ブラッディ・クロス 独自キャラ紹介【神葬編】
紹介文も長くなってきたので、勢力別にしてみました。ここは神葬勢力のページです。
掲載キャラクター
・常盤
・菊坂
・大間
・山吹
・市川
・雪
未掲載キャラクター
最終更新日:2015年09月21日

常盤(ときわ)
概要
種族:堕天使
性別:男性(写真左の黒い長髪の男性)
年齢:不明
能力:堕天使としての力
初出:23話『天使の言葉』
死亡:63話『死ぬのを見たのは誰』
備考:神葬一番隊隊長。神葬のトップ
神不在の世の中で次の神が決まるまでの間、聖戦と神の遺産を管理する組織「神葬(かむはぶり)」の一人。種族は堕天使。
長髪の黒髪をポニーテールにしている青年。年齢は不明。神葬の制服と思われる黒のロングコートを着用し左腕上腕部に腕章を巻き、左腰に二振りの刀を差している。左の首元に月宮の胸に現れたものと同じ“深淵の烙印(黒印)”を持つ。その意味も知っており、自身の運命を受け入れてはいるが、いざ他人から指摘されると感情的になってしまうこともある。
神葬という組織においては、一番隊隊長という地位ながら、同時にその他の各部隊からの定時報告を受けたり、粛清などの独自の権限を持っているようで実質神葬のトップの地位にいるものと思われる。菊坂が神葬次席なので、神葬主席の可能性が高い。
神不在の世の中で次の神が決まるまでの間、聖戦と神の遺産を管理することが目的らしく、聖戦を乱しかねない力を持つアルカナが保有する“創造の聖杯”も欲してはいたが、消滅しても構わないというスタンスを取っている。実際にアルカナ襲撃のほかにも、日向の最後の痕跡があった教会も(おそらく聖戦に関する)規約の第12条「聖戦の隠匿」の項目に抵触する恐れがあるとして“抹消”しており、聖戦の管理者・監督者としての立場を示している。
彼にとっては聖戦にとって“生贄”でしかない自分の命よりも、聖戦の管理者である神葬の一員として聖戦に対して公平でいることを望む。そのため、続に黒印の意味を教えたあと、わざわざ自分を平気で殺す可能性がある皐にも同じように黒印の秘密を教えたほか、月宮にも神葬の書庫で情報を提供した(もっともこれは月宮に脅迫されていた側面もあるが)。
その戦闘能力も作中トップクラスで、月宮をして「『ドス黒い』力」、続をして「『皐』並みの力量」で皐の持つ堕天使の力と同じ力を行使する。皐との対比は出来ないが、教会一つを存在ごと瞬時に“抹消”することが出来るほどの能力を持つ。
性格は同じ堕天使である皐と似て高圧的だが、組織のトップとしては言動が粗暴で荒々しく昏倒した続の顔にラクガキをするなど幼稚な言動もあり、神がかかった言動や大人のオーラを発する皐や和泉よりよほど人間的な言動が端々に見られる。十巻では続らを交え、同盟者みんなで人生ゲームやトランプをしているほど。
部下からの信頼も厚いが、部下への信頼も厚く雪が人質に取られた際には独断で彼の命を優先したことを謝罪した市川をこれといって咎めることもなかった。
同じ烙印を持つ月宮はもちろん、日向、尚のこともある程度知っている模様。記憶から情報を読み取る力があるのか、以前から監視をしていたか、あるいは誰かと繋がりを持っているものと思われる。
月宮が持つ、自身と同じ黒印の意味を知っており、当人曰く「アルカナに利用されないように保護した」。しかし続から見れば「洗脳して自由を奪った上、いずれ生贄として殺すと言ってるようにしか聞こえない」と言われてしまっている。実際に保護した際に月宮に黒印のことを明かした上で「それを知ってこれから先意識があるのは地獄」といって洗脳している。そういった経緯があるせいか、洗脳したことを逆手に取られて月宮に脅迫される日々が始まり、本来持ち出し不可のはずの神葬の書庫の書物を月宮に貸出させられている。
