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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop ヒイロ・ユイ

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop ヒイロ・ユイ


このページは、「ヒイロ・ユイ」並びに主な乗機である「ウイングガンダム」「ウイングガンダムゼロ」「スノーホワイト」について記載していあるページです。

◇ヒイロ・ユイ
デュオ・マックスウェル(二代目、ファザー含む)
トロワ・バートン(トロワ・フォボス)
カトル・ラバーバ・ウィナー(カトリーヌ・ウード・ウィナー)
張五飛

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ネタバレ、憶測などを含みますので、それを容認できる方のみ、先へお進み下さいませ。


最終更新日:2017年06月18日

ヒイロ・ユイ


◆基本データ◆
本名:不明(姓はロウ、あるいはクラーク)
偽名:ヒイロ・ユイ(オペレーションメテオ時からのコードネーム)
出生:AC180-存命(MC0022時)
年齢:15歳(本編)⇒16歳(EW)⇒不明(FT)
主な搭乗機:《ウイングガンダム》《ウイングガンダムゼロ》《スノーホワイト》
声:緑川光


◆概要◆
本編・EW登場キャラクターの一人。本作ならびに本編に登場したガンダムのパイロットで、主に《ウイングガンダム》、《ウイングガンダムゼロ》のパイロットを務め、本作においては《白雪姫(スノーホワイト)》のパイロットを務める。キャシィらの世代において、特にガンダムのパイロットの中では有名な存在であり、極秘事項ではあるがプリベンターの間では知られているようだ。

その名は本名ではなく、かつての伝説的コロニー指導者の名をコードネームとして与えられたことも判明している。

彼は過去をどんどん切り捨てながら現在を生きていたいと願うタイプの人間で、それは裏を返せば彼の過去は悲壮で、沈痛で、無情で、二度と振り向きたくない人生だったことの表れである。

その潜在能力はガンダムのパイロットの中でも高いとされ、突出した身体能力は母親譲り、聡明な頭脳は養父の影響を受け、テロリスト・エージェントとしての基礎と生き方・考え方を実父に教わり、最終的にDr.JによってMSの操縦技術やガンダムに関する知識と技術を叩きこまれている。
(MSは操縦はもちろん、自機の《ウイングガンダム》ならば自力での修復・調整作業を一人で行えるレベルまで育成されていた)

これらのことから、物ごころつく頃にはMSパイロットとして戦場にいたトロワや英才教育を受けたカトル、あるいはパイロット含め軍人として育成されたゼクスらと比べ、どちらかと言うと“MSパイロット”としてよりは、破壊工作やハッキング・情報改竄などの電子情報戦などを得意とし、総合的にあらゆる任務に対応可能な“エージェント”としての在り方や能力の方がとりわけ高かったようである。
(現にMS戦においては初戦でゼクスの《リーオー》に動きを封じられたり、EWにおいてもMD《トーラス》の大部隊が待ち構えるX-18999コロニーへの突撃する際には自身ではなくデュオの技量をあてにしていた)

それでもMS操縦技術は最終的に同等かそれ以上の性能を持つ《ガンダムエピオン》に乗るミリアルドとの戦闘を、相手の《エピオン》が圧倒的に有利な近接戦闘において勝利を収めるなど、ガンダムのパイロットの中でも高い水準にレベルアップしたものと思われる。EW版では、高高度からの地表狙撃の際に、コンマ二桁まで同一のポイントに狂いなくツインバスターライフルの砲撃を命中させる神業を披露している。

彼のスペックや高尚な精神などについては、「AC196 SPRING」というデータファイル内の会話記録でリリーナ・ドーリアンと高齢の老人(おそらくDr.J)の話の話題に上がった。高齢の老人曰く「ナンバーワンだった。予想以上だった。いかなる障壁があっても、彼は諦めることを知らない」とその能力だけでなく、不屈で高尚な精神にも称賛を贈っている。

またAC197年当時、プリベンターで最も優秀だと認識されている。その理由は、「何度敗北しても誇りを失わず、再戦を挑むメンタリティの強さ」「絶えず冷静な判断力と集中力を保ち、ミスを恐れず、果敢に攻め続けられる」ことに起因しており、そうした彼を他のメンバー(おそらく他のガンダムパイロット)から認められている。

《ウイングガンダム》、《ウイングガンダムゼロ》、《白雪姫》に搭乗するがその他には、《リーオー》や《ガンダムエピオン》、一時期は《ガンダムヘビーアームズ》《メリクリウス》にも搭乗していたことがある。


◆来歴◆
長らく語られてこなかったが、その出生はアディン・ロウとアオイ(後のアオイ・クラーク)の実子であると判明した。その為、その生き方や各種戦闘技術は実父と知らぬままアディンから教え込まれており、彼の母が地下組織に潜入して設計図を追っていたガンダムのパイロットに自らがなると言う数奇な運命を辿っていたことになる。

幼少期は、義父であるセイスの作った《リーオー》の玩具を大切にしており、自分が持っているものは命とこの玩具しかないと考えるほど、父母から本当に愛されていると言う実感を持ててはいなかった(後に、OVA版回想で出て来る少女に「産まれてからずっと迷子なんだ」と語ったのはここに起因している)。

AC187年、バルジの奇襲に巻き込まれるも実父アディン、義父セイスの二人に救出されるものの、セイスと実母アオイを喪う。その後、アディンに連れられ彼の工作員の相棒として生きることになる。アディン自身は彼が誰かを殺す前に捨てたかったようだが、それは出来なかった。

AC187年4月7日にアディンの強制力のない「強要でない任務」としてメディカルセンターに入院したが、同18日にアディンがヴァン・クシュリナーダ暗殺依頼を受けてしまう。その際に、男性看護師による爆弾テロで標的殺害を先を越されると、ヒイロはその男性看護師を殺害し、ヴァン・クシュリナーダ暗殺を自分たちの手柄にした。この男性看護師が、彼が初めて殺害した人間である。

アディンからは、実母アオイの血から受け継いだ突出した身体能力、義父セイスの影響を受けた明晰な頭脳を有しており、アディン自身からも工作員・テロリストとしての知識と技術、生きる術、さらにはテロリスト特有の考え方を教えられていた。

