DOG DAYS EPISODE 8
『開戦の日』
≪あらすじ≫
ガレットからの宝剣をかけた“戦”を申し込まれ、承諾してしまったビスコッティ。両国にとって誇りと威信をかけ、絶対に負けられない“戦”が目の前に迫っていた。
両国とも過去最大規模の一般参加者を加えた大規模な“戦”。開戦と同時に最短ルートで敵本拠地のグラナ浮遊砦を目指すシンクとエクレールだが、彼らの前にはレオンミシェリからの莫大な褒賞目当てに神剣パラディオンを付けねらう輩と遭遇する。
一方、ガレットからはビレオと近衛兵団がビスコッティ本陣へ潜入しミルヒオーレが持つ聖剣エクセリードを狙う。勝利国への褒賞のはずが、それを無視したガレットの行動。だが、ビスコッティもその可能性は想定内。すでにミルヒオーレに対しては“とある策”が張られていた――
≪感想≫
いろいろな伏線が出てきたな、と。
フロニャ力の守護力が弱い場所での“戦”と頻発する魔物出現の噂。この二つはやっぱり大きな意味を今後持ってきそうで、魔物の存在は設定倒れになることはなさそうであるw
正直、ちょっとこの辺りの設定部分は心配していた部分でもある。死なない“戦”と8話を迎えても影も形も出現しない“魔物”というのは、本作においてちょっとしたブラックボックスだ。その中身や仕掛けがどうなっているのか、現時点で視聴者にはさっぱり解らないし、そもそもブラックボックスどころかその箱の中身にちゃんとそれらが入っているかどうかさえ怪しかった。
魔物に関してはフロニャ力を蝕むことで成長する人でも獣でもない存在、とその存在が明確に定義されたことは魔物出現フラグが一歩前進して捉えて良いのだろうか。そういう意味では、守護力の弱い場所で“戦”をする、ということも生死に関わる場面が出るフラグが一歩前進したとも取れるわけだが。
言うまでもなくこれらは明確なフラグになっていて、守護力の弱い場所での戦闘になってシンクとミルヒオーレが傷つき倒れたり、今回の“戦”中に魔物が出現するようになったり、そんなことが考えられる。
が
その一方で、全部ミスリードの可能性だって捨てきれないわけだ(笑 そうでなければ物語中盤まで、明確に物語の中核に関わるであろう死ぬ可能性のある“戦”や“魔物”の存在が影も形も見えない、ということもないだろう。
まぁ、どちらに転んでも視聴者としては一本取られた感じにはなるのだと思っている。前者なら中盤まで気楽に観られるアスレチック系アニメ(なんだそれw)だったのに後半はシリアスなバトル系アニメにシフトするわけだし、後者なら最後までゆるゆる路線を貫きフラグや伏線だと思われたものは全部ミスリードだったという視聴者をあざ笑うような恐ろし過ぎる展開だしwww
個人的にはブリオッシュの得物が割と西洋風でビックリ。もっとこう、和風な感じで最後まで攻めるキャラだと思ってた。いや、あれはあれで某剣客浪漫譚の斬馬刀みたいで和風っちゃー和風なんだろうけど(ノ∀`*)アイター
◆ちょっとブレた? -支離滅裂な展開-
ここまで割としっかりと軸(例えば、人が死なない“戦”にここまでは終始していることやフロニャルドキャラの思考など)があってブレることはなかったのだけど、ここにきてちょっとブレが生じているような気がする。
そもそも勝利国への褒賞品へと指定した宝剣強奪を狙うことに労力を割くことそのものが無意味だ。仮に宝剣を強奪しようが、国家として敗北すればそれらはビスコッティに自国の宝剣と併せて返さないといけない。それ以前に、自らわざわざ宝剣を褒賞品に宣言しながら、その宝剣を戦の混乱に乗じて盗もうとすること自体が支離滅裂と言わざるを得ない。
もちろん戦の最中に備品が敵国の手に渡って利用されようと、それを咎め律するようなルールはたぶんないだろうからルール上は問題はない。
だが、ルール上に問題が在る無しではなくて、前述のようにそもそも強奪に成功したとしても“戦”に敗北すれば宝剣はビスコッティに戻るわけで、強奪という行為そのものやそこに労力を割いて他の部隊の戦力が手薄になり敗戦の可能性を高めてしまうことは戦全体の展望や中・長期的な視野で観た時には何ら意味を持たない本末転倒な行動でしかない。
宝剣を奪取しておいて仮に敗北した場合は白を切る、という手もなくはない。しかし、“戦”の場面が両国に中継されている現状で、宝剣を最後に誰が手にしたかなんてあっさりと調べがつくのは目に見えている。それでも拒むなら、それは両国の国交の問題にまで発展し、最悪ガレット側から仕掛けた侵略戦争と見なされ大陸協定違反でビスコッティ(さらには周辺国)を巻き込んでガレット殲滅戦になっても文句ひとつ言えない展開になり、侵略戦争となればそれこそミルヒオーレやシンクに命の危険が及ぶことは明白で、それもまた本末転倒。
