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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop デュオ・マックスウェル

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop デュオ・マックスウェル


このページは、「デュオ・マックスウェル(ファザー、二代目デュオ含む)」並びに主な乗機である「ガンダムデスサイズ」「ガンダムデスサイズヘル」「ワーロック」について記載していあるページです。

ヒイロ・ユイ
◇デュオ・マックスウェル、二代目デュオ、ファザーなど
トロワ・バートン(トロワ・フォボス)
カトル・ラバーバ・ウィナー(カトリーヌ・ウード・ウィナー)
張五飛

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ネタバレ、憶測などを含みますので、それを容認できる方のみ、先へお進み下さいませ。

最終更新日:2015年07月05日

デュオ・マックスウェル


◆基本データ◆
本名:不明
偽名:デュオ・マックスウェル(幼少期の『マックスウェルの悲劇』がモチーフ)
   ⇒ファザー・マックスウェル(FT時 / ただし戸籍上は『Jamnes Clerk Maxwell』)
出生:AC180-存命(MC0022時)
年齢:15歳(本編)⇒16歳(EW)⇒40代前半(FT)
主な搭乗機:《ガンダムデスサイズ》《ガンダムデスサイズヘル》
声:関俊彦


◆概要◆
本編・EWに登場したガンダムのパイロット。自らを『死神』と呼び、「逃げも隠れもするが、嘘は言わないデュオ・マックスウェル」とは彼の代表的なセリフの一つとなっている。

主に《ガンダムデスサイズ》、《ガンダムデスサイズヘル》のパイロットを務め、本作においては現役を引退しオブザーバー・アドバイサーを務める。キャシィらの世代において、ヒイロが彼の名を偽名として多用したこともあって、最も名が知られているガンダムパイロットの一人でもある。

その名は本名ではなく、かつてその身を寄せていたL2コロニー群にあったマックスウェル教会の悲劇から拝借したものであり、“教会”と言うイメージに起因する長らく黒い神父服と三つ編は彼のトレードマークとなっていたが、本作(FT)では三つ編はばっさりと切り落としている。

《ガンダムデスサイズ》、《ガンダムデスサイズヘル》に搭乗するがその他には、《リーオー》や《ウイングガンダムゼロ》にも搭乗した経験がある。


◆来歴◆
両親や詳細な出生は不明だが、放浪しながらAC186年前後にL-2コロニー群V08744に流れ着いたと言われている。そこで彼は、ソロという少年と出会う。また、ソロと共に出入りしていたマックスウェル教会のシスター・ヘレンに懐くようになり、当時はボサボサに伸ばしっぱなしだった髪を彼女に三つ編ってからは長らく彼のトレードマークとなる。

AC186年、同コロニーでコロニー風邪が蔓延し始めるとソロや教会の仲間である孤児たちが発症。彼はソロを助けるべく連合軍関連の医療施設からワクチンを強奪するも同日、後の世に「マックスウェル教会の惨劇」と呼ばれる反連合派クーデターとそれを鎮圧する連合軍の武力衝突に巻き込まれ、自分以外全員亡くなってしまう(コロニー風邪は当人も感染していたはずだが奇跡的に発症しなかった)。

その時、亡くなったソロに対して「いつでも一緒」という想いをこめ、この頃から彼は“デュオ(『二人組』を指す英語)”という名と、シスター・ヘレン始め世話になった人や仲間が多かった“マックスウェル”の教会の名を自らの名前として使い始める。

その後、転々としながらL2コロニー群に存在していたスイーパーグループに身を寄せると、同グループに身を寄せ《ガンダムデスサイズ》の開発をしていたプロフェッサーGと出逢う。プロフェッサーGはデュオの才気を見込み、宿題や課題と称して様々なセキュリティプログラムの構築や突破など電子戦の訓練を積ませた他、宇宙空間での活動をほとんどとするスイーパーグループで各種船舶やMSの操縦技術を習得して行ったものと思われる。

結果として彼の電子戦および情報セキュリティに関する能力はガンダムパイロットの中でも極めて高く、また宇宙空間での船舶操縦技術や精密動作にも優れ、基本的に他人を頼らないヒイロ・ユイが「(オマエの技術を)アテにしている」と口にするほどガンダムパイロットの中でも群を抜いた経験と技術を有していた。


(ここからTV本編)
AC195年4月6日、コロニーを地球に落下させその混乱に乗じて地球を制圧すると言う真のオペレーション・メテオに反対。自分と《ガンダムデスサイズ》およびプロフェッサーGらを殺害・破壊して食い止めようとするも、プロフェッサーGに見抜かれてしまう。しかしプロフェッサーGから処罰は無く、むしろ「《デスサイズ》を盗め」「地球に降りたらハワードと言う男を頼れ」と告げられ、デュオは最後の課題として厳重なセキュリティシステムが組まれた《ガンダムデスサイズ》の強奪を命じられる。

強奪に成功した直後、秘密工廠の位置を突き止めた連合宇宙軍を撃退。同年4月7日にオペレーションメテオで地球に降下。ハワイ沖に着水すると、そのままハワイに存在していたOZのMS工場のメインモーター(詳細不明だが、工場を稼働させるのに必要な大型のジェネレータ類だと思われる)の破壊任務をこなす。

協力者・ハワードのサルベージ船を隠れ蓑にし、海路を主に使用し各地を転戦。その途中でヒイロを始めガンダムパイロットと知り合って行く。生来の陽気さと話術も相まって極端に真面目だったり寡黙だったりするパイロットの多いガンダムパイロットの中ではムードメーカー的存在となる。