アディンが暗殺された後はDr.Jに拾われ、さらにテロリストとしての訓練を受け、ガンダムパイロット候補生としてMS操縦技術やガンダムに関連する機械技術、エージェントとしての情報戦技術を叩き込まれた。

AC190年頃、月面にあるドクターJの秘密工廠があるカタリナ・クレーターで自らのクローン体であるコードネーム「アルファ」と共に徹底した訓練が行われていた。当初は自分と全く同じ存在であるアルファへの敵対心も見せていたが、アルファとの邂逅の際に自分以上に悔しく死にたがっているのがアルファ自身だと知ると考えを改め、アディンに教わった「感情のままに生きる」という教えを実践しアルファを意図的に逃がした。自身が共に逃げなかったのは「《ウイングガンダム》はバードモードが未完成だから」「死ぬなら戦って死にたい」という理由から。また、この独断行動に対するドクターJからは特にお咎めはなかったようで、そんなドクターJの奇妙な寛容さと諦めの良すぎるところが当時のヒイロにはなじんだようでもある。

その後第二次月面戦争にも未完成の《ウイングガンダム》による砲狙撃戦という形で参戦している。


当時はまだ感情は希薄ではあったものの表面化する場面も多く、オペレーションメテオ前の連合基地爆破任務直前に知り合った少女とも日常会話をしている。しかし、その任務でミスをし民間施設へも被害を広げてしまい、その少女と子犬を死なせてしまって以降は感情をより一層希薄化させ、徹底した訓練も相まって冷徹で機械的に任務をこなすだけのテロリストとして仕上げられる。

また、これらの時期に独自のマインドコントロール術を編み出しており、脳内に底のない外へ流れ出る砂時計を思い浮かべ、その砂に忌わしい記憶を乗せて消し去ることで呪わしい記憶をデリートする。彼自身が「高性能な殺人機械であるならそれが可能なはずだ」と自己暗示をかけたものであり、マインドコントロール術としては無理矢理のもので、想像以上に負担が大きく逆効果の場合もあると言う。


(ここからTV本編)
AC195年4月7日、オペレーションメテオが発動するとコロニーの伝説的指導者の名をコードネームにもらい、《ウイングガンダム》のパイロットとして地球に降下。成層圏でゼクス・マーキスの迎撃を受けたことが、今後両者における宿命のライバルとしての始まりであった。同時期にリリーナ・ドーリアンとも知り合い、その後の彼に大きな影響を与えることになった。

その年齢を活かし、任務地付近の学校のデータバンクの情報を改竄し転校生を装いながら移動すると言う方法を使って各地を転戦。オペレーションデイブレイクではトレーズの罠にはまり、ノベンタ元帥始めコロニーとの融和政策を模索する連合軍内部の和平派が搭乗していたシャトルにトレーズが乗っているものと思い込んで撃破してしまう。
その後、一時は茫然自失となったものの強い精神力でその後も任務についており、研ぎ澄まされたナイフのように攻撃的な行動を取り、時に相手はおろか自分が傷つくことすら厭わない任務を続け、シベリアの《トーラス》輸送襲撃任務ではDr.Jの命令により躊躇いなく自爆した。

自爆後は自分自身に任務を課し、連合の和平派を一掃してしまったことを悔やみ彼らの家族へ贖罪をして回る日々を過ごした後、因縁の相手ゼクス・マーキスと南極で決闘をするも決着はつかなかった。

その後、宇宙へと上がるもOZに捕えられるが、暴走したカトルの《ウイングガンダムゼロ》との一戦などを経て脱出。地球のサンクキングダムに身を寄せ、ルクセンブルク城でトレーズ・クシュリナーダから《ガンダムエピオン》を託され、それらも含め防衛ラインを整えるもサンクキングダムが瓦解。
(逸話として、どうやら彼は最後まで《エピオン》の《ZEROシステム》には馴染めなかったことが独白されている)

その後も独りOZと戦い続けた後、ホワイトファングと世界国家軍の対立が明確になると再び宇宙へと渡り、EVE WARSに参戦。ゼクスことミリアルド・ピースクラフトの《ガンダムエピオン》との一騎討ちを制し、さらに地球へと落下するリーブラの破片を《ウイングガンダムゼロ》で破壊した。

P3事件にも個人で動きながら、最終的に他のガンダムパイロットたちに合流し参戦。これを解決し、カトルの提案したガンダム廃棄案を受け入れる。


(ここからEW)
AC196年12月、マリーメイアがX-18999コロニーで声明を発表する直前にリリーナが拉致された事実を掴み、デュオと共にX-18999コロニーへ突入。X-18999コロニーの地球落下を阻止すると、宇宙で《ウイングガンダムゼロ》を受け取り、マリーメイア側に着いた張五飛の《アルトロンガンダム》と決戦。

その後、ブリュッセルの大統領府シェルター内に閉じ籠ったマリーメイア軍司令部を撃破すべく、ツインバスターライフルによる狙撃を敢行。シェルターを大破させるも、《ウイングガンダムゼロ》もその反動で大破した。

AC197年3月頃まではマリーメイア事変で高高度から《ウイングガンダムゼロ》ごと地表に落下した際の余波か、全身満身創痍で、全ての職を辞して一般市民に戻っていたリリーナから手厚い看護を受けており、大統領選出馬を表明した彼女にも「ピースクラフトとしてではなく、ドーリアンとして立つならば(応援する)」と応援していた。傷が回復すると、彼らしく人知れず何処かへと立ち去った模様。

AC197年4月7日に起きた『「次の政府(エピオン・ド・テロス)」事件』の際には、五飛たちが一切連絡を取れなかったものの、どこから仕入れてきたのかプリベンターの制服を纏い、海底の残骸を回収して使えるパーツで組み上げた《キャンサー》に乗って五飛たちに合流し、相変わらずの超人っぷりを発揮して見せた。

サリィが爆撃されたように装ってサンクキングダム城に突っ込んだ衝撃に合わせてサンクキングダム城内へ《キャンサー》で潜入。地下シェルターでリリーナと合流しディズヌフたちを制圧しようとするが、一瞬の油断からディズヌフの義手の爆発を許し、それによってリリーナに瀕死の重傷を負わせてしまう。