香撫を神葬にスカウトした張本人で、香撫が瀕死だったところを彼自らが「俺がここに引き寄せられたということは神葬の資格がある」とし、香撫に神葬の一員として生を得るか、このまま死ぬかを問うた。当時は香撫の良く回る頭に期待し、その成果に応えて六番隊も新設したが、当然ながら裏切った香撫に最後は辛辣な言葉を浴びせて処刑した。
続に対しては、預言書を解読した神候補の一人と認識し、神葬で保護し管理しやすいように自分たちの保護下で動くよう仕向けようとしたが、日向に続を救出されて失敗した。その後、同じく神候補の一人である皐と同盟を結ぶ。ただ、皐の命令で遺産を取りに赴くなど同盟と呼べるほど対等な立場ではないようだ(まぁ常盤はあくまで聖戦を管理する者に過ぎないため、神候補の皐相手にこの立場は妥当と言えば妥当だが)。
しかしながら、聖戦を管理する立場として遺産の先取りや続の殺害計画など聖戦に不具合が生じるかもしれない好意を繰り返す皐を危険視している節もある。その後、皐のやり方や香撫・里堂の裏切りとその相手を知って、皐との同盟を破棄し「香撫の捕獲に協力すること」を条件に続と同盟を結ぶ。
聖戦最終戦を前に黒印持ちとして、自らの命を勝者の神候補に委ねることを決意していたが、香撫と香撫によって操られた雪の奇襲に遭い死亡。その遺体は神葬によって回収されたが、霊安室を強襲した皐に奪われると、黒印の生贄の血として皐の「正常」を代価とした奇蹟によって利用された。
(以下、巻ごとの動向)
日向と尚が戦い、日向の最後の行方となった教会に出現。先に教会に来ていた月宮と鉢合わせになるが、無視して教会を“抹消”。その後、月宮に自分にも彼女と同じ刻印があることを打ち明け、自身の名と「この聖戦は俺の管理下になる」と宣言した。(五巻)
聖杯を管理する者を自称し、権利なき者に神の力が渡らぬよう行動しているとし、権利がないにもかかわらず聖戦に関与しようとしているアルカナを「悪」と断罪し、存在の抹消を宣言。アルカナ本社に襲撃を仕掛け、本社に保管されていた神の遺産を全て強奪し、さらに“創造の聖杯”を回収しようとするも和泉の時間制御能力で左肩に負傷を負い失敗。それでも大部分の遺産と、さらに自身と同じ黒印を持つ月宮を拉致出来たことで戦果を「上々」と評した。その後、神葬の情報の一部がアルカナに漏れているとし、内部に裏切り者やスパイがいることを早くも看破し、雪に殺害を命じた。(六巻)
とある会談のため、一夜本拠地を空けた隙を突かれ日向たちに「神蔵」を奪われるも、その後の菊坂らの対応によって遺産の半分以上を護り切ったため、菊坂らへの咎めはなかった。月宮には、隊長として振る舞っているが、狙いがどこにあるのかは不明。アルカナと対抗するため、本来監視役のはずの神葬ながら皐と手を結ぶと言う暴挙に打って出る。(七巻)
第六・第七の遺産を先取りした皐の思想を危険視しながらも、第八の遺産が出現した際には自ら「汚名を返上する」と宣言し出撃。第七の遺産を取りに来た続と遭遇し、警告をしたのち、彼と遺産を巡り互角以上の戦いぶりを見せている。
また、菊坂同様、第八の聖戦時に護衛として付けた月宮の洗脳度合いに対して里堂に苦言を呈することもあった。(八巻)
黒印の秘密を打ち明け第八の遺産を皐に献上するが、続を殺せなかったことを指摘される。その後、極秘裏に続から連絡を取りつけられ「月宮の解放」と引き換えに「香撫の確保」を条件に反発の強い皐との同盟を破棄し、続と同盟を結ぶ。その際、月宮が同盟締結の条件と言う最重要存在だったため自ら護衛し、香撫の手から守る。その後、自ら手負いにした香撫を捕獲し、本拠地地下に設置した「処刑場」で香撫を処刑した。(九巻)
続と同盟を結び、月宮の洗脳を解く。その後、洗脳を解かれた月宮から半ば脅迫されて、神葬の書庫へと案内し、聖戦と黒印の基本情報、前回聖戦の表向きの情報を提供した。その際、本来持ち出し不可の書物を月宮に脅されて貸し出しさせられている。(十巻)