中でも真逆の性格ながら《ウイングガンダム》のパイロットのヒイロ・ユイと行動を共にすることが多く、時には共に転校生として目標施設近くの学校へ入学したこともある。その後もヒイロとの縁は深く、デュオ自身もガンダムパイロットの中でとりわけ彼のことを気にかけており、マリーメイア事変の時も真っ先に彼と合流し敵本拠地に乗り込んだり、彼がコールドスリープに入ってからは自分と彼を比較することや彼を「ダチ」と呼ぶことが増えていった。

AC195年オペレーション・デイブレイクとOZのコロニー融和政策によりコロニーからも敵視され始めると、地上での活動に限界を感じて宇宙に上がるがOZに捕えられてしまう。その後、月面基地のOZ内乱に乗じて改良された《ガンダムデスサイズヘル》で脱出。
最終調整を済ませ、再びハワードとハワードの下に集っていたガンダムパイロットたちと合流するとEVE WARSに参加。地球に落下するリーブラを止めることを志願した五人のガンダム技師たちをピースミリオンの推進部に送り届け、落下するリーブラの破砕作業も行った。

EVE WARS終結後、ジャンク屋兼なんでも屋をやっている中でP3事件などにも巻き込まれて行く。P3事件ではパーフェクト・ピース・ピープルを探っていたトロワ・カトルの両名といち早く合流し、事件解決へ尽力し、その後カトルの提案したガンダムの廃棄案にも同意。
実際にAC196年12月末、《ウルカヌス》ともどもガンダムの太陽への廃棄作業の準備を進めるカトルと合流し、カトル以外では唯一自分の愛機の太陽への旅立ちを見送りに来ていた。

余談だが、その後本作で彼が火星をバイクでマーズツーリングすることになるが、P3事件の時に彼は二駆バイクで月面を走っており、(偶然であろうが)この辺にその後の彼の展開もうかがい知ることが出来る。


(ここからEW)
AC196年12月24日、マリーメイア・クシュリナーダが決起するとヒイロ・ユイと共に敵本拠地のX-18999コロニーへ突入。コロニーの制御施設をヒイロ、潜入していたトロワ・バートンと共に制圧すると落下プログラムが組まれていたX-18999コロニーを正常化させ、コロニーの地球落下を食い止めた。

その後、カトルが回収した《デスサイズヘル》を受け取り、マリーメイア軍が立てこもるブリュッセル大統領府を襲撃。「敵パイロットの命を奪わない」というかなり制約の強い戦い方を自らに課しながらも多数の敵MSを行動不能に陥れる。

マリーメイア事変解決の後、自らの意思で愛機《デスサイズヘル》を自爆させると、出身であるL2コロニー群に戻りEVE WARS後と同じように、元OZ士官ヒルデ・シュバイダーと共にジャンク屋、さらによろずなんでも屋を営んでいた。

しかしながら、長年命のやり取りが日常茶飯事だった戦場で戦い続けた代償なのか、戦後の平和な時間と空間に対し虚脱感のようなものも覚えていたようで、そんな彼をサリィ・ポォは「心にぽっかりと穴が空いている」と表現した。
そのため、ヒルデに無断でふらりと出て行ったっきり帰ってこない生活をしており、その場合はたいていスペースポート近くの外壁で月面を眺めていることがほとんだった。

AC197年4月7日に起きた『「次の政府(エピオン・ド・テロス)」事件』の際には、サリィの要請に応えてプリベンターの作戦に参加している。五飛と共に第二部隊としてサンクキングダム城に潜入、西側尖塔に設置された核爆弾の解除を目指したが失敗。再び負ける戦いを身をもって味わうことになった。


(ここから本作)
ここから以下はファザー・マックスウェルとしての項。ちなみにファザー・マックスウェルは渾名で、戸籍上の正式な名称は婚姻の際にヒルデが適当につけた『Jamnes Clerk Maxwell』とのこと。

MC0012年 FIRST SPRING(AC200年前後、20代初頭)には平穏な日々が逆に精神的に虚脱させたのか、過去を振り返ることが日に日に増え、酒と煙草を覚え(アルコール中毒だったとも)、深夜の生活に溺れる日々を送っていた彼は、交際していたヒルデから別れを告げられる。

MC0012年 NEXT AUTUMNには逃げるように火星へと降り立ち、ジャンク屋で働き始める。同じころ、火星は本格的なテラフォーミングが完了し人間が(一応)ヘルメット無しでも生活できるようになり、そうなると今度は自ら組んだオフロードバイクでマーズツーリングを愉しみ始める。

しかしMC0014年 NEXT WINTERで真夜中の飲酒運転で転倒。左腕と両脚を骨折し凍死しかけるも近くを通りかかったサーカス団(トロワとキャスリンら)に発見され、通報されたことで一命を取り留めた。この時には最新医療を使っても全治に二カ月もかかるほど彼(の骨)は火星の風土病による老化が進み弱っていた(密入国に近かった彼が風土病予防のワクチンを事前に射っていなかったのも原因だと思われる)。

MC0015年 FIRST SPRING、年が明けてすぐにヒルデが駆けつけ(トロワらが連絡したと思われる)、彼女に医療費を肩代わりしてもらい、さらに彼女の高層マンションに転がり込むと結婚。その時の条件としてデュオの名を捨て、三つ編も切り捨てた(以降、彼は三つ編ではなく普通の髪型をしている)。
しかし、数ヵ月後には新しい相棒となるバイクを組み上げると、ヒルデを残してマーズツーリングへと出掛けてしまう。

MC0016年 FIRST SPRING、逃亡に近いマーズツーリングから1年して帰ってくると彼に「借金のカタ」と言って残されていた教会が借金まみれだったため、結婚していたヒルデが多額の借金を抱え込むことになり、彼女が教会と孤児院を引き継ぐことになっていた(この時、激怒したヒルデによって離婚が成立している)。