その後怒りに身を任せて半ば捨て身に近い戦い方でディズヌフの専用ビルゴIIIを圧倒し海底に墜落させたが、破壊・殺害には至らなかった。


(ここから本作)
上記エピオン・ド・テロス事件後、リリーナの死亡とPPPの作動が連動していることが判明し、リリーナが冷凍冬眠に入ると、しばらくしてヒイロも同じくコールドスリープシステムによる冷凍冬眠に入った。オーロラ姫と呼称され、かつての愛機《ウイングガンダムゼロ》に近い天使のような翼に抱かれたカプセルで冬眠。MC0022年に老師張らによってオペレーション・ミュートスの為に覚醒させられる。

脳細胞に障害を残すともいわれる冷凍冬眠だが無事に覚醒を果たす。覚醒後、本来ならば1日以上経たなければ立てないといわれる中で、常識を打ち破り即時行動を開始。マリーメイアの反乱事件終結時に「もう、俺は誰も殺さない」と口にしていたが、ターゲットがリリーナであることとこれが任務であることが解ると、リリーナ殺害任務を受諾した。

リリーナが“ドーリアン”であるか“ピースクラフト”であるかを言及しており、彼はその姓の違いによるリリーナの違いを理解しているものと思われるが、具体的にどういう違いがあるのかは今のところ明言されていない。
ただしカトリーヌ追撃戦後の火星連邦による大量MS戦の途中、覚醒したリリーナ・ピースクラフトから通信をもらい私を早く殺しにいらっしゃいという彼女に「その任務は了解している。しかし、おまえはおまえの戦いを終わらせていない」と告げており、覚醒した彼はリリーナの失われた本質を正しく理解しているものと思われる。

カトリーヌ追撃戦においては《白雪姫》に搭乗し派手な挙動でカトリーヌの目を引き、トロワ・フォボスがカトリーヌの乗るモビルドールのコックピットハッチを開けて侵入する隙を作ったり、デュオに父親の名を出して戦意を高揚させるなど、本編、EWの時と変わらない戦術眼も見せている。
加えて圧倒的なMS操縦技術や、長距離から落下するカートリッジのプライマーをバスターライフルで狙撃すると言う神業的射撃能力を見せつけた。

しかし何も問題ないと思われた体力面だが、長期の冷凍冬眠のせいで彼自身や周囲が思っていたほど回復はしておらず、全盛期には程遠い状態らしく「一度の『ZERO』システムを使ったくらいでこんなにヘトヘトにならない」とカトルはその身を案じていた。

メディカルカプセルに入れられたが異常なほどのスピードで再覚醒し、《ショーフック2》を自爆させようとするドクトルT(トロワ)を止め、火星連邦に一度捕まるように促した。リリーナ殺害の決意と覚悟をキャサリンから問われた際には、ドクトルTにはヒイロが泣いているように見え、そのことに「オレたちの中で唯一、この男の涙だけは凍りついていない」とその内面を評し、ドクトルTや老師張との違いを浮き彫りにしていた。

《ショーフック2》と共に拿捕され火星連邦に連行された後、ヒイロは国賓扱いとなり、ピースクラフトファイルを閲覧。その後、リリーナにも見るよう促したうえで、見終えたら殺してやると発言している。

その直後、重傷を負ったミリアルドから《バベル》について情報がもたらされ、同時にリリーナが単身《バベル》に向かったと知ると、彼は単身行動を開始。そのことを誰にも告げずに単身行ったのは、ヒイロがW教授を含むほとんどのプリベンターを信用しておらおらず、それ以上に信頼に値しない火星連邦政府はは言うまでもなかったとのこと。

単身カウンターストライク(反抗作戦)を決行するが、その前に医療施設の病室で昏睡状態のミリアルド・ピースクラフトにだけは「何故お前は戦っている」と問いかけてから出撃しており、ヒイロが「W教授を含む“ほとんど”のプリベンターを信用していない」中での例外的に信用していた一人がミリアルドなのかもしれない。あるいは、自らも、そしてまたミリアルドもかつて張五飛が指摘したように「戦場にしか居場所がない者同士」と捉えていた可能性もある。そのため、W教授を含めて信用していないプリベンターの中でも五飛が戦っていることと、グランシャリオが特攻を仕掛けようとしていることを知るとわずかばかりに協力をしている。

《バベル》を高高度からバスターライフルで襲撃したのち、ステラ・ノベンタの投降要請にこたえて《スノーホワイト》を海底に叩き付けて遺棄すると同時に脱出し、周囲を警戒していたボートを奪取して《バベル》に潜入。工作員として培った技術と経験をフルに生かして軟禁されているリリーナの居場所を見つけ出してリリーナを殺害しようとするステラを銃殺しようとするが、逆にステラが持っていた銃を奪い取ったリリーナに撃たれて重傷を負う。

その後、いつの間にか乗り込んできたファザー・マックスウェルに救出されるが、彼が連れ込んだヒルデ・シュバイカーによる治療の際、海馬に蓄積した記憶がリセットされ「ヒイロ・ユイ」としての記憶を喪失した。実際には覚醒の際に不完全なデータが用いられたせいで認知的不協和(コグニティブ・ディソナンス)を引き起こしており、それを解消するための措置だったとも思われるが具体的な部分は不明。

しかしながら記憶がリセットされたあとも、かつてトロワが記憶を失った時と同じように「身体は覚えている」状態らしく、《トールギスヘブン》で出撃し、落下していたフェンリル形態の《魔法使い》の回収に成功する。



◆関連キャラクター◆
※ガンダムパイロットおよび主要キャラクターを除く
アディン・ロウ(実父にして養父)
アオイ・クラーク(実母)
セイス・クラーク(養父)
ドクターJ(ガンダムパイロットに仕立て上げた張本人)
オーロラ姫(同一人物)






《ウイングガンダム》


◆基本データ◆
型式番号:XXXG-01W
全高/重量:16.3m/7.1t
装甲材質:ガンダニュウム合金製
武装:バルカン砲×2(TV版のみ)、マシンキャノン×2、ビームサーベル×2(EW版では1本)、バスターライフル、専用シールド
特殊装備:変形機構
備考:AC195年ロールアウト、同年EVE WARSにて破棄される