月宮の動向を組織として監視、さらに同盟を結ぶ続に報告していたが、その矢先に裏切り者の里堂、さらに死んだはずの香撫の登場によって事態が大きく動く。香撫の策略によって月宮を救うため続が保有していた遺産の隠し場所を開示すると、それをフォローするための総力を挙げて回収作業をさせていたが、そのことが仇となり香撫に本部侵入を許し、操られた雪の奇襲も相まって、最後は香撫に頭部を撃ちぬかれて死亡した。(十一巻)
聖戦最終戦直前に神葬によってその遺体は回収されたが、その遺体を皐が強奪。自らの残った「正常」全てを使った力によってすでに死んで使い物にならなくなったはずの常盤の血液を、「生贄として使用可能な」レベルにした状態で抜き取られる。
聖戦が消滅し再構築された世界では、聖戦崩壊前に死亡しているため存在しておらず、一般的には記憶からも記録からも抹消されている。(十二巻)
特殊能力
堕天使の力
現在は詳細不明だが、教会一つを存在ごと抹消した。第七の遺産を巡る聖戦でもその片鱗を使用している。
日本刀
詳細は不明だが、柄から切っ先、鞘に至るまで真っ白な日本刀と脇差(長脇差か?)を戦闘時には携行する。耐久力がだいぶ高いのか、第八の遺産の戦いでは粉々に砕けた続の刀とは裏腹に堅牢さをアピールした。

菊坂(きくさか)
概要
種族:不明
性別:男性(写真右のグレーの髪を持つ少年)
年齢:不明
能力:不明
初出:24話『迫り来る脅威』
備考:神葬二番隊隊長、神葬次席
神不在の世の中で次の神が決まるまでの間、聖戦と神の遺産を管理する組織「神葬(かむはぶり)」の一人。
青みがかったグレーの髪(ねずみ色の髪)を小奇麗に切りそろえた髪型をしつつ、左目を隠すようにその部分の前髪だけを伸ばしている特徴的な髪型。隊服を着用し、武器として神の遺産の日本刀を一振り保有する。
神葬という組織において次席という常盤に次ぐ地位に就いており、二番隊隊長も務める。常盤と並んで唯一、聖戦に関する裏の情報を閲覧する権利を有しており、その地位は高い。また隊長を務める神葬において二番隊は「一対多に特化した精鋭部隊」とも言われる。
仕事や任務の遂行を重視している節もあり、第五・第六の聖戦の際には人質になった雪を苦渋の決断で見捨てる覚悟をしたほど(ただし市川には「後悔する」と指摘されており、公私混同をしないタイプだと思われる)。また三番隊の大間が香撫の定期報告を邪魔した際には殺気立ち大間を威嚇し、また大間もその威嚇で引いているため、地位的に対等以上の存在か、実力で大間を上回っている可能性も考えられる。
その戦闘能力は、保有する漆黒の刀身を持つ刀型の遺産による近接能力で真価を発揮する。アルカナ本社襲撃の際には、三人の九妃を相手にし瞬殺(神の遺産と九妃の相性や初戦であったことなどもあったろうが)するほどの戦闘能力を見せている。
性格は上記のように神葬としての任務や職務を何より優先している節があり、定期報告に遅れようとしている香撫やその邪魔をする大間に殺気立ったほか、続の顔にラクガキをして遊ぶ隊長陣をしり目に一人生真面目に任務をこなしていた。
しかし、仲間に対する想いは人一倍強く、雪を溺愛したり、過去には新設した六番隊の隊長に香撫が就任することも素直に祝福したりしていた。神葬の中では、五番隊隊長の市川と仲が良いようで夜通しゲームをすることもあるようだ。それ以外にも(烙印保持者という理由があるにせよ)洗脳した月宮の心身を案じるなど「神葬」の身内に関しての想いの強さはかなりのもの(その分、裏切りに対する憎悪も強いが)。また、随所で洞察力の鋭さを発揮している切れ者。
(以下、巻ごとの動向)