さらに寄付という形でシュバイカー教会に借金を返済するよう約束させられるとヒルデが用意した黒い神父服と新しい渾名「ファザー・マックスウェル」を名乗らされ、イカサマ賭博師兼賞金稼ぎとなって各地を放浪しながらせっせとシュバイカー教会に寄付をし続けることになる。

MC0017年には賞金稼ぎとしては僻地でもその渾名が知られているほど有名になっていた。テンガロンハットを目深にかぶり、服の下には常にショットガンを隠し持ち、火星特有の風土病であるさらに老化現象が進み、AC暦で4歳年上の『キュレネの風』と変わらないか、さらに老けて見えるほど老化が進んでいた。

同年、『キュレネの風』に頼まれて彼の娘であるナイナ・ノイエンハイム(ナイナ・ピースクラフト)をシュバイカー教会に預け、その頃、同じようにシュバイカー教会にフラリとやって来ていた二代目“デュオ”と知りあう。

MC0018年 NEXT WINTER クリスマス前後。ナイナ誘拐を命じられた特殊部隊がシュバイカー教会を襲撃するも謎の機動兵器で駆けつけた『キュレネの風』とファザーの狙撃によって解決。その後、ナイナはノインの下へ預けられることとなった。

ちなみにその時ファザーは「腕が落ちたな。4人殺すのに4発も弾丸使うなんて」と愚痴っており、以前ならば「2発で十分だった」と口にしている。
その後、どういう経緯で“デュオ”の名をヒルデから貰い受けた少年を“息子”と呼ぶようになったのかなどの経緯は現在不明。

「逃げも隠れもするが、嘘は言わないファザー・マックスウェル」以外にも「浮気もイカサマもするが、正直者のファザー・マックスウェル」とも口にするようになっている。

MC0022年、オペレーション・ミュートスが発動するとオーロラ姫を覚醒させるために必要なデータチップ3つを持って火星北極冠基地に“息子”を伴って姿を見せた。
その後は唯一戦場に出ないこともあって、キャシィと共に基地に残りキャシィのアドバイザーとしていろいろな指示を出すことになった。

ヒイロら昔のガンダムパイロットと関わることが増えたことや戦場の感覚によるものなのか、少しずつ昔の感覚に戻っているらしくドクトルTやW教授たちのことをかつてのトロワやカトルといった名前で呼ぶようになっていく。また作戦を重視するW教授と違い、今でもヒイロの身を優先して行動しており、そのためカトルと作戦に対して意見が対立し結果として以前のように単独行動を取ることが増えて来た。

W教授らとは別にキャシィと共に《バベル》に侵入しており、リリーナの銃弾で倒れたヒイロを救出し、《バベル》内部で敵と応戦しながらヒルデの下を訪れてヒイロの治療を託したが、ヒイロとリリーナの覚醒に使われたゼクスファイルが不完全なものだったと知ると、キャシィ、ヒルデ、五飛の力を借りて欠けていたサリィ・ポォ、竜妹蘭のデータを追加することで完全なファイルを完成させてヒイロたちへのデータのリロードを目指す。


◆関連キャラクター◆
※ガンダムパイロットおよび主要キャラクターを除く
ヒルデ・シュバイカー(交際、婚姻関係にあった時期のある女性)



《ガンダムデスサイズ》


◆基本データ◆
型式番号:XXXG-01D
全高/重量:16.3m/7.2t
装甲材質:ガンダニュウム合金製(ステルス強化型マテリアル配列)
武装:バルカン砲×2、マシンキャノン×2(TV版のみ)、ビームサイズ、バスターシールド
特殊装備:ハイパージャマー
備考:AC195年ロールアウト、同年改修され《ガンダムデスサイズヘル》になる。


◆概要◆
AC195年、オペレーション・メテオに際して大気圏内での運用を前提に製造されたガンダムの1機。開発および製造者は電子工学やステルス技術の権威であるプロフェッサーGで、彼が以前開発した《ウイングガンダムゼロ》から見出したビームサーベルの斬戟能力と機動性に着目して開発され、そこに彼の得意分野である電子戦装備(主にジャミング系)を取り入れたものとなっている。

ステルス性を向上させるマテリアル配置によって製造されたガンダニュウム合金を用いた他、電子戦用装備であるハイパージャマー、さらに機体カラーリングも認識力を低下させる黒を基調にすることで他のガンダムよりもさらに高いステルス性を実現(一説にはステルス性を向上させる特殊な塗料を用いていたとも言われる)。また機体も軽量化が進められつつ、大型スラスターを備えるなど推進力を維持しオペレーション・メテオ用の五機のガンダムの中でも随一の機動性(加速力、突進力)と運動性(瞬発力)の実現に至る。

内蔵火器は頭部バルカン砲と胸部マシンキャノン(EW版はバルカンのみ)。
携行兵装としてビームを大鎌状に形成するビームサイズ(EW版はビームシザーズ)と左腕部にシールドとクローとビームサーベル発生器を兼ねた複合兵器であるバスターシールドを有する。
特殊装備として前述の通り、電子戦用装備であるハイパージャマーとステルス性を特化させるマテリアルを組み込まれたガンダニュウム合金が使われている。

ハイパージャマーの性能には諸説あるものの、非常に強力な妨害電波を発生させることにより相手のレーダーをほぼ無効化するというのは共通の評価である(機体に用いられているガンダニュウム合金は、それだけで金属反応がほとんど出ない素材なので、ハイパージャマーを併用した本機は完全にレーダー上から消えるモノと思われる)。
また、MSを始め多くの兵器が各種カメラやセンサーによって得た情報をコンピュータによってCG処理し、それをコックピットモニターに投影しているとされており、ハイパージャマーが起動するとそのカメラやセンサーの機能を大幅に阻害するために本機の姿がカメラ――強いてはコックピットの中にいるパイロットにも見えなくなっていたのではないか、とも言われる。