◆概要◆
AC195年、オペレーションメテオに際して大気圏内での運用を前提に製造されたガンダムの1機。開発および製造者はビーム兵器の権威であるDr.Jで、彼が以前開発した《ウイングガンダムゼロ》の過剰な火力やスペックを見直されたものとなっており、ガンダムの中では最も原型機である《ウイングガンダムゼロ》のイメージを残す。

《ウイングガンダムゼロ》に比べればかなりスペックを低く抑えられているものの、機体バランスには秀でており、オペレーションメテオで地球に降下したどのガンダムよりもあらゆる戦場・戦況にて安定した能力を発揮出来る汎用性を有していた。その大きな要因となったのは飛行形態(バードモードとも呼ばれる状態)において極超音速での飛行を可能にする一対のウイングユニットと機体各部のスラスターによってMS形態でも発揮する高い機動性と主兵装のバスターライフルであったとされる。

内蔵火器は頭部バルカン砲と胸部マシンキャノン(EW版はマシンキャノンのみ)。
携行兵装として、MSが携行装備する火器としては当時最高峰であったバスターライフルとガンダニュウム合金製のシールドを備え、シールド内部(EWでは裏側)にはビームサーベルを有する。
特殊装備として変形機構が組み込まれており、オペレーションメテオで降下したガンダムの中では唯一の可変型。これによる大気圏内飛行能力と長距離航続能力は本機の大きなアドバンテージであった。

飛行形態で相手のレーダー外から一気に目標まで接近し、そのままあるいはMS形態へと変形しバスターライフルによる高い瞬間火力によって相手に大ダメージを与え、再び飛行形態によって離脱する戦法を得意とした。加えて飛行形態を有するほどの機動力とビームサーベル、シールドを使った近接戦闘能力も十分高レベルなものであった。
しかしその一方で本機の火力を司るバスターライフルは最大出力ではわずか3発しか運用できないのが難点となっている(それを補うべくTV・EW問わず予備カートリッジも存在していており、TV版ではMG化の際に着脱可能だと言う設定が追加され、EW版は『敗者たちの栄光』でその設定を活かす形の物語展開となっている)。

AC190年3月までにフレームおよびバスターライフルは完成していたが、最終装甲の一部や飛行形態は未完成であった(飛行形態の未完はシールドやウイングユニットなどのハード的な問題か、制御するOSなどのソフト的な問題か、あるいはその両方なのかは不明)。

第二次月面戦争時には未完成であることを迷彩マントで隠し、「神酒の海」にあるピレネー山脈の中腹で狙撃スタイルで参加。本編では見られなかったが、当時の同機ではバスターライフルの出力焦点を極限まで圧縮させ、貫通力を高め、距離を稼ぐことでの超長距離狙撃を可能としていた。バスターライフルは面よる制圧力を重視した大型火砲であるが、この場合はMSのコックピットだけを貫き機体をほぼ無傷で残すレーザーのような使い方も可能だったようだ。また長距離狙撃の際、ヒイロはコンピュータのメモリーデータへアクセスし、アディン・ロウの狙撃スキルを借りることで命中精度を極限まで高めていた。


オペレーションメテオで降下後、パイロットのヒイロ・ユイと共に各地を転戦するも、シベリアでの《トーラス》輸送襲撃任務の際に、OZにガンダムを渡さないためDr.Jの命令に従い自爆。その後、ゼクス・マーキスの手によって残った残骸から復元され再び使用されるも、ヒイロが宇宙に上がる際に「大気圏内用の機体ではOZの宇宙用MS(特に《トーラス》)の機動性に太刀打ちできない」と判断され海底へ遺棄される。

その後、ガンダムのパイロットを支援する活動を続けていたサリィ・ポゥによって回収されると、ルクレッツィア・ノインを通じてサンクキングダムへ極秘裏に譲渡され、同国に身を寄せたヒイロが搭乗。しかし、ルクセンブルクでの作戦で脚部を損傷するとそのまま放棄される(ヒイロはトレーズから譲り受けた《ガンダムエピオン》に乗り換えている)。

最後はルクセンブルクに遺棄されていたものを地球国家軍が接収。修理と整備を施し大気圏離脱用シャトルに乗せた状態でEVE WARSに突入。開戦前にレディ・アンがトレーズの乗る《トールギスⅡ》の危機を直感で察知してこん睡状態から復活すると、トレーズを救うべく本機に搭乗し《リーブラ》の主砲から身を呈してトレーズを守った。地球の無人の小島を消滅させるほどの威力がある《リーブラ》の主砲を受けてもガンダニュウム合金製の機体は消滅しなかったもののそれでも機体の大部分は融解してしまっている。

本作ではファザー(デュオ)の回想と過去編(主に第二次月面戦争のエピソード)で登場。

◆メッサーツバーク
ヒイロが《ウイングガンダムプロトゼロ》のゼロシステム内に残されていたデータからサンクキングダム地下の極秘工廠で製造した追加兵装。本来は《ウイングガンダムプロトゼロ》用の装備だったと思われるが、類似性の高い機体だったためかヒイロが目をつけたものと思われ、実際に《ウイングガンダム》でも問題なく運用することが可能だった。

メッサーツバークとは単体でもビームライフルとして運用可能なビーム砲だが、三期のメッサーツバーク(通称「ドライツバーク」)をバスターライフルと連結することでバスターライフルの出力を大幅に強化する「ドライツバークバスター」としての運用がメインとなる。ヒイロは全部で六機のメッサーツバークを製造、サンクキングダムに回収されていた《ウイングガンダム》の増加カートリッジユニット部に三機ずつ装備させた。

その性能は凄まじくロームフェラ財団によるサンクキングダム侵攻の際にはたった一撃で、少なくとも新型MD《ビルゴ》を大量に格納していた大型空母三席と空中の大型輸送機三機ごとその存在を消滅させ、ルクセンブルクでは同じく一発の照射で《ビルゴ》数十体を一度に消滅させている。

ただし本来はガンダニュウム合金で製造される兵器だったが、サンクキングダムでは必要な量のガンダニュウム合金を入手することが困難なためチタニュウム合金などで代用された結果、ドライツバークバスターモードでの運用はたった一度の使用で自壊してしまっていた(メッサーツバーク単体でのビームライフルとしての運用の場合は、問題なく運用出来たようである)。