アルカナ本社襲撃作戦に参加。基本的に常盤の一番隊と同行し、その先鋒として初期制圧戦を担当。その後、聖杯の探索や遺産の回収に当たっていたほか、月宮の拉致も実行している。アルカナ本社襲撃後は、神葬の本拠地に待機しているようである。(六巻)
常盤不在の本拠地を任され、スパイ処分に雪と共に当たっており、当初から香撫と彼女が連れる二人の部下(日向・尚)を怪しんでいたが、常盤不在の一夜に神蔵を奪われてしまう。月宮のおかげで奪還したものの、今度は香撫と大間との戦いで、香撫の呪いの眼を受けて一時的に視力を奪われ、再び神蔵を奪われてしまう。当人はそのことを酷く嘆いていたが、その後の対応で半分以上の神の遺産を守ったことで常盤はこれと言った咎めはしなかった。(七巻)
第六・第七の遺産を巡る聖戦の際には、皐側の戦力として出撃。常盤に代わり総指揮を執り、この聖戦でのアルカナ勢の殲滅を命じたほか、裏切り者である香撫の抹殺を優先したが、雪を人質に取られ続殺害を含めて作戦は失敗に終わっている。
また元の人格が変わるほどの洗脳を施した里堂を「嫌なやつだ」と公言しているほか、月宮を「彼女は罪人ではなく保護される身」と称しており烙印保持者として心身を案じる姿も見せた。(八巻)
皐邸を訪れる常盤の護衛を担当。その後、本拠地に侵入してきた香撫を市川と追い詰める。最後は香撫の処刑の瞬間にも立ち会った。(九巻)
月宮の洗脳解除や月宮の書庫来訪の際の案内などを担当。常盤のいるところに寄り添っており、護衛の意味も兼ねていたと思われる。(十巻)
月宮を監視していた者や雪の報告を受けて香撫に拉致された月宮へ加勢するが、蛇の存在で身動きが取れなくなり、まともに加勢が出来なくなってしまう。その後、次席として的確な指示で開示されてしまった続の遺産確保へと奔走。回収した二つの遺産を雪に預け、自らは囮となるため前線に出た。(十一巻)
常盤亡きあと、神葬の主席(あるいは主席代行)として当初の予定通り、聖戦を乱すアルカナ粛清のために組織を動かす。続の遺産獲得のサポート、アルカナの違法コピーデータの破壊、黒印(月宮)の護衛と日向奪還など多様な任務をこなそうとする最中、常盤の「時間停止」によって強制的に停止させられることでそれらが行うことは出来なくなってしまった。和泉の死後、「時間停止」が解除されるとアルカナ粛清を最優先事項としたようである。
聖戦が消滅し再構築された世界では、前の世界の記憶を全て保持した状態で存命。彼曰く「輪廻転生の輪から外れている」ために再構築される際に記憶の改竄が行われなかったようである。聖戦が消滅したため神葬としての存在意義を失いながらも、続たちの状況・動向を把握した上で、聖戦崩壊前に死亡してしまったため一般的に記録にも記憶にも残っていない常盤らの供養を自分たち残存する神葬の任務と捉えている。ちなみに「前の記憶がある分だけ、意識の切り替えが難しく、今の世界にどう溶け込むかが課題」とのこと。(十二巻)
特殊能力
〝朧〟
「おぼろ」と読む、円形の鍔を持つ漆黒の刀身の日本刀型の神の遺産。強力な神の力が宿っているのか、振るっただけで日向の術を無効化し、刺しただけで九妃を消滅させて見せた。
『一ノ型』という形態があり、その時には刀身根元に巻きついた“茎”を相手に向けて伸ばし、攻撃や束縛するといった芸当が可能である。
鉄の処女(アイアン・メイデン)
仲に人間を入れて蓋を閉めると串刺しにできる中世ヨーロッパの拷問危惧。別に神の遺産などではない。菊坂のお気に入りで良く手入れをしているらしく「良く刺さると思うよ」とのこと。ちなみに実用のものではなく、あくまで菊坂や常盤、市川の趣味のコレクションの一つ。
大間(おおま)
概要
種族:不明
性別:男性
年齢:不明(死亡)
能力:不明
初出:29話『眠れぬ夜』
死亡:33話『裏切り者に蛇の祈りを』
備考:神葬三番隊隊長