ただしあくまで相手の電子装備を誤作動させるもののため、肉眼でのステルス性(光学迷彩など)を高めるものではなかったと思われる。またレーダーはおろかカメラ(モニター)からも姿を消せるのであれば敵機が《デスサイズ》のいる方向へ攻撃し続けられることはおかしいため、ハイパージャマーを起動させるには膨大なエネルギーを要するためにビーム兵器使用の際にはシステムを停止しているか、原理上ビーム兵器との同時運用が出来ないなどの使用条件があるのではないかと思われる。

各種電子戦装備による高いステルス性で敵に悟られぬまま、五機のガンダム随一のの機動性と俊敏性を活かして敵機に接近し、ビームサイズやバスターシールドによって一撃で破壊したのち即座に離脱を図る戦法を得意とした。特に機体の視認性が低下する夜間や障害物の多い市街地戦を得意としたと言われる。
その一方で機動性を重視したための軽量化が影響し、他のガンダムより耐久性が低かったとも言われる他、バスターシールド以外の遠距離攻撃手段も持っていなかった。

オペレーション・メテオで降下後、パイロットのデュオ・マックスウェルと共に各地を転戦するも、OZのオペレーション・デイブレイクとコロニーへの融和政策によってコロニーからも敵と見なされてしまう。地上での活動に限界を感じ仲間と共に宇宙に上がるものの、地上戦用の機体ではOZの宇宙用MSの機動性に対応し切れず鹵獲されてしまう。

その後、OZへ潜入していた《ガンダムヘビーアームズ》のパイロットであるトロワ・バートンの、OZへの恭順の姿勢を示させるための道具に利用され、トロワの手によって破壊されている。しかし、主要な骨組みや残骸は極秘裏に回収され、トロワの手によってOZに囚われていたプロフェッサーG始めとするガンダムを開発した技師たちに横流しされていた。
その結果として彼らによるパワーアップを受けて本機は《ガンダムデスサイズヘル》へと改修される。

本作ではファザー(デュオ)の回想で名前だけ登場。

◆ルーセット装備
ハイパージャマーを兼ねる背部の小翼ごと交換し装着するウイングユニット。普段は折りたたむことが可能で使用時に小翼と同じように外側へ向けて展開する。地上用の《デスサイズ》に《ウイングガンダム》と同等の飛行性能を付与する空中戦を想定した装備である。その形状は、《ウイングガンダム》の主翼に近く、それを小型・可変型にしたような感じで、回収したハワードがその外観と推察出来る機能から《ガンダムデスサイズ》用の追加装備として組み立てたのかもしれない。構造的に見れば後の《ガンダムデスサイズヘル》のアクティブクロークのように見えなくもない。

しかし、敵基地目前までは海中を潜航していたほか、戦場から離脱する《ウイングガンダム》を追撃しなかったことから、飛行速度はともかく巡航距離や空中浮遊可能時間は《ウイングガンダム》の飛行性能には遠く及ばないのかもしれない。


《ガンダムデスサイズヘル》


◆基本データ◆
型式番号:XXXG-01D2
全高/重量:16.3m/7.4t
装甲材質:ガンダニュウム合金製(ステルス強化型マテリアル配列)
武装:バルカン砲×2、ツインビームサイズ(EW版ではビームシザーズ)、バスターシールド(EW版では小型シールド×2)
特殊装備:ハイパージャマー、アクティブクローク
備考:AC195年原型機の《ガンダムデスサイズ》を改修して誕生した。AC196年、パイロットの意思により廃棄処分(自爆)。


◆概要◆
AC195年、大破した《ガンダムデスサイズ》が、開発者であるプロフェッサーG始めとするガンダムを開発した技師たちによってパワーアップされた機体。地球圏の戦乱が宇宙にも拡大したことを受けて宇宙空間での戦闘にも対応出来るようスラスターらが大気圏内外兼用のものに換装された他、旧型機の大きな弱点であった防御性能の向上に努めつつ機動性とステルス性能の更なる向上を図った(結果としてアクティブクロークという兵装が採用された)。
アクティブクロークの採用によって《ウイングガンダム》のバスターライフルに匹敵するヴァイエイトの砲撃を防ぐほどの防御力と、機体本体のハイパージャマーと併用することで完全に機体反応を喪失させるだけのステルス性能の獲得に至っている。

内蔵火器は頭部バルカン砲のみ。
携行兵装として2枚のビーム刃を形成するツインビームサイズ(EW版はビームシザーズ)と旧来のものを改良した複合兵器のバスターシールドを有する(TV版のみ、EW版では小型シールドを両腕に備える)。
ツインビームサイズは一枚目のビームサイズで敵の装甲を溶断し、二枚目のビームサイズで敵のフレームを確実に切断するという二段攻撃をするもののほか、ビーム刃の反対側にはブースターが設けられておりそれによってツインビームサイズを一気に加速させて運動エネルギーを増大させたり、ツインビームサイズを回転させることで遠心力を利用した強力な斬戟を可能にした(EW版は《デスサイズ》との大きな違いは見られないが、マリーメイア事変の際にはエネルギー切れになったのが最後だったことから、特にエネルギー変換効率が大幅に改善されていると考えられる)。

特殊装備として《ガンダムデスサイズ》同様に電子戦用装備であるハイパージャマーやステルス性を特化させるマテリアル配置のガンダニュウム合金の他、ハイパージャマーの効果を高めるリブジャマー(TV版のみ)を採用。
さらにメリクリウスのプラネイトディフェンサーと同等の防御機能を持つフィールドジェネレータを内蔵し、本体同様のステルス処理が施されたアクティブクロークというシールド兼ウイングバインダーとなる装備を有している。