《ウイングガンダムゼロ》


◆基本データ◆
型式番号:XXXG-00W0
全高/重量:16.7m/8.0t
装甲材質:ガンダニュウム合金製
武装:マシンキャノン×2、ビームサーベル×2、ツインバスターライフル、専用シールド(TV版のみ)、ウイングバルカン×2(TV版のみ)
特殊装備:ZEROシステム、変形機構(TV版のみ)、大気圏突入形態・惑星間航行形態(EW版のみ)
備考:AC180年設計図完成、AC195年ロールアウト、AC196年大破


◆概要◆
全てのガンダムの原点とも言うべき機体。《トールギス》に続いてMSのスペックと戦闘能力の限界を追求した結果誕生した。背部の可変式の巨大なウイングが特徴的な機体で、それによる機動性と後述する武装の火力、初めて装甲材含めて大規模に採用されたガンダニュウム合金による耐久力によって攻撃、防御、機動の全てで既存の機動兵器を遥かに凌駕した性能を実現した。
(EW版では背部の可変式のウイングは、天使のような翼をした二対四枚のウイングユニットとなっている。大型の主翼はサーカスバインダー式シールドとしても使え、小型の副翼はバーニアユニットとして特化し本機の高い機動性を一手に担う)

内蔵火器はマシンキャノンのみ。
携行兵装として《ウイングガンダム》のバスターライフルの2倍以上の出力を生み出す2挺のバスターライフルを横に連結したツインバスターライフルを装備。最大出力でスペースコロニーすら破壊可能な一方で、分割し出力調整すれば対MS戦をこなせる連射性を持たせることが可能なものであった。他にビームサーベル、マシンキャノンを装備。
TV版ではさらにガンダニュウム合金製のシールド、飛行形態時の迎撃兵装であるウイングバルカンを備えていた。公式でも勘違いされているケースが多いのだが、ウイングバルカンはシールド左右にある銃口のことではなく、両ウイングバインダー部(ウイングを展開した中央部)にある機銃のことである。シールド左右の穴は銃口ではない(そもそもそこにバルカンがあれば“ウイングバルカン”ではなく“シールドバルカン”になる)。

特殊装備としてZEROシステムを搭載する。これによって搭乗者を選ぶ機体となった一方で、ガンダムパイロットたちを導いたり成長させたりするような役目を担った。
またTV版の特殊装備として《ウイングガンダム》同様の変形機構が備わる。EW版では主翼によって機体を覆う大気圏突入形態、そこからさらに外装と後押しする大型ブースターによる惑星間航行形態が備わる。


もともとはAC180年頃に、後にオペレーションメテオで降下する五人のガンダム技師によって開発されていた世界で最初のガンダニュウム合金製MS。厳密にはその設計図は完成したが、実際の開発には至らなかった模様。その背景には、本機の特徴的なインターフェイスであるZEROシステムが当時の技術では再現出来なかったことや同システム、あるいはツインバスターライフルによる過剰な戦闘能力と危険性は(あのマッドサイエンティストな五人の技師をして)不安視せざるを得なかったことがあったとされる。

同年、その設計図はアオイ・クラークという地下工作員の手によってロームフェラ財団へと渡っていた。その時の設計図のデータや名称からロームフェラ財団(OZ)内部に「ガンダニュウム合金製MS=ガンダム」という名が残っていたとされる。実際にそのデータをもとに機体が開発されることがなかったのは、これらを主導していたヴァン・クシュリナーダが暗殺されたこととロームフェラ財団がMSに性能ではなくコスト(総合的な商品価値)を求めていたためだと思われる。

AC195年、父親を殺されたカトル・ラバーバ・ウィナーが狂気のままQ教授の残した設計図から完成させるとOZはもちろん武装化を進めるコロニーをも襲撃。ツインバスターライフルによる圧倒的な火力を見せつけた。
(《ウイングガンダムゼロ》は基礎設計部分こそ同じだが、五人の技師ごとに保有していた設計図には微細な違いがあるとされ、製造されたのはQ教授版の《ウイングガンダムゼロ》である)

その後、トロワとヒイロの活躍によりOZに鹵獲された同機だがガンダムパイロットですら翻弄されるZEROシステムの危険性を考慮され、実戦にはほとんど投入されなかった。それでも英雄としての立場を望むトラント・クラークが、当時の責任者であるツバロフ技師長を無視して実験を敢行するもZEROシステムに翻弄されて廃人と化してしまう(死亡説もあり)。

OZは爆破処理を試みるが、直前に《トールギス》の反応速度を超えたゼクス・マーキスが強奪。その圧倒的な性能でOZ部隊を一掃するも、ZEROシステムにやはり翻弄されてしまう。
OZの大部隊が向けられたサンクキングダムを救うべく、地球に降下するも時すでに遅くサンクキングダムは崩壊。戦士として純粋な決着を望み、同システムを積むヒイロの《ガンダムエピオン》と決闘をするものの、システムがオーバーロードを起こすことになる(この際、ヒイロとゼクスはZEROシステムを真に扱うためにはどうすべきかを悟り、さらに互いの機体を交換した)。

ヒイロの手に渡って以降、地球での反OZ活動に用いられたが、ホワイトファングの決起に伴い宇宙へと渡り、ガンダムの支援を名乗り出たハワードの《ピースミリオン》と合流。世界国家とホワイトファングによるEVE WARSに参戦し、落下する《リーブラ》の一区画を大気圏に突入しながらも破壊に成功する。

終戦後、月面極冠施設でハワードによって管理されていたこともあったが、P3事件などがあったことでカトルの提案によるガンダムの太陽への破棄に同意。一時はその手を離れ太陽へと投棄されたが、マリーメイア事変が起こったことで急遽回収され、再びヒイロの手に戻る。

大気圏外で待ち構えた五飛の《アルトロンガンダム》と決戦を行いながらも、最後は五飛に自分たちの戦い続ける意味を投げかけて海中に落下。
その後、ブリュッセル大統領府上空に出現し、ツインバスターライフルによる高高度射撃によってシェルターを突破するも連戦と戦闘しながら大気圏突入の際の損傷、ツインバスターライフルの反動によって機体も自壊する。

