく。
《プロメテウス》強奪の際にはトロワ・フォボスにファーストキスを捧げた(トロワの想定外の行動をするためでもある)一方で、そのことをミルに内心謝罪するなど、その心は大きく揺れている。

《プロメテウス》強奪作戦、さらに五飛とゼクスの戦いを監視した上で火星連邦の無人飛行型マーズスーツ部隊を500機規模で送り込みながらも、プリベンター基地へ強制ハッキングを仕掛け、全ての通信機器の操作権を奪い取る電子情報戦能力を見せつけた。

どうやらヒルデとも知り合っているようで、デュオに言伝を残して行ったがその意図は不明。しかし、ヒルデの存在で何か不利益があるらしく、困っていることがあるようである。

ドクトルTらの執拗な追撃に対し、遂に強奪した《プロメテウス》に自ら搭乗し出撃。ドクトルTに、まだ裏切り者が潜んでいることを告げるとナノマシンによる幻惑と自慢の運動性で突撃してきた《魔法使い》のデュオをいなすだけでなく、逆に一撃を叩き込み《魔法使い》の幻惑機能を停止させた。

自分と共に裏切ってくれると信じていた兄のW教授(カトル)から攻撃を受けたことで動揺。《白雪姫》、さらにはトロワ・フォボスの乗った《シェヘラザード》の攻撃を受けて深緑色のマントは喪失。《白雪姫》の攻撃による超高温と超低温の温度差によって動作不良に加え、《シェヘラザード》の密接戦で十字架型重機銃砲や機体各部の駆動系回路を切断され完全に行動不能に陥った。

その後、ミルによって救出されて火星連邦へ向かうと、今度は乗機を《スペードオブキング》に乗り換え、ナイナ・ミルと共にラナグリン共和国のビルゴ部隊と対峙。わずか三機で六十機のビルゴと善戦するも苦戦していたところで、W教授らのガンダムと共闘で何とか退けた。
その際に、ラナグリン共和国に身を寄せビルゴ部隊を率いていたステラと通信上で再会を果たすと動揺を隠せずにいた。

W教授らを投降させた後は共闘を開始することになったため、W教授らとも以前のように接している。また、理由は不明だが乗機が《プロメテウス》から《シェヘラザード》に変更されており、《バベル》迎撃戦では《シェヘラザード》で出撃し、ナイナの乗る《ハートオブクイーン》と絶妙なコンビネーションを見せ、大量のMDと互角以上に渡り合った。

ヴァンの《黒い翼》との戦闘の際には《シェヘラザード》を乗り捨てて、モード・フェンリルに変形した《魔法使い》の航法士兼兵装機関士としてデュオをサポート。無人機だった《黒い翼》を破壊するため、かつて兄であるW教授がウルカヌスに飛び移ったのと同じように直接ワイヤーで《黒い翼》のコックピットに飛び移って自爆装置を押すなどの活躍を見せる。

この一戦の中でデュオとはだいぶ打ち解けたようで、その際デュオから「王子様(ミル)」と「道化師(名無し)」のどちらが好みなのかと尋ねられたが答えを上手くはぐらかし明言は避けるため、オペレーションBBにおいて美女はデュオで野獣が自分だとお茶目な発言をしたり、戦闘直前に空腹の音が鳴ってしまって赤面するなど今までよりも人間味の強い部分を他人に対して出し始めている。


◆関連キャラクター◆
※ガンダムパイロットおよび主要キャラクターを除く
イリア・ウィナー(育ての親)
ミル・ピースクラフト(淡い想いを寄せる一人)
ザイード・タブラ・ウィナー(父親)
カトリーヌ・ウィナー(母親)


《シェヘラザード》


◆基本データ◆
型式番号:不明
全高/重量:不明
装甲材質:ガンダニュウム合金(?)
武装:アラビア風短刀「ジャンビーア」、新月刀「シャムシール」(未装備)
特殊装備:不明
備考:不明


◆概要◆
MC0014年、マーズスーツに対抗する抑止力として考案されたモビルスーツの一機。当初よりドクトルTが戦力としては《ガンダム》であることが望ましいと考えていたこともあり、同様のことを考えたプリベンターの五飛と協力関係を結び支援を受けて開発がスタート。

しかし、《ガンダム》を含めモビルスーツに関する過去のデータが一切失われていたため開発は困難を極めた。その時にウィナー家の古い資源衛星の格納庫で、地球圏のデータバンクにも火星圏のデータバンクにも残っていない“闇に葬られた歴史”の中の第二次月面戦争で使用され、その後解体された状態で保存されたガンダニュウム合金製モビルスーツを発見。