アクティブクロークの採用で機体の総合的な防御性能は飛躍的に向上したほか、大気圏内でも翼型のユニットは空力特性を発生させ、地上での運用はもちろんのこと空中での機動性や航空能力も(MS形態での飛行が可能な《ウイングゼロ》や《エピオン》ほどではないにせよ)高まったと言われる。実際にマリーメイア事変の際には飛行とも取れるほど遥か上空まで上昇してから姿を見せたり、相手の重量級MSを数体巻き込みながら数百メートルのホバー飛行を行ったりしている。
(これらの一説となる設定や劇中演出が、一部ゲームで《デスサイズヘル》が大気圏内での飛行が可能だったり、空中での運用適性を持ったりしている要因である。実際に《デスサイズヘル》が大気圏内で飛行がどれほど可能なのかは公式には明言されていないはずである)

月面基地でのOZの内乱に乗じ囚われていたデュオ・マックスウェルの手によって改修途中の機体は起動される。完成度70~80%だったが、OZの最新鋭MDである《ビルゴ》を複数同時に相手にしても無傷で圧倒するだけの強さを発揮。五飛の《アルトロン》と共に月面基地のMD生産工場を破壊して月面から離脱すると、故郷でもあるL2コロニー群に身を隠し、ジャンク屋を営みながらその稼業で回収したパーツを使い自らの手で最終調整を完了させた。

その後、OZの手に渡った《ウイングガンダムゼロ》と交戦するなどしながら、サンクキングダムの崩壊で宇宙に上がったカトルら、さらにはガンダムの支援を名乗り出たハワードの《ピースミリオン》と合流。世界国家とホワイトファングによるEVE WARSに参戦し、落下する《リーブラ》の軌道を変えることを名乗り出た五人のガンダム技師たちを《ピースミリオン》のエンジン部に送り届ける役目を果たす。

終戦後、月面極冠施設でハワードによって管理されていたこともあったが、P3事件などがあったことでカトルの提案によるガンダムの太陽への破棄に同意。一時はその手を離れ太陽へと投棄されたが、マリーメイア事変が起こったことで急遽回収され、再びデュオの手に戻る。

その後、地球へと降下するとブリュッセル大統領府攻防戦に参加し、最新鋭のMS《サーペント》相手にコックピットや動力部を外した戦いに終始しながらも数多くのサーペントを行動不能に陥らせるも、エネルギー切れを起こす。
マリーメイア事変が《ウイングガンダムゼロ》による高高度射撃によって解決すると、デュオ・マックスウェルの意志により機体は自爆によって廃棄された。


◆ロールアウト直後
『敗者たちの栄光』のみ登場。OZの内紛に乗じて月面基地から脱出する際の完成度80%の《ガンダムデスサイズヘル》の状態である。

左右の腰側部にカラーリングこそ変更されているが原型機が装備していたものと思われるバスターシールドを2基装備しているほか、ビームシザースも横からビームの刃が伸びるだけではなく縦方向にも新たにビーム発振器が設けられて縦と横に大型のビーム鎌を利用する二枚刃タイプに改良されている。

おそらくここからEWまでの間に腰側部の装備は喪失し、ビームシザースも元の形態へ戻されて現在我々の知る《ガンダムデスサイズヘル》の形状になるものと思われる。



デュオ・マックスウェル


◆基本データ◆
本名:不明
偽名:デュオ・マックスウェル(命名者:ヒルデ)
出生:不明-存命(MC-0022年時)
年齢:10代半ばから後半(FT)
主な搭乗機:ワーロック
声:関俊彦


◆概要◆
ファザー・マックスウェルと共にプリベンター火星支局北極冠基地支局長室に姿を見せた少年で、“デュオ・マックスウェル”の名をファザーから継承した少年。ファザーが自らを「死神」と名乗っていたように、彼は自分を「悪魔の皮を被った狼」、あるいは幼い頃のナイナとの会話の影響で「フェンリル」と呼称する。

本作では『魔法使い(ワーロック)』の専任パイロットを務める。その技量は、《ガンダム》の系譜に乗るに相応しいだけのイカれた技術を持つ(詳細は来歴参照)。他のパイロットたちを認めていない一方で、『白雪姫(スノーホワイト)』に乗るヒイロだけは認めており、出会ってきた中で最高の部類に入ると評し、彼らが拿捕された時も「あの無口な先輩だけは助けたい」と思っている。また「腹の減らない奴」と「死なない奴」は信用しないことにしているらしい。

口が悪く、悪い目付きだが、初代デュオと同じように長い髪を三つ編にしているのが特徴。三つ編の髪留めはナイナ・ピースクラフトからもらったもので(後述)、彼が羽織っているのは以前(MC0018年 NEXT WINTER)ファザーがサンタの格好をした時の衣装の切れ端を大事に着ている。

かつてのデュオの若い頃と違い、ファザー同様テンガロンハットを愛用しているようである(もしかしたら愛用しているテンガロンハットはファザーのお下がりかもしれない)。ほかにもナイナからクリスマスにもらったラッピングに使われたウサギのシールを大切に持つなど、本来戦士には無用の長物であろう『絆』というものを持っており、良くも悪くもその部分をドクトルTも評価している。

また手が恐ろしく器用なようで即席のマジックで大量のウサギの縫いぐるみを出したこともある。そのためか、暇さえあれば爪磨きをする癖があり、愛用の爪切りとヤスリを持ち歩いている。