本作ではファザー(デュオ)の回想で名前だけ登場。また同機に採用されたZEROシステムは、本作における機体にも搭載されており各所でZEROの名は登場する。
また5人のガンダムパイロットとゼクスの6人全員が一度以上搭乗した経緯がある唯一のガンダムである。


小ネタ
余談ではあるが、本機は厳密に言うと三つのデザインが存在する。一つはTV版で、もう一つがEW版だが、同じ「EW版」とされるデザインの中で、映像版とプラモデル版でさらに大別される。具体的には初期のEW用映像設定と後のEW用プラモデル設定ではコックピットの位置とバックパックの形状が異なる。

前者は、本来TV版と同じように腹部にコックピットハッチがあり、人でいう“みぞおち”の位置にコックピットがあったが、プラモデル設定では胸部のセンサーカメラの直ぐ後ろに位置し、ハッチも胸部上面の装甲がスライドする形になっている。

バックパックは本来五角形型のスラスターが存在するはずだが、プラモデル版ではそれは存在しないことになっており、主翼および副翼を懸架するアームがあるだけになっており、これらに同じ「EW版」における違いに関する見解は不明。


◆プロトゼロ
ガンダニュウム合金製モビルスーツ試作零号機。もともとはガンダムのプラモデル「マスターグレード」シリーズにおけるTV版ウイングガンダムゼロをリメイクする形で登場したものだが、後に本作とEW版のガンダムを用いたリメイク版の『敗者たちの栄光』で登場することになった。

本作でジェイ・ヌルはプロトゼロを《白雪姫と七つの矮星》と表現していたが、具体的に現時点で《プロトゼロ》と《白雪姫》が同一の機体なのかどうなのかは不明。

この時点でバスターライフルとメッサーツバーグは未完成でジェイはこの機体にアディンを搭乗させ、その技術をイメージトレースすることで命中精度をゼロコンマ単位まで高めることによってバスターライフルなどの兵装の完成度を高めようとも画策していた。


◆敗者版Eve Wars仕様
『敗者』に登場する最終決戦仕様。ピースミリオンに回収された際、プロトゼロをEW版ゼロへと改修を行ったハワード自身の手によって追加装備が施された形態。

上記のEW版の外見に加え、一度はプロトゼロからの改修の際に失われた変形機構を再現、それに合わせ機首ユニットを兼ねるシールドもプロトゼロの物に良くにたものをカラーリングを変えて新造している。ハワード曰く「機能消失していた変形機構を、システムアーキテクチャ(設計構造)内のバックアップデータから復元に成功した。それに合わせてシールドも新造している」とのこと。

変形は大気圏突入モードに近く、機体前面(バードモード時の底面)を主翼で覆い隠し、副翼はEWウイングのようにバックパックごと腰部側へスライドさせ横へ展開することで揚力を得る。機首ユニットを兼ねるシールドとツインバスターライフルの装備の形はTV版ゼロおよびプロトゼロと同様の形となっている。

余談だが、同様の変形機構をガンプラ「ハイ・レゾリーシュンモデル」で発売されるウイングゼロにも採用されているが、『敗者』版とは変形の仕様が微妙に変わっており、主翼は機体を覆わず翼として真横に展開、副翼を斜めに尾翼のような形で展開し、シールドもプロトゼロのものとはデザインが変更されたものが採用されている。



◆《黒い翼(ブラックウイング)》
ヴァン・クシュリナーダが搭乗している黒いウイングガンダムゼロ。挿絵などはないが10巻の表紙絵を観る限りウイングガンダムゼロをダークグレーで塗装し、エメラルドグリーンが差し色となっている。頭部アンテナがゴールドな点はオリジナルのウイングゼロと同じだが10巻表紙絵では腰部に《デスサイズヘル》のアクティブクロークを小型化させたようなパーツがついているほか、劇中では主兵装が「バスターライフル」「ショルダーバルカン」と呼称されており、オリジナルの「ツインバスターライフル」「マシンキャノン」という類似兵装との違いがどこにあるのかは不明。ただしビームサーベルは同じように有しているようである。

実際にヴァンは登場しておらず、《リーブラ》でドロシーがしたように外部のZEROシステムによって遠隔操作をしていた。そのためコックピットを破壊されても行動を止めることはなく、カトリーヌは機体を破壊するため捨身で《黒い翼》のコックピットに飛び移り、自爆スイッチを押して《黒い翼》を破壊した。

余談だがコックピットの位置やハッチは近年ガンプラや『敗者』で表現されるような胸部上方ではなく、「球体『戦況分析スフィア』のすぐ下にあるコックピットハッチ」という表現がされているため、アニメーション用の設定資料の方を用いているものと思われる。


《スノーホワイト》


◆基本データ◆
型式番号:不明
全高/重量:不明
装甲材質:ガンダニュウム合金(?)
武装:新型バスターライフル(予備カートリッジ有)、ビームサーベル
特殊装備:ZEROシステム、特殊ステルスマント
備考:オプション兵装『七つの矮星(ジーベンツバーク》』、H教授も高頻度で搭乗


◆概要◆
MC0014年、マーズスーツに対抗する抑止力として考案されたモビルスーツの一機。当初よりドクトルTやW教授は戦力は《ガンダム》であることが望ましいと考えており、同様のことを考えたプリベンターの五飛と協力関係を結び支援を受けて開発がスタート。

しかし、《ガンダム》を含めモビルスーツに関する過去のデータが一切失われていたため開発は困難を極めた。その時にウィナー家の古い資源衛星の格納庫で、地球圏のデータバンクにも火星圏のデータバンクにも残っていない“闇に葬られた歴史”の中の第二次月面戦争で使用され、その後解体された状態で保存されたガンダニュウム合金製モビルスーツを発見。

AC186年に開発された《ガンダム》試作零号機(《ウイングガンダムゼロ》)とAC194年にロールアウト・AC195年にオペレーションメテオで使われた《ガンダム》XXXG-01型初号機の間に開発された試作一号機と判明したそれを利用して開発・誕生したのが《白雪姫(スノーホワイト)》である。

そのため現存する極めて貴重なAC歴の五人の科学者が基礎理論を構築したモビルスーツ。しかし、それを動かすためのソフトウェアはW教授が一から6年(地球暦(AC暦)換算で12年)かけて作り上げたものを用いている。