神不在の世の中で次の神が決まるまでの間、聖戦と神の遺産を管理する組織「神葬(かむはぶり)」の一人。
尚よりもさらに長身で体格が良く、男性の中でも頭一つ飛び抜けている青年(190cm以上か?)。隊服はほかの隊長陣と異なり、表が白で裏が黒という通常の隊服と真逆のカラーリングのコートを着用している。同様の隊服や、通常とは真逆のカラーリングの仮面を被った平隊員もいることから、この隊服が三番隊特有のものなのか、それとも何か別に意味があるのかどうか不明。
神葬という組織において三番隊隊長を任される。神葬において三番隊は、「前線特攻部隊」とされ、その戦闘経験値や場数は他の部隊を圧倒すると言う。
その三番隊で隊長を務めるだけの戦闘能力を持ち、戦闘は主に薙刀状の槍による長いリーチと高い身長を生かした近接格闘。パワーだけなら、獣の力のある市川と互角以上の能力を持つ。戦術眼にも優れるが、味方がいる状況での戦闘には余り慣れてはいなかった模様。
性格は香撫曰く「実力で末席の三番隊隊長は頭も末席レベル」「大がつくほどの単細胞」「低俗で退屈、平たく言えば激萎え」と酷評し、部下からもバカと思われている節があるものの、それは全て演技だった可能性もあり、アルカナへの内通者だと日向たちにバレて以降は、香撫にもっと日向たちのサポートをするべきだと進言するなど、あの日向たちをして「こんな良い人見たことない」と言わせるほど、味方には親身で面倒見が良い。
しかしながら、束縛されることの多い神葬に対して自由を求めていた傾向もあり、「もう一回、普通に普通の人生がしたい」という独りごとを香撫に聞かれてしまい、そこに付け込まれて香撫同様、神葬を裏切りアルカナへの内通者となった。彼曰く「この手の組織は入るより抜ける方がずーっと大変」とのことで、脱出後の身の安全の保障をアルカナとの条件に裏切った模様。なので香撫との相性は最悪で険悪だったのは、スパイ行為をやりやすくするための方便にすぎなかった(険悪な仲の二人がアリバイを証言し合えば、それは信頼されやすい)。
だが、脱出後に「神葬を裏切ったと見せかけた神葬のスパイ」であると困ると言う理由だけで、香撫に射殺された。
彼の死後も別のものが隊長に就任したのか、三番隊そのものは第六・第七の遺産を巡る聖戦時には神葬側の先陣の特攻部隊として登場している。
(以下、巻ごとの動向)
神葬の本拠地に滞在。アルカナ本社襲撃時に参戦しなかった理由は不明だが、定期報告に遅れそうな香撫を邪魔するなど幼稚な一面を見せている。(六巻)
実は香撫同様、アルカナに対して脱出後の身の安全を条件に、神葬を裏切ったアルカナの内通者だった。生来の面倒見のよさなのか、それともアルカナに約束を守ってもらうためなのかは不明だが、日向と尚に対して親身にサポートを行い、結果として神蔵の奪取と本拠地からの脱出に成功する。
しかし、脱出後に香撫によって「神葬を裏切ったと見せかけた神葬のスパイ」の可能性を考慮され射殺された。(七巻)
特殊能力
薙刀
薙刀状の武器を愛用するが、詳細は不明。
山吹(やまぶき)
概要
種族:不明
性別:男性
年齢:不明だが7月20日生まれのB型(死亡)
能力:不明
初出:31話『境界線』(同話中に死亡)
備考:神葬四番隊隊長
神不在の世の中で次の神が決まるまでの間、聖戦と神の遺産を管理する組織「神葬(かむはぶり)」の一人。
詳細は不明だが、長い髪をポニーテールにしている長髪系男子。実際の顔は出てきていないものの、自ら「超絶美形」と口にするナルシスト。何かとバラを持っていた模様。六番隊新設の際にもその場に立ち会った。
神葬という組織において四番隊隊長を任されていた。能力などは不明だが、三番隊同様白いコートを着用。エジプトでの任務中に、香撫・大間の策略にハメられ、偽りの“裏切り者”として射殺されてしまう。

市川(いちかわ)
概要
種族:不明(魔族系?)