その性格はまるで「チェシャ猫(ドクトルT)」でどこまでも人を小馬鹿にしている。前述のように『絆』を大切にし、その絆を結んだ相手なら戦場であっても関係なく、自分のペースに巻き込んでしまうようである(一方で『MCファイル5』内の独白で「家族も友達も仲間も同志もいらない」と発言するなど、言動には気まぐれさと振れ幅が残る)。

その風貌は父親を名乗るファザー・マックスウェルの若い頃そっくりであるが、現在その血縁関係は不明。


◆来歴◆
実の両親は不明。父親代わりとしてファザー・マックスウェル、母親代わりとしてヒルデ・シュバイカーが務めていたと思われれる。ファザー・マックスウェルは彼の口の悪さを「母親(ヒルデ)の死後、男手ひとつで育てた為」と口にしているが、実際にはヒルデも火星移住の前後から口が悪くなっているのでさほど関係ないとも思われる。

その性格は父親に比べてやや屈折しているのか、不敵な視線を向けたり、キャシィを小馬鹿にしたように扱うなどしてるが、気を許した相手や仲の良い相手には年相応の素直な性格を見せることもあるようである(ナイナなどと接する時など)。

メカ好きで器用らしく、幼いころからファザーの愛車のメンテナンスを共同で行っていたほど。しかし、ファザーから言わせれば「所詮ガキ大将」で、戦闘中に通常の長距離通信を安易に使おうとした彼に「技術は教え込んだが基礎がなっていない」と嘆いた。また、『死神』の後継者らしくキャシィに気配を悟らせない確かな隠密技術を有している。

長時間《魔法使い》を操縦しながらも余力を残し通常のパイロットなら意識を喪ってもおかしくないスピードでの操縦が可能。ドクトルT曰く「よほど場数を踏んでいるのか、ファザーの特訓が巧かったのか、よくスタミナの配分を体に覚えこませている」「身体能力も動体視力も天性に備わった才能かもしれない。生まれついての戦士と呼んでも良い」と評価されている。
また、単純なMS操縦技術も高いようで、円軌道で攻撃するビームサイズで相手のコックピットと動力部を外す切断が可能なほか、相手の裏をかく「相当な戦術眼と騙しのテクニック(超一流の詐欺師)とイカれた技術(マッドな機体を乗りこなすために吹っ飛んだ搭乗者の理性と技術)を併せ持った操縦者」とドクトルTは称している

ファザーと初めて出逢ったのはMC0017年頃(NEXT SUMMER頃)。当時4歳くらいで、シュバイカー教会(シュバイカー孤児院)に風来坊のように突然現れた。あまりにファザーに似ていたことから、ヒルデによって「デュオ」と名付けられた。二駆バイクを始めメカに滅法強く、その知識は当時30代で孤高の放浪旅を続けていたファザーよりも上であり、ファザーの調子の悪かった大型バイクをあっさり直して見せた。

MC0018年 NEXT WINTERでは孤児院でガキ大将のような立場になっており、さらに同時期に預けられたナイナとは特に親しくしており「ナイナ姉ちゃん」と呼ぶほどだった。ナイナも彼を特に可愛がっており、「三つ編みが似合っている」という理由で同年個人的に彼に茶色の髪留めをプレゼントとして用意していた。襲撃事件があったため直接手渡せなかったが、ヒルデの手から渡されそれ以後MC0022年の現在に至るまで彼はその髪留めを愛用している。

また、子供ではあったが自己犠牲心があり、何より「人間の価値は優しさや思い出といった心の中にある」と見出すなど哲学的な子供であった。

MC0019年にFO-IIBが落下したことによる巨大津波でシュバイカー教会が壊滅し、唯一の生き残りとなると、巨大津波のことを知って急いで戻ってきたファザーに戦い方を教えろと直訴し、結果としてファザーによって本格的に“デュオ・マックスウェル”の後継者として育て上げられ、『オーロラ姫(ヒイロ・ユイ)』に匹敵するくらいの腕まで訓練をつまれた。
これらは新型機の専任パイロットを見越したことと思われる。

MC0022年、《プロメテウス》を強奪したカトリーヌ追撃戦で《魔法使い》に搭乗。父親と同じ《デスサイズ》系の大鎌を駆使した《魔法使い》を巧みに操縦する。モビルドール40機を相手にした時に弱音を漏らすが、ヒイロに『一人20機の割り当てだ。お前の父親なら目を瞑っても出来た』と発破をかけられ奮起。カトリーヌの戦術もあって、ミラートレースプログラムが組まれたモビルドール32機を相手にし、カトリーヌに離脱される前までに24機を撃破して見せた。

その後、追撃に出てきた《エピオン》をゼクス・マーキスだと知ると「オレに行かせろ」と告げるなど、ゼクス(あるいはそれに通じているであろうナイナ)に関連することには熱くなるタチがあるようである。実際、ゼクスの事を一切信用しておらず、「あいつは平気で嘘をついて、平気で人を殺す」と断じている。

《プロメテウス》奪還の任のため、いったんW教授らの潜水空母《ショーフック2》と合流。キャスリンから手痛い“躾”を受けつつも再出撃。《無慈悲な妖精たち》に遊撃されながらもマイペースを保ち、ナイナと戦場でピクニックを敢行。ドクトルTは呆れながらもその在り方を「敵であっても戦場であっても本来の関係性が失われない『絆』をナイナと持てていることが、オレたちになくてヤツにあるもの」と評していた。

いったん戦闘中に海底に叩き落された間に《ショーフック2》が拿捕されると、W教授らと合流してリリーナ・シティに向かう。その途中で、ナイナたちと共にラナグリン共和国のビルゴ部隊を退けたのち、名目上捕虜としてリリーナ・シティに通された。

