GOSICK 第20話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[GOSICK(ゴシック)]
『ファントムの幽霊(ファントム)に導かれる』
≪あらすじ≫
ソヴレムの劇場に辿り着いたヴィクトリカは、ココ・ローズの謎を解くことを強要される。ヴィクトリカは、この謎を利用してオカルト省が――強いては父ブロワがさらに権力を得ようとしているのだと考えるが、今ここで父に抗っても何にもならないとし謎を解く決心をする。
一方、一弥はこっそりとヴィクトリカの後をつけてきたセシルから彼女が再び父親の命で学園の外に連れ出され、このソヴレムの劇場に来ていることを知る。なんとかしようとする一弥だが、ヴィクトリカは一弥とセシルを巻き込むまいと彼らの助力を拒絶してしまう。
どうにか出来ないかと悩む一弥はグレヴィールとセシルの力を借りて、ココ・ローズの謎を解くためのカオスの欠片を集め始める。これは自分にしか、自分でなければ出来ないことだから、と。
その頃、ヴィクトリカもまた「これだけでは謎は解けない」とオカルト省の役人を突き返すが、彼らは聞き入れない。さらに彼らは薬草とろうそく、鈴の音という科学的な催眠療法でヴィクトリカの推理力を高めようとするが――
≪感想≫
◆自分の“ポジション”とは -一弥の決意-
一般的に多くの人々は、周囲から「こんな感じであって欲しい」というポジションを求められることが多い。日本人に解りやすい例で挙げれば、その家族の長男は「家を継いでほしい」という跡取りのポジションを周囲に求められる、ということに似ている。それに限らず組織(チーム)の中で、頭脳役、ムードメーカー役、纏め役、切り込み隊長役など、知らず知らずおのずと自分に求められる立ち位置やポジションというのは見えて来る。
それは当然ながらアニメや漫画といった二次元の創作物にだって当てはまる。いや、このような創作物だからこそより明確に“ポジション”というのは鮮明にハッキリと与えられているケースがほとんどと言っていい。
それは女性キャラクターなら萌え要素と似ているものかもしれない。それなりにアニメなどに触れてきた人なら、たくさんのヒロインが出て来る作品で、「あの娘は天然枠、あの娘はツンデレ枠、あの娘はクール枠で……」とヒロインを分類した経験もあるはずだ。
今回、一弥はその自分に与えられたポジションを理解した。理解したと言うよりも、ずっと彼の中ではあったことであり当たり前だったことを、改めて口にしただけ、とも言えるのだけどw
一弥のポジションは、ヴィクトリカのナイト(騎士)であると言うこと。彼女を守り支えていくのが彼に課せられた物語上のポジションである。では、具体的にどうすることがヴィクトリカを守り支えていくことになるのだろうか?
物理的に犯人と戦うことだってそうだろうし、出生による特異性から孤独に陥りがちなヴィクトリカの傍に心身ともに寄り添うこともそうだろう。
そんな一弥が見出した、もう一つのヴィクトリカの支え方。それが今回の助手役。
単純に助手役と言えば、今までももちろんそうだったわけなのでやや語弊もあるかもしれないが、今回一弥が担ったのは情報収集役。だが、これまでは比較的偶然が多かった(目の前で起こったことに対して「こういうことがあってね~」とヴィクトリカに話すことでで始まるケース)。
しかし、安楽椅子形式での推理が多いヴィクトリカにとって生の情報はとても重要で重宝するものであり、最も重要な要素。それを一弥も知っているからこそ、新聞の切り抜きや当時の調書だけではヴィクトリカが謎を解けないことを理解し、その足で聞き込みをしたのだ。
前述のように似たようなことを彼は今までもしてきた。でも、今回は今までとは違う。彼は、彼自身の明確な意思と目的を以ってヴィクトリカの謎を解くためだけの情報を得ている。偶然目にしたもの、聞いたものをヴィクトリカに伝えて彼女が再構成する、というものとはワケが違う。
一弥が必要な情報を彼自身の直感と意思で収集し、彼が収集した情報を使ってヴィクトリカが謎を解く。
“探偵に助手はつきもの”とはよく言ったものだと思った。
今までからヴィクトリカにとって一弥が物理的にも精神的にも無くてはならない存在にまでなっていることは明白だ。そして今回はさらに、この『GOSICK』という作品における名探偵ヴィクトリカにとって、久城一弥という存在が推理面でも絶対に欠かすことの出来ない助手というポジションへ昇華出来たのだと感じさせてくれる30分だった。
◆余談
一瞬、上の最後の段落の締めを「これが二人にとって(阿吽の呼吸で推理すると言う意味では初めての)共同作業ですね、解りますw」と書こうと思ってしまったwww
まぁ、それはともかくグレヴィールにもちゃんと出番と見せ場があって良かったと思っている。やっぱり彼は、彼女の能力の高さに負い目や引け目、憎悪に近い羨望の感情を持ちながらも、自分の妹という認識と感覚があり、初恋の幼馴染同様にとても大切に出来る優しいところがあるんだな、と再確認出来た。
彼自身苦しいところもあるのだろう。
彼の地位や権力は父親の後ろ盾あってのことだ。警察だって極論を言えば彼の道楽に過ぎないし、その警察での地位や名声も自分で得たものではない。
自分独りの力では父ブロワや妹ヴィクトリカほどの大事を成すことが出来ないグレヴィールにとって、そういう二人の間に割って入るというのは、ある意味死すら覚悟しなければならないことだと思っている。ぶっちゃけグレヴィールごときが何かしたところでブロワは一瞬で彼を潰せるだろうし、ヴィクトリカもその頭脳を使えば彼を貶めることなど容易だろうし、そのことをきっとグレヴィールは知っている。
催眠紛いのことを始めた時も、なかなか止めることを言い出せないのはそういう彼の苦しい部分が良く出ていたし、それでも最後は止めようとした(まぁ、その瞬間にブライアンが乱入したわけだが)のは良かったなぁ、と思えるシーンだった。
今回はある意味、推理要素もちゃんとあるので面白い。ココ・ローズの謎に直結する瓜二つだったと言う少女の存在もそうだが、おそらく今回ブライアンが見せた双子のような演出も、「双子のような瓜二つの存在」というものが一つのキーワードになっている今回の謎を解くヒントになっているのではないだろうか?
まぁ、ココ・ローズ編は次回で解決かな? 残り話数を考えれば、もうひと波乱あって最終話になるのだろうか。
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