性別:男性(写真中央の獣耳のような銀髪を持つ眼帯の青年)
年齢:不明
能力:不明
初出:24話『迫り来る脅威』
死亡:67話『血の方程式』
備考:神葬五番隊隊長
神不在の世の中で次の神が決まるまでの間、聖戦と神の遺産を管理する組織「神葬(かむはぶり)」の一人。
銀髪の髪に獣耳のようなものが生えており、さらに右眼を頬ごと覆い隠すような大きな眼帯をしているのが特徴。外見的な特徴でいえば最も特徴らしい特徴を持っている。隊服を着用し、武器として常盤と同じタイプと思われる日本刀を一振り保有する。
神葬という組織において五番隊隊長。隊番の早さが優劣にならないが、それでもアルカナ本社襲撃にも同行しているなど常盤の信頼はかなり高いと考えられる。皐との本来の会談の際には、常盤の護衛も務めた。
その戦闘能力は不明だが日向の術を受けても傷一つないほどタフで自身の肉体の一部を獣化することが出来る。菊坂曰く「神葬内でも、力は一、二を争う」とのこと。香撫の前例から考えると、彼も神の力で第二の生を得た際に肉体の一部が魔族化した可能性が考えられる。
性格は常盤に近いようで、常盤と共に対天使用遺産で昏倒させた続の顔にラクガキして楽しんだり、あるいは仲の良い二番隊隊長の菊坂と夜通しゲームで遊んだり(遊ばせたり)している。十巻では日向が牧野に仕掛けたウソに乗じる柔軟さと悪ノリ精神を発揮した。
仲間に対する想いも強く雪の命と香撫討伐を天秤にかけた際に、自身の責任において雪の命を優先したこともある。無論、その反面裏切り者に対しては菊坂並みに辛辣。後述する要素があるためか、動物の本能並みの直感や五感(声の聞き分けや匂いの嗅ぎ分け)を発揮するが、いつも眠そうにしている。また時間にルーズ。
(以下、巻ごとの動向)
アルカナ本社襲撃作戦に参加。続の身柄の確保を任されていたが、日向に奪還されてしまう。アルカナ本社襲撃後も時間にルーズで定期報告の時間に遅れ、常盤に怒られていた。(六巻)
第六・第七の遺産を巡る聖戦に第五部隊を率いて参戦。二番隊の菊坂と共に神候補である続および裏切り者である香撫の抹殺を担当した。しかし、雪を人質に取られた際に自らの責任で雪の身の安全と引き換えに彼らを見逃すことを選ぶ。
その後、常盤にそのことを謝罪した(ただし、これといってお咎めはなかった)。(八巻)
常盤の皐邸訪問に菊坂と共に護衛。その後、本拠地に侵入してきた香撫を菊坂と追い詰める。(九巻)
菊坂、雪と共に月宮の洗脳解除に同行する常盤と行動を共にし、続たちと一緒にボードゲームなどに乗じる。(十巻)
基本的には続側のサポートとして動いており、月宮の護衛と監視、里堂の発見を報告したその後は日向がアルカナに潜入したところも監視していたようで続と合流している。
香撫の策略が成功したあとは続の有していた遺産を回収するため菊坂と行動を共にしていたほか、同盟を結んだからなのか常盤へはアルカナに捕まった日向救出を暗に願い出るような節も見せた。(十一巻)
聖戦最終戦では続と遺産回収のサポートに回っていた。続が回収した遺産と一度は香撫の計略で手放してしまった遺産の回収を済ませたが、その場に皐が常盤の遺体を持って出現。常盤の遺体に動揺したため皐への反応が遅くなり、一瞬で皐によって斬り伏せられて死亡する。
聖戦が消滅し再構築された世界では、聖戦崩壊前に死亡しているため存在しておらず、一般的には記憶からも記録からも抹消されている。(十二巻)
特殊能力
獣化
詳細は不明だが、その腕を獣(犬や狼、あるいはクマなどのそれに近い)の腕に変化させ、日向に応戦した。
物質的に変化させることのほかに、エネルギー体として変化させることも可能なのか、本拠地戦においては香撫に対して変化した腕そのものを衝撃波のように飛ばしていた(飛ばした瞬間、腕のサイズが元に戻っているのでエネルギー体として変化させた腕を飛ばしたか、単なる衝撃波の描写ミスのどちらか)。射程は数十メートルと推察される。
雪(せつ)
概要
種族:不明
性別:不明(中性的な容姿)
年齢:不明
能力:不明