現在確認される武装はビームサーベルと新型のバスターライフルとなっており、ヒイロの搭乗機を強く意識した構成となっている。装備しているバスターライフルはかつてものと違い、エネルギーカートリッジを使用すると弾倉から排出されるタイプ。『機動戦士ガンダムUC』に出てくるユニコーンガンダムのビームマグナムの機構に近いのかもしれない。

また運用システムに《ウイングガンダムゼロ》らと同じようにZEROシステムを用いていることが判明しており、生体反応ロックの認証システムも採用されている(その上、ヒイロはW教授もなかなか解除出来ないような特殊なコードでロックしている節もあるようだ)。ただし、《ウイングゼロ》や《エピオン》のようにZEROシステムが稼働しないと機体が動かないわけではないらしく、ヒイロが《白雪姫》のZEROシステムを起動させたのは老師張の《エピオンパイ》とほぼ同タイミング、バスターライフルのカートリッジを超長距離狙撃した際だとヒイロは明言している。

加えて火星連邦の監視衛星でも発見不可能とされる特殊なステルスが施された白いマントを羽織っている。

また『七つの矮星(ジーベンツバーク》』という追加武装がある。これはどうやら七色に割り当てられた特殊な弾頭を備えた矢を発射するクロスボウのようで、それぞれの弾頭の特性は下記の通りである。また、本装備によって《白雪姫》はバスターライフルによる広域攻撃のほかに特殊弾頭による狙撃も可能になっているようである。「スタンスセット→ノッキング→セットアップ→ドローイング→フルドロー→リリース(発射)」の発射手順を経る。

『七つの矮星(ジーベンツバーク》』
【赤】:「ロート」と読む(独語で「赤」の意味)。射出されると赤く発光し、灼熱の炎に包まれた《火の鳥》の姿になって羽ばたく。【青】の弾丸と化学反応を引き起こせる。
【青】:「ブラウ」と読む(独語で「青」の意味)。射出されると青く発光し、氷点下の氷の翼を纏った《青い鳥》の姿となって羽ばたく。途中で四方に散開し白鳥座に酷似した十字に伸び、その直下を絶対零度に近い冷気を展開する。【赤】の火の粉と反応し青白い炎として対象を炎上させることが可能。
【黒】:「シュヴァルツ」と読む(独語で「黒」の意味)。射出直後は白い光を伴う巨大なカラスのような形状で、その周囲に漆黒の竜巻を発生させる。W教授曰く「《風》の特性を持つ」とのことだが、具体的な原理等は不明。
【白】:「ヴァイス」と読む(独語で「白」の意味)。射出されると白い閃光は途中から拡散し、小さな弾頭は白い小鳩のようになって広範囲に落着。着弾場所から上空に向かって逆雷を放つプラズマ放電弾である。ただし、プラネイトディフェンサーのような電磁兵装とは電磁場が相似しており、電磁フィールドがすでにある空間に使用しても電気的飽和状態となって大した効果が望めないという欠点もある。
【銀】:「ズィルバー」と読む(独語で「銀」の意味)。別名「銀の矢(ズィルバーブファイル)」。先端部にMG合金が用いられているため非常に高硬度である。「pierce《貫通》」という特性を持っており、命中直前に銀の矢の先端はドリル状の光を放ち高速回転をしながら相手を貫く。機体を完全停止させパイロットを確実に殺害する兵装のため、パイロットへの心理的負担が大きいとW教授は考えており、そのため《白雪姫》に残ったヒイロの残存意識をダウンロードし技術を補い、心理的負担を軽減して使用した。

スペックは不明であるものの、通常のMSやMDが稼働不能に陥る強烈な磁気を伴う火星の砂嵐の中でもマント一つ纏うだけで稼働可能な特殊性・超越性を有しており、そのマントから覗く二つの眼のようなデュアルセンサーの存在も併せ、かつての『ガンダム』の超越的な性能を継承している。ヴァンの《黒い翼(ブラックウイング)》のバスターライフルの直撃を受けたがどうやら機体そのものは無事のようであるのでガンダニュウム合金製らしい非常に高い強度を有するようだ。

またかつての《ウイングゼロ》のように背部には「白い翼」が実際にあるようである。

その機動性はヒイロの操縦もあり極めて高く、青白い粒子を残像として残しながら追尾性の高い無数のミサイルを余裕で回避していた。
ZEROシステムとヒイロの射撃技術が加わることで長距離からバスターライフルで落下するバスターライフル用カートリッジをピンポイントで狙撃すると言う神業を行うことすら可能。

コードネームは『白雪姫』であり、当初よりヒイロを専任パイロットに想定していた節がある。しかし、カトリーヌ追撃戦では戦力不足が仇となり、W教授が本機で出撃することになったが、ヒイロの施した特殊なコードで生体反応ロックをされたせいでなかなか出撃出来なかった。

その後もヒイロの搭乗率が高くないこともあり、彼に代わってW教授がたびたび搭乗している。また機体内のZEROシステムにはヒイロのボイスレコーダーが記録されているらしいが、ヒイロがどういう意図で記録させたのかは不明。


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Comment

NoTitle 

ウイングは超音速では極超音速ですね
それはウイングユニットによってもたらされるものであって
バードモード状態限定での速度とは語られていません
  • posted by  
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  • 2017.05/22 04:19分 
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>匿名希望さん 

こんばんは。ご指摘ありがとうございます。ただちょっと今、時間が作れないので時間を何とか作って一~二週間の間で、直さないといけないところはご指摘の通り直しておこうと思います。まぁ、その個所というのは「極超音速」の誤字の部分です。MGのインストにそういう表記がありますし、実は私自身もそう書いたと記憶していたのですが、ご指摘のように完全に誤解を与える誤字ですので。

一方で、極超音速に関してはバードモードで良いんじゃないかなという私の憶測で当時書いた、と記憶しています(追記前に「憶測が混じることがあること」は注意書きしているので、「憶測の情報を書くな」というご指摘はなしでお願いします)。

なにぶん、一時期は随時更新していたもので当時の記憶が曖昧で、極超音速の表記(実際に今の段階では誤字で超音速になっていますが)をしているのでMGウイングが発売された直後くらいだと思うのですが。