AC186年に開発された《ガンダム》試作零号機(《ウイングガンダムゼロ》)とAC194年にロールアウト・AC195年にオペレーションメテオで使われた《ガンダム》XXXG-01型初号機の間に開発された試作一号機と判明したそれを利用して開発・誕生したのが《シェヘラザード》である。

そのため現存する極めて貴重なAC歴の五人の科学者が基礎理論を構築したモビルスーツ。しかし、それを動かすためのソフトウェアはW教授が一から6年(地球暦(AC暦)換算で12年)かけて作り上げたものを用いている。物語開始当初の完成度は80%と、《白雪姫》《魔法使い》に対し遅れている。

スペックは不明であるものの火星内を移動していることや、同時期に開発されていた《白雪姫》らを鑑みても同一の性能があると考えられる。
ただ、カタログスペック上は《魔法使い》よりも機動性は劣っているようである(ただし、パイロットのトロワ・フォボスの操縦技量なのか、その差は完全に埋められ、デュオの乗る《魔法使い》の全速力の逃亡にもピッタリと追跡していたが)。

武装はアラビア風の短剣「ジャンビーア」。材質はガンダニュウムよりも軽量で堅牢ならMG合金を用いている。具体的な形状は不明だが、現代では「J」の字型をした鞘に入れられている短剣で、イエメンなどで今も勇敢な戦士の象徴として考えられると言われる装備。現在、《シェヘラザード》唯一の武装。
本来は、同様にアラビア風の新月刀「シャムシール」が装備される予定だったが、刀を持つマニピュレータのグリップ力を向上させるソフトがどうしても誤作動してしまうため、現在は未装備状態である。

また他の機体とは異なり、ナノディフェンサーを兼ねステルス能力を持つマントは「ヒジャブ・ヴェール(ヒジャブはアラビア語で“覆うもの”を意味する)」と呼ばれるものを装備する。これは他の機体のマントと違い、透明であるが他の機体のものより強力と思われる光学迷彩の機能がある。それにより、機体が駆動する際には虹色に輝いて見えており、脆弱な外見とは裏腹に傲慢な力強さを跳ね返すだけの実力を隠し持つ証である。

本機は『ベリーダンス』に似た民族舞踊をするかのような流線動作を可能とする機体であり、ドクトルT曰く「まるで蛇がうねるかのように、寄り添う風のように、素早く流線的に《プロメテウス》へ絡み付き妖しく密接していた。オレの経験の中ではあんな戦い方をする人型兵器は見たことがない」と評したほどで、既存の《デスサイズ》系や《サンドロック》系、《シェンロン》系の格闘を得意とした機体とはまた一線を画す性能を有する。その在り方は、接近戦――それも密接戦に特化した狂気の人型兵器で“踊るアサシン”とも称された。

その戦い方が遺憾なく発揮された場合、デュオをして「破壊じゃなく解体、分解される」と表現するような戦い方も可能である。実際にフォボスはそれを行い、フォボス自身もデュオに対して「接近戦ならお前の機体(《魔法使い》)は最高だろう。だが、こいつ(《シェヘラザード》)は密接戦が得意なんだ」と発言し、実際に《魔法使い》を密接戦で手玉に取り、右手首を解体している。


コードネームはアラビアンナイトに出て来る王女の名。本作では「虐殺を繰り返す王の心を宥める為に、毎夜毎夜、お伽噺を聞かせる美しい王女」と紹介されている。設計図にあったコードネームであるため、《サンドロック》系譜の防御や索敵、指揮能力に長けた機体である可能性がある。

誰を専属パイロットに想定していたかは不明だが、コードネームを考えれば女性である可能性が高く、本来はカトリーヌの搭乗を前提としていたと思われる。しかしながら《プロメテウス》が強奪されてしまったため、トロワ・フォボスが搭乗した。

その後、理由は不明だがパイロットは名無し(トロワ・フォボス)からカトリーヌに変更され、《バベル》迎撃戦の際にはカトリーヌが搭乗し出撃している。


◇シェヘラザード(原型機)
型式番号不明。ガンダニュウム合金製。AC180年代半ばに開発されている。

ガンダニュウム合金製モビルスーツ試作零号機《プロトゼロ》を経てヘンリー・フィーアが中心になって開発した試作一号機の一つ。後の同名の機体との差異は多く見られない。

テストパイロットとして検体三号のノインが乗っていた。この当時のメイン武装は《サンドロック》と同じヒートショーテル二振りだった。またAC-187年では装甲が完成していない部分が少なくなく、ゼロフレームがむき出しの部分も多かった。宇宙戦を防御するための特性生地をバンテージとして巻き、ショルダーアーマーを固定するために同様の生地のマントを纏わせていたためその風貌は古代エジプトのミイラやマントを纏う中東の女戦士のようにすら見えたと言うが、ノインの技量も相まって途中までは難なくコロニーの破砕作業に加わっている。

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