つまるところ、宝剣を“戦”中に奪取しようという戦略そのものが戦略として成り立っていないと言うことである。
これらの思考や作戦もそうだし、そうした事実に気付かないこと自体、レオンミシェリらしくないし、彼女の周囲を固める側近らしくない。
私たち視聴者にとってレオンミシェリの印象で一番強いのは最初にシンクが召喚された戦での強さと潔さではないだろうか? その後もそうした姿で描かれてきて、独りで全部の悩みを抱え込んでいたのかと思えば、ここでそうしたこれまで積み上げてきたものを捨ててわざわざ卑怯な手段に打って出る必要はあったのか。
おまけに側近にその星詠みの結果を話せて相談出来るほど柔軟なら直接ミルヒオーレにも話せて相談出来たんじゃないか、ということになってしまっている。ただ、これには反対意見もあって「レオンミシェリが、ミルヒオーレに危険を伝えようとすると星詠みの結果が悪くなった」という言葉から、これ以上悪い結果(ビスコッティの崩壊とか?)を避けるためにミルヒオーレだけには相談出来なかった、とも取れる。しかしながら、星詠みの結果が悪くなったこととミルヒオーレに危険を伝えようとしたことの因果関係は必ずしも一致するわけではなく、レオンミシェリの早合点という可能性だってあるわけだから、結局のところ自分一人で抱えこまずに相談出来たのならもっとほかの方法があったとしか思えないわけだ。
また作品全体から見たとしても、ちょっと後味が悪くなってしまった。ここまで割とスッキリとした展望が多かったが、ガレットが卑怯な作戦を行い、それに対する為にビスコッティも領主を影武者で偽装するという卑怯な作戦で応じたことで、互いに泥の投げ合いのような印象しか抱かない。
(※もちろんトップの影武者を立てる、という戦法は通常卑怯でもなんでもないことは百も承知である。しかし、少なくともフロニャルドで行われる“戦”においてこれらは卑怯と扱われるのである。それは劇中のビレオやリコッタの反応を見れば一目瞭然)
本作以外の作品でなら、こうした相手の手の裏を読んだ結果主人公側がまんまと出し抜く形というのは見ていて爽快なものだし情報戦と戦略性があって楽しいのだが、残念ながら本作では(少なくとも今の現状では)楽しめる要素ではなかった。
一つ、この展開において意味を見出すなら、「魔物(あるいは魔戦斧フランベール)によってレオンミシェリがすでに操られており、何が何でも宝剣を手に入れようとしていた結果だった」ということか。これならば、部下始め参加者に戦の勝敗問わず、とにかく宝剣を手に入れるように求める姿勢も間違っていないし、納得出来る。
ただ、そうではないのであればこの展開はちょっと一部キャラと作品像がブレたかな、と。
このブレは、(私はリアルタイムで視聴していないので解らないが)おそらく初期の『なのは』シリーズでも言えたことなのかもしれない(感想巡りをしていると、「『なのは』が中盤以降ああいう展開になるとは誰が予想しただろうか」という意見も目にしたし、今回のようなブレが中盤にあってそこから方向が急激に転換したのだろう)。それならば、このブレは本作にとって良い方向に働くのか、それともそうはならないのか。
一応、良い方向に働く可能性も感じている。今回、終始ハイテンションで姿を見せていたミルヒオーレが敵の目を引くため影武者となったリコッタの戦略だったわけだから、そうした結果から逆算したような細かい演出を本作は出来る作品だ。つまり、こうした支離滅裂な展開と作戦もちゃんと綿密に計算された結果、とも考えられる。
こればっかりは最終話まで視聴するか、ある程度ストーリーの謎とネタが判明するまでは判断を下せないが、良い方向に働くことを願うばかりである。
EPISODE 9『グラナ砦攻防戦』
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- at 00:38
- [アニメ(放送終了):DOG DAYSシリーズ]
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- [Edit]
30日以内に死亡でいつ死ぬか解らないからなるべく早く結果を知りたい、という可能性もあると思います。死亡時の映像でエクセリードが目覚めてたっぽいのも気になりますね。
そして今週のユッキー。
ユカカゼ流弓術が登場しましたが、ユキカゼ流ってつまり自己流なんでしょうか?それとも襲名性で○代目ユキカゼとか?何気に伝説の魔物ハンターとかやってますし、襲名性っぽいですかね。
個人的には自分で考えた技をユキカゼ流って呼んでるのもかわいいと思います!