根拠としては単純にバードモードと同じ速度を人型で出せるとは考えづらく、最大速度は当然バードモードだろう、ということ。またウイングのスピードアビリティはトールギスと同じ150。そのトールギスの最大速度は測定不能と言われているものの15Gの加速とエアリーズのマッハ2を超えると言われており、そこから考えても極超音速(マッハ5)を人型で超えないだろう、と。


あと、これはご指摘を受けて改めて今、MGのインストを読み直したことで得た情報なのでぜひ共有させていただきたいと思って書くのですが、
「さらに複数のパネルの接合面はその間隔を調整することが可能で機体の空力特性を失速寸前から極超音速域まで速度に応じて微調整している」
と書かれていました。

つまり、ウイングユニットが極超音速を生み出しているのではなく、「機体の空力特性」を「微調整している」のだと解釈出来ると思うのです。もちろん極超音速を出せないとは考えていません(出せないなら空力特性を微調整する必要はないでしょうし)。
ウイングの機動性はウイングユニットだけでなくバックパックと二つ合わせて「集約」されていると表現されているとはいえ、ウイングユニットがもたらす推進力は大きいでしょうから、バックパックや各部スラスターを一方向に集約出来るバードモードなら極超音速に達するだろうし、その大部分に貢献しているのはウイングユニットなんだと思います。
  • posted by 月詠 
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  • 2017.05/22 20:46分 
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NoTitle 

デスサイズルーセットが極超音速機動可能なウイングと同等の機動力があるという時点でトールギスが同等以上なのは明白
ただしルーセットそのものが小型なため航続距離とかある程度制限される
宇宙用の高機動に改修されたフリューゲルやヘルは明らかにそれ以上
  • posted by  
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  • 2018.01/26 15:15分 
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>匿名希望さん 

こんばんは。

このコメントが記事のどの部分への言及や異論・反論なのかが分からないのですが(内容的にはウイングというよりデスサイズだし)、匿名希望さんのコメントを受けて私なりの意見を少しばかり書かせていただこうと思います。

>デスサイズルーセットが極超音速機動可能なウイングと同等の機動力がある
その情報に私は疑問があります。出典があるのでしょうか。ルーセット装備に関して言及されているのは、コミックス二巻13話で、ヒイロがルーセット装備のデスサイズの機動性を目にして「オレの機体以外にもここまで空中機動性を有したヤツが…」という部分だけです。ヒイロは「空中機動性」とは表現しましたが、デスサイズがルーセット装備によって極超音速機動が可能だとはひと言も明言していません。

また前回のコメントと同一の方か違う方かは分かりませんが、私個人として極超音速機動が可能なのは飛行形態だと考えています。上記コメントでも書いているのですが、単純にバードモードと同じ速度を人型で出せるとは考えづらく、ウイングの最大速度は当然バードモードだろう、という推測が私の中にあります。そうなると当然、人型のままでしかいられないデスサイズがいかにルーセット装備を装着したとしてもウイングのバードモードと同等の極超音速機動が可能とは思えないと考えます。

>トールギスが同等以上なのは明白
そこにも疑問があります。トールギスの最大速度は公式設定としては測定不能となっています。エアリーズのマッハ2(マッハ1と言う資料も)を軽く超える機動力を有していることは間違いありませんが、やはり上記と同じ理由で人型でしかないトールギスが、バードモードのウイングを超えることが可能とは思えません。

>宇宙用の高機動に改修されたフリューゲルやヘルは明らかにそれ以上
宇宙用の改修というのが『敗者』設定におけるフリューゲルですが、おそらくトールギスF>トールギスはほぼ間違いないでしょうね。

ただ、そこにヘルを同列に扱えるかはまたちょっと違う問題なのです。前述のようにヒイロがルーセット装備で指摘したのは空中機動性であるからです。またデスヘルのアクティブクロークはルーセット装備の上位互換と言えるかは判断が難し思います(アクティブクロークはフィールドジェネレータによる防御力と表面コーティングによるステルス性の向上が主の装備と考えられ、機動力強化に特化したルーセット装備を超えられるかどうかは判断しかねる)
  • posted by 月詠 
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  • 2018.01/26 23:31分 
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NoTitle 

>機動力強化に特化した
後期の改修型は主に宇宙用の改修なのに大気圏内のものより機動力低かったら失笑ものなんですけど?
  • posted by  
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  • 2018.04/27 11:06分 
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>匿名希望さん 

宇宙用改修>大気圏内飛行装備だと思っているのですか? 

状況次第ですが、1G(重力)が常にあり、さらに空気抵抗などの影響もある大気圏内で、しかも飛行するとなると宇宙で機動力や速度を出すとは勝手が違うはずです。普通に考えれば前述のように1Gや空気抵抗がある中で大気圏内で飛行した上でさらに速度を出すのは0Gである宇宙で速度を出すよりよほど難しいはずのですよ。

ましてデスヘルのアクティブクロークなんて、揚力は得られる形状かもしれませんが思いっきり空気抵抗を直撃するような機体全体と同等かそれ以上の大面積がある上にほぼ固定された装備にしか見えないわけで、あの装備で空中機動性がルーセットを超えるなんていう意見は片腹痛いですね。

前回のコメントの方と同じかどうかは分かりませんし、わざわざ調査する気もありませんが、もしも同一の方ならそういうご意見を持つなら持つでご自身なりの根拠をもっと具体的に明示して欲しいですね。「デスヘルの方が後期改修型だから早いに決まっている」というのでは具体性に欠けますし、貴方自身がコメントで書いているようにデスヘルは機体の戦闘力強化と欠点であった耐久補強、そして宇宙対応も視野にいれた強化改修であって、ルーセットを超える空中機動性を持たせるための改修ではないので、そこの「改修コンセプトが何だったのか」という部分を履き違えてはなりません。

そもそもにしてルーセットと言う装備は何度もコメントで書いているように大気圏内の空中機動性を得るのための装備であり、それはウイングガンダムの最高速度と同等の機動性を得るという根拠はどこにもないわけですから、それをどうしても推したいのであればしっかりと根拠を提示しなければなりません。
  • posted by 月詠 
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  • 2018.04/27 21:37分 
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