初出:29話『眠れぬ夜』
死亡:63話『死ぬのを見たのは誰』
備考:神葬監察方
神不在の世の中で次の神が決まるまでの間、聖戦と神の遺産を管理する組織「神葬(かむはぶり)」の一人。
漆黒の髪のショートカット。両頬にかかる大きなひと房の髪先だけ色が変わっている。隊服はコートタイプではなくブレザーやショートコートのような形状。腕の袖口部分が着物のように袂(袖付け部分から垂れ下がっている部分)があるものを着用し、首にはロングマフラーを巻いている。武器は二振りの直刀タイプの小太刀を鎖で連結したような特殊なものを用いる。
神葬という組織において監察方という特殊な役目を常盤から任されている。分類上は、常盤直属の部下になる。基本的には内部調査のようで、今回も神葬内部に内通者がいると踏んだ常盤の命により内部調査をし、内通者を炙り出し、内通者を殺害するよう命じられた。
その戦闘能力は高くないようで、少なくとも隊長クラス相手には背後を取るなどの有利な条件が揃わないとまともに戦うことは叶わないようである。
性格は身内から「天然記念物級の素直さ」と言われるほど素直だが、菊坂よりもさらに神葬という組織に忠誠を誓い傾倒している。常盤から「神葬を裏切っているか?」と問われた際には「万が一にもそんなことがあれば自責のあまり死んでいる」と即答するほど。
無実の罪で殺された山吹を想い、彼をハメた香撫に激怒したり、組織内での皐のやり方に反発が強まっていることを愚痴としてこぼすなど神葬の仲間に対する仲間意識も強いようである。
ただし前述のように戦闘力や戦術眼で他の隊長格と比べて劣るためか、特に搦め手を得意とする香撫は天敵に近く、二度も魔眼の支配下に置かれ、最後は香撫に操られるまま敬愛する常盤に深手を負わせたのち、自ら首の頸動脈を切断して自害した。
(以下、巻ごとの動向)
神葬内部に内通者がいると踏んだ常盤に呼び出され、監察方としての権限を使い内通者の炙り出しと抹殺を命じられる。(六巻)
常盤の命により、菊坂と共に内通者の発見を急いでおり、当初から香撫らを怪しんでいたものの、結果的には香撫たちの策略に負け、神蔵の奪取を許してしまう。(七巻)
第六・第七の遺産を巡る戦いの際には、二・五番隊に随伴し神候補・続殺害と裏切り者・香撫抹殺の任務に就いたが、逆に香撫の魔眼を喰らい昏倒。人質となり、左肩を拳銃で撃ち抜かれて負傷する。その後は続の慈悲もあって約束通り解放されたのち、神葬に確保され、療養中。(八巻)
皐邸に訪問する常盤の護衛に同行。その帰り道、皐のやり方に隊内で不満が募っているのことを明かす。その後、本拠地に侵入してきた香撫を捉えるため指令室と思しき部屋で菊坂や市川を始め各隊に的確に指示を出して香撫捕獲に貢献した。(九巻)
菊坂、市川らと共に月宮の洗脳解除に同行する常盤と行動を共にし、続たちと一緒にボードゲームなどに乗じる。(十巻)
夜まで別件で動いていたが常盤の命令で補充要員として市川と合流することになっていた。その後香撫が月宮を連れだすところを目撃した後、それを菊坂らに報告していた。ただし、この時ほかの黒印護衛の神葬のメンバーは殺害されたらしく、その際に雪は一度捕まって再び魔眼の支配下に置かれたものと思われる。
その後、菊坂、市川と共に続の遺産回収のフォローをしており、菊坂から二つの遺産を神葬本部にいる常盤に届けるように言われるが、その途中でアルカナの襲撃に遭い、第三の遺産を奪われてしまう。辛うじて第一の遺産(と思われる)の予言書を持って常盤と合流したが、その際には香撫に支配されて常盤を襲い深手を負わせると、そのまま意識のないまま香撫の命令により首の頸動脈を自ら斬り自害させられた。(十一巻)
特殊能力
鎖剣
鎖鎌ならぬ鎖剣。小太刀程度(脇差より長く、打刀より短い)の長さの直刀(反りのない真っ直ぐの刀)の柄尻を鎖で連結したもの。技量のほどは定かではなく、特殊なもの(神の遺産)なのか、普通の武器なのかも不明。
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