その後、W教授たちがナイナたちと共闘の道を取ると、それに従って《魔法使い》で《バベル》迎撃戦に出撃するが、途中で出現したヴァンの《黒い翼》との迎撃戦へ移行。許可を貰い、《魔法使い》のリミッターを解除しモード・フェンリルとすると、カトリーヌのサポートを得てこれを見事撃破へと追い込むが、《魔法使い》も大きく損傷。一時は脱出したが、落下する《魔法使い》がヒイロの《トールギスヘブン》によって回収されると、「相棒を助けてくれてサンキューな、先輩」と述べていたほか、ヒルデとファザーが一緒にいることに驚きを隠さなかった。



◆関連キャラクター◆
※ガンダムパイロットおよび主要キャラクターを除く
ヒルデ・シュバイカー(母親代わりだったシスター)
ナイナ・ピースクラフト(ヒルデの孤児院で特に仲の良かった少女)



《ワーロック》


◆基本データ◆
型式番号:不明
全高/重量:不明
装甲材質:ガンダニュウム合金(?)
武装:ビームシザーズ×2
特殊装備:何らかのナノマシン技術を用いた電子戦装備、特殊ステルスマント
備考:なし


◆概要◆
MC0014年、マーズスーツに対抗する抑止力として考案されたモビルスーツの一機。当初よりW教授やドクトルTらに戦力は《ガンダム》であることが望ましいと考えており、同様のことを考えたプリベンターの五飛と協力関係を結び支援を受けて開発がスタート。

しかし、《ガンダム》を含めモビルスーツに関する過去のデータが一切失われていたため開発は困難を極めた。その時にウィナー家の古い資源衛星の格納庫で、地球圏のデータバンクにも火星圏のデータバンクにも残っていない“闇に葬られた歴史”の中の第二次月面戦争で使用され、その後解体された状態で保存されたガンダニュウム合金製モビルスーツを発見。

AC186年に開発された《ガンダム》試作零号機(《ウイングガンダムゼロ》)とAC194年にロールアウト・AC195年にオペレーションメテオで使われた《ガンダム》XXXG-01型初号機の間に開発された試作一号機と判明したそれを利用して開発・誕生したのが《魔法使い(ワーロック)》である。

そのため現存する極めて貴重なAC歴の五人の科学者が基礎理論を構築したモビルスーツ。しかし、それを動かすためのソフトウェアはW教授が一から6年(地球暦(AC暦)換算で12年)かけて作り上げたものを用いている。

スペックは不明であるものの、通常のMSやMDが稼働不能に陥る強烈な磁気を伴う火星の砂嵐の中でもマント一つ纏うだけで稼働可能な特殊性・超越性を有しており、そのマントから覗く二つの眼のようなデュアルセンサーの存在も併せ、かつての《ガンダム》の超越的な性能を継承している。

武装も不明だが『連鎖の鎮魂曲I』の挿絵などからかつての《ガンダムデスサイズ》系譜を思わせる大型のビームシザーズ(ビームサイズ)が2振り装備されていることが判明している。

《デスサイズ》の系譜らしく高度な電子戦装備が施されており、特に目を見張るのはナノマシン技術を応用した電子戦装備である。これを散布しながら戦闘することで、ナノサイズの微粒子によって敵の電子戦装備に干渉し、さらに散布したナノマシンで様々なモノを実体のない映像として空間上に組成させることが出来る(理論は不明。ナノマシンを使い相手のカメラアイにクラッキングすることが可能であることが暗示されているため、それを利用して任意のダミー映像を流しているだけなのかもしれない)。

実際に、カトリーヌ追撃戦では火星では見られない地球の月(MOON)や大量の蝙蝠、さらに自機の分身を最大52体投影。これらに直接的な攻撃力はないが、自機の分身に関しては攻撃すると本物が爆発したような大袈裟な閃光まで擬態し消失させつつ、隠れた場所で再生し再び戦場に突入させるという、コードネームの通り魔術を使う《魔法使い》のようなイヤらしい使い方が出来る。

しかも、これらの抵触した通常の機動兵器は操縦不能になって失速し墜落するようだ(これがトールギス・ヘブンと同じナノディフェンサーによるものなのか、単純に幻影のナノマシンによってモニターが覆われてしまい視界を奪われてしまうからなのかは不明)。

またこれら大規模なナノマシンの運用を抜きにしても、機体本体の高い機動性と変則運動(そしておそらく小規模に散布されたナノマシン)を合わせることによって敵に誤認させる残像や分身が使用出来、「モビルドールの策敵レーダーには本機が数機から数十機に誤認されている」「《ハートのクイーン》の攻撃を残像によって回避する」と言ったことを成し遂げている。

同様にステルス技術も高められているのか、「隠密に行動してこそ、その能力はあますことなく発揮される(ファザー)」「魔法使いは夜に本領を発揮する(W教授)」機体とのこと。上記のナノマシンによる擬態能力を利用しているのか、近距離で潜伏しながらも相手に索敵されないだけのステルス性を発揮した。

黒いマントを羽織っているが、これは特殊なステルス機能とナノディフェンサーなどの超微粒子マシンを遮蔽する機能が付加されているらしく、火星連邦の監視衛星でもこのマントを被った機体を発見することは不可能なほか、《魔法使い》が自ら散布したナノマシンの影響を受けないようにもしている。

第二次月面戦争の際に製造された時からビースト(四足獣)形態へのモビルアーマーへの変形機能を有していたようで、それは現在も《マーズリミッター》《モード:フェンリル》として残っている。機能としては《ウイング》と似て非なる可変機構ではあるが、その性質はどちらかというと《シェンロン》などのドラゴンハングに見られる「ゼロフレームの兵装転用」に近いように思える。

具体的な変形方法は不明だが、各部がスライドするようで、その姿は毛並みの良い襟巻を蓄えたシベリアンウルフのような形状となる。その際に《ナノ・ディフェンサーマント》も一部が収納されるため面積が少なくなるがそのまま機能するようだ。さらに肩部には二振りのビームサイズが連結され、その柄が節々に折れ曲がり、蝙蝠の羽の骨のような形状となり、さらにビームサイズのビーム発振器はビーム砲として機能するほか、薄いビームの膜を展開することで飛行形態になることも出来るようだ。

描写はないが挿絵を観る限りだと、ビームサイズとしても機能し体当たりでの攻撃性もあるように思える。他にも「白金の牙(プラチナハング)」とされる武装があるようだが具体的な表記はない。ただ挿絵を観る限り、頭部の位置に設置されている、《アルトロン》のドラゴンハングを小型化したようなユニットだと推察される。

可変後コックピットは複座式戦闘機のような形状となり、防弾強化ガラスに覆われているとはいえ半球状にむき出しとなる。ただし、その分だけ視野は広がるようだ。
この形態は、ウールヴヘジン=狼の皮を被った戦士であり、フェンリル=地獄の大狼を模していると言われる。

最大の特徴は非接触型の駆動伝達システムの採用によって各関節や足が大地を着地する際などの駆動音をほぼ消しながらも、《ビルゴIV》の高機動オプションパックを用いても追いつけないほどの超高機動力を発揮することである。しかしながら、複雑な月面の地形での運用を想定していた機体のため、コックピットに自動姿勢制御の機能が着いておらず、また開発者の「趣味」によってマニュアル操作となっていたせいで姿勢制御の操作手順は五十を超え、タイミングを合わせた高速走行にはさらに高度なテクニックが求められた。

現在のデュオでは高速走行に専念するのが手一杯で砲撃操作にまで手が回らないほどだったが、デュオは「先輩(ヒイロ)なら軽くこなすんだろうな」と愚痴っていた。そのため、デュオの場合はカトリーヌがサブパイロットとしてサポートすることでフェンリルモードの全力を発揮出来るようになった。また高速移動に特化した形態であるためビーム砲劇の射程距離は驚くほど短く、また装甲もガンダニュウム合金を用いている割にかなり脆いらしい(実際、《黒い翼》のバルカンであっさり墜落しそうになった)。機体の維持にも限界時間が設定されている。

第二次月面戦争時には、このサブパイロットには竜妹蘭が参加していたと言われ、モニターにはコマンドで漢字を用いたものが採用されている。

【飛必沖天】:フェンリルモードでのコマンドの一つ。十か所の装甲をパージすることで軽量化、さらに翼骨から浮力ビーム膜を展開することで飛行を可能とする飛翔形態へ移行する。ただし、その特性からただでさえ低下している防御性はさらに低下する。
【乾坤一擲】:フェンリルモードでのコマンドの一つ。【飛必沖天】でパージした装甲をプラネイトディフェンサーのように無線遠隔兵装のようにコントロールするモードである。パージした装甲にはこのモード用にビーム砲が内蔵されているようである。


これらのスペックにより、MDから放たれた実体弾をビームシザーズで斬り捨てた他、ミラートレースプログラムがされたMD部隊、500機クラスの大規模無人兵器部隊を短時間で大きく戦力として削るほどの戦闘力を見せた。

しかし、《プロメテウス》とそれを操るカトリーヌの戦略にハマってしまい近距離におびき寄せられ、至近距離から超大型ホーミングミサイルの直撃を受け、ナノマシンによる幻惑の機能が停止してしまう。しかし、超大型ホーミングミサイルの攻撃を受けても損傷はほとんどなかった模様で、そのまま海中に落下した勢いのまま追いついてきた《8のフォーカード》を撃退した。

コードネームは『魔法使い』であり、その武装より当初から『二代目デュオ・マックスウェル』を専任パイロットに想定していた節がある。



◇魔王
型式番号不明。ガンダニュウム合金製。AC180年代半ばに開発されている。後の《魔法使い》である。

ガンダニュウム合金製モビルスーツ試作零号機《プロトゼロ》を経てD・Dが中心になって開発した試作一号機の一つ。

当初は検体二号のゼクスが乗っていた。この当時はモビルアーマー形態のみで四足歩行の機体で高速移動に特化した機体だった。機体にはミサイルを積載する予定だったが、ゼクスが偶然邂逅したOZ部隊を退ける際には搭載しておらず、「白い牙(ホワイトファング)」と呼ばれる近接装備しかなかったものの、リーオータイプが足元への視界が暗いことと胴体駆動による照準設定が行われているため通常ではあり得ない低位置で起動する《魔王》へは対応出来ないと判断し、その装備だけで二十機以上の編隊だった小隊を全滅させた。

ただライバル視していたジェイ・ヌルが飛行形態への変形機構を搭載したモビルスーツを開発しようとしていることを知ると自身の《魔王》にも「《魔王》も《冥界の大魔王》に変身させる」と意気込んでいた。





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Comment

ヒルデシュバイカーの記事についてですが 

ヒルデってFTでは死んだと言われているんですが
今の段階では生きてたのですか?
  • posted by 247 
  • URL 
  • 2014.12/19 01:47分 
  • [Edit]
  • [Res]

>247さん 

こんばんは。

これに関してはヒルデ・シュバイカーの項目で書いていますのでそちらへリンクで跳んで読んでいただくのが一番だと思いますが、結論から言えばFT9巻時点で生きています。過去編で生きているとかではなく、現在進行形で火星編でちゃんと存命です。

他人からの伝聞ではなくちゃんと当人が登場しますが、FTらしくいろいろ紆余曲折を与えられて精神的にもかなりダメージが大きい状態なのでファンだとするとショックを受ける経緯かもしれません。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2014.12/19 22:49分 
  • [Edit]
  • [